周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

4月21―27日

2019年04月28日 | 日記・エッセイ・コラム

久米田駅でのこと。「えらいことしてしもた」「どうしたらええんや」と、券売機の前で爺ちゃんが大きな独り言を言っている。もうすぐ電車が来るが、放っておけず助けてあげているうちに一本乗り過ごしてしまう。20分遅れで天王寺から新今宮に出ると、運よく阪堺電車が来たので飛び乗ったら反対方面に発車。20分のロス。合計40分の遅刻で友人のもとへ。

 

4/21(日)「あんたその鼻どうしたんや?」と母が言う。鏡を見ると季節外れの赤鼻のトナカイや。先週のうっかり日焼けがこんな結末に!生まれて初めてファンデーションなるものを塗って久米田教会の礼拝に出席し、午後からの同窓会へ。会が終わったあと、同級生が言う「まだ飲み足りんのとちゃうか?」「一滴も飲んでへんよ」「でも鼻だけ赤いで」オーマイガー!

 

22(月) 今年隠退された農伝の先輩・迫田牧師夫妻宅を訪ねる。出会った当初、神学校の農場で畑を耕す姿を見て農業実習の先生かと思った。それもそのはず、ご実家は広島の農家だそうな。そんな迫田さんから逆に「ご実家は農家ですか?」と聞かれた。クワ筋が良いらしい。いやあそんな、たまたまですよ。おだてに乗ること5時間以上。一人で一反(300坪)も耕した。

 

23(火) 高校時代のアメフトクラブの同輩を尋ねる。いつものように彼の車椅子を押して施設から抜け出し、阿倍野周辺を当てもなくウロウロ。ここの坂はえげつない。去年の9月に押した時は暑さでこっちが車椅子に乗りたいくらいやった。4月やから気候もええやろと思っていたが、今日に限って大阪は夏日。こいつと散歩をすると、いつもアメフトのシゴキを思い出す。

 

24(水) 車のワイパーを買いにカーショップへ。母が言う「なんで三本も買うんや?もったいないがな」「前が二本と後が一本やからな」「後て何や?」。思っていた通り、母は今までリヤワイパーなるものの存在を知らなかったらしい。もっとも、車を買った当時、間欠ワイパーのことを知らず「このワイパー止まったり動いたりするで」とメーカーの人を呼びつけた過去がある。

 

25(木) 帰山を前に母が「あんたが帰って来たら、あれやってもらお、これやってもらおと思てたのに、全部忘れたわ」と悔しそうに言う。とりあえずタイムリミットまで、庭木の剪定と自転車のメンテナンスだけしておいた。「次からやって欲しいことはその場でメモに書いといたらええ」。しまった・・・いらん一言やったかなあ。母のこと、きっと山ほど書いておくに違いない。

 

26(金) 今日の牧師会は周防教会が会場。本来は大島教会が会場で辻建牧師が『フォン・ラートの創世記註解』というテーマで研究発表される筈やったが、志半ばで逝ってしまわれた。そこで、大島の代務として辻牧師のご意思をそのまま引き継ぎ、そのままのテーマで僕が発表!しても良かったんやけど、発表テーマは『オオカミなんか恐くない』。継げるわけないやん。

 

27(土) 孫子に誘われてシバザクラ見物に行く。正しく言えば、孫には誘われていない。僕のことを怖がるからや。それはどうでも、植えられたシバザクラより、自然に咲く野草や、昆虫、鳥、爬虫類などを見る方がずっと楽しい。何ぃ!見物料200円も取るの?こんなシバザクラさえ無けりゃ自然はどこでもタダやがな!何かこう、最初から最後までメッチャ納得できんわ。


4月14―20日

2019年04月21日 | 日記・エッセイ・コラム

N・S・Pの『夕暮れ時はさみしそう』が流行ったのは高2の時やった。やや情けない恋の歌詞は別として、40数年経った今でも川を見ると思い出す青春時代。そんな気分で川を眺めていたら・・・「おお!ヌートリアや!」。日本で軍用毛皮獣として飼育された南米原産の大ネズミ。ネズミと言ってもリス目。恋も遠のいた今、ネズミで大興奮の晩春。

 

4/14(日) 早朝から天神境内の清掃作業。思い出すのは昨年の四月。この清掃作業が僕の自治会長としてのデビューやった。今は一介の自治会員。草を刈る手も軽い。まさに「肩の荷が下りた」とはこのこと。そう言えば昨年はイースター礼拝の直前まで僕は天神さんの社殿で開かれた総代会に出席しとったなあ。今年のイースターは・・・もっと信じられん行動をします。

 

15(月) 辻建牧師のスーツを形見に頂戴する。そもそもスーツというものを僕は一着しか持ち合わせていない。せめてもう一、二着ほど欲しかったとこや。試着してみて驚いた。どれもまるであつらえたようにピッタリではないか。これを着ることで、辻牧師の真面目さ・誠実さ・威厳?とかも少しばかり受け継げますように。何でもええがスーツなんて、いつどこで着るねん?

 

16(火) 辻牧師の長女の歩さんが間もなく帰国されると聞き、その前に「ドイツにゃお好み焼き屋はなかろう」ということで、周防で「お好み焼き歓送会」を開く。と言えば聞こえはええが、実は僕が食べたかっただけ。恐縮がる歩さんに「いつか僕がドイツに行った時に歓迎して下さい」と返答(まず行くようなことは無いやろが)。ドイツよりも僕はドドイツの方が好きやし。

 

17(水) 愛隣幼児学園で年少児を迎えての礼拝。この時期はいつも緊張する。果たしてどんな言葉が通じるのか?最初に「日本語ワッカリマスカ?」とウケねらいにいったが年少児はキョトン。年中・年長児も無反応。先生たちまでが視線をそらす。いきなりスベッてしもた。「牧師殺すにゃ刃物はいらん。無表情のひとつも見せりゃいい」ってか?手に汗握る30分やった。

 

18(木) 福祉訪問の途中、島田川の土手で弁当を広げる。花粉が終息期に入ったとの情報を得、それが本当かどうか、この身をもって確かめる大挑戦や。三十分経過。くしゃみも目のかゆみも無い。これはいけるぞ。いつの間にか眠くなりウトウトお昼寝。二時間後。いかん!寝てしもた。でも症状が無い!ルンルンで家に帰って鏡を見て愕然。日焼けで顔が真っ赤。

 

19(金) えらいこっちゃ。明後日は45年ぶりの中学校の同窓会やというのに、昨日の日焼けで鼻の頭が真っ赤っか。これじゃ誰が見てもホロ酔いの助べオヤジやがな。(注)顔が赤いと助べかどうかは一方的私見ですが、経験上かなりの確率でそうでした。もう、こうなりゃ「仕事でハワイを往復していてね。ハッハッハ」で通すしかない。幸いに牧師。嘘なら得意や。

 

20(土) 性懲りもなく、今日も陽気に誘われ弁当を持って川土手へ。でも木陰を選んで食べました。食後は里山を車の窓全開でドライブ。鳥の声、野山に咲く花、やっと訪れた(花粉症状の無い)春を満喫。さて明日はイースターをぶっちして大阪行きや。♪わがままは~牧師の罪~それを許すのは信徒の罪~♪チューリップの『虹とスニーカーの頃』のメロディーでどうぞ。


4月7―13日

2019年04月14日 | 日記・エッセイ・コラム

去年、貨物船の衝突事故があった大島大橋を渡ると、『周防大島』の看板が迎えてくれる。たぶん次の10連休は観光客であふれることやろ。どんな観光地もそうやが、その魅力を深く知るにはそこで暮らすのが一番。大島教会を代務して16年。おかげさまで僕はそんな「ええとこ」を一杯観た。遊びに来てくれたらなんぼでも案内します。

 

4/7(日) 登録信徒17名中12名の出席と野次馬・・・失礼、陪席者10名で始まった教会定期総会。その昔、教会活動報告を朗読しながら瞬間的に寝てしまったことがあった。花粉症の最もひどい時期で睡眠不足が続いていた上、総会資料作りの疲れも加わっていた。あの時、急に呂律が回らなくなりながら寝た僕に、唖然としていた信徒の顔を今でも覚えています。

 

8(月) 今日は灌仏会(かんぶつえ)。日本人のおそらくほとんどはクリスマスは知っていると思われるが、この灌仏会を知っている人は残念ながら少ない。別名『花祭り』とも呼ばれているお釈迦様の誕生日なのに情けないことや。もし、お釈迦さんとイエスさんが出合っていたら、きっと話が合ったやろなあ。その証拠は漫画『聖☆おにいさん』を読めばよ~く分かります。

 

9(火) 毎月発送している教友たちへの手紙の一通が「宛名不十分」で戻ってきたので郵便局で尋ねた。「番地が書かれていません」「でも十年以上も前からこれで出していますが」「番地を書いていない手紙は規則で配達できません」。その言い訳にイラッとして、「じゃあ今まで局は規則違反をしていたわけですか?」「・・・・・」。よっしゃ、今日はこれくらいにしといたろ。

 

10(水) 寝床読書の『世界動物文学全集』が23巻目「ファーブル昆虫記」の章に入った。子供のころ読んだことがあり、糞ころがしの記事などは今でも鮮明に覚えている。今回読んでいるのは子供向きの訳ではなくて直筆訳。知らんかった。ファーブルって真面目な変人のイメージがあったがジョーク好きのおもろい人やん。僕はというと不真面目な変人とよく言われる。

 

11(木) 診療所の待合室で踊りのお師匠さんにバッタリ遭遇。もちろん話題は去年の天神祭りのこと。指導していただいた『岩国よいとこチャチャチャ』は難しい踊りやったが「参加者はよく練習してくれました」と昨日のことのように嬉しそうに話されていた。今でも町で祭り仲間に会うとその話題が飛び出てくる。今年の秋の天神祭りは用事で参加できそうにないのが残念。

 

12(金) 所用の帰り錦帯橋へ立ち寄った。つい少し前まで満開で花見客がひしめいていたが、桜はほとんど散っていて人影もまばら。「三日見ぬ間の桜かな」の言葉通りや。牧師室の4月カレンダーは、夜桜の下で歌う坂本冬美の写真が光っている。その横に♪さくらさくらいつまで待っても来ぬ人と死んだ人とは同じこと♪の歌詞。もちろん周防特製教会カレンダーです。

 

13(土) 夜、大島教会で辻牧師の納骨式。教会に行ってビックリ。教会員がしっかり礼拝できる準備をしていて、讃美歌も歌う気満々、説教まで期待しているようす。おお!献花の用意まで。失礼つかまつりました。僕はてっきり納骨堂の横でチョコッと聖書を読んで、ゴニョゴニョ祈るだけだと思っておりました。天国から辻牧師の声が聞こえてきそう。「詰めが甘い!」


3月31日―4月6日

2019年04月07日 | 日記・エッセイ・コラム

少しずつこんなスタイルの総会資料はやめにして、年相応と言うか、牧師相応と言うか、普通の教会の資料に変えてゆくつもりやった。ところが病はますます重く、わかっちゃいるけどやめられねえ状態にまで達し、もはや手のほどこしようが無い。教会員は何も言わない(言えない)どころか楽しみにしている人までいる。あほれ、ス~イ、ス~イ、ス~ダララッタ~♪

 

3/31(日) うちの教会員ではないが、長年周防の荷を一緒に担ってくださった二人の教友を送り出すことになり、礼拝後は涙の歓送会となった。15名前後の出席者から一度に二人を失うというのは、たとえて言えば・・・腕ひしぎ十字固めを決められてギブアップしてしまうくらいの痛手やが、それと同時に来期の牧師給が下がるのも、反則負けをしたくらいの痛手である。

 

1(月) 教会台所のティッシュが無くなっている。おかしいなあ。この前新しいのを出したばかりなのに。また誰かが持って帰ったんやろと何人かの人物を疑ったりもしたが、すぐに理由が判明。原因は昨日の涙の歓送会。会堂のテーブルの上には5箱ものティッシュ。思わずプレッシャーを感じた。僕の歓送会の時には少なくとも5箱以上のティッシュが用意されますように。

 

2(火) 雅子が緊急入院。急性(友人に「急性」を「急逝」とメールしてしまい驚かれた)の虫垂炎との診断。手術無しで2~3日の入院だということで、子供たち以外誰にも知らせなかった。しかしこれが昨日でなくてよかった。もし昨日のことなら、知らせても信じてもらえなかったやろな。その証拠に、もうエイプリルフールは過ぎたのに僕のメールに反応したのは長男だけ。

 

3(水) 亀の里の裏の竹やぶから、何やら妙な音がする。竹切りダヌキか小豆洗いでも出没したような音や(聞いたことはないけど)。おそるおそる覗いて見ると、先日歓送会で送り出したばかりのお二人が伸びすぎた竹を伐採してくださっているお姿が。なんという律儀な!こんな人、周防には一人もおらんぞ。気付かぬフリも考えたが、立場上、少しだけお手伝いをした。

 

4(木) トゥーサン・トレムシュ・フレーバー。それはクジラが空中に跳ね上がった瞬間に子クジラを出産することを言う。奇跡的な行動ゆえ世界の誰も目撃していない。ではどうしてそんな名前が付けられたのか?僕が見たからです。夢の中でこの名前が脳裏にハッキリと浮かび、あまりにリアルやったので眠い目をこすって携帯にメモった。意味?誰か知ってたら教えてちょ。

 

5(金) 大島教会の有志たちと島の桜名所『千本桜』へ。本当に千本あるか数えようとしたが途中で断念。フグの仲間ハリセンボンの針は300~400本なのでおそらく桜も千本あるまい。桜で有名な奈良の吉野山には下千本・中千本・上千本・奥千本の桜があるという(実際には三万本もあるとか)。千本ノックは聞いたことはあるが見たことは無い。僕はかなり疑り深いぞ。

 

6(土) 明日の教会総会のため議事資料を作成する。いつものことやが資料の原稿自体は教会員が作ってくれるので楽ちん。では牧師は何をしているのかというと、ふざけたマンガを所々に張り付けて印刷をするだけ。そんなくだらぬ作業が10時間以上に及ぶ。こんなことをする牧師はどこにもおらんと思うが、そんなことを許す教会員も、たぶんどこにもおらんやろな。