周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

2月21―27日

2010年02月28日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 壇ノ浦の戦いで海に散った平家の無念が乗り移ったという「平家蟹」。誰が見ても強面(こわおもて)としか表現できん甲羅やけど、幅はたったの2cmほど。それに普段はこのカニさん、貝殻や海藻を背中に背負って、あたかも顔を隠すようにして暮らしている。でも、この模様を見て「恐~」なんて驚いてくれるのは、たぶん人間だけやろな。

2/21(日) ボディーに「キリスト」がどうの「聖書」がこうのとか書いて、スピーカーで街宣する車が県内で複数出現しとる。騒音苦情で110番が入って、おまわりさんが職務質問をしたら「浄土真宗です」と応えたとか。巡査部長の情報やから間違いない。ついに出たか和洋折衷教!ご利益も倍ちゅうわけか。でもバチも倍やで。

22(月) 広島女学院の新築校舎を見学していたら「それは上履きですか?」ととがめられた。どうやら真新しい校舎に土足で踏み込んでしまったようや。でも案内してくれた矢野先生からして土足やったので彼も怒られた。ちなみに矢野先生はロビーのチェアを勝手に自分の仕事部屋に持ち込んだことも加えて怒られとった。

23(火) 山口に暮らして28年。初めて下関の赤間神宮を見学する。ここは壇ノ浦の戦いで幼い命を落とした安徳天皇が祀られているらしい。知らんかった。耳なし芳一の舞台でもあるという。知らんかった。そして、外八文字で歩く花魁道中が行なわれるのもここらしい。知らんかった。28年も挨拶に来ず失礼しました。

24(水) 中華料理屋に置いてあった少年マガジンのページをめくってのけぞった。いきなり目に飛び込んできたのが少女の過激な水着グラビア!その昔、僕がなるべく小さな本屋で何度も躊躇しつつ勇気をふりしぼって買った平凡パンチと同レベルやがな。あのときの勇気は何やったんや!(勇気の意味まちごうとるし)

25(木) 久しぶりにUFOキャッチャーをした。周囲に人影が無くなったのを見てサッと100円玉を入れ、第1ボタンでアームを右に動かし目をつけた景品の横で止める、次に第2ボタンで景品の真上までアームを移動。よし今や!ポロリ。クソォ!次第にエスカレートし周囲も気にせず夢中で投じた800円。一つも取れなんだ。

26(金) ドクターが「次回は診察を受けないと薬をあげない」と言っておるらしい。とうとうその日が来たか。自分で健康管理をして、あらゆる数値が良くなったら診察を受けに行って、ドクターに誉めてもらうつもりやったのに、これで僕も年貢の納め時か。2週間後「なんだこれは!」と叱られる自分の姿が今から目に浮かぶ。

27(土) 相談を受ける場所に指定されたのは海が一望できるホテルのロビーやった。コーヒーのええ香りが漂う。これからの相談事も、み~んなこんなすてきな場所やったらええのになあ。実際の話、悩みを抱えて来られた方々は、オモチャやマンガや派手なポスターに囲まれた牧師室に入った瞬間、目のやり場に困っとる。


2月14―20日

2010年02月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo ちょっと珍しい写真。日中なのに人影の無い一瞬やった。今から34年前僕は東京に行くことになり、親父に「梅田で乗り換えろ」と教えられ環状線に乗ったが一周回っても梅田なんて駅が無い。人に聞いて初めて知った。地元の人間は大阪のことを梅田と呼ぶらしい。環状線に一周半乗って無事に乗り換えた。でも僕も地元の人間やがな。

2/14(日) 30数年前のバレンタインデーの思い出。僕に義理チョコをくれようとした女の子に「本当に好きな人にだけあげな」なんて言ったことがある。なんというダンディー。今の僕なら「え?これ本命?」とか言いながらウキウキ貰うのになあ。ただ惜しむらくは、ダンディーなことを言いながらも、結局貰ったような記憶がある。

15(月) 大島教会で牧師会。礼拝堂でフラ教室が開かれる日と重なった。1820年ハワイ宣教にきた米国人宣教師たちによって禁止されたフラ。今、時と場所を超え、大島の礼拝堂で踊られている。ただ…牧師たちが外からガラスごしにフラを見ている光景はどう見ても「のぞき」にしか見えんで。やっぱり禁止すべきか。

16(火) 野生動物は満腹時に獲物を襲うことはまず無いが、満腹していてもその匂いを嗅ぐとどうしても食欲を刺激されるのが吉野家の牛丼。ただ一つだけ問題がある。持ち帰りの牛丼を乗せた車内ってなんであんなに臭いねん?ほとんど屁の匂いやで。吉野家は人間不信をも招きかねないこの問題を即刻究明すべきや。

17(水) うちで事業団サービス向上委員会。老人や子供を扱う施設では事故やヒヤリ・ハットが絶えない。こんなに毎日々々職員らがヒヤリとしたり、ハッとするなんて。きっと胃や心臓に悪いやろなあ。「あなたも周囲をヒヤヒヤさせるような生き方を改めなさい」と天から声が聴こえる。主よ…僕に死ねとおっしゃるのですか?

18(木) 先日、玖珂インター入口でヒッチハイクをしている若い姉ちゃんがいた。車を停めて「どこまで?」と聞くと「下関まで」という。残念!僕は広島。逆方向や。あれから6日。なぜ予定を変更して乗せてあげんかったんやろ…と後悔の嵐。不信に満ち満ちた今の世の中でヒッチハイカーなんて希少絶滅危惧種やからな。

19(金) 高橋大輔が転倒した瞬間、妻子が叫んだ。やめてくれよ。常識で考えてみい、氷の上であんなことをするんやから普通は転んで当たり前やろ。しかも天狗さまじゃあるまいし、歯が一本の履物で飛び回るんやぞ。転ばん方が異常や。それよりも突然叫び出す方がかなり非常識やと思うんやが。静かなうどん屋で。

20(土) 明日、国家試験を前にした彩七から《私に近づくなオーラ》がビンビン飛び出している。折も折、エホバの証人が訪ねてきて、たまたま応対に出た彩七に尋ねたそうな。「あなたは死後の世界を信じますか?」。後のことは恐ろしくて書けんわい。今日の彼女はたとえキリストが訪ねて来ても蹴飛ばして追い返すぞ。


2月7―13日

2010年02月14日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2 巨大な雪の結晶。ではなくて、氷点下の朝、凍ったフロントガラスに出来た模様。まさにこれが自然の造形美や。人間が創造するものなんて、所詮は自然の模写。本物ではない。大自然が織り成す造形に遥か及ばない。人よ驕るなかれ!何を言いたいかというと…牧師が語る説教に過度な期待を抱いちゃあきまへんで!ちゅうこっちゃ。

2/7(日) 雨漏りに備えるために亀の里の天井裏に上って雨受けにボロ毛布を敷いた。この毛布に雨水を滲みこませて食い止めるという、頭の中のイメージでは完璧な計画や。そして濡れた毛布は次の雨が来るまでには、たぶん乾いてくれるはずという、理論的にも非の打ちどころが無い構想や。さあ雨よいつでも来い。

8(月) 猿や!柳井に向かって黒杭ダムの横の道路を走っていたら、お地蔵さんに供えてある果物を食う猿を発見した。このあたりでは国道2号線よりも南には棲息しとらんと思っとったから意外。群れからのはぐれ猿かもしれんな。まあどこに棲もうがお猿さんの自由。人間には注意して、お地蔵さんには感謝して暮らせよ。

9(火) 朝青龍の強制引退劇でモンゴル国民は大激怒らしい。大鵬の優勝記録を破らせまいとする策略だという声まである。相撲協会ならやりかねんかもな。ところでこういう結論を下したということは「チンギス・カンの血を引いたモンゴル人が馬で国技館を襲撃しに来る可能性がある」ということも覚悟して決めたんやろな?

10(水) 電子タバコの一般への認知度は低く、公共の場での使用は誤解を与える恐れがあるので控えるべき…だそうな。僕から言わせると「認知度が低い間にスパスパ吸って嫌がらせをしたい」ところやが、その電子たばこを有害視する国もあり前途は多難。『喫茶店 味より大事な 喫煙可』(2010サラリーマン川柳より)

11(木) 霊力が宿っていると言われて買った品物が捨てるに捨てられず困っているという品を預かった。過去にも「外国旅行先で拾った悪霊を発する石」とか、「呪いの絵」とかも預かった。こういうグッズが大好きな僕は喜んで預かるんやが、待てど暮らせど霊現象なんてちっとも起こらんぞ。まるで詐欺にかかったみたいや。

12(金) 所用の帰り、大竹のイズミのうどん屋に向かう途中、イタリアンレストランからパスタのええ匂いがしてきた。うどんの気分がなえてゆく。お!あっちに僕の好きなトンカツ屋もあるぞ。あ!もっと好きなお好み焼きや。わぁ!オムライスかよぉ!迷いながらうろうろしているうち疲れてしまい、食欲が無くなり食べずに帰った。

13(土) 夜10時。駐車場でカーラジオ(うちにゃラジオがないんで車で聞くしかない)を聴く。今夜は柳美(りゅうび)幼稚園のじん子先生が出演したラジオドラマが全国放送される。おお!聞きなれたその声。じん子ぉ~!ところでカーラジオと言えば『スローバラード』。あれは完璧な曲やった。生で聴きたかったなあ。清志郎ぉ~!


1月31日―2月6日

2010年02月07日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 僕の故郷、久米田駅前の喫茶店。高校時代に入った思い出が店内にあふれている。ところで喫茶店に初めて入ったのは、家庭教師の大学生に連れられた中1の時。緊張で手を震わせながら食べたホットケーキを覚えている。あの頃の純情はいつどこで消えてしもたんやろ?今、手が震える時といえば…。役満を聴牌った時くらいやろな。

1/31(日) 34年ぶりに周防教会の講壇に立つマック牧師。涙を流して語られるその姿に会衆は胸を打たれ、感動の輪が広がる。涙、涙の礼拝でヴォルテージが上がる横で、スキあれば騒ごうとする尊(ミコト)の頭をペシペシッとたたいていさめる母親のオーイちゃん。尊よ、ここはお前もちょっとくらい付き合って泣く場面やぞ。

1(月) 礼拝に出席するため、土曜日から泊まりこみで来ていた丸田さんを山口の施設に送って行った。施設の職員に「せっかく鬼の居ぬ間を楽しんでおられたのに予定より早く返してすみませんねえ」と、半分冗談っぽく言ったところ、僕は、さも(ほんまやで…)と言いたげに見せた職員の苦笑いをしっかりと見てしまったぞ。

2(火) 昨日、山口の帰りにお好み焼き屋に入ったんやが、そこの店員がめっちゃ怪しかった。「ご案内しま~す!ポンポコポ~ン」。え?今なんて言った?「ご注文ありがとうございま~す!ポンポコポ~ン」。ほら!「ポンポコポ~ン」って言ったろ?出たなあ~妖怪め!騙されてたまるか!と警戒しながらお好みを食った。

3(水) 教会カレンダーの誕生日欄に『偉大なる牧師様』と書いてある。……。……。誰か突っ込んでぇな。それはそうと有難いことに何人かからお祝いのメールを頂いた。そこまではええねん。でも、その中に「いつまでもお元気で」とか、「長生きして」とか書いてある。「わしはジジイかい!」と突っ込みたくなったボクちん52歳。

4(木) 所用の帰りに風呂屋へ寄る。クアハウスやとばかり思って入った温泉が、入浴セットを持参せにゃいけん普通の風呂屋やった。まあなんとかなるやろ…と手ぶらで入る。都合よく浴室は湯気が立ちこめとる。どさくさに紛れて人のシャンプーを拝借。お!ゴミ箱にヒゲ剃りもあるぞ!計画通りで大満足の入浴タイムやった。

5(金) 遠赤外線ヒーターを倒して壊してしもうた。この冬、大活躍してくれていただけに、情けないやら悔しいやら。おまけにこれはグリーンスタンプで貰った品やから、情けなさと悔しさは倍増。ただ、不幸中の幸いやったのは、僕が壊してしまったことやろな。もしこれが天語か帆波なら七たびを七十倍にして怒っとったとこや。

6(土) 教師委員会が北村牧師に免職を通告したという話を聞いたんやが…。もしもそれが本当ならば宣戦布告というわけか。おもろいがな。次に血祭りに上げられるのは誰や?いつでも相手になったるぞ!と意気込んでいたら、「君のようなオチャラけた者は後回しやろ」と言われてしもた。しかしつくづく嫌やなあ~。宗教って。