お父さんのお手伝い。…を素直にするような年齢はとっくに過ぎて、しぶしぶ車のタイヤを洗わされる末っ子の帆波(ホナ)。他にもある。お客が来た時は茶を入れる。洗いものをする。風呂を入れる。回覧板をまわす。 植木に水をやる。月末は亀の里の通帳の記帳に行く。小亀の世話をする。僕の血圧を測る。嫌なら学校に行ってもええぞ。
4/18(日) 防衛省が空母艦載機移転の説明会を開くというので隣町のホールへ行く。参加者は少数。関心が無いのではない。この説明会はほとんど宣伝されんかったからや。こいつらのやることはいつもこう。参加者の質問をはぐらかすのを見ていて思った。たぶん話し合うのが苦手やから平和を武力で守ろうとするんやろな。
19(月) 清水の舞台から飛び降りる覚悟で新しいカーステレオを取り付けに行った。ジックリ品定めをして決めたあとで、僕の車を見た店員が言う「あ~この車種は無理だ」。ほとんどの車種に合うというカーステなのにこの車だけは例外だと。お前ってそんなに天邪鬼な車やったんか?んんん…ククク…ますます気に入ったぞ。
20(火) 駐車場の片隅のキンモクセイの下。ガーデンチェアーに座ってネオシーダーを吸うひと時が至福の時間。第②類医薬品と書かれており、「効能…せき,たん」とも書かれており、タバコ屋じゃ買えず、薬局でしか売っていないこの品はタバコなのか?喉の薬か?まあそんな事はどうでも、ここは周防(吸おう)教会。
21(水) 久しぶりに晴れた午後。レストラン湖がいいか?レストラン清流がいいか?レストラン山中がいいか?レストラン野原がいいか?と帆波に聞いたら「川」と言ったので、近くの黒岩峡に行って鳥のさえずりとせせらぎの音をBGMに、木のテーブルでランチを広げた。お前の不登校のおかげで素敵な父子ランチタイム。
22(木) 中2になった帆波の新しい担任の先生が家庭訪問に来られた。初めて会う帆波を見て、「明るいので驚いた」と繰り返す。不登校の子は大抵うつむきかげんで口数も少ないという。惜しかったなあ帆波よ。先にそれを知っていたら、もうちょっと模範的な不登校生徒の練習をしておいて、先生の同情を買えたのにな。
23(金) ホオジロのきれいな鳴き声がするので外に出て探して見たら、なんと声の主はモズやった。さすが「百舌鳥」と書くだけある。すっかり騙されてしまったわい。ちなみにウソという名前の鳥もいるがこちらは決して嘘とは書かない。もののついでに言っちまうとペテン師とか詐欺師とか書いて「ボクシ」と読むこともあるぞ。
24(土) 携帯版《ドラクエⅢ》に夢中になっている。思い出すのは22年前。初めてこのゲームと出会った時も止められなくなって何度も徹夜をしてしまった。そんな僕を見かねた妻が実家に帰った時、父に叱ってもらおうと試みたこともあったなあ。そして正月大阪に。でも、そこで見たのはドラクエに夢中になっている親父の姿。