周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

9月22―28日

2013年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo♪青いリンゴを~抱きしめても~思い出さえ帰らない~♪野口五郎の『青いリンゴ』を思い出す。でも誰が見ても緑にしか見えんのに何で青リンゴって呼ぶんや?信号も緑やのに青と呼ぶし。不思議や。でも昔「みどりのおばさん」は確かに緑色のスモックを着ていた。「ほら、はよ渡らんかいな!」と急かせる、それはそれは恐いおばはんやった。

9/22(日) H教会が献堂式で餅撒きをするという。餅撒きは普通棟上げの時にのみ行なう。完成後に撒くとは!しかもこれは異教の神事ではないか。神をも畏れぬ不届きな教会め!そこで密かに拾った餅を投げ返してやろうと楽しみにしていたが残念なことに急用が入り行けなかった。ちなみにうちは正しく上棟式で撒きました。

23(月) 分区の遠足。リンゴ狩りのあと、江戸末期のキリスト教弾圧殉教地・津和野の乙女峠に行った時のこと。何気なく「僕なら拷問された末に転ぶなら最初からやめますって言うけどなあ」と言ったのを聞いたバスガイドさんが「え~」と驚きの声を上げた。すんまへん。クリスチャンにも色々とおるんですよ。痛いの嫌やし。

24(火) Y山J牧師は志布志出身の兄弟十両力士、千代丸と千代鳳のひいき衆やが十両になると月給が百万円だとか。そうと知って黙っちゃおられん。山口県で有望視されている柔道少年の昇平を大相撲に行かせようと話はまとまった(僕一人でやけどね)。いんや、百万と聞くと父親のT牧師の賛成も目に見えている。

25(水) ネットで買った格安本が続々と届く。秋の夜長は読書に限る。ほとんどが動物もの。少し紹介すると『白色山塊』(虎さん),『人喰鉄道』(ライオンさん), 『邂逅(カイコウ)の森』(ツキノワグマさん),『ウェンカムイの爪』(羆さん)。その他『本当に江戸の浪人は傘張りの内職をしていたのか?』(お侍さん)。ああ楽しみ。

26(木) カトリック教会から機関紙の寄稿を頼まれている。神父さんからは「歯に衣着せず、何でもお書きください」との伝言を受けてはいるが、宗教弾圧があったら簡単に棄教してしまうような僕が書いてよいものやろか?衣を何枚か着せて丁度ええかもしれん。僕を嫌う相手はどっかの教団だけにしてもらいたいからな。

27(金) 天語が保育実習へ原チャリで通うのに、親が許可申請書類を学校に提出しなければいけないという。書類に「よきかな」とだけ書いて天語に渡したところ(この親に言ってもダメだ)と諦めたのか自分で書き直していた。本当は「陰毛まで生えた二十歳男に原チャリの許可もへったくれもあるかい!」と書きたかった。

28(土) 今日で『あまちゃん』最終回。15分間ぶっ通しで泣きながら観てしまった。このあと来週から始まる『ごちそうさん』のプレッシャーはいかばかりぞや。ところでカトリックの編集者さんに電話で「原稿楽しみにしています」と言われた。この期に及んでそういうこと言います?人のプレッシャーを心配しとる場合やないで。


9月15―21日

2013年09月22日 | 日記・エッセイ・コラム

標高240mの鞍掛山Photo_2。歩いて15分ほどの山頂にある展望台で月見とシャレこんだ。遠くにポツポツ見えるのが玖珂町の灯り。空には満月。山頂の秋風が心地良い。虫の音も賑やか。なんと贅沢な場所や。思わず口から出るのは『荒城の月』と言いたいとこやが、やっぱ『炭坑節』。なんせ盆踊りはこの曲か『河内音頭』やったからな。

9/15(日) 岸和田のだんじり祭り(9月祭礼)は途中台風18号の雨をもろともせず開催されたらしい。相変わらずハジけとるのう。僕が育った地域のだんじり祭り(10月祭礼)は12~13日に開かれる。規模は9月祭礼に及ばずとも、見物するならこっちが穴場。僕も地元で住んでいたら、たぶん世話役をしていたはずや。テケテン♪テケテン♪

16(月) 敬老の日の起源は1947年に兵庫県の、とある村で開かれたのが始まりらしい。当時は『年寄りの日』と呼んで55歳以上が対象。いくら戦争で平均寿命が50歳の時代やったとしても55歳とは!当時55歳の人たちはそれをすんなり受け入れたんやろか?今55歳の僕は・・・。ええもんくれるなら受け入れるやろな。

17(火) 子規は『秋の蚊の よろよろと来て 人を刺す』と詠った。逆に『生き残る ヤブ蚊するどし 秋の風』と詠った句もある。どっちやねん?いずれにせよ昨夜は秋の蚊の攻撃に悩まされた。僕としては最初の句を支持してガマンをしていたが、明け方ついに頭にきて殺虫剤をブチまく。『秋の蚊よ 牧師の顔も 三度まで』

18(水) 保育園の礼拝。最近は紙芝居ばかりやっとるので、園児たちには「紙芝居のおっさん」として定着している。でも僕としては子供時代の憧れが叶ったわけや。本当は『恐怖のフランケン』や『チョンちゃん』などを語り、ソースせんべいやお楽しみ券を配りたいところやが、一応礼拝やからな。ちなみに拍子木はあります。

19(木) 今夜は中秋の名月。久しぶりに観望しようと鞍掛山展望台に登ることにした。登山開始は夜10時。月は頭上高々と上っている。下界には宝石を散りばめたような・・と言いたいところやが、微妙な数の町灯り。それでも僕がこの町に来た30年前よりは見事な夜景。ここで一句『名月に 240m 近づいた』

20(金) 今夜は山頂で「月の出」を観ようと意気込み再び鞍掛山に登る。そして月を眺めての晩さん会や!と、リュックにどっさり食べ物や飲み物を詰め込んだ。それが命取り。休憩なしで一気に登ったもんやから展望台でぶっ倒れてしばらく起き上がれんかった。ついでに一句『欲かいた 我が身を笑う 十六夜(イザヨイ)か』

21(土) 昨夜は「月の出」に間に合わんかった。だがここであきらめる僕ではない。日が暮れ、リュックに食料を詰め再々登山へ。今夜は「今か今かと立って待つ間に月が出る」ところから名づけられた立待(タチマチ)月。でも待つどころか、もう出とるがな!また一歩遅かった。悔しさにまた一句『立待や 明日はたちまち 筋肉痛』


9月8―14日

2013年09月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo亀の里のコンクリートの僅かな隙間から180cm以上にまで育ち「セイタカアワダチ草やろ」と思っていたが、いや、これはオオアレチノギクやぞと推測される植物。もうすぐ花が咲くので名前が判明する。そして何よりも「ああそういう花やったのか」と分かった途端に引っこ抜かれてしまう運命にある。花の命は短くて、苦しいことのみ多かりき。

9/8(日) 小学校1年の時、岸和田市内を走る聖火ランナーを日の丸振って応援させられた記憶がある。学校のすぐ前の道路を走ったと記憶していたが、もっと離れた国道26号かも知れない。いずれにせよスポーツは大好きやがオリンピックにゃ全く興味がない。というより背後で怪しく渦巻く得体の知れぬ諸々が恐ろしい。

9(月) 九月の定例牧師会。交通事故から八か月ぶりに復活を果たしたボスを始め、新人を加え、分区13人全員が集合。屋上ビアガーデンにて祝宴。これだけ個性雑多な者が共に食事をする。『兄弟が和合して共におるのはいかに麗しく・・』という詩篇の言葉を思い出す。けど、この食い飲みっぷりは麗しいとはほど遠いで。

10(火) 久保俊治の自伝『羆撃ち』を読んでいると血沸き肉躍る。そのあまりのリアルさに自分が現場にいるような錯覚すら覚える。牧師は人間をとる漁師に譬えられるが、もし仮に受洗者をその収穫に譬えるとすれば僕の場合仕留めたのは31年で6頭か。羆猟師になった方がよかったなあ。え?何か変なこと書きましたか?

11(水) 収穫前の田んぼの畔に彼岸花が咲き出した。春のレンゲ。夏のアサガオ。冬のナンテンと共に僕には子供の頃の思い出深い植物や。レンゲ畑でハチに刺され、アサガオの観察をサボって廊下に立たされ、ナンテンの実を鼻に入れて痛くなり、彼岸花を摘んで帰って縁起が悪いと母に怒られた。そんなレベルの思い出。

12(木) 時々寝る前にネットで『まんが日本昔ばなし』を観ている。子守唄ならぬ子守動画や。昨夜は河童が恩返しをする話を観て泣いてしまった。歳をとると涙腺が弱くなるとは言うが、狐に泣かされたり、狸で泣いたこともある。狐と狸が集まる教団に近づきたくないのはこのせいなのか。でも今の教団は違う意味で泣けてくる。

13(金) 来春、保育士として離島着任を希望する天語とその友人を前にして訓示を垂れる。希望先は教会関係の保育所。「僕、カトリックの幼稚園に行ってました」という友人の方が天語よりもずっとキリスト教に詳しい。門前の小僧習わぬ経を読むと言うが、逆に考えると僕自身がいかに経を読んでいなかったかが問われるな。

14(土) 牧師室の椅子がいよいよぶっ壊れそうや。土台の金属部が裂けたので交換か溶接でもしない限り直しようがない。買い替えるならリクライニング機能付き椅子がええな。疲れたら背もたれを倒して寝る。テレビを見ながら寝る。読書しながら寝る。パソコンしながら寝る。そうやっていつでも寝られるのが今の僕の壮大な夢。


9月1―7日

2013年09月08日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo昔々先輩牧師らに連れられスナックに行った。その時、僕が歌わされたのはプレスリーの『ラブミー・テンダー』。それをバックに先輩らはスナックのママとチークを踊るのだ。あの頃は若かったので何とも思っていなかったが、この歳になって思う。う、うらやましい。これはあるリサイクルショップで30万円の値札が付けられていたプレスリー。

9/1(日) 夏の終わり頃やったか、二週間ぶりにパソコンメールを開けると612通の着信があった。自分の携帯から転送したのが1通。企業宣伝が7通。残り604通は迷惑メール。最近は誰もがFacebookなどという(僕から言わせると)『宗教団体』に入って「いいね」なんてメールを交わしてるらしいが、僕は面倒臭くてどうでも「いいね」

2(月) 夜、牧師室で居眠りをしていたら突然けたたましい音が鳴り響き飛び起きた。思わず携帯電話を手に取ったが音源は戸の向こう側。クツワムシや。玄関ホールに反響して火災警報器にも劣らぬすさまじい音量。こんな所でなんぼ鳴いてもメスには届かんので出て行ってもらう。それとも「出して~」って鳴いてたんかな?

3(火) 朝から7通の手紙の返事を書きながらつくづく思った。やっぱり有名人にならなくてよかったなあ。もし毎日ファンレターが届くようなことがあったら僕は今頃どうなっていたことやろ。アイドルの道を選ばなかったことは大正解やったわけやなあ・・・。などとぼんやり考えているから、ぜんぜんペンが進まんやないか。

4(水) 庭の日除けテントを見て驚いた。今朝の突風を伴った大雨がシートに溜まって、今にも裂けんとばかりパンパンに膨らんどるではないか。その光景はまるでオーストラリアの砂漠地帯に生息しているミツツボアリ。ちなみにこのアリの蜜はアボリジニの貴重なデザートになっているが、今はそんなこと言っとる場合やないで。

5(木) もう何度目か覚えていないが戸川幸夫の動物文学を読み返している。戸川と言えばイリオモテヤマネコの発見に大きく貢献したおっちゃんである。動物小説を書かせたら右に出る者はおらん。読んでいると次第に興奮して眠れなくなる。最近睡眠不足なのは主にこれが原因。僕が倒れたら犯人は戸川幸夫なので宜しく。

6(金) 倒れると言えばあちこちで収穫前の稲が倒れている。品種の問題。肥料の問題。病気や虫の害。強風等々原因は様々やが農家にとっては一大事。学生時代倒れた稲の収穫を手伝ったことがあった。子供の頃、稲を干す稲架にまたがって遊び、お百姓にしこたま怒られた体験があるが、その意味がよ~く分かった。

7(土) 草に降りた露が白く光るということで今日は二十四節気の白露。この後、秋分、寒露、霜降、立冬と続く。節気のルーツは中国にあり、後年日本の四季に合うようアレンジされた。なんとも繊細で季節情緒漂う呼び名ではないか。ま、僕の場合はパン一、Tシャツ、ジャージと続く。寝る時の姿を現す。季節情緒あるでしょ?


8月25―31日

2013年09月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 矢印で示してある時計のお話。新しい教会が建てば道行く人たちに見える時計を設置しようと取り付けたのがこれ。買った時はデカイと思ったが、いざ取りつけてみたらこんな感じ。それよか不思議なことがある。取り付けてかれこれ十五年は経つが電池を交換したことがない。なのにまだ動き続けている。どうやら神の力で動いているようや。

8/25(日) 今日、礼拝出席者が三年七カ月ぶりで一桁を記録した。2010年1月3日以来の快挙?もっとも一桁礼拝をしている教会は山ほどある。僕も学生時代、牧師と二人だけの礼拝を経験した。僕が司会で牧師が説教。妙な雰囲気やった。そして礼拝後その牧師が言った言葉を今も覚えている。「あなた・・寝てたでしょ」

26(月) 睡眠には浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠がある。ノンレム状態の時にかかってくる電話にはいつも慌てる。今朝も電話が鳴り、部屋から出ようとまごつく間に切れてしまった。それもそのはず開けたのは押入れの戸やった。どこのどなたか知りませんが、これからは僕がレム状態の時にかけて下さいね。

27(火) 先週YMCAで話した『よきサマリア人』の話を今日は保育園でする。YMも保育園も持ち時間は30分。同じ時間でも密度が違う。大人はどんな話をしても黙って聴いてくれるが、子供につまらん話をするとたちまち態度に出始める。ちょっとした修行の場やな。まあ・・大人が態度で示し出したら、それはそれで怖いが。

28(水) 先週からの疑問が解決。クリニックに行く日は検尿に備えトイレに行かない。診察で案の定、検尿。ビンゴ~♪とカップを構えたが小便が出ん。ちゃんと我慢して来たのに何で?脱水症?別な病気?歳か?その理由が判明。クリニックに行く前シャワーを浴びた時、風呂場で排尿したんや。これって、週報に書くことか?

29(木) 角田昇平(小6)が柔道大会でまた賞状をもらってきた。いつも名前の部分が空欄なので、習字三段の僕が筆で書いてあげることにする。一応何度か練習書きをしてから清書に入る。「角」あ、「田」え、「昇」ん~、「平」ありゃりゃりゃ。ま、結論から言うと失敗ですな。弘法も筆の誤り。また勝って来い、昇平。

30(金) 予想はしていたが接近する台風15号の影響で岩徳線が運転見合わせ。最近雨が降りゃすぐ運休する。災害に対する最大警戒は分かるが、最初から雨に弱いと知っているなら何とかしておけ! リニアモーターなんかイジくっとる場合か!え?あれはJR東海?イ、イプシロンなんかイジくっとる場合か! 岩徳線をイジくれ!

31(土) 玄関でコオロギが鳴いている。生物好きの血が騒ぐ。どんなコオロギか調べようと写メで撮って調べてみた。簡単にわかると思ったがモリオカメコオロギかハラオカメコオロギかの区別が難しい。鳴き声もそっくりやし。腹部の裏を観るため捕まえに行ったら姿が無い。どこに消えた!?まだ取り調べは終わっとらんぞ!