周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

5月20―26日

2012年05月27日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 岩国市から見えた部分日食。どのテレビ局も競って金環食中継。けっ!興奮した連中のバカ騒ぎに巻き込まれてたまるか!俺はあんな奴らと一緒じゃねえ。もっと天文学的な興味から観測してるんじゃ。などと心でつぶやきながら、実は興奮して前夜から一睡もせず日食を待った。世間じゃこんな人間を天の邪鬼と呼ぶ。

(写真提供:K原K藏氏)

5/20(日) 本当は明日の朝、思い出の都井岬に立って、涙にむせびながら金環食を観るはずやった。曇りの予報だけなら決行したかもしれないが、今日になって雨マークまで加わってしまい、3月から計画していた鹿児島行きはあえなく中止。おそらく宿の提供をお願いしていたシブシブ教会のJ牧師は小躍りしているに違いない。

21(月) 日本中お祭り騒ぎの金環食。大阪は絶好の観測地点。母に電話をしたら寝ぼけて迷惑そうやった。しかしほどなく「ごっつかったで!よう起こしてくれたわ!金色の輪が見えた!」と大興奮の電話。きっとそれは仏さんの後光や。ええ冥土の土産になったね。待てよ・・・。僕も大阪に行っときゃよかったんや!

22(火) ある牧師が嬉しそうに打ち明けた。「日曜の礼拝説教中に彼女からメールがあったので返信を打ちながら説教しました」ってさ。Oh, my God!恋は福音を超える。大きな声じゃ言えまへんが、その牧師はもうけっこうええ歳だっせ、奥さん。ここまできたら恋も立派な病気やな。でもその調子で「今度こそ」ゲットしろよ!

23(水) 亀の里の会計監査。扱う会計は年間400万円前後。収支計算書で充分やと思うが、十数年前、事業団監事からの指示で複式簿記にさせられた。その時僕は思わず問うた。「複式なんかにすれば誰も会計報告が読めなくなるけれど。それでも?」。以来僕には、何をどう指摘されても、ぜ~んぜん解らん会計監査。

24(木) 12月に亀の里のチャリティーコンサートを行なうことになった。そのための後援団体を募ろうと今週はあちこちを回る。しかし悲しきかな、名も無きアパート。丁寧に説明したつもりが全て空振り。果して五百人収容のパストラルホールを埋めることが出来るのか?ここだけの話やが、たぶん客より出演者の方が多いで。

25(金) 所用で教区事務所に行って仕事をしている矢先、いつものごとく携帯電話が鳴りひびく。その結果、急きょ明日の朝、海外出張が決まった。ビジネスクラスはあるかな?パスポートの有効期間が切れているぞ。円は今、何ユーロだったかな?細かな手配は秘書に任せよう・・・。ここまで書きながらアホらしゅうなる。

26(土) 柳井からフェリーに乗って、向かうは道後温泉で有名な松山。思わず口ずさむ。♪瀬戸は日暮れて夕波小波~あなたの町へ~宣教に行くの~若いと誰もが心配するけれど~愛があるなら大丈夫なの~♪。神学生時代、先輩に教えてもらった替え歌。滞在時間6時間の「海外」やったが快適な船旅で、気分はファーストクラス。


5月13―19日

2012年05月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 日本酒愛好者の間で有名な獺祭(だっさい)を醸造する旭酒造はうちから10分チョイの所。地名の獺越(おそごえ)から取った命名。酒蔵の前を流れる川にも昔は川獺(カワウソ)が住んでいたに違いない。1979年の目撃を最後に絶滅したとされるカワウソやが僕はまだ生息を信じている。歳とったカワウソは河童になるとも。ほらあんたの隣にも。

5/13(日) 夜の気温がいまだに10℃以下ともなるとストーブを点けたくなる。昨日の朝なんか6℃を切っていた。しかし灯油のポリタンクはとっくに底をついている。買うか。ガマンか。考えた末、やっぱりガマンを選ぶ。出費のこととか、エコがどうこうなどと考えたわけではない。ようするに買いに行くのが面倒くさいだけ。

14(月)「的屋殺すにゃ刃物はいらぬ。雨の三日も降ればいい」と言うが、今年も普賢祭りの日が来た。あいにくの雨模様の中、降り出す前に行かにゃ。しかし最近の的屋は活気がない。寅さんのような啖呵売はできぬとも、せめてもっと元気に売れよ。ただですら天気悪いのに景気まで悪くなるぞ。ああ僕も的屋になりてぇ。

15(火) たま~に現れるタヌキを見るとうれしくなる。イタチはひんぱんに姿を見せる。そういえば最近アナグマを見かけんようになったなあ。暗視カメラを設置して教会周辺に現れる動物を調べてみたいな。などと言いつつ、礼拝に来なくなった人よりも気になってしまうのは牧師としてどうか・・・って思いますよね。

16(水) 映画『わが母の記』を観に行く。大阪の叔父が「金持ちの家の物語」ゆえ感情移入できんかったらしいが実は僕もそうやった。ところで僕の二つ隣のおばちゃんがイビキをかいて眠っている。やっぱ感情移入できんかったんやろか。そういう僕も半分寝てしまう。映画代の勘定移入(?)からすれば、寝たら大損やった。

17(木) 天語の短大同級生の女の子が二人遊びに来た。礼拝堂に暗幕をかけて映画鑑賞の準備をし、庭でバーベキューの用意をする天語を見ていると甲斐甲斐しいという言葉がよく当てはまる。かく言う僕も昔は甲斐甲斐しかった。よく気が利くと言われた。そこまでやるか?とも言われた。結構、周囲の者は呆れていた。

18(金) 先日ドクターに言われた。「私にはもうどうしてよいのか分りません」。次の診察でサジを投げるかどうか決めるそうや。さすがに僕も落ち込んでしまった。傷心のまま『続・ぬかるみの女』を見る。「これでもか」と繰り返す悲劇の展開に今回も思わずのめり込む。そして悟った。ま、なるようにしかならんわいと。

19(土) 山口県内で金環食が観られたのは767年前。今回(5/21)はやや欠けてしまうため金環食にはならない。これはもう他県に行くしかないと、明日の午後鹿児島の志布志へ向かう計画。でも予報は曇り。忍び寄る梅雨前線。最終判断を下すのは明日正午。だめなら次の金環食までほんの83年ほど待ちゃええ。


5月6―12日

2012年05月13日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_3♪昔、昔、その昔~椎の木ばやしのすぐ側に~♪ 子供の頃、母が歌ってくれた『お山の杉の子』という杉の木応援歌のような童謡。春、山でモコモコと目立つのは椎の木の花。ところで僕は立派に育って花粉を撒き散らす杉より、ドッサリどんぐりを落す椎の方が好きや。 まるでカリフラワーみたいでしょ。マヨネーズをかけて食べたくなるわい。

5/6(日) 今夜の満月は普段よりも14%ほど大きいという。言われてみれば、どことなく大きく見える。待てよ。14%で思い出したぞ。うちの教会の今年度教区負担金は14%増になっている。綿密な計算での数字であることは分かるが、小さな教会の負担を増やすって、実に情けないと思いませんかね、お月さん。

7(月) 山口市内の会場で教区総会が始まった。会議はともかく、終わった後の飲み会がみんなの疲れを一気に取り払ってくれる。飲まない僕でも閉店まで楽しんでいる。みんな大いに明日の英気を養おう。てなわけで、僕の財布には千円しか入っておりません。幹事の大ちゃん。あとはよろしくね。ほな、おやすみ。

8(火) 総会の終わりにK議員が「秩序を乱す聖餐式をしている教会を教区の責任において指導せよ」という内容の発言をされた。そうなんよ!2年も前に教区を越えて教団に直接「北村牧師だけを裁くのなら同罪の周防も裁いて」と請願書を出してるんよね。まだ返事が来んのやけど、催促してもらえる?K議員。

9(水) 帆波がどうやら3人の男からアプローチされているらしい。そりゃ顔面キャンバスの如く化粧をぬりたくって、通学するというよりゃ夜のお勤めに出かけるネエちゃんのようなチャラチャラした服装で学校なんかに行くと、男はハエのように群がって来るわい。そこで帆波についた新しい仇名は「うんこ娘」。気に入った?

10(木) 事業団のサービス向上委員会のため益田へ。片道約2時間のドライブ。中国山地の西の外れを南から北に向かって走る山道は新緑がとても美しい。ああ、会議をすっぽかして新緑の山に飛び込みたいなあ。沖縄に行った時、会議のため青い海を横目に国道58号を走った時と同じ気持ちで走る国道187号。

11(金) 昼飯に行ったついでに新緑に誘われるまま見知らぬ山道を走る。左手に清流、所々にヤマフジが咲き乱れ、ウグイスも鳴き方を上達させ、野生のサルが道を横切る。日向ぼっこしているシマヘビに道を譲ってもらうため何度も車を降りながら、離合も出来ない県道133号を走る。自然は大きなホスピタル・・・ってか?

12(土) 今週はじめ友佳がアオバズクの声を聞いたという。それが本当なら万々歳や。ただ近所でアオバズクによく似た声で鳴く犬がおる。僕でも時々聞き間違える。ゆえにこの耳で確かめるまでモロ手を上げて喜ぶわけにゃいかん。ちなみに水戸黄門(西村黄門編)の中で時々使われるフクロウの声はニセ物です。


4月29日―5月5日

2012年05月06日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 夜はまだ少し肌寒いけれど、ガーデンテラスでのんびりと過ごせる季節がやって来た。将来はクマが庭先に出没するような田舎で暮らしたい。写真は5日に十九の誕生日を迎えた天語。祝いに回転寿司に連れて行ってやったが、あいにく満席やったので、近所のラーメン屋で大盛りとチャーハンをごちそうしてやった。僕としては少しホッとした。

4/29(日) 今日は心置きなく春を迎えるために車の中にたまっているであろう花粉を徹底的に掃除した。今年の花粉飛散はほぼ終了したけれど、目には見えない花粉が車内にドッサリ残っているからな。ほら、有名な詩にもあるでしょ。「見えぬけれどもあるんだよ」って。ほんの悪ふざけですよ。ごめんね。みすゞちゃん。

30(月) 右肘にアメフトをしていた時の傷があって、35年以上経った今でも、ちょっとしたことで破れる。皮膚が弱くなっているんや。心の傷も同じなんやろな。カサブタが張っては剥がれを何度も繰り返す。今日のモルヒネは『おひさま』の主題歌。きっと痛みを緩和してくれる。そして大抵の傷は時間が癒してくれる。

1(火) パソコンの仕上げはドクター慎。こんな時のために苦労してコンピューターの東大の異名を持つ北陸先端科学技術大学院大学を卒業したんやろ?まあそれはそれとして、4/15に始まった大手術は三人のドクターの執刀のもと、(たぶん)成功のうちに終えたみたいやが、僕の中の懐疑心はまだ抜けきっとらん。

2(水) 庭の椅子に座っていたら近くで鳥が鳴いた。この声は間違いなくコジュケイ。雑木林や里山で鳴く鳥がなんでこんな住宅街で?おかしい。懐疑心が頭をもたげる。鳴きまね上手のモズやキビタキ,ヒヨドリの仕業かもしれんな。ま、それはそうと、コジュケイという鳥は身が締まっていて、とても美味しいですよ。

3(木) 今日は人間を診るドクター恵子ご一家が来てくれた。とにかく彼女が礼拝に出た時などは、ここぞとばかり、みんなタダで診てもらおうとする。知人の弁護士も「教会に行くと相談の列ができる」と愚痴っていた。おい皆の衆。教会には牧師さんという、癒しにも、裁きにも長けた人がいるのに、何で頼って来ないのよ?

4(金) 広島から竹中さんご一家(ベムの大学時代の親友)がベムベラと一緒に訪ねて来られた。祥平とその友達も来た、帆波のダチも出没。夜中まで、わらわらと人がひしめいていた。ところでベラはここに来る度に何故か体調を崩す。こう何度も続くと、周防の結界が魔界からの侵入者を拒んでいるという結論を出さざるを得んな。

5(土) 自意識過剰という言葉を知ったのは高校一年生の時やった。友達に「電車の中でいつも女子に見られてるような気がすんねん」と話したところ、「被害妄想と言いたいとこやがお前の場合は自意識過剰やろ」と言われた。でもそれよりもっと適格な言葉「誇大妄想」に出合ったのは神学校に入って心理学を学んだ時やった。