周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

6月20―26日

2010年06月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 赤いバラの花言葉は《情熱・愛しています・灼熱の恋》など。牧師会の旅行で立ち寄った福山SAでのワンシーン。アップで見ると気分が悪くなる方もおられるので勧めない。本人を特定しないためH教会のH本牧師と岩国H教会のK原牧師であるということだけ記しておこう。でも、うちの分区の牧師らは教会から離れると水を得た魚になる。

6/20(日) 光教会で上関原発計画についてのセミナーが開かれた。この計画が始まったのは僕が周防教会に着任した28年前。エネルギー事情がどうとか、安全がどうとかよりも、最大の悲劇は平穏に暮らしていた町の人々を敵味方に二分してしまったこと。人々の心を壊してまで建てる物に一体どれだけの価値がある?

21(月) 牧師会旅行。37年ぶりに来た桂浜でそれを見つけた僕は嬉しくて仕方がなかった。それとは海岸の沖にある岩。中学の卒業旅行で友達5人と四国を旅した時、競い合ってあの岩の上に立った。当然みんなズブ濡れ。3月の海は冷たかったが、友人が大事な周遊券を海に流してしまい、旅の熱まで冷えてしまった。

22(火) 18時の岩徳線で玖珂駅に到着。しかし今回の旅行を振り返ってみたら、高知に行ったものの桂浜しか見てないぞ。それでも充分楽しかったのは、風呂(今回は温泉ではなかったが)に入って、旨いもんを食って、お姉ちゃんのいる店へと繰り出したから。要するにこの3つさえあれば旅先はどこでもええちゅうことや。

23(水) 胃カメラ検査。昨日の午後3時から絶食しているので胃の中はすっかり空っぽ。腹黒なんて言葉があるが、どっこい僕の腹ん中はきれいな桜色やった。特に大腸は自分でも「焼いたら絶対にうまいで」と思えるほど。え?次回はCTだって?どんだけ検査すんねん。でもお医者さんには今日も素直に答える「はい!」

24(木) 映画『レイルウェイズ~49歳で電車の運転士になった男の物語』を観に行った。ヤクザ映画を観たあとは顔つきがすごむ。ヒーローものを観たら無敵になった気分になる。当然今日の映画を観たあとの僕は転職したくなったけど、美味そうに西瓜を食べているシーンの方が気になって、とりあえず西瓜を買って帰った。

25(金) 明日からの留守を前に仕事に追われる午前4時、亀の里の一室から拍手が聞こえてきた。どうやら日本がゴールを決めたらしい。試合を見なくても分かる。日本中が一喜一憂している中、サッカーに興味が無くてよかったわい。これがもし阪神の優勝がかかるような一戦やったらたぶん仕事にならんかったやろ。

26(土) 今日から3日まで愛知~大阪へと旅に出る。目的の一つは神学校時代に僕をよく可愛がって下さった(この場合の「可愛がる」とは「痛い目にあわせる」という意味ではない)先輩たちとのプチ同窓会。そうそう、麻雀でもよく可愛がってもらった(この場合の「可愛がる」とは「尻の毛まで抜かれてしまった」という意味) 。


6月13―19日

2010年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo オドリコソウという花がある。笠をかぶった踊り子のように見えるところから名付けられたという。言われてみればそう見えなくもない。ところでこの花はどうや!オドリコソウよりも踊っとるように見えんか?全身で嬉しそうに踊っとるぞ。南米原産でその名はフクシア。さすがリオのカーニバルの地元。6月26日の誕生花だって。あ~コリャコリャ♪

6/13(日) 昨日が新月やったんで今夜も外は暗闇が広がっている。今の時代は外灯で明るいが子供の頃は本当に真っ暗やった。深夜、友達んちに行こうとこっそり家を抜け出して、夜道で前から来た人がおまわりさんだと気付かず職務質問を受けたことがある。まだおまわりさんが恐い時代やったから死ぬほどビビッた。

14(月) 帆波とバッティングセンターに行った。18球200円は高いのか安いのか不明やけれど打ち返せたのは7割程度。ジャストミートは1割。これじゃ秋の牧師研修会でのソフトボール大会が辛いぞ。なるべく遠くに打たねばならない理由がある。なんせ二塁打コースを打たないと息が上がって一塁まで走るのがエラいからな。

15(火) 壊れた屋外用チェアを修理。材質はプラステックやが接着ができないので適当な部品を買ってきてボルトで閉めた。でも恐がって誰も座らん。たしかにいつ崩壊するか分からんので座るにゃ勇気がいる。玉座(ぎょくざ)と命名された椅子には取扱注意のシールが貼られ、勇気ある王の出現を庭の片隅で待っている。

16(水) 今日は中学時代に好きやった女の子の誕生日。今はどこでどんな暮らしをしているのやらさっぱり分からん。あの頃の日記が残っている「運動場でフォークダンスの練習をした。女の子と手をつながされた。〇〇さんとつなぐともっとうれしいのになあ。ライダーキックごっこもした」。まだ下の毛すら生えとらんガキやった。

17(木) あれだけ早く布団に入ったのにギンギンに目が冴えてしまい、結局眠りについたのは午前4時。旅の前日になると興奮して眠れなくなるというやっかいな性格は子供の頃から。母に内緒にしていたが、徹夜で遠足に行ったこともある。オッサンになった今も、助手席の同僚牧師に内緒にして佐賀まで車を走らせた。

18(金) 一度は見てみたいと思っていた『日韓トンネル』の現場を見に行った。ここから韓国までトンネルを掘ろうという国家的プロジェクトだと聞いていたが、十数年工事を行なった形跡がない。それ以前に日韓両政府はこの大事業のことを全く知らない。ところでこのトンネル…東向きに掘られとるで。韓国は北やけど。

19(土) 近くの湖に天語のカヌー部の練習を見に行った。4人乗りのカヤックを結構息を合わせて漕いでいるようには見えたがタイムはいまいちらしい。天語の目標は来年の山口国体。一方、教区は山口国体協力強制苦情110番を設けている。天語よ。もし練習が辛くなりゃ110番して苦情を言うたったらええねん。


6月6―12日

2010年06月13日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo うちから車で30分『みなとオアシスゆう』がある。きれいな海水浴場やが僕の興味はそこにない。隣接した建物にある『ミクロ生物館』。20台ほど並んだ顕微鏡を覗くと確かにミクロの生物がウネウネ、チョロチョロうごめき回っている。海で泳いだ後の人に是非見てもらいたい!そういうのがあなたの体にビッシリとくっついてるかもよ。

6/6(日) 夜、熊本から金聖孝牧師が来会。明日から出張なので犬のドリームを預かってほしいとのこと。それはおやすい御用やが、全身でNOを訴えているのは言うまでもなく猫のめかり。一触即発の睨み合い。おい、お前さんたち!他のお客の迷惑になるから喧嘩をするなら表でやっておくんな。ここは礼拝堂でぃ。

7(月) 山脇夫婦に頼まれて中古のオイルヒーターを売りに行く。リサイクルショップを3軒回った結果、全て0円。そりゃないぜセニュリータ!こうなりゃたとい売値が0円と分かっていても同情して買ってくださる友佳大明神樣におすがりするしかないな。とりあえず五千円あたりから吹っ掛けて中間マージンを稼いだろ。

8(火) クリニックで今回も誉められた。またもや少し寿命が延びたような気がしてくる。それにしても「この調子で頑張ってくださいね」と言うドクターに、素直に「はい!」なんて応えてしまう自分がちょっぴり恥ずかしい。逆らってなんぼの天邪鬼が「はい」だって。こんな素直な姿の僕は小学生時代でも見られんかったやろ。

9(水) 山口まで大将のお見舞いに行く。隔離病棟の面会室で待っていた彼に「大将!」と声をかけた。「村田さんだ!」と満面の笑みをこぼしながら抱きついてくる…はずが、返ってきたのは「誰ですか?」。僕のことが分からないという。何があったんや?あまりのショックに次の言葉が出ん。大将、思い出してくれるまで来るぞ!

10(木) 帆波が「ドリームを連れて散歩していると色んな人から話しかけられた」と言っていたが、僕も近所をひと周りしただけで何人かに挨拶された。犬と一緒というだけで親近感が芽生える。あなどれんな…犬。そういえば犬を介して女性との出会いを試みた後輩がおった。未だに彼女がおらんのは、もちろん犬のせいではない。

11(金) 出張より戻ってきた聖孝のミッドナイトリサイタルが始まった。ギターを手に青春歌を熱唱。若い子のためにと、最近の曲、森山直太朗の“さくら”も歌ってくれたが、帆波には懐メロやったらしい。悲しきジェネレーションギャップよ。そのうえあまりにミッドナイト過ぎてみんなとっくに撃沈しとるがな。ああ真夜中のギター。

12(土) この季節は野外での不夜城開城が多く、夜な夜なガーデンチェアに座って飲み食いするので、やたら蚊取り線香の消費量が増えた。ヤブ蚊の対策にチェアをグルッと囲むようにして、7~8箇所でバンバン焚きまくる。人間の燻製ができるほど煙を浴びる。坊さんが抹香臭いとすれば、ここの牧師は蚊取り線香臭い。


5月30日―6月5日

2010年06月06日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2 積乱雲から降ってくる直径5ミリ以上の氷の塊を雹と呼ぶ。それ以下は霰。先日直径10ミリ前後にまで立派に成長した雹が降って来たからたまげた!駐車場の車の中にいたが屋根やボンネットに跳ね返る音がハンパじゃない。先月柳井で聴いた生演奏のドラムよりも、違う意味において興奮した。ウッヒョウ~!ってか?焼きが回った…。

5/30(日) 礼拝の司会をしてもいいと言う人なら誰でも担当できるのが周防式。でも多くの信徒は「できればパスしたい」と思っているので第5日曜だけ僕がする。普通は役員しか担当しない教会がほとんど。中には聖職以外は不可という教会もあるかと思えば、一人で礼拝したという逸話も聞く。誰がやっても神さんは怒らんのになあ。

31(月) 今日は世界禁煙デー。世界のあちこちで公然と迫害されとる愛煙家にお悔やみ申し上げます。もちろん喫煙のマナー違反はどんどん取り締まるべきやが、喫煙者は極悪人的な取り締まり方をするのは別な意味で恐い。知らない人を見たら不審者と疑うのに似ている。気をつけんと、こんなこと書く僕はテロリストにされる。

1(火) 一天にわかに掻き曇りという表現そのまま、玖珂上空にヤバそうな暗雲が垂れ込めたかと思うと瞬く間に激しい雷雨となった。あちこちで落雷している。なんと雹まで降り出した。しかも結構大粒!大自然の摩訶不思議な現象に僕の興奮はピーク。興奮のあまり、雹の痛さを全身で体感するのを忘れてしまった。

2(水) 夜半。珍客来会。ふらふらと一匹だけでここに来た迷い蛍。夜中にふらふらやってくるのは保男くらいやと思っていたが、もしかしてお前は蛍界の保男か?ところで教会は「迷える子羊」の来る所と言われるが、うちの場合は「教会に来たから迷ってしまった」という人の方が多い。実際…子羊っぽい人自体ここにはおらんし。

3(木) 鬼太郎さんが来会。この春、農伝を出て広島の甲山教会に出席しながら人間界になじむ修行をされている。先般、補教師試験には合格されたが「准允」という辞書にも出て来ん儀式はまだ受けておられない。そんなもんどうでもええ。准允も按手も出来ることなら熨斗つけて返したいとこやが、どこに返せばええんやろ?

4(金) どうやら今年はムカデの当たり年?みたいや。もうすでに10匹以上を所払いの刑に処している。幸いまだ被害報告は出とらんが、これだけ出没したらそのうち犠牲者が出るに違いない。サソリはよく靴の中に潜むというがムカデも同じ行動をとるので靴を履く時は要注意やな。周防を訪ねて来るのなら今が旬ですよ。

5(土) めかりが鳴きながら、やや引きずり気味の足をしきりと舐めていたそうな。どうもこいつが最初の犠牲者っぽいな。ホタルの大発生は大歓迎なのに、なんでムカデは嫌われるんやろ…などと考えつつ、今日もマジックハンドで掴んだムカデを所払いしに行く。命だけは助けてやるから新天地(隣近所の敷地)で達者に暮らせ。