周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

12月21―27日

2014年12月28日 | 日記

毎年この時期、大島教会で開催される『クリスマス感謝フラ』。今年も島の方々をお招きして盛大に催された。アロハ大島フラハーツは子供から大人までいるが驚きのフラレベル。この教会の代務牧師としても鼻が高い!と言いたいところやが、代務仕事を全て辻協力牧師に丸投げしている僕は後ろの方で小さくなりながらの見物。mahalo~(マハロ/ありがとさん)

 

 

12/21(日) クリスマス会をしている最中のこと。遠くで暮らす教会員からメールが届いた。「こちらの教会の祝会はいたって上品。讃美歌を歌ったり、楽器の演奏を聴いたり。周防の阿鼻叫喚の鍋つつきとは月とスッポンですわ。オホホホ・・・」。君らが引っ越して幾分か周防教会も上品にはなったが、確かに今年も阿鼻が叫喚しとるわい。

 

22(月) 最終みかん決戦になんと宇部から福ちゃんが参戦してくれた!ありがたい。これで鬼に金棒、みかん畑に福ちゃんや!上背があるから高い所のみかんを取るのに実に便利。去年からうすうす気付いてはいたんやが、たぶん神様は力こそ無いけれど君の無駄にデカい図体をこの時のために用意してくれたんやと思うぞ。うん。

 

23(火) コンビニのレジに並んでいたらバイト店員の姉ちゃんが僕の前の客の応対で戸惑っている。こっちは全然急いでなんかいないが、待たせてはいかんとばかり焦る姉ちゃんの様子がひしひしと伝わる。そこで時計を見て急ぐふりなんかして臨場感を盛り上げてあげた。焦りは逆にミスを招く。あおる僕。パニくる店員。意地悪って楽しいな。

 

24(水) 大島教会との合同キャンドル礼拝。開会時間が来ても周防からの出席者は5人。大島と合わせても11人。無料豪華ディナーは30人前用意してある。日曜日は32人も出席したがな!牧師特製ビーフシチューは徹夜で作ったんやぞ!獺祭まで用意してあるのに!結果、21人まで増えたので僕の気分は少し落ち着いたのでした。

 

25(木) 本来なら「お前ら何考えとんねん!」と言いたいところやが、昨夜は「よく来てくれましたねえ」と感謝感激。と言うのも、ジョニクリが礼拝後のディナーパーティーにだけ図々しくも参加しに来たからや。ちなみにジョニクリとはジョニー&クリスのこと。二人とも日本人。ささ遠慮すんな。飲みねえ食いねえ。今回だけは特別に許す。

 

26(金) このままでは新年を迎えられない。11日に取り外しを断念した教会外壁の大時計の電池を交換することにした。意を決して試みたのは中国雑技団的梯子登り。机の上にまな板を置いて梯子を載せて登る難易度Dのバランスを要する荒業。無事交換ができたらお立合い!夕陽を浴びながら時計は二週間ぶりに針を進めました。

 

27(土) 友佳がぶつけたことになっている車の修理が終わった。覚悟はしていたがボーナスがフッ飛ぶほどの修理代に梯子の上とは比較にならないくらい目がくらんでしまう。難儀度Gやで。でもそのおかげで本当に友佳(天語も)がぶつけた傷までがきれいに修復されていた。ちゅうことはや・・。おい!お前らもナンボか払わんかい。


12月14―20日

2014年12月21日 | 日記

三日目に猫便所を覚えた。僕でもオネショが治ったのは中2やのに生意気な猫や。帆波が「きなこ(♀)」と名付けた。たしかに僕はきなこ餅が一番好きや。拾った時は便に血が混ざり弱々しかったが、今じゃ膝に登ってくる。どこでそんな業を覚えた?簡単に媚びるんじゃねえ。ところでお前はペットじゃないぞ。あくまで弟子やからな。

 

12/14(日) 衆議院選挙結果を見たくない一心で溜まった録画を観て過ごす。過去最低50%ほどの投票率やったらしいが、この国は二十歳以上の半分の人間の、しかも偏った政党票が「国民の総意」として判断される。我が狂団も議長選挙を信徒全員の投票で決めたらええ。それぞれの考えを信徒全員が知ったら、たぶん結果は変わるぞ。

 

15(月) クリスマスカードが完成した。ここで言うところの完成とは書き込むカードが出来たという意味で発送が終了したことではない。このカードを書いて発送し、みかんの収穫作業が全て終了した時点で僕の今年の営業は終わる。ここで言うところの営業が終わるというのは肩の荷が下りるという意味なので教会を閉店することではない。

 

16(火) たぶん知っている人は少ないやろうが、1981年に日テレの火曜劇場で『ダウンタウン物語』という番組が放映された。港町の貧乏教会に着任した牧師が主人公のドラマや。その台本が手に入ったので貪り読む。教会はかくあるべし。こんな牧師になりたいと心をうたれドラマを観た一方で、彼女の親も観ていたらどないしょう・・と焦った。

 

17(水) 昨夜降り出して町を覆った雪のおかげで終日氷点下。思い出すなあ。♪雪でした~あなたの後を~なんとなくついてゆきたかった~♪(今ならストーカーと間違えられるぞ。嫌な時代になったもんや)。雪が降った晩にギターをつま弾いて歌ったなあ。ついつい熱唱してしまい母に「ギターばっかり弾いて!試験中やろ!」とよく怒鳴られた。

 

18(木) 生後一か月に宮参りをする風習があるが、伝統的には両親と父方の祖母が付き添うらしい。そういえば僕も祖母に抱かれて宮参りをした時の写真がある。彩七の嫁ぎ先の親からお誘いを受けたが結局あちらの親だけで行くことにしていただく。長男の走野んとこも宮参りに行っている。僕は出店が無い宮には興味がないんで。

 

19(金) 第二次みかん収穫へ。天気もええし今日一日でおしまいにしようと頑張ったが、半分ほどで日が暮れてしまった。なんせここは野鳥も多く、確認できただけで、メジロ,ヒヨドリ,ジョウビタキ,ウグイス,ヤマガラ,セッカ,ムクドリなどが木々の間を飛び交う。そうか、こうしてよそ見ばっかりしているから仕事がはかどらんかったのかも。

 

20(土) 車の左ボディーに傷。すり傷ならば何とか誤魔化せるが、こりゃひでえ!えぐれとるぞ。ほんまに年の瀬にやってくれるぜ。「いやあ~まいりましたよ。また娘がね」とモータースの大将に言いながら修理に出したが、冗談抜きで修理代によっては正月の帰省は考え直さにゃいけんぞ。どうしてくれる!僕としたことが。お前かい!犯人は。


12月7―13日

2014年12月14日 | 日記

O・ヘンリーの『最後の一葉』を読んだのは中学生の頃やったと思うが、心の底から感動した小説やった。先日、台風並みの大風が吹き荒れた。これで駐車場のイチョウの葉もすっかり散ると思っていたのに、なんとヘンリー級のつわものが一枚いた。ちょっと見にくいが写真の真ん中で頑張ってるやろ?思わず擬人化して応援したくなる葉っぱや。そこまで頑張らんでもええ!人間あきらめが肝心。

 

 

12/7(日) 役員会。あちこち脱線しても総時間は45分。毎回議論白熱の教会もいっぱいあるのに何が違うんやろ。以前誰かに「危機感が無い教会やな」と言われた。ご指摘通り、確かに「大丈夫かいな」と思うこともあるが「何とかなるやろ」が結論。何ともならなかった時はそれも神様のおぼしめし。究極の危機管理って呼んでほしいね。

 

8(月) 夜、駐車場で子猫の鳴き声がする。さっそく娘らがすっ飛んで行った。言っとくが飼わんぞ!鳴き声を聞いたからと言っていちいち飼っとったら、うちの教会は動物と虫だらけや。ところが風呂から上がったら帆波が子猫を家の中に入れていた。氷点下の外に放り出すわけにもいかん。きっと親が探しに来るから今晩だけやぞ。

 

9(火) テレビや映画でよく観るが、「弟子にしてください」「わしは弟子なんぞ取らん」「お許しいただけるまでここを動きません」そう言いながら玄関先に居座るシーン。いったいそんな業をどこで覚えたんや?それよりお前の親はどこにおるんや?一日中、声を枯らして鳴き叫ぶ子猫。かわいそうやが、うちは弟子もペットもお断りでい!

 

10(水) 大島教会の役員会に行く前、今ではネットの口コミでも大人気の『アロハ・オレンジ』へ。いつも新メニューを注文する。今回はタンシチュー。肉の量がすごい。これで1400円は安い。シェフの友希に賞賛を送って、いっぱしの食通気取りで食事を済ませたが、会計で財布に金が無い!仕方なく月定献金袋からゴソゴソ取り出す。

 

11(木) 教会の外壁にかけている大時計がついに止まった。それにしても止まるのを忘れているのかと思うくらいよく動いてくれた。さっそく電池を取り換えようと脚立を目いっぱい伸ばして登ったが時計の上部に手が届かん。おかしい。かと言ってこれ以上登ると危ない。いや、前回は登った。でも恐い。これって僕が老いたってことか?

 

12(金) クリスマスカード作りが佳境に入った。毎年ダジャレを駆使したカードを作る。面白いことを考えるのに神経は張り詰め、誰にも邪魔されたくないピリピリした気分になる。怖い顔をしながらマジメに面白いことを考える不思議な光景。これほど真剣に説教を書いたことって一度でもあるやろか?寄るな触るな弾けて飛ぶぞ。

 

13(土) 今年もやってきた大島みかん収穫作業。容赦なく寒風が吹きつける中、もくもくと実を摘む。誰もが身を退く重労働なのに僕はなぜか楽しくって仕方がない。去年は福ちゃんが手伝ってくれたなあ。福ちゃん、どうしてるかなあ。福ちゃん、用水路にマジ落ちしたよなあ。ところでこのたび子猫を弟子に持つことになりました。


11月30日―12月6日

2014年12月07日 | 日記

僕が高校生時代から岸和田の実家にあった柱時計。壊れてしまったのを広島の山間部、上下町にある小川時計店で修理してもらった。ボ~ンボ~ンという優しく懐かしい音がよみがえった。時を巻き戻すことが出来たら、あなたはいつの時代に戻りますか?僕はもう決まっている。1982年の8月30日。7万円入った財布を落とす直前に戻るぞ。

 

11/30(日) 教区交換講壇で三次教会へ。高速道路を走っていて三次が近づいて来たら濃い霧にぶつかった。そうか。三次は霧海でも有名な町やったな。山頂に登れば霧の海が見渡せる。もっと早く来ればよかったなあ。かく言う我が玖珂町でも時々早朝の山から霧海が見られる。もっとも・・寝坊の僕が見たのは三十二年で一回だけやけどね。

 

1(月) 昔、大島からハワイへ移民した者の中に「三ばか」と揶揄される人たちがいたそうな。理由は耶蘇=クリスチャンになって帰って来たからやとか。一昨日、大島教会のお婆ちゃんが亡くなった。葬儀は仏式。司会者が「生前は熱心な仏教徒として過ごされました」と紹介していた。安心して下さい。イエスとブッダが一緒に迎えてくれますよ。

 

2(火) 所用のついでに庄原市の山ん中で養鶏場を営んでいる明子さん宅を訪問した。家の前は川。後は山。かまどがある。テレビはない。トイレは外。ドアはカーテン一枚。当然ポッチャン。風呂は五右衛門。お隣なし。思っていた通りの理想的クソ田舎やったので僕のヴォルテージは急上昇。おお携帯も圏外や!神様!天国見つけました。

 

3(水) 突然訪ねて来たのは「取材相手がいなくて困っていたんです」「無名上等」と正直に話す赤旗の若い女性記者。何度も、僕でええの?もっとふさわしい牧師を紹介するよ、と尋ねたが、結局「他に誰か良い人を見つけたらボツにする」を条件で承諾した。よっぽど困ってたんやろなあ。これも人助けか。上司に怒られてもわしゃ知らんで。

 

4(木) 亀の里フェスタで焼き鳥コーナーを担当してくださっている恒さんのお店に行く。この方の本職は焼き鳥屋。K原K藏牧師が強引にお願いして、毎年、岩国M幼稚園のバザーや亀フェスで屈辱的な安い鶏肉を焼いてもらっとる。すんませんねえ。お詫びにせめてここで宣伝させてもらいます。岩国市麻里布町の焼き鳥『つね』を宜しく!

 

5(金) 彩七たちのパエリアが食べたいというリクエストで、材料を買い求めあちこち回った。手に入れたかったのは有頭エビとムール貝。貝はまだしも有頭エビがどこにも無い。え?気付いた?その通り!今回のパエリアがあまり美味くなかったのはエビと貝が無かったせい。よく気付いたな。あれさえあれば完璧やったのに。ああ残念残念。

 

6(土) ついにやって来た氷点下の季節。就寝時、寝袋に入る時いつも合唱組曲『山に祈る』を思い出す。六十年近く前、冬山で遭難した大学生の手記を元に作られた合唱曲。ええ曲や。聴きながら何度も泣いた。先週紹介したポリも「泣ける」と言ってくれた。ええポリでしょ。ところがポリ夫人はこの曲を聴いた時「ククク・・」と笑いやがった。