周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

2月17―23日

2013年02月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Photoこの乗り物は『野猿』(ヤエン)という。猿が谷にかかった蔓を渡る姿から名付けられたとは言うが、どう見ても宙に浮かぶ夜鳴きそば屋台にしか見えん。自分の力でロープを引いて渡るんやが物理的にも自分の体重を移動するにはかなりの力を要する。野猿と聞くと東京郊外にあった某ホテルを思い出す。写真は十津川温泉の野猿。このおサルは帆波。

2/17(日) 店の商品で『お一人様一個限り』の品を買う時は、服を変え、眼鏡をかけ、マスクをして行く。念のためレジも変えて別のレジに並ぶのも大事。しかし今回は「こちらへどうぞ」とさっき買ったレジのおばちゃんに呼ばれた。まるで不正がバレたような緊張感が走る。しかし何で買い物ごときで手に汗握らにゃいけんのや。

18(月) 牧師会後の夕食は食べ放題/飲み放題の店。こんな時は必ず、「がんばってますね」「いい数値ですよ」「いやあご立派です」「大変よろしい」と言うクリニックのドクターの顔が浮かんでくる。これは試練や。ドクターの声と悪魔の囁きの狭間で闘う。でもその決着はとても簡単。「明日からまたがんばろっと」ちゅうことで。

19(火) 園児礼拝。今日、与えられたお題は『モーセの十戒』より「殺してはならない」。言わずもがな人を殺すことへの戒めゆえ、だとえばその筋のお兄ぃさんに「オイおめえら、人殺しはなんねえぞ」と語るならまだしも、3~5歳の幼児相手に教えたところでなあ。とにかく殺すなら最後まで食べましょう!とでも言っとくか。なんか違うな。

20(水) 広島社会館にて事業団サービス向上委員会。昼食に法事の精進落としかと思うほど豪華な弁当が出された。これも食い放題と同じく僕のウイークポイントのひとつ。食いかけた弁当は残せない主義なのである。子供のころから「食べ物は残すな」と教えられた教育の結果やな。「う~ん・・明日からまたがんばろう」ちゅうことで。

21(木) 腹部のCTスキャンを受ける。ところで僕は去年安いガン保険に入ったんやが、その保険の適用は4月以降に発見されたガンに対して。万が一、今ガンが発見された日にゃえらいこっちゃ。その時はドクターに「4月に見つけた」ってことにしてもらおうなどと考えながら検査台に横たわった。きっと腹黒い映像が映るやろ。

22(金) 帆波の彼氏がデートのあとで「遅くなってすみませんでした」と謝罪の挨拶をしてきた。詫びるのにさぞかし勇気がいったやろ。その姿は高校生時代の僕に似ている。自慢じゃないが「村田君となら安心や」と言われるほど僕は礼儀正しい男で通っていた。待てよ。それって見かたを変えると子供扱いされていたってことか!

23(土) 交通事故から一ヶ月半。桝田牧師は歩行のリハビリができるまで回復された。高齢でもあり、一時は枕元に身内を集める状態もあっただけに驚くべき回復力と言える。僕もやっと安心してジャーナルのネタでイジくれるってもんよ。この様子じゃ3/31のイースターまでに完全復活するかも知れん。くれぐれも復活し過ぎませんように。


2月10―16日

2013年02月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo御歳91の福島菊次郎翁。翁という敬称が実によく似合う。最近では『ニッポンの嘘』というドキュメント映画にも出演。今は柳井市内で一人暮らしをされている。どれだけおもろい爺さんかは是非“ウィキペディア”でお調べ頂きたい。今度ご自宅に伺うかも知れないが、一つだけ心配なのは、語り出したら止まらん方ゆえ、それなりの覚悟がいるということや。

2/10(日)『アラビアン・ナイト』を読み終えた。そうかそんな物語やったんか。ついでに『海底二万里』も読んだ。そうかそんな物語やったんか。勢いで『マンガで読む旧約聖書』も読む。そうかそんな物語やったんか。死ぬまでに一度位、聖書を全部読んでみようかな。でもやっぱ時代劇小説にしよっと。こっちの方が数段面白いし。

11(月)「懐かしいオモチャをあげます」と言って、ベム&ベラが僕にくれた紙袋を開けたら古そうな品物がいっぱい入っていた。《軍人将棋》やピンキラで一世風靡した《ピンキー人形》は確かに懐かしかったが、アイヌの爺さんがプリントされた飴の空き袋とか、汚れたキューピー人形、他8点はいただけんで。これってただのゴミやがな。

12(火) 目が痛いと思っていたら左目のコンタクトレンズが割れていた。いつどこでどうやって割れたのかが分からない。何かにぶつかったり、何かをぶつけられたという記憶もない。そう言えば密かな僕の憧れなんやけど、酔っ払って知らぬ間にケガをしていたとか、目覚めたら「ここ何処?」なんていう体験をぜひ味わいたいと思っている。

13(水) わざわざ牧師様が信徒の家を訪問したのに、そんな驚きようはないやろ。なんという無礼な!そこになおれ!手討ちにいたす!と言いたいとこやが、もしかしてそれは訪問時間が午前1時やったからかな?それには理由がある。お恵さんの携帯に3度も電話をしたのに出なかったからや。スーパー障害者ゆえに

14(木) 何かあったのでは?と心配して駆け付けたわけや。事切れて倒れているお恵さんの姿を想像し、暗い部屋に呼びかけたら「はい」との返事。なんで電話に出んのや!まあ安心したが以後気をつけなさい。さて後から新事実が判明。僕がかけたのは彼女の古い電話番号でした。電話だけにそりゃ出んわ。以後、気をつけます。

15(金) 昨日胃カメラ検査をした。鼻から通すタイプ。この装置が入った当時、ドクターは「患者が楽だ」とか「しゃべることもできるんだ」とか、さんざん自慢をしとったが、今回も色々と僕に話しかけてくる。しかしこちらは気持ち悪くて話す気になれん。「どうですか」「オエッ」「見えますか」「オエッ」「ここが腸の入口です」「オ、オエッ~」

16(土) 場面緘黙症の少女の番組が放映されていたので、姪っ子に「テレビを観れ」と知らせたら、「この歳になって初めて分かった。自分もこれと同じなんや」と興奮したメールが返ってきた。え!とっくに自認していると思い込んどった。もっと早く教えてやれば良かったなあ。可哀相な事をしてしもた。と、この歳になって初めて反省。


2月3―9日

2013年02月10日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_3国分寺で義弟夫婦にご馳走になった『油そば』。ネーミングからして油っこそうなイメージが先に立ち損をしている気もするが、大盛りにしておけば良かったと悔やむほど美味かった。名前の由来は知らないが、名前で損をしているものは色々ある。藪(ヤブ)クリニック。ベンザ(便座)ブロック。ジャイアント馬場(関西で糞)。ボボ・ブラジ・・・この辺でやめとこ。

2/3(日) 子供らが僕にくれた誕生日プレゼントの中にバルタン星人とゲゲゲの目玉おやじのフィギュアがあった。思い出すことがある。昔、サンタさんが長男の走野にウルトラマンシリーズのフィギュアをくれた時、本人はガッカリしていた。もうそんな幼稚な年齢ではなかったのだ。だけど僕はこのバルタンと目玉がとても嬉しい55歳。

4(月) 広島で開かれる教区宣教協議会へ。その前にあったカルト相談が長引いてしまい、昼食の時間が少なくなった。同行の下手さんと急いで会場周辺で店を探し回ったが見つからん。嘘やろ?広島駅まで徒歩7分の圏内やぞ。その夜に出た弁当の値段は700円以上だという。この内容なら玖珂じゃ300円や。都会にゃ住みたくねえ。

5(火) 土曜からの睡眠不足はさすがにキツく、午前の話し合いが終わる直前に不覚にも眠ってしまった。ちなみに集会で眠らぬコツとして、「寝ている人の顔を見る」という裏ワザがある。これが実に面白い。特にハッと気付いて目覚めた人が「眠ってなんかいないよ~ん」とばかりに取りつくろう姿はくれぐれもお見逃しなく。

6(水) 説教やジャーナルで前と同じことを言ったり書いたりしているのではないかと不安や。たぶん僕が思うに、自分では気付いとらんが皆はとっくの昔から気付いとるんやろな。そしてきっと気付いているのに黙ってくれているんやろな。それならまだええが、気付いてもらう事すらなかったとしたら・・・それはそれで悲しいで。

7(木) 取り替えるために外したウォシュレットやが、なんと配管の一部品(分岐水栓)を取り外すのを忘れてしまった。これだけは言わせていただきます。「僕としたことが!」。自慢じゃないが、書類の未提出,原稿の遅延,伝言のド忘れ,郵便の出し忘れはよくあるが、便所でミスるとは!ついに焼きが回ったか。便所だけに焼け糞ってな。

8(金) 仕事や趣味とは全く違った本が読みたくなり、『アラビアンナイト』を読み始めた。日本では『千夜一夜物語』として知られている。千夜一夜と聞くと僕はアラビアンナイトよりも先に、今は亡き漫才コンビ/青空千夜一夜の方を思い出す。関西人が米朝協議と聞けば「桂米朝が誰かと協議でもするんかいなあ」と思うが如し。

9(土) 突然の来客は以前カルト相談で来られた方やが、どんなケースだったかが分からぬまま話が始まった。前もって面会約束をしていたら必ず記録ファイルを見ておくんやが、「ちょっと失礼」と調べに行くタイミングを外してしまい、最後まで分からずじまい。♪人生で大事なことはタイミングにC調に無責任~♪植木等は偉大や。


1月27日―2月2日

2013年02月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Photoこの季節、新幹線に乗ると結構高い確率で富士山を拝むことができる。問題は富士が綺麗に見える新富士駅周辺で起きているかどうかや。今回はラッキーなことに起きていた。中学の修学旅行で初めて見た時の感動を今でもよく覚えている。でもなんで富士山を見ると興奮するんやろ?死ぬまでに一度は登ってみたい山やが、たぶん実現せんやろなあ。

1/27(日) 教会研修会。うちには色んな信徒や求道者がいる。過去のメンバーを加えるとありとあらゆる種族が存在する周防教会やが、唯一、知的障害部門がおらんかった。今回お招きした伊藤義明さんは知的障害者施設職員。この部門の来会者が来れば国士無双の完成なんやけどなあ。ん?また何か問題発言しました?

28(月) 小さな用事が色々と出来て上京することになった。今年の関東の花粉飛散量は去年の5~6倍になると聞いたので、今が上京するギリギリのチャンス。花粉症の発病は18で東京に来た春。当時は花粉症などという言葉はなく、原因は本人の乱れた生活態度やとまで言われた。今思うと心当たりがあった僕自身が情けない。

29(火) 30数年前に通っていた教会の懐かしい人たちに会う。うわさでは耳にしていたがその教会が牧師の横暴で、あまりにも変貌してしまったということを実際に聴き、驚きを通りこして、怒りも通りこして、唖然まで通過して、「んなアホな!」と呆れるしかない。あかん。「どうか天罰が下りますように」ってマジで祈りたくなってきた。

30(水) 終電車がなくなるまで話が盛り上がり、結局その教会員宅に泊まらせていただくことになる。話は全然尽きないが次の予定が待っている。後ろ髪を引かれながら町田へ。マムシ坂と呼ばれる小道を喘ぎ登り到着したのは母校農伝。昨日から、ゆっくりとかみしめる余裕なく色んな懐かしさが一気に僕を襲う。明日の朝の夢がこわい。

31(木) 案の定、ところどころ懐かしさがあしらわれた悪夢を見て目覚める。とにかくすぐ夢に出る単純な性格やから困る。義弟夫婦に見送られ東京を後にし、到着したのは妹の居る神戸。目的はウォシュレットの取り付け。旧約聖書のイサクは井戸を掘って旅をした。僕はウォシュレットを取り付けながら旅をする。夜岸和田の実家へ。

1(金) 一年前偶然知り合った高校の大先輩、書術家弦川武山氏のギャラリーへ母と妹,姪っ子を連れて行った。芸術家によくあることやが武山氏も例外ではなく話がどうにも止まらんお方で普段おしゃべりの母もタジタジ。そんな母の感想は、「あんたあんな人とばっかり知り合うんやなあ」。それはたぶん褒め言葉ではないな。

2(土) 仕事がどっさり待っている教会に帰り着いたのは夕方。振り返ると実に盛り沢山の一週間やった。盛り沢山は出来事だけでなく食い物もしかり。寿司に油そば,タンシチュー,玖珂では食えない宅配ピザ,お好み焼き,すき焼き・・他。あかん。これでまたドクターに怒られること間違いない。来週の診察はパスすることに決めた。