周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

5月21—27

2023年05月28日 | 日記・エッセイ・コラム

授業の帰りに時々立ち寄る『黒岩峡』。今は清流に映える新緑が美しい。十数年前に不登校の末娘をここに連れて来たことがあるが、写真の右端に映っているのが、あれから十数年後の末娘。7月末に出産を控えている。僕に逆らう生意気な娘やが、牧師室にあるエヴァ・グッズのほとんどは娘からの贈り物。父子共、素直でない。

 

5/21(日) 光教会の礼拝へ。ここでは周防教会では行わない使徒信条の読み上げがあるんやが、たまに間違って朗読してしまうのが難点。以前ある教会の礼拝で「おとめマリヤより生まれ」と言うべきところ「おとめマリヤより苦しみを受け」と言ってしまった。イエスも母にどつかれたことくらいあるやろに。

 

22(月) 間もなく進次郎が沖縄に帰るので、みんなで夕食に出かけた帰りがけホタルを見に行った。複数で飛んでいるのは初めて見たという進次郎よ、ええこと教えたろ。沖縄にはオキナワスジボタルとかクロイワボタルとか、色んな種類がいて、しかも温暖な気候ゆえ12~2月を除いて年中見られるらしいぞ。

 

23(火) 教区総会が終わって宿へ。広島の街中やというのに寅さんに出て来そうな旅館やった。誰が見ても到底フロントとは思えない窓口の向こうに、誰が見ても到底従業員とは思えないオヤジがいて、声をかけると老眼をずらしてこちらを見た。「明日の朝食をお願いします」と言うと「もう遅い」と言われた。

 

24(水) ネットの案内では「朝食を希望される方はチャックイン時にお申し出ください」と書いてあったのに「もう遅い」とはどういうこっちゃ。でも実はこんな不気味な宿は大好きや。部屋の窓を開けると隣の建物の壁が触れるほど近い。何の実りも無い疲れるだけの総会やったが、宿はええ思い出になった。

 

25(木) 授業へ。新学期は生徒の健康診断やら特別行事やらでクラスによっては授業が中断したり、変更になったりする。全てのクラスが足並み揃えて進んでくれるのが理想やが、プログラム通りにはいかん。ゆえにこちらでしっかりと把握していないと、どのクラスにどんな授業をしたのかがゴッチャになる。

 

26(金) そのゴッチャがすでに始まっている。でも僕にはゴッチャを解消する秘儀がある。授業が進み過ぎているクラスには消化授業と題してアニメの動画を見せたり、四方山話をしたりして時間調整をするのである。しかし問題がある。生徒の間で情報が漏洩し、アニメを見せていないクラスからは苦情の山。

 

27(土) ♪卯の花の匂う垣根に時鳥早も来鳴きて忍音もらす夏は来ぬ♪夜明け前の静寂(しじま)ホトトギスの忍音(しのびね)が響いた。フクロウはもとよりアオバズク、ヨタカ、トラツグミなど、夜鳴く鳥の声には聴き入ってしまう。静寂は天然のコンサートホール。ところで『夏は来ぬ』なんて今は死歌か?


5月14—20日

2023年05月21日 | 日記・エッセイ・コラム

こんな写真を載せるとタダで山賊の宣伝をしているみたいで嫌やが、「みんながうらやましがるであろう」という一点において、優越感に浸ることができる。ディズニランドーに行った人の写真も同じや。僕が読み手ならばこう思う。「根性ババな奴め」と。ここでいうババとは関西弁でウンチのこと。

 

5/14(日) お菓子をあげる約束をしていた子供らのため、会堂の机に用意して午後から大島の礼拝に出かけた。ところがや!事情を知らない娘が「また中学生どもに盗み食いされる」と思って片付けたという。黒板に何か書かれてある。文句の一つでもと見たら「楽しかった。また来ます」。涙がチョチョ切れた。

 

15(月) 光の本屋の駐車場にいた時、自転車で下校する生徒らの集団に出会った。僕の姿を見た生徒らは手を振って大きな声で「牧師~!」と呼びかけてくる。思わず周りに人がいないか見てしまう。どこかに「人前でそう呼ばれると恥ずかしい」という意識が僕の中にある。隠れるようにして車に乗り込んだ。

 

16(火) 診療所で血糖値を測る時、看護師さんから「食事は何時ですか?」と聞かれる。「2時です」「じゃあ3時間半前ですね」と言いながら看護師さんは僕の目を見つめてきた。疑っているみたいなその視線に耐えきれず、「いや…4時にソフトクリームを」と付け加えた。なんか罪を自白するような気分や。

 

17(水) 事業団の会議に出るため広島へ。明日からのサミットを前に市内は戒厳令が敷かれた如く全国から来た警察官であふれとる。学校も企業も休ませて経済を停滞させる連中を逮捕しに来たんやろか?広島には無人島を加えりゃ140以上も島があるんやから、むしろ要人だけそこに隔離すべきやと思うが。

 

18(木) 僕のお気に入りのドリンクを学校の自販機で買うと160円。ところが格安店では半額で買える。その二本を飲み比べてみたら、なぜか高い方がやや美味しいように感じる。もちろんどちらも同じドリンク。さてどうしてでしょう?答えは、関西人には値段で味を決めるという悲しい習性があるからです。

 

19(金) 朝から雨なので車で登校。でも一昨日は下松~広島まで約180kmをバイクで走ったので満足している。ただ一点だけ、会議場には時間通りに到着したのにバイクの駐輪場が無い。探しに探して30分の遅刻。路駐を試みたが何しろそこらじゅう警官だらけ。さすがに目の前で路駐する勇気が出んかった。

 

20(土) 遠野にいる大先輩のY牧師より、僕が心筋梗塞から生還した2周年のお祝いと称して、お菓子が送られてきた。「カッパクッキー」「カッパのキャンディー」「カッパの鼻くそ」、そして極めつけは「カッパ捕獲許可証」。注意書きに《捕獲場所はカッパ淵に限る》とある。もはや遠野に行くしかあるまい。


5月7ー13日

2023年05月14日 | 日記・エッセイ・コラム

友希の店『アロハ・オレンジ』が新築されて、先月末に移転し営業を始めた。肉料理の店で写真左上のギャング丼が目玉商品。全国的にも有名で客足が絶えないゆえ、休日は相変わらず行列覚悟。並んででも食べる値打ちはある。ということで、友希、宣伝してやったぞ。数人しか読まないブログやけど。

 

5/7(日) 芭蕉の句で有名な『五月雨をあつめて早し最上川』は当初「早し」ではなく「涼し」だった。昨日から梅雨明け頃に激しく降る雨を彷彿とさせる雨。近所の川も結構な濁流。芭蕉は季節外れの暑さで最初は「涼し」と詠んだが、その川を舟で下った後「早し」に変えたそうな。スリル満点やったんやろな。

 

8(月) Gパンを買った。お気に入りのGパンの太腿あたりが劣化して破れてしまったからやが、若者の間では破れジーンズこそ値打ちが高いらしい。そう言えば僕も若者やった頃、破れGパンを好んで履いていた。でもこの歳になって破れはなあ。しかも学校に履いてくのもなあ。今週はおニューで登校するぞ。

 

9(火) 今日の自転車こぎは一人だけやった。すなわち看護師さんと二人きりのリハビリや。僕だけに注がれる視線を後ろに感じる。先週「謙虚にこぐ」と決めたことも忘れ、カッコよくこごうと全身に力が入り汗まで噴き出た。振り返ってみたら看護師さんの姿はなく、廊下の隅で見ていた婆ちゃんと目があった。

 

10(水)「お菓子をくれると聞きました」と女の子が二人来た。数年前、遊びに来た子らに菓子をあげたのが始まり。今では勝手にジュースや菓子を飲み食いするので「黙って飲み食いはだめ」と注意するが色んな子が来るので行き届かん。だから隠す。子供らは探す。野生動物に餌付禁止と言うが、人間もやな。

 

11(木) 出産と夫の転職が理由で帆波が沖縄生活を引き上げ帰省してきた。しばらくの間ここに滞在する予定。それはええが問題は帆波が飼っているロシア原産の猫とうちの茶トラの相性が極めて悪いこと。礼拝堂に連れてきて、聖書を開きながら仲良く過ごすように説得すべきか。案外、人を諭すより楽かも。

 

12(金) 職員室を見渡すと、どの先生の机の上も所狭しと本や書類で埋まっている。それに比べ僕の机にあるのはティッシュとコップ一個。淋しいというよりもやる気が無いようにすら見える。神学書でも並べてそれらしい雰囲気を作るか。ただ、いつ首になってもすぐに立ち去れる意味においては便利かもな。

 

13(土) 最近、週末になると雨が降る。コロナ禍から解放された人々が外に出られると意気込んでいる中での雨は天を恨みたくなる。でも僕の場合は少し違って、登校する日だけ晴れてくれたら嬉しい。もちろんバイク通勤が楽しめるからや。来週晴れて欲しいのは水木金。特に広島に行く水曜日は宜しゅうに。


4月30日ー5月6日

2023年05月07日 | 日記・エッセイ・コラム

初めての子供だけの乗車に緊張する長女と、全てを姉にゆだねた余裕の次女。僕も幼少時、妹と二人で初めて婆ちゃんちまで行った日の記憶がある。国鉄阪和線の久米田駅→貝塚駅までのたった二駅やったが、口から心臓が飛び出そうなほど緊張した。ちなみに長女の感想は「吐きそうだった」とのこと。

 

4/30(日) 故棚田明子さんが「テッちゃん」と呼んでいたので僕もそう呼ばせてもらっているがその哲ちゃんとは共通点が多い。まずは同い年。去年バイクの免許を取得。園バスの運転手。そこそこ口が悪い。渡世で言えば義兄弟ってとこか。午後、彼と一緒に光教会へ。そんな彼の結婚式場はここ周防教会。

 

5/1(月) 心臓リハビリへ。思い違いしていた。僕は今まで運動をした後の方が血圧が上がるとばかり思っていたんやが、自転車こぎをした後こそ、血流が良くなって血圧が下がるのだ。自転車こぎをバカにしていた自分が恥ずかしい。次からは爺ちゃん婆ちゃんたちの前で優越感に浸ることなく謙虚にこぎます。

 

2(火)「僕らが来たことは誰にも内緒に」ということで明石教会のベム牧師とベラ牧師が来山された。安心せよ、僕も牧師という職業ゆえ守秘義務くらいは心得ておる。君らが内緒で山口に来て、小料理『奴』で一杯した後、亀の里で一泊することは口が裂けても言いません!こっそり記すだけにしておきます。

 

3(水) 末娘から「今日、死にかけ記念日やんけ」と書かれたラインが届いて気が付いた。そうやった。今日は僕が心筋梗塞を起こして二周忌…もとえ!二年目の日や。左心室破裂という危機的な状態から生還した(正確には復活させていただいた)ことを思い出した。そして娘にこう返信「祝いは用意したか?」

 

4(木) ♪春の小川はサラサラいくよ~♪という歌は郷愁に満ちている。子供の頃、小川や池は最高の遊び場やったからな。町内を流れる島田川の土手で弁当を広げた。ここは小川ではなく二級河川なので♪田舎の堤防~夕暮れ時に~♪の方が似合う場所やけど、花粉シーズンも終了して、やっと僕にも春が到来。

 

5(金) 小1と小3の孫姉妹が岩徳線でやってきた。子供らだけで来る初めてのプチ旅である。電車に乗ったと興奮している孫たち。正しくは電車じゃなくてディーゼル機関の列車は汽車と呼ぶんよ。ただ孫たちにとってはそんなことはどうでもよく、大冒険したことで興奮状態。これで家出ルートは確保できたな。

 

6(土) 先日、隠密で現れたベムベラが手土産にくれたのはドローン。よく見るとオモチャに毛が生えた程度の代物。この人らがくれる物っていつもどこか変で中途半端なのばかり。でもちゃんと飛ぶし撮影もOK。改めて君らがドローンまで携えて山口に来たことは絶対に内緒にしておく。けど何で内緒なん?