周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

4月17―23日

2016年04月24日 | 日記・エッセイ・コラム

柳井のスーパーで見つけたレインジャー505。高さ32cm×幅16.5cm×奥行26cm。画面は5型。もちろん白黒。昔、母がクジで当たったのをもらって、寮生活の貴重なアイテムとなった。ネットで調べたら今でも売買されているらしいが、懐かしい以外に買う利点はあるんやろか?まあ、今あったとしても5型なんて老眼で見えやせんぞ。

 

4/17(日) 久しぶりに温水洗浄機能付き便座取り付けの依頼を受ける。こういう仕事は実に楽しい。プラモデルを作るよりもずっと簡単やし、何よりも人に喜ばれる。その点、牧師をしていて何か役立つことがあるか?ありがたい説教?ありがたい祈り?ありがたい訪問?う~ん・・・よく考えてみたら、どれひとつとってみても全然大したことなんかない。

 

18(月) 先週、牧師館の玄関前に棄てられていた三匹の子猫が全て新しい飼い主に引き取られていった。ネットってあなどれんな。この一週間、三匹はたくさんの人たちに可愛がられた。ほらね。この猫のように可愛がられる牧師って居るか?ま、居たら居たでちょっとキモいが。せめて人に迷惑かけない牧師になれば少しはありがたいかもな。

 

19(火) 被災地に物資を輸送するのにオスプレイが使われた。ヘリが不足しているわけではない中の出動。賛否は分かれている。防衛庁の中からも「露骨過ぎる」という声が出ているらしい。そのオスプレイやが日本政府は近い将来17機を3600億円で購入する。そんな金があるなら全国の被災地に出せよ。ついでにオリンピックの資金もや。

 

20(水) 僕が生き物全般(野生や大自然に生きている物に限る)をこよなく愛するということは世界中に知られていることやが、蚊だけは好きになれないことも世界的に知られている。その蚊に今日咬まれた。もうそんな季節がやってきたのか。以前もどっかに書いたが改めて言う。プ~ンという羽音と痒みが無けりゃ、血くらいなんぼでもくれてやる。

 

21(木) 携帯でメールを打っていて偶然発見した。あらかじめ打っておいたメールを何年何月何時何分に自動送信が出来るという「予約送信機能」なんてあるんや!ナンタッチャブル!これに気付いた瞬間、携帯の便利世界が50%広がった。おそるおそる予約送信テスト。1分後にちゃんと自分に届いた。何で今まで誰も教えてくれんかったんや!

 

22(金) え!声で検索も出来るの!孫の希与が僕の携帯をいじくり回していた時にそんな表示が現れた。今週は携帯便利世界が二度も広がったぞ。あれ?今の画面はどこにいった?どこを探しても見つからん。希与!もっぺん出してみろ。なに?「プライバシービューを設定しました」だと。画、画面が見えんようになったぞ!こら、希与、元に戻せ!

 

23(土) 昨夜から未明にかけて、「こと座流星群」がやって来るので、しばらく北の空を眺めいていたが薄雲に遮られて観測できなかった。二週間後の「みずがめ座流星群」に期待しよう。西の空低く霞む満月。夜風が心地よい。♪菜の花畠に入日薄れ 見渡す山の端霞深し 春風そよふく空を見れば 夕月かかりて匂い淡し♪ 今年最小の満月はおぼろ月。


4月10―16日

2016年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

この大きさの猫を屋外に放っておくと・・・。①飢えて死ぬ。②寒さで死ぬ。③車に轢かれる。④カラスの餌食になる。いずれにしても死ぬ確率は90%以上。残酷かもしれないがそれが自然淘汰というもの。変な同情は禁物。かえって無責任になってしまう。お前ら自分の運命を受け入れろ!・・・。・・・。だからね、頼むからそんな顔で見つめるなよ!

 

4/10(日) 夜明け頃、子猫が三匹固まるようにして牧師館の玄関で鳴いていた。まだ目ヤニだらけの小さな猫や。でも不思議なのは、ここまでどうやって階段を上がってきたのかということ。もしかして誰かがここに棄てて行ったのか?とにかく娘たちに出した指令は次の通り。「中に入れるな」「餌をやるな」「情にほだされるな」。春先はこれやから困る。

 

11(月) 子猫の処分を考えねば。キリストさんには限界があるので、ここは天神さんに引き取ってもらうのが一番ええと思うぞ。昔、天神に棄てられていた子猫を近所の子供が教会に持ってきて、結局飼わざるを得なくなったことがある。あの時のささやかなお返しや。え?帆波がスマホで貰い手を探している?神のお助けよりも文明の機器がお助けるか。

 

12(火) 閉鎖した宮島口伝道所の備品を譲って下さるということで福ちゃんと嬉々として物色に行く。だが、すでにええもんは持ち去られとる。どこの誰じゃ!こういう場合は被援助教会が優先やろ。身分で言えば福ちゃんの宇部教会の貧しさは三葉葵で、うちの教会も水戸黄門クラスや。苦しゅうない。持ち去った備品をすみやかに返上するがよい。

 

13(水) 保育園の水曜礼拝に新たに3~4歳の年少児が加わった。僕を初めて見た年少児が突然言う「変なおじさん」。ちょっ、ちょっと待てい!僕は確かに自他ともに認める「変なおじさん」や。でもな、まだな~んも変なことをしていないのに、いきなり「変なおじさん」は無いやろ。ま、「変なジジイ」と言わなかったことに関しては一定の評価をしてやる。

 

14(木) 朝、めぐちゃんから電話。「父が亡くなりました」と涙声。渡辺重夫牧師が!耳を疑った。周防へ来たばかりの僕を気遣ってくださった渡辺さん。瀬戸内海で獲れるアジやイワシの旨さを教えてくれたグルメの渡辺さん。ジャズやブルースの奥深さも熱く教えてくれた二十歳も年上の大親友。葬儀は17日午後1時半。東京の砧教会で行なわれる。

 

15(金) 昨14日21時26分に熊本を揺るがした大地震は、何度も大きな余震を伴っては被害を拡大させている。ソンヒョの教会は、物はひっくり返っているが無事だったらしい。何度も流れる「川内原発異常なし」というニュースになんだか腹が立ってくる。そんなに心配なものを稼働させているのか。それとも原発はこれでも大丈夫という自慢か。

 

16(土) 山口に居ても携帯やテレビで緊急地震速報が鳴るたびに緊張するのに、余震が続く熊本や大分周辺の人達は生きた心地がせんやろなあ。しかし緊急速報を聞きながら、机の下に潜るわけでもなし、ただただジッとして成り行きを待っているだけなのは実に間抜けなこと。これも「自分だけは大丈夫」という心理「正常性バイアス」ちゅうやつか。


4月3―9日

2016年04月10日 | 日記・エッセイ・コラム

去年『亀の里ニュース』に広島の濱恵介さんが宝塚の熱い記事を寄せてくださったので、一度は観に行かねばと思い念願を叶えた。前半の劇『こうもり』は抱腹絶倒との触れ込みやったが、母には高尚過ぎて分からんかったらしい。確かに我々庶民の笑いとはツボが違いまんな。すぐ近くにある手塚治虫記念館に後ろ髪を引かれながら帰る。

 

4/3(日) 久しぶりの帰阪。大阪駅のホームで並んでいると後ろにオバハンが二人来た。怪しいぞ。電車が入って来たらジワジワっと僕の横に。たぶんやるで。電車が停車すると同時に僕を押しのけ割り込んできた。「割り込むな!」と言う僕に向かって、「ここは大阪やで」というような一瞥を投げて車内へとなだれ込む二人。大阪名物は今も健在。

 

4(月) 走野が板前を任されている『旬味いやさか』に、明石教会に転任したばかりのベムベラをお招きする。しかし宴もたけなわで一本の電話。教会員が亡くなられたという。牧師をしていると避けられない現実。酒の臭いをプンプンさせながら帰っていかれた。それはそうと。十三駅東口より徒歩2分の『旬味いやさか』。詳しくはネットで検索を。

 

5(火) 岸和田の映画館に『家族はつらいよ』を観に行く。母はすでに観たらしいが「面白かったからもっぺん観たい」と言いながらついて来た。いや~な予感がする。そしてその予感は的中。「見てみ。次ああなるで」「この後はこうやで」「ほらな」「あははは」。覚悟はしていたがストーリーの先々を得意気に説明する母。好きなようにさせるのも孝行か。

 

6(水) 高校の同級生を訪ねて西成の某施設へ。「外出したい」と言うので車椅子を押して出かけた。花粉が飛び交う街は辛かったが、言われるままに2時間ほど天王寺周辺をうろうろ。その間、腕時計を紛失するわ、コーヒーをこぼすわ(全て自分のミスやけど)、彼が何度も道を間違った時には思わず頭をどつきかけた。次は花粉の無い季節に来るわ。

 

7(木) 高校の先輩で書術家の弦川武山(ツルカワ・ブザン)氏宅を訪問。『嵐にしやがれ』というテレビにゲスト出演された時の話を聞かせてもらった。松本潤に書術を教えたらしい。色んな番組に出演したが彼は実に好青年だと、しきりに褒めておられた。僕も書術は無理やけど詐術なら教えられるかもしれん。好青年を好事家に育てる自信なら充分ある。

 

8(金) 母を宝塚歌劇に連れて行く。何につけ辛口の母が珍しく「後半は良かったわ」と感想をもらしていた。その帰りの電車でのこと。日曜と同じ大阪駅。ホームには長蛇の列で座るのは到底無理やと諦めていた。電車が来たと同時に消えた母。その後、我が目を疑う光景。席を確保して僕を手招きしている。ルールまで無視する、これも母の愛か?

 

9(土) 帰山の日。実家を出て大阪駅に向かう車中「今電車の中やから電話できひんってメール打ってたんやで」と大声で電話をするオバハン。私はマナー守ってるのに、かけてくるあんたが悪いんやと言わんばかりの勢い。以前新幹線でも全く同じ光景を見た。その時も関西弁のオバハンやった。オバハンで始まりオバハンで終わった旅でした。


3月27日―4月2日

2016年04月03日 | 日記・エッセイ・コラム

教会総会資料の裏表紙。中の四コマ漫画も挿絵程度になって、全体的に例年よりもおとなしい資料となった。還暦が近くなってくると人間丸くなるのかなあ。かと言って、常識をわきまえた内容とは程遠い。献金を送ってくださった方には先着5名様に今年の資料を送らせていただきます。〒742-0332山口県岩国市玖珂町6200-6周防教会まで。

 

3/27(日) イースター礼拝後の昼食会を終え、のんびりとしたひと時。今日のゲストの福井智牧師が著書にサインを求められていた。僕だって何度も「サインを!」と求められたことが宅配便業者からあるが、本物のサインなんて書いたことが無い。中学生時代、将来に備えてサインの練習をしたことがあるが、その将来もたぶん必要なさそうや。

 

28(月) 亀の里フェスティバルのチラシを持って教区事務所へ行ったついでに郵送作業を手伝う。月報に配布物を同封してもらう方々は一度くらいこの作業奉仕に来た方がええ。苦労が分かる。それがダメなら年末の亀の里の郵送作業に来るべきや!いいや、亀の里フェスティバルに来なさい!そうすることによってあなたの全ての罪は僕に許される!

 

29(火) 母から電話。今回はイースター礼拝の巻。牧師から大きなイベントがあるので是非にと誘われたらしい。「大きい言うてたのに、ちょっとも大きなかったで。芋カリントと何や色紙で包んだ卵一個しか出えへんのやで。それにな、また嫌いな讃美歌練習までさせられて、普段よりしょうもなかったわ」。いつものように我が身につまされる母の本音。

 

30(水) 先日の歯医者での出来事。歯科衛生士の女性の治療を受けている時やった。耳元に衛生士さんのお腹がある。そのお腹がグーグーキュルキュルと鳴り続ける。大きな音ではないが、ほぼ耳に直接当たっているので僕にはよく聞こえる。あかん。笑いをこらえているので体が小刻みに震えてしまう。「痛いですか?」と聞かれた。(はい。僕のお腹が)

 

31(木) 今日で年度が終わる。次の日曜に開かれる教会総会の資料作りと亀の里の事務処理が大詰め。それに日曜からしばらく大阪の実家に里帰りするため、今のうちにやるべきことをやっておかねば。幼少時に先生や親から「やれば出来る子」と言われてきた僕やが、それは微妙に違う。「出来るものならやれる」という意味の「出来ればやる子」やった。

 

1(金) 帆波が突然「パパ大好き」と言ってきた。またなんぞ企んでいるに違いない。どうせ「コンビニに連れてって」とか言うんやろと次に出てくる言葉を待っていたら「エイプリルフール」だと言う。そうか。ちょっと油断しとったわい。本来ならお返しをするところやが、僕は「毎日がエイプリルフール」の異名をとる牧師。今日だけは勘弁しといたる。

 

2(土) 明日の総会資料作り。有志に手伝ってもらったので午後三時に完成。過去に無い速さ。しかしその二時間後の悲劇。会計に数字のミスが発覚。シール補修では収まらん。会計欄全て刷り直し。ホッチキスを外し、原稿を書き直して印刷し、半分に折って、後は閉じるだけという矢先にホッチキスが壊れる。踏んだり蹴ったりで午前さまコースへ突入。