周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

11月17―23日

2019年11月24日 | 日記・エッセイ・コラム

死ぬまでに聞きたい鳥の声はコノハズク。今回、西表島でリュウキュウコノハズクの鳴き声を聞いた。鳴き声は少し違うが、それが一番嬉しかった出来事。それからリュウキュウイノシシも見た。檻の中やがカンムリワシにも会えた。観光名所にゃ興味が無い。生き物に出会うとそれだけで幸せ。

 

11/17(日) 石垣島の平真教会で説教奉仕。やはり気がかりなのは我がゲゲゲの教会のこと。周防教会の礼拝を任せた矢野牧師は、混乱したり、叫び出したり、泣き出したり、気を失ったりなどしていないだろうか?まあ今となっては思い悩んでも仕方あるめえ。後は野となれ山となれ。と思いながら川平湾のグラスボートに乗って眺めるサンゴの海底。あ!ウミガメ!

 

18(月) 石垣島を去って那覇空港へ。家族はここで山口に帰る。僕はこれから本島を旅する。那覇空港での分かれ際、「じいちゃんはね、これからもっと楽しい所に行くんだよ」と言うと、大泣きをして娘夫婦に両手を引っ張られながら去って行く孫を見送りつつ、レンタカーを借りに行く鬼爺。軽自動車を予約していたが普通車にグレードアップしてくれた。こりゃ幸先ええぞ。

 

19(火) 南部戦跡の沖縄平和祈念資料館へ。ここに来るのは何度目かな?来る度に様変わりしているような気もするが、戦争時の証言集を読むといつも泣けて仕方がない。修学旅行らしい高校生が試験にでも出されるのか、みんな一生懸命にメモを取っていた。「まだそんな教育をしてくれる学校もあるんやな」と嬉しくなる。体に妙な異変を感じ出したのはこの辺りから。

 

20(水) 幸先が良かったはずなんやが体調が今いち。もしかして風邪か?そう言えば足もむくんでいる。しかしここでダウンする訳にゆかん。辺野古を埋める土砂の搬出現場を通る。昨日高校生を見て嬉しくなったのに、その光景に落ち込む。反対住民が手を振ってくれた。こんな理不尽なことを平気で行なう国。やはり正気を失っている。この現状も生徒に見せるべきや。

 

21(木) やちむん(焼物)の里へ。「まらなた」というクリスチャンなら気付くであろう店に入る。店員さんに自己紹介をすると「そういう人が来たらサービスするように店主から言われています」と陶器を一つプレゼントして下さった。まるで隠れキリシタンの合図やな。ここに来たらクリスチャンであることを示そう。さて沖縄の旅もアッという間に終わり、大風邪を土産に帰山。

 

22(金) 亀の里ニュース&募金依頼書の発送作業。大川牧師の名言「今日が昨日ならええのになあ」(牧師会旅行の二日目にしみじみ語っておられた言葉)を借りると、「今日が先週ならええのになあ」と心の底から思う。しかし、風邪をひき、金銭感覚を失い、そのくせ体重が4kgも増えて帰った今、残る悔いと言えば、最後に空港食堂のソーキそばを食べ逃したこと。

 

23(土) まだ寝込むわけにはいかん。明後日から牧師会の1泊2日チンドン旅行が待っている。それを加えると今月は実に半分の14泊15日をよそで過ごすことになる。寝込むなら27日以降や。今のところ風邪薬を葛根湯で飲みながら無理やり症状を抑えているが。頭はボ~っとしたまま。いかん!下痢まで始まった!久しぶりに命を削りながら遊んでいる自分を感じる。


11月10―16日

2019年11月13日 | 日記・エッセイ・コラム

先日行った名古屋城の屋内の部屋。真ん中の虎の絵は来城した武士たちを威嚇する目的のために描かれたらしい。考えたら子供じみている。大きな教会に行くと荘厳なステンドグラスや立派な聖壇を目にする。「ここは聖なる場所や、かしこみなさい」と威嚇してるのなら、やっぱり子供じみている。

 

11/10(日) うちの教会は別室というものが無いので、会堂が会議室になったり、食堂になったり、時には寝室になったりする。今日も礼拝後、ジョニーが濁り酒を飲みながらサラミをかじり、ミドリがワンカップを呑みながらゆで蛸の足を切りもせずにかぶりついていた。この世のものとは思えない「もののけ」の世界。その隣で行なう役員会。うちの教会は水木ワールド。

 

11(月) 広島の『かんぽの宿/庄原』にて教区の牧師研修会。この宿は接客・料理・温泉が定評で、僕のお気に入りなので二泊三日ゆっくりと参加したかった。でも次の予定が詰まっているので残念ながら明日帰らねばならない。そこで宣研委員に「参加費の半分返して」と申し出たが「あかん」と断られ、素直に笑顔で引き下がる。とにかく気分がハイになっているからな。

 

12(火) 朝いちのプログラム《教区教職に学ぶ》を担当することになり、およそ学べんことを好き放題に語って逃げるようにして会場を後にした。午後からは年に一回の授業、広島女学院の高校3年生を相手に《人生とキリスト教》というテーマで、やはりおよそ学べんことを好き放題に語って逃げるように学校を後にする。さあ、これで明日から心置きなく沖縄に行けるぞ。

 

ここから【あらかじめジャーナル】(参考=ドラえもんの「あらかじめ日記」)

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13(水) 那覇経由の飛行機で、11年ぶりの石垣島(に来ているはず)。さすがに南国!まだまだ暑い(はず)。夜は平真教会の小倉牧師夫妻と『割烹/ハーリー』で夕食(を共にしているはず)。その席に(もしかしたら)奄美大島の香織牧師や、宮古島の聖子牧師も偶然同席している(かもしれない)。そして二人は酔っぱらってカチャーシを踊っている(ような気がする)。

 

14(木) 今日明日と西表島に行く(はずである)。ここは学生時代、小倉牧師に連れて行ってもらった島。先週のジャーナルに書いた「百円エアコン民宿」に泊まった思い出がある。観光遊覧船に乗って(いるはず)熱帯の川をさかのぼって(いるはず)、小倉牧師と行ったカンピレーの滝を見て(いるはず)、夜はイリオモテヤマネコを生け捕りしに行く(ここまで言うと嘘やな)。

 

15(金) 生け捕ったカンムリワシを土産に(言うまでもないけど嘘)西表から帰って(いるはず)、石垣空港に今日到着する家族を迎えに行く(はず)。その後、明日の次男の結婚式を前に、みんなで最後の晩餐をする(はずやが・・・天語の奴、ちゃんと店の予約をしているかな?と半信半疑でいるはず)。今夜から三泊ほど借りた、そこそこボロい一軒家で雑魚寝(するはず)。

 

16(土) ビーチで天語と有里の結婚式(を行なっているはず)。僕がアロハを着て司式する(はず)。その後「一晩中踊る」と言う噂の沖縄の披露宴に出て(いるはず)、付き合い切れず抜け出している(はず)。明日の周防の礼拝は矢野さんに頼んでいるが大丈夫かな?(と心配しているはず)。その心配理由は水木ワールドの中で固まってしまうのではないかという懸念。


11月3―9日

2019年11月10日 | 日記・エッセイ・コラム

今週16日に『天神祭り』が行われる。去年は成り行きで祭りの実行委員長になって、それはそれは張り切った。ところで、先週このブログを書いていて、念のため保存をしておこうとキーボードの操作をしたら一気に消えてしまった。年に一度ほどこういう悲劇が起こる。たぶん操作を間違ったんやろが、一度消えた文章を書き直す悲しさと脱力感はハンパやない。

 

11/3(日) ご子息の学さんのご配慮により、辻建牧師の遺品となった膨大な本を教区内外の牧師にお譲りするという案内を出したところ、さっそく色んな方々からの注文を受けた。「僕がやります」と申し出たものの(えらいことを気安く引き受けたもんや)と多少の後悔を抱きつつ仕分ける。辻牧師!これは私に与えた最後の試練でしょうか?こら!奪い合いはあかんで!

 

4(月) お山の研修会へ。何の研修会?それはね、内緒の話はあのねのねなの。さすがお山だけあって日が沈むとシンシンと冷え込み出した。寝る時にエアコンの温度を低めに設定しておいて、もし寒くなったら誰かが温度を上げるということで寝床につく。いや~な予感が僕の頭の中をよぎっている。その昔、夏に西表島の民宿に泊まった時のこと。そこのエアコンは時

 

5(火) 間が来たら切れるという「せちがらい」タイプで、切れたら誰かが百円入れるということで寝た。ところが一旦寝てしまうと誰も起きない。お前ら感覚が無いんか?そこで汗だくになった僕が何度も起きて百円玉を入れた。今回の懸念もそんな体験にある。明け方寒さがピークに。案の定、誰も起きん。やはり僕がリモコンを操作するハメに。今朝は氷点下やったそうな。

 

6(水) オケーさんに付き合いドコモショップへ。お気に入りのネエちゃんが担当してくれて(もっとも、この人が居ることを確かめてから行ったんやが)指導を受ける。30分の休憩をはさみ、三時間半に渡って設定や説明をしてくれた。横に座っている僕に「6年後にはガラ携は完全に死にますよ」と言う。危うく僕もスマホに心が動くとこやった。おもろい。絶滅したろやないか!

 

7(木) 愛隣幼児学園の礼拝へ。園長先生に「柿いりませんか?」と言われたが、今うちには柿が溢れかえっている。一度お断りをしたが、園の庭で採れた柿だと聞いて「どんな味か食べ比べてみるのもええな」と、少しだけ頂くことにした。さて、帰ってから柿のことをすっかり忘れてしまい、いざ食べようとしたらどれがどの柿か分からなくなった。そりゃ、こうなるわなあ。

 

8(金) 次男の結婚式のため来週から石垣島に行く。仕事をせねばいかんが、尻に火どころか大炎上中。学生時代に終結したと思っていた癖が出る。試験前に要らぬことをしてしまうという悪い癖や。あなたにも覚えがあるでしょ?やるべきことがドッサリあるのに、今せんでもええことばっかり始める。こりゃいかん!と仕事し出すと今度は眠くなる。雀百まで踊りを忘れず。

 

9(土) この時期はクラゲやウミヘビが多いって?アンドンクラゲとかなら少々刺されてもええが、ハブクラゲやカツオノエボシはごめんやで。ウミヘビは超猛毒やが噛まれることはないやろ。とにかく泳ぐ気満々。レジャーのついでに次男の結婚式に出るというのが僕の本音。さて、どこの海がええかな。ちょっとネットで調べてみよ。こうして今日も仕事が中途半端になる。

 

    ※次回は11/13にアップします。


10月27―11月2日

2019年11月03日 | 日記・エッセイ・コラム

日の当たり方や角度の違いで全く別に見えるが、これは名古屋城。時代劇は大好きやが、お城にはあまり興味が無い。僕が生まれ育った大阪岸和田には「ちきり城」とも呼ばれる岸和田城がある。子供の頃「ちきり」という、足でするジャンケンが流行った。今でも残っているやろか?ハチョコアンマー!などと言っても、誰にもわかるまい。

 

10/27(日) 大島教会の帰りに、店内改装のため割引セールをしている柳井のディスカウントショップへ立ち寄る。そこで、僕が結婚式の司式をした友人夫婦にバッタリと出会った。以前、僕は茶髪にしていた時代があったが、その夫婦の夫が当時茶髪でメチャかっこいい青年やったので、真似をしたのが理由。おかげさまで僕もかっこ良くなった!筈やったんやけどなあ。

 

28(月) オケーさんちの隣に腐食した車庫がある。台風で飛んだりしたら危ないので、屋根のトタンを福ちゃんが全部ひっぺがして、細かく切断し、袋に詰めてくれた。その数なんと20数個。破砕ゴミゆえ処分が難しい。市役所に相談してみるか。そもそも自分ちの車庫じゃないし、善意で行なったんやから、きっとお上からお褒めの言葉か、ご褒美がもらえるかもしれんぞ。

 

29(火) そのお上(市役所)でお褒めどころか「自分で処分してください」と言われる。あっそ。そっちがそうならこっちもブチ切れさせてもらいまっさ。と、50%ほど声を荒げた時やった。その担当者が亀の里のことを知っていて、二十数年前、中村晋作さんの家探しの時に(町役場で暴れた?)僕とも面識があったという話になる。声を荒げ始めた僕を見て思い出したんやろか。

 

30(水) オケーさんから「ゴミを処分してもらいました」との電話。こんなにスムーズに行くとは思っていなかった。やっぱり声は荒げるべき?それはいかん。市役所に電話して「ありがとうごぜーやした」と礼を述べ、こちらからお褒めてあげる。《強引に問題を解決してはならない》が亀の里のポリシーやからな。しかし僕も声を荒げるなんて、まだまだ修行が足りんわい。

 

31(木) 大島教会の悦子さんからメール「首里城が燃えた」との知らせ。ガーン!来月、僕は沖縄に行って首里城を見学する予定やった。先日も大島教会でそんな話をしたばかり。唐と薩摩を平等に受け入れ、無益な争いを避ける知恵をこらして建てられた首里城。琉球の時代から戦いを避けてきた島。ヤマトの連中もそこに学べば、沖縄に基地などを置けるはずがない。

 

1(金) 11月に入った。さすが旧暦で言うところの霜月。今朝の玖珂盆地は7.4℃。日中の車内はまだエアコン無しでは居られないが、朝は毛布じゃ過ごせない。今朝は何度もトイレに行くという夢を見た。行くとお金が落ちている。それに味をしめて何度もトイレに行った。実は本当の尿意のせいで眠りが浅かったというまことに浅ましい夢。オネショせんかっただけマシか。

 

2(土) 柳井教会で開かれた《歌声喫茶》へ。1950年代、アコーディオンやピアノの伴奏で店の客全員が歌う歌声喫茶が流行した。昔、歌声ではないが近所の大学生に連れられ初めて喫茶店に行った。ホットケーキを食べたが、大人の世界に足を踏み入れた中一坊主。緊張で味など分かる筈がない。悪い所に行ってしまったという罪悪感。今でも親には内緒にしている。