周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

1月18―24日

2015年01月25日 | 日記

次女は人の耳かきをしたり、爪を切るのが大好きである。爪はええが耳かきに関しては思い切ったほじくり方をするので結構痛い。痛いけれどほじってほしい。そこで僕はタオルなどを噛みながら痛さをこらえてほじってもらう。そんな次女も嫁いでしまい僕は一人で耳をほじっている。先日帰って来た時、爪と耳のメンテを頼んだ。痛~。ええキモ~。

 

 

 

1/18(日) 性懲りもなく母はまた礼拝に出席したらしい。しかも今日は新しい牧師のお見合い説教の日。胸騒ぎがする。母「今日な、次に来はる先生のお見合いの日やったんやて。真面目そうな人で夫婦で来てはったわ。でもな、わたしから見たら今の先生の方がええ気がすんねんやわ。そんでな、献金する時に隣に座ったM子さん

 

19(月) がな(百円でええねんで)ちゅうてくれはったけど千円してきたで。ほんで礼拝の後、昼ごはんにも誘われたから出たんやけどな、炊き込みご飯やったねん。わたし炊き込みご飯あんまり好きちゃうやろ、そやけどせっかくさそてくれたから必死で食べてきたで。それからな、帰りに自転車のカギ無くしてしもてな、みんなも

 

20(火) あちこちせんど探してくれたんやけど結局見つからへんかってん。そんでな、いっぺんうちに歩いて帰ってスペア持って来たら傑作やであんた、カゴのとこにチョンと引っかかってんねんやんか」。教会の皆さん。先々週に続いて母が返すがえすもご無礼いたしました。どうか今回のお見合いがうまく進みますように。

 

21(水) 帆波が黒髪に戻した理由は先週短大の入学面接を受けたから。そして早々と合格通知が届いた。人生楽勝やと思っとるやろ。小中を不登校で通し、高校では金髪で教師をタメ扱いし、保育士になると言って天語が出た短大を受けたが、お前な・・・きっとどこぞでバチ当たるぞ。牧師である父が保証して預言してやる。

 

22(木) やっと頭を洗えるまでに回復した。先日椅子ごと後ろに倒れて本棚にしこたま後頭部を打ち付け、大きなタンコブをこしらえてしまい、痛みで洗髪ができんかった。小学生時代、授業中にふざけて椅子ごと転んだが今回はふざけたわけではない。子供の頃と違っていたのは、打った瞬間三途の川が見えたような気がしたこと。

 

23(金) いよいよ新しいコピー機に買い換えねばならぬ時期が来た。業者がメーカーの人を連れて、定価の半額切りという誠意ある金額を示してくれた。けど何でっか、この値段?僕は納得しまへんで。まさかうちで儲けようなんて考えているんじゃあるまいね?古い付き合いや。この教会の現状をよく知ってるでしょ?それともそれを

 

24(土) 知っての狼藉ですか?そこで業者とメーカーの人が慌てて一旦退室。しばらくしてから戻ってきた。上司と掛け合って再度算盤を弾き直してくれたらしい。やればできるやん。最初からそんな数字を示さにゃ。コピー屋さんの上に神のご加護を!てな訳で近々新品のコピー機(しかもフルカラー付)が7割引きで入りますよ!


1月11―17日

2015年01月18日 | 日記

最近、食べ物の中に異物が混入していたという事件が多発しているが、大阪でうどんの中のゴキブリに怒った客におばはんが「ええダシ出てまっしゃろ」と答えたという話がある。真偽は分からんが、正直「そんなに騒ぐなよ」と思ってしまう。笑いで誤魔化せるレベルのもんはアハハでええがな。礼拝後の昼食会に出すビーフシチューを作った。コショウの蓋が取れて一ビン入ってしもた。アハハ!

 

1/11(日) 大島教会の役員会を終え、周防の役員会に間に合うように帰るつもりが時間に遅れたのは、僕の車の前に接触寸前で無理やり割り込んだ軽四を懲らしめるために追っかけ回したせいです。これも和泉ナンバーの町で生まれた性でしょうか。ついカッとなって自分の職業も忘れてしまったこと深く反省しています。軽四のおっさん。堪忍な。

 

12(月) あかん。また徹夜をしてしもうた。それもこれもあのせいや!なんて言ってはいけません。誰かのせいにしちゃだめ。ここでも自分の職業を忘れてはなりません。もっと寛大な気持ちで全ての人と接しなければ。ましてや、先週徹夜でお笑い番組の録画を観て以来、すっかり生活リズムが狂ったなんて言えば、まるで福ちゃんのせいみたいやからな。

 

13(火) 寝ている僕の顔を猫が踏んでった。今までに体を踏んでく猫はいたが、顔を踏むとは何ちゅう猫じゃ。そう言えば「猫またぎ」なんて言葉がある。「猫もまたいでゆく食えない魚」を指す言葉や。そうか、これは「お前は軽四を許せなかった食えない牧師や」という神様からのメッセージか。反省して寝たらまた踏みやがった。くそ猫め!

 

14(水) プリンターが急に動かなくなった。こんな時はいつも手ごろな牧師か青年たちに頼むところやが、今回は意を決して僕がパソコンと格闘することにした。繰り返し襲ってくる誘惑「買い替えの時期とちゃうか」「今なら安いで」「コードレスは便利やなあ」とも闘った。悪戦苦闘4時間。どや、直ったがな!こんな僕を誰か褒めて育てて。

 

15(木) そうか、そんな映画やったんか。大阪の友達にもらった『アナ雪』を観て感動した。勝手に想像して「どうせアナと雪女の死闘やろ」と思っていて今まで観ないでいた。♪ありの~ままの~♪という歌は耳にしたことがあったが、それを聴くたびに子供の頃、アリの穴に小便かけて悪さをした思い出だけが甦っていた。アナ恥ずかしや。

 

16(金) 今週は悪い子でスタートした僕やが、『アナ雪』のおかげで心がすっかり洗われました。反省の結果がすぐに表れた。寒さのため動きが止まって死にそうになっていたゴキブリをトイレで発見してすぐさま温かい牧師室にいれてあげたのです。♪ゴキの~ままの~姿みせるのよ~少しも寒くないやろ♪ディズニーから苦情が来まんで。

 

17(土) あの震災の直後、「仮設住宅設置のためにグランドを開放してほしい」という内容の長い手紙を某大学の学長宛に送った。しばらくして僕が出した手紙よりも、もっと長い返信を受け取った。内容はNOやった。しかし断腸の思いが伝わった。もしかして僕の正義感はいらぬストレスだけを与えていたんやろな。二十年目の日に思う。


1月4―10日

2015年01月11日 | 日記

十両と聞けばどうしても月給百万以上というのが頭の中に浮かぶ。とは言っても力士人生は短い。琴岩国関も大借金をして開店にこじつけた。彼を表現する言葉はまさに「気は優しくて力持ち」。どうか成功しなくても失敗しませんように!西中国教区と亀の里が応援しているぞ!何の当てにもならん団体名をあげてどないすんねん。

 

 

1/4(日) 母が初めて故郷の教会に出席したという。悪い予感はしたが屈託のない感想を聴かせてくれた。「ほんまはダンス会に行こ思たんやけどな、買いもんに出たついでに教会に行ったねん。献金も千円出したで。でもな千円はろて訳わからん話し聴かされるより、やっぱり五百円のダンス会に行った方が得な気ぃすんねんやわ。

 

5(月) そんでな、先生がな、聖書を一節説明すんのに10分くらいかけはんねん。あんなん読んだだけで分かるやんか。やっぱり教会は合えへんわ。でもな色んな人と知り合えたのは良かったで。上品な人ばっかりやったしな」。完膚無きまで言うてくれる。そんな母はちゃかり昼食のうどんをご馳走になって帰ったとか。H牧師、すんまへん!

 

6(火) 年末から携帯の調子が悪くドコモショップへ。僕のお気に入りのお姉ちゃんに当たるようタイミングを計って番号札を取ったが、よりによって一番苦手な姉ちゃんに当たってしまった。しかも問題はすぐに解決。どうやら僕が変な操作をしたのが原因らしい。勝ち誇ったような姉ちゃんのドヤ顔。悔しいが今年の一戦目は僕の負けや。

 

7(水) 突然風邪が抜けた。先週大阪から帰る時、土産に持たされた風邪が今日急に去って行ったのを感じた。病気が治った瞬間が分かるなんて、聖書に出てくる癒しの物語ってのもこんな感じなんかな。信仰がある人ならここで「神の力を感じました」とか言うのかも知れんが、僕の場合は「やった!もうけたわい」としか感じられんかった。

 

8(木) 年末年始に録画したお笑い番組(落語や漫才系)を福ちゃんと観る。全部観るととんでもない時間がかかるので所々早送りしながら、それでも翌朝までかかって観た。80年の漫才ブームに活躍したベテラン達が「師匠」などと呼ばれつつ化石ネタを披露しているのがもの悲しい。牧師も新ネタが無くなったら隠退の時期かいね。

 

9(金) 夕方から新年牧師家族会。来週オープンするちゃんこ屋『琴岩国』が会場。今日は本番開店前「不手際ごめん」の予行練習をかねての臨時営業。一番の犠牲者は帆波やった。ノンアル梅酒にしっかりアルコールが入っていて、気分が悪くなったと赤い顔して苦しんどる。とにかく元十両力士の琴岩国関が満を持して開く店。ごひいきに!

 

10(土) 帆波に「彼氏(僕がフリョ吉と呼んでいる)のバイクの調子が悪いから修理に運んで」と頼まれた。ええ根性しとるな。彼の親は「不良の道に進みそうになった息子を帆波さんが立ち直らせてくれた」と感謝しているとか。さすが牧師の娘。後は僕に任せろ、立派に神の道へと導いてやろう。え?非行の道の方がなんぼかマシやと?


12月28日―1月3日

2015年01月04日 | 日記

初詣客で賑わう水間寺。イエスは宮で暴れたというが、この人出じゃ暴れるどころか身動きすら取れんやろ。しかし今年の賽銭箱もショボいのう。千円札がチラホラ。五百円玉も探すのが難しい。これが世間の実情や。母が僕に「お賽銭」と言って小銭を握らせてくれた。見たら十五円。観音さんには申し訳ないが、僕はその小銭をポケットにしまった。

 

12/28(日) 里帰りの荷物を満載した車は夜の9時、大阪の実家に到着。折しも「火の用心」の拍子木を打つ夜回りの声が迎えてくれた。子供の頃、この夜回りと、盆踊りのヤグラの上で颯爽と河内音頭を歌うイキな兄ちゃんに憧れた。どちらの願いも叶わなかったが、もう一つの憧れ、紙芝居のおっさんだけは月一回幼児相手に叶えている。

 

29(月) ここ何年も出てこんかったので、おそらくもう見ることはないやろと思っていたゴジラが夢に出てきた。心の声で「おやつ!おやつ!」と叫びながら僕のことをしつこく追っかけてくる。もちろん必死で逃げ回った。当然これは立派な悪夢や。でも夢から覚めた時の嬉しさにしばらく動けなかった。ありがとうゴジラ。また出演してや。

 

30(火) 故郷に帰ると面白い情報が入る。中でも一番驚いたのは「だんじり祭りがなくなる!」というスクープニュース。理由はこうや。伝道してたくさん信徒を増やす=(異教の祭りである)だんじりは消滅するというシナリオ。ある牧師が自らの就任式でカブいたそうな。まるでイスラム国的発想やが、おもろいがな。まあやってみなはれ。

 

31(水) 先週のコンビニ姉ちゃんの件で書き残したことがある。バイトの姉ちゃんを大いに焦らせて、やっと僕の番が来た時、「お待たせしました」と挨拶してくれた時点でも実は彼女のパニックは終わっていなかった。その理由は客層を記録するレジのボタンで判明。僕のことを記録するのに、何と「29歳以下の女性」ボタンを押したのでした。

 

1(木) 牧師とは人を助けてなんぼの職業。そのどこがあかんのや?新年早々聞き捨てならん発言やぞ。目の前の大量のカニに「また無駄なお金使うて!」と母がケチをつける。これはね「助けてください!」とネットで通販会社が訴えていたから助けてやったんやで。妹は「サギにかかっとる」などと言う。そういうお前ら、カニを見る目が輝いとるぞ。

 

2(金) 旅行は計画を立てている時が一番楽しい。とんかつは肉を食べる前にソースのかかったキャベツを食べる瞬間が幸せ。そして相手に告白するまでが恋の醍醐味なんや。同じように年末年始も大晦日までは浮足立って過ごせる。アッと言う間に休暇は終わって手土産に風邪を加えた。帰ったら教会のみんなにも分けてやらにゃ。

 

3(土) 昨夜、妹一家が一足先に帰った。僕らも真夜中0時に出発し、今朝6時に氷点下5度の玖珂に到着。いっぺんに母はまた一人になってしまった。結局母に孤独感だけを残して行くのが里帰りなんかな。心配になって電話した。「あんた、歯だけはちゃんと治しや。奥歯抜けてガタガタやがな」。思っていたよりもよっぽど元気やった。