周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

7月21―27日

2019年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム

写真では分かりにくいが結構荒れている日本海。以前、急流で乗ったラフティングのようで、楽しくて子供のように声を出してはしゃいでしまった。日が暮れて夜ともなれば、真っ暗な空には満点の星が輝きはじめるだろう。海は最高や!と思っていた。そして悲劇が始まるのでした。

 

7/21(日) 徳山教会の礼拝の帰り、行きつけのタコ焼き屋へ寄る。注文をして待っていると、彩七の義父が入店してきた。え?なんでこんな所に?と驚いたが、僕の車が停まっているのを見たからとか。そんな二人を見ていたタコ焼き屋のマダムが「まあ、こんなに仲のいい親同士って、なかなかおらんよね」と感心しておられた。でも・・・タコ焼きは分けてあげませんよ。

 

22(月) 帆波の誕生日なので夕食に連れて行く。1200円のバイキング?ちょっと安過ぎるんではないか?と怪しんで入ったが、やはりろくな品が無かった。ぶつぶつ文句を言いながら溜息をついていると、ある年配の家族連れが「美味しそう」「すごいねえ」などと感嘆の声をあげている。このレストランの隣人になったのはどちらか?主よ、文句を言わない方の人です。

 

23(火) K君が来た。彼は昔、激しいイジメに遭っている。聴いていて思い出したことがある。30数年前のこと。あるイジメに遭っている子がいて、彼に「いじめる方といじめられる方のどちらがいい?」と尋ねたら、「いじめられる方」と答えた。「どうして?」とその理由と尋ねると、その子はこう言った。「人を悲しませる子になりたくない」と。ぜひ説教で使ってくれい。

 

24(水) 一昨日、テレビをつけるとどっかのオッサンが泣きながら記者会見をしていた。何のことやら理由は分からなかったが、ただただ泣くオッサンだけを見ていると思わずもらい泣きをしてしまった。しかし世間ではそれを巡ってブーイングの嵐だとか。物事はちゃんと理解せんといかんということやろうけれど、新喜劇を観て泣くレベルの僕にはちょっと難しいかも。

 

25(木) 今年の出航を心待ちにしていた。いざ益田の港へと繰り出す。今日の海は日本海らしいうねり。当初は船の揺れを楽しんでいたが、最初にねむの家の施設長が酔い出す。お気の毒にと思いながら、隣にいた僕も次第におかしくなる。まさか?そして間もなく二人して口から海に撒き餌を放出。それまで釣れんかったイカが釣れ出したのはその後からやった。

 

26(金) 30数年前、富士急ハイランドに行った時のこと。絶叫マシンが大好きな僕はチケットを手にどれから乗ろうかと興奮していた。まず最初は小手調べにと、一番ショボそうなのに乗った。しかし乗った瞬間に「あかんかも」と感じ、降りてから便所へダッシュ。昨夜はそれ以来の乗り物酔いやった。これらの敗因に共通する点は言うまでもなく「あなどり」に他ならない。

 

27(土) 今年もご近所のピアノ教室のミニコンサートが礼拝堂で開かれた。来会者は乳幼児を含めて70名近い。ここの会堂の定員は50名。でも30名位が丁度ええ。実はここだけの話やけど、僕がちょっと真面目に礼拝をすればすぐに満杯になってしまうので、窮屈を避けるために敢えて出席者が20名以下になるよう努力している。信じる信じないはあなた次第やが。


7月14―20日

2019年07月21日 | 日記・エッセイ・コラム

益田からの帰り道に見つけた。英語で『スモーク・ツリー』。日本語で『煙の木』。名前のとおり、見方によっては木が煙で包まれているように見える。この木の回りでは「喫煙可」というのが世界的ルールになっている。信用しない方がよい。しかし喫煙者バッシングが世界中に広がっている昨今、そのうちこの木を植えているだけで非難されるかも知れんぞ。

 

7/14(日) うちの教会は誕生日カードを送る習慣が無い。理由は単純明快で「忘れてしまう」からや。「あの人に来たのに私には来なかった」ということになるとややこしい。二月から入院で教会に来られない栗栖さん。もうすぐ誕生日。だから特例として寄せ書きしましょうと提案した。が、夜になって気づく。寄せ書きするの忘れた!ほらね。特例ですら忘れてしまうでしょ。

 

15(月) 先週、牧師室の大掃除をしていたら、中3時代の日記を見つけた。本来ならそこで手を止めて読み始めるところやが、そこは僕もええかげん大人になっている。過去の数々の失敗(それで何度試験勉強を放棄したか)を学習しているので「掃除が終わってからね」と大切にしまっておいた。そして今日の夕方から読み始めた。予想していた通り夢中になってしまう。

 

16(火) 結局朝まで読みふけってしまった。その中から一つだけ紹介します。それは卒業を前にしたある日のこと。余った学級費の使い道について協議した。僕の提案が圧倒的支持を受けたのに担任が却下した。生徒の支持をくつがえす。何のための学級会か。昔から教師とはそんなもの。僕の提案とは「どこかに隠して、見つけた者が全部頂く」。やっぱり却下やろな。

 

17(水) 保育園の礼拝。今日は黒板を用いて「キリスト教もユダヤ教もイスラム教も同じ聖書の神を信じている」ことについて説明する。いよいよ話すネタが無くなったのかと言われそうやが、これを年長~年少児にも分かるよう話すのが、この道37年のベテランの腕の見せ所や。まあ実際そんなこと出来るわけが無いので、早々と切り上げて紙芝居の始まり始まり~。

 

18(木) 台風5号の接近にともなう大雨。たぶん暇やろうと焼き鳥『つね』に行くと既に閉まっていた。しかし落とした火まで再び熾してもらい、呑まずに食うだけの儲からん客(福ちゃんと僕)が入店。焼きおにぎりを注文。いつも通りなかなか出ん。忘れてるんかな?一時間後に出てきた!オーダーは焼きおにぎりやが出てきたのは普通のおにぎりやん。期待通りの店や。

 

19(金) 日記を読んでいて思い出したが、高校生時代の夢は「将来牧師になって一人でもいいから洗礼を受けてもらうこと」。立派な心構えや。でも今の目標は違う「信じ過ぎている信徒を一人でも引き戻すこと」。目的が変わり始めたのは、三十数年前に始めた宗教被害者の救済相談に関わったころ。信仰とは何か?たとえばイエスは処女マリヤより産まれたとある。

 

20(土) 釈迦は母親の右脇から胎内に入った。二人とも水の上を歩き、死者を蘇生し、自然現象を支配した。イエスも釈迦も神格化が進む。でも二人ともそんなことを伝えようとしていない。気付いている牧師も多いはず。でも大きな声じゃ言えないので、現代版隠れキリシタンとなる。二人がしようとしたことは、経典や神学書には無い。『聖☆お兄さん』を読めばいい。


7月7―13日

2019年07月14日 | 日記・エッセイ・コラム

百二歳で生涯を閉じられた森田牧師の部屋のドアには、まるで現役学生のように関西学院大学のエンブレムが貼られていた。思い出がいっぱい詰まっていたんやろな。僕はそんな関学に入ってアメフトをしながら神学部で学ぶのが夢やった。結局は学力不足で農伝に行くことにしたが、そこは住めば都。僕にも思い出がいっぱい詰まっている。

 

7/7(日) 孫の希与が♪ササの葉サ~ラサラ~軒まで揺~れ~る♪と間違った歌詞で歌っていた七夕の早朝(♪シャボン玉とんだ~屋根までとんだ~♪「大風で屋根まで吹き飛んだ」も近似)、「百獣の王」が旅立たれた。延命処置はしないと聞いてはいたが、十日前「また来ますね」と言ったら「もう来んでええ」と返答された翁。心の中で僕は別れを告げながら病室を出た。

 

8(月) 先週の降臨はまだ続いていて、牧師室の大掃除第二段を始める。やればやるほど脳内でドーパミンのような物質が大量放出しているようでハイ状態が止まらない。あまりに夢中になり過ぎたためか食欲まで無くなって、この一週間で2kgやせた。「巣作り本能がある」と言われたことがあるが、あくまで自分の巣だけ。これが他の部屋の掃除にも活かせりゃなあ。

 

9(火) 森田恒一牧師の前夜式に出るため益田教会へ。感話を頼まれたので、僕が高校生時代の森田翁の思い出を語る。時間の都合で二つしか話せなかったがまだまだいっぱいある。その中からひとつ。ある夏の日のこと、森田牧師をお訪ねた時、あろうことかふんどし姿で現れた森田翁はこう言われた。「睾丸が蒸れないんですよ」。別にそんなこと聞いてないし。

 

10(水) 告別式。今日の感話は一昨年の出来事。「僕はもう長くないから君に会っておきたい」との手紙を頂き、急ぎ益田に向かった。用件とは「困った時には売りなさい」と言って僕に下さった、生前分与の腕時計。「売ったりしません」と答えたが、どうにも気になって、後日、知り合いの時計屋で見てもらったら「高くて二千円」と言われた。今でも売らずに使っています。

 

11(木) 大掃除第三段。今日は棚の上の整理。掃除にハマるのと、高い所好きは昔からで、高校時代にビルの窓ふきバイトをした時、5階の外側の窓を磨くのに手が届かず、外に出て窓を閉めて拭いていたら、血相変えてやってきたオーナーが言う「む、村田君。頼むからやめて」。下を見たらいつの間にか人だかり。そのおかげか、当時としては破格値の1万円の稼ぎ。

 

12(金) 牧師室の掃除もおおむね終える。処分する本がまた200冊ほど出たが気分はスッキリ。さて次は何をするか?部屋を見渡していると、一昨年みかん収穫作業の時に見つけた猫の頭蓋骨の下あごの牙が一本無かったのが目についた。歯科技工士になった気分でプラスチックを加工して牙を作る。出来は不細工やけれど、これで成仏して美味いもん食ってくれ。

 

13(土) 今日は45年前、ホラー映画の走りと言われる『エクソシスト』が公開された日。友達が口々に「恐かった」とか「凄かった」とか言うので僕も観に行ったが、どうってこと無かった。ホラーで恐いと思った映画は一本も無いが、子供の頃観た『化け猫』は怖かった。楳図漫画の『まだらの恐怖』も恐かった。でも現在は月末の通帳引き落とし以外、恐いものは何もない。


6月30日―7月6日

2019年07月07日 | 日記・エッセイ・コラム

ゴミ屋敷と言ってもおかしくはない整理中の牧師室。このような光景が部屋中に広がっていた。何百という数のフィギュアは、過去うちの青年たちとUFOキャッチャーにハマった時代の名残。それらを取捨し、本も捨て、ひたすら整理した。ただ残念なのは、すっかり綺麗になった牧師室を見て「すごい!」と言ってくれる人はほとんどいないこと。

 

6/30(日) 神学生時代に近くのガソリンスタンドでアルバイトをしていた。そこの社長は僕の生活や健康をとても気にかけてくれていた。映画俳優のカーク・ダグラスに似ていて、マーキュリー・クーガというアメ車に乗っていた。そんな社長が不慮の事故で亡くなったのは今から四十年前の今日。奥さんに電話をしたらとても喜んでくださった。今でも忘れられない僕の恩人。

 

1(月) 一昨日、泊まられた矢野ご夫妻が宿代を置いてゆかれた。あろうことか妻はさっそくガソリン代に使ったという。何ちゅうことを!亀の里に泊まってもらったから、それは亀の里への献金やろ!油断も隙もありゃしない。と思いつつ(うちが夕食を出したしなあ)と心は揺れ動く。そんな訳で皆さん!これからは、亀にか村田にかをちゃんと明記して帰ってくださいね。

 

2(火) 大阪の母が今日胃カメラ検査をしたらしい。そんな母に電話をかけながら妻が尋常ではないほど大笑いしている。また何かあったに違いない。後で大笑いの理由を聞いた。開いた口がふさがらんとはこのことよ。鼻から胃カメラを挿入して検査を終えたあと、母はこう尋ねた。「今度は左の鼻からですか?」。そして医者はこう答えてくれたという。「胃は一つやで」。

 

3(水) 今週は予定が無いので、前々からやりたかった、牧師室の全ての本棚の大整理を始めた。すでに昨日の朝から要らない本を捨てる作業に取りかかっている。一見、ゴミ屋敷と化した牧師室。それを見て呆然を超え、頭がクラクラする。足の踏み場もないとはこのことで、実際に何度かすっ転んだ。大変な作業を始めたもんや。これはたっぷり来週までかかるかも

 

4(木) 知れんぞ。しかし僕は無類の整理魔(もっとも自分の部屋に限るが)。自分でも感心するほど、見る見る部屋が片付いてゆく。そのうちにランナーズハイのような状態になる。聖霊が降臨するというのはこんなんやろなあ、などと呟きつつ、夕方に作業を終了。捨てた本は約500冊。まだ満足はしていない。再来週あたり、もう一度聖霊を降臨させようと思っている。

 

5(金) 診療所の検査結果が良かったので、自分へのご褒美に今日の昼飯は食べたいものを心置きなく食べようと、ココイチでカツカレーを注文。過去の失敗を考慮して、念には念を入れ、並サイズにしたのに食べきれなかった。それどころか結局夕食も取れずじまい。普通乗用車から軽自動車並みの燃費になった自分を感じる。そして思った「もう食べ放題には行けん」。

 

6(土) ニイニイゼミが鳴き出した。間近に迫る夏休みの興奮を抑え切れず、トリモチを付けた竹竿を持って出かけた子供の頃。そう言えば最近「セミの寿命は一週間ではなく一か月」と発表した高校生が話題になった。これを人間に例えると、80歳が240歳になったという、ものすごい快挙や。笠岡高校3年の植松蒼君。天晴じゃ!褒めてつかわすぞ!何の権限やねん。