ここまでやるか?ハウステンボスのホテルで支払いを逃れるため、高層階の窓から今まさに脱走せんとするところ。危機一髪!二人の娘の運命やいかに!でも…ちょっとわざとらしいか。自動販売機のお茶から園内のレストランまで、何から何まで割高やったのには閉口したが、ケチなことを言わなければ充分に楽しめるパークやった。
3/22(日) 礼拝堂の和室に敷かれた布団で帆波(ホナ)が気持ちよさそうに眠っている。何度か起こそうとしたが一向に起きようとしない。オープン和室ゆえ寝姿は説教壇からマル見え。ふと思った。眠っちゃいけんと必死に睡魔と闘いながら出る礼拝。堂々と布団の中で眠りながら出る礼拝。本当は後者の方が自然なんやろな。
23(月) 明日からの旅行のため走野(ソウヤ)が休暇をもらって帰ってきた。不況で4月に解雇される友佳(ユウカ)も休みを取った。彩七(サイナ)も天語(テンゴ)も試験や受験をがんばったおかげで休みに結びついた。みんな偉いのう。おかげで僕だけが何もがんばっとらんように見えてしまう。ま、その通りやから弁解できんけど。
24(火) 第3回家族旅行で長崎ハウステンボスへ。出発前から「6人ですと言って予約しとるから帆波は隠れとけよ」と指示を出していたが、僕の発言をめぐって「ホテルに正直に言うべき派」と「うまく隠れりゃバレない派」に分かれた。兄弟姉妹でもこんなに意見が違うんやなあ。もちろんそんな指示は嘘なんやけどね。
25(水) おかげでみんなチェックインの時、ドキドキしていたらしい。不思議なのは幼少時からこれだけだまされ続けているのに、なんで5人共ゆがんで成長せんかったんやろ?だまして育てるのは新しい子育て術かも知れんな。ところで誰が「言うべき派」で、誰が「隠れろ派」やったかは武士の情けで内緒にしといてやる。
26(木) 昨日旅行から帰ってからも気になって仕方がないことがある。ハウステンボスにアメリカのサーカス団が来ていたんやが、どう見ても客の入りは少なそうやった。かと言って一人3000円払って観る余裕はない。あの人たちは日本にまで来て少しは稼げたんやろか?こういうことが気になる性格の自分がいとおしい。
27(金) 今夜は新月。真っ暗な夜空に春の星がきれいや。やっぱり星座観測は新月に限る。ところで世間じゃ花王や関西学院のマークが「三日月」だと言われているが、本当の三日月の形は新月の翌々日あたりに見られる細い細い月。ちなみに春は三日月の見ごろ。3月29日か4月27日、太陽が沈んだ直後の西の空を。
28(土) 帆波が勝手に中学校の制服を注文していて妻に叱られた。古着をあてがわれてはたまらんと思ったのか?不登校だった自分から再出発をしたかったのか?でもどうやらそんな高尚な理由ではなく、ただ単に早く着てみたかっただけらしい。昔は制服反対で学校と闘う保護者やった。今でも制服なんざ必要ないと思っとる。