周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

3月22―28日

2015年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム

去年「ひと夏で終わるやろ」と割り切って買ったハイビスカスが年を越えて部屋咲きした。沖縄ではアカバナと呼ばれ年中咲いているが、この寒い玖珂盆地の冬をよくぞ乗り切ったもんや。亀の里のアスファルトの隙間に生えるスミレは今年も満開。植物ってすごいな。でもイチョウの根元のパクチーはまだ芽が出ていない。え!キナコがほじくり返して便所にしてるって!

 

3/22(日) 昨夜泊まった広島社会館の子どもたちは朝食後、鞍掛山に登って帰路についた。元気やのう。また来いよ。礼拝後、本竜牧師が突然の来会。光教会との交換講壇の帰りだとか。ちなみにソフトバンク(SB)光飯店は光教会の近所。SB光市役所は辻向かい。SB光オリエンタルホテルは隣。教会にはSBを付けてもらえんかったんやな。

 

23(月) ベムベラが某所で秘密裏に開かれた極秘会議からの帰りに人目を避け内密に訪ねて来られ密談を交わした。要は寄り道してラーメン食って帰っただけなんやけど、平凡な話題でもこうやって書くと噂好きな連中が尾ひれを付けて大事件に仕立てあげてくれる。それが我々の世界。ところで、昨日の本竜君も極秘裏にラーメン食って帰ったぞ。

 

24(火) この時期、紛らわしいのは花粉症の症状と風邪の初期症状との区別がつかないこと。特に鼻詰まりに関しては全く分からん。もしかしたら風邪かも知れない。いや花粉症かも。どれだけ区別がつきにくいかというと、ポッチャリ系の女性が人から「おめでたですか?」と尋ねられ、「い・・いえ。こ、これは単に・・」と返答に困るくらい区別がつかん。

 

25(水) やっぱり風邪やった。今となって思い当たるのは日曜日の朝や。よそに比べると玖珂は三月でも夜明けは氷点下にまで冷え込むので、耐性の無い広島からの来泊客が風邪を引かぬよう、あらゆる寝具を提供してしまった。おかげで僕は毛布一枚。これぞ牧会的配慮ゆえの風邪や!え?まだ布団がどっさり残ってたって?早よ教えてくれよ!

 

26(木) 今日は僕が周防教会に着任して33年目。自分で教会カレンダーに記していたのに栗栖さんから言われるまで忘れていた。さて今日からプロ野球公式戦が開幕。今年は広島を応援するので、そのためにもどうか阪神が往年の定位置(べべ)あたりで安心させてくれ。うちの教会標語も『安心して行きなさい』。安心タイガース!なんのこっちゃ。

 

27(金) 昼前、「今から出発します」と川原牧師一家が別れを告げに寄ってくれた。本当に残念。これから牧師会旅行のおやつは誰が用意するの?亀の里フェスティバルの怪しい焼き鳥は誰が担当するの?東教会のバザーで子供を騙してボロ儲けをするゲームは誰が準備するの?夜の飲み屋街は誰が案内してくれるの?ほんまに残念や!

 

28(土) 中央フードのコストコ・フェアへ。36個630円のパンの横を通った時のこと。「母さん!あったよ!」と叫ぶ子供の声を聞いた瞬間、最後のパンをカートにほり込み、子供のショック顔を横目に現場をそそくさと立ち去る。僕の競争心を煽るんじゃねえ。よく考えたら別に欲しくもないパン。後からその子を探したがもう姿は無かった。後味悪い週末。


3月15―21日

2015年03月22日 | 日記・エッセイ・コラム

いつの間にか力士の入り待ちの中にいる母。どうやら群衆の間をかき分けて最前列に躍り出たようや。子供の頃、到着した電車の窓から中に入れられた。目的は僕に席を確保させるためや。戦後の日本じゃあるまいし・・。でも敗戦から20年経っていても、あの頃は窓から子供を入れる母親は大阪には何人もいた。そんな母親に育てられ、こんな僕になったわけや。

 

3/15(日) 役員会。今年度は会計に余裕が出そう。嬉しいことやが喜べん。小さな教会は会計が赤字ならもちろん困るが黒字でも困る。なぜなら教区への負担金が増えるからや。頑張れば頑張るほど負担金が増え、援助金も減らされる。残念ながら教区はこの不条理を解決できていない。教団はもっと糞やが。お前ら聖書読んどんのか?

 

16(月) 川原牧師の歓送会。夕食で舟盛りが出て歓声が上がった。でもちょっと待ってや。水をさすぞ。舟盛りを見ると何故か誰もが「おお!」っと声を出すけど、結局刺身を舟型の器に盛ったというだけやがな。皿ではなく舟に盛ると「おお!」ならば、飛行機なら「おおお!」か?スペースシャトルなら「おおおお!」クラスか。女・・・危ない危ない。

 

17(火) 岸和田に里帰り。大阪市内で立ち寄る所があって、詰め込んでパンパンの重いバッグを預けようとコインロッカーを探した。ところがどこも満パイ。もう歩けんと思った時、砂漠にオアシスの如く見つけたロッカーに手を合わせながら荷物を入れる。汗だくだったのでつい上着も預けてしまい、夜は寒さで震える始末。どないやねん!

 

18(水) 明日ひと足先に帰る帆波が山口の友達へのお土産と言って菓子をドッサリ買い込んでいる。「あとから宅配で送ってやる」と言ったら、「自分で持って帰る」と言い張る。そんな大量の荷物は一人じゃ無理やがな。だが意地でも持ち帰ろうとする理由を聞いて納得。「持って帰らにゃ父さんに食べられるけえ」。それはとても正しい判断や。

 

19(木) 冥途の土産に母を大相撲に連れて行く。「長い時間観てたら疲れる」とか言いながらガキのように興奮してはしゃぎ回る。力士の写真を撮ろうと隣の枡席に踏み込むわ、通路では立入禁止範囲に踏み込むわ、どんだけ冥途の土産を作るねん。圧巻は帰りの電車。並んでいる列に割り込んでちゃっかり席をせしめていた。冥途は遠くなりにけり。

 

20(金) 先週も礼拝に出席したで!とか言って、母が教会の週報を見せてくれた。その週報を見て思わず苦笑い。説教の感想がたった一言で記されていた。それはほとんどの牧師が言われても仕方がない言葉やったゆえに僕としても決して他人事ではないが、初心者やからこそ感じた正直な気持ちなんやろな。その一言とは・・・大袈裟。

 

21(土) 先月開かれたサービス向上委員会で児童虐待の問題が話題になった。そこで委員のみんなに「算盤や物差しで叩いたりするのも虐待ですか?」と尋ねたら「それは立派な虐待です」との回答を得る。そうなんやと、オカン。ま、僕も算盤や物差しで叩かれた程度じゃ全く応えんかったけれど。そんな元虐待母を残して帰路につく。


3月8―14日

2015年03月15日 | 日記・エッセイ・コラム

大島教会の中庭に忽然と出現した藪。ではなく、土曜の朝から庭木の剪定作業で刈りに刈りとった枝の一部。真横に木が倒れるわ、上から道具が落ちてくるわ、スリルたっぷりの作業やったが、作業前から僕の戦意を喪失させたのは立ち並ぶスギの木。毒を食らわば皿まで。問答無用、全て撫で斬りじゃ!花粉症の人ならきっと感動してくれるはず。

 

3/8(日) 今日から大阪場所。来週母親を相撲見物に連れて行く予定やが、母のご贔屓の稀勢の里がいきなり負けてしまった。しかもあっさり。大丈夫かいな。休場なんてことになりはしまいか。それより問題は「え~!なんでうちが相撲見物なん?ありえ~ん!」と拒絶する帆波。タダで若い男の尻が見られると思えばええがな。

 

9(月) 柳井のうどん屋にて。カウンターの隣席で営業職と思われる兄ちゃんがうどんを前にして先に握り飯を頬張っていたが、二個ある握り飯を全部食ってからうどんを食べ出した。交互に食わんかい。あ!うどんを食べながら握り飯に添えてあったタクアンを食いよった。イライラして食った気がせん。あんたが知り合いなら教育的指導や。

 

10(火) ベムのお見舞いへ。リハビリ室で自転車こいどる。ガンバっとるのう。以前お見舞いに行った時「目ぇ見えんようになる心配ないからええな」と言ったら病室の患者らが固まっとった。その後、一緒に外出したが雪が舞っているのにベムは半袖に短パン。いくら運動後とはいっても、まるで肩を貸している僕が虐待してるみたいやがな。

 

11(水) -3.6℃。今年最後の冷え込みになるやろ。ぼちぼちノーマルタイヤに交換せにゃ。この冬は結局一度もスタッドレスの出番は無かった。スキーにも行かんかったしなあ。スキーと言えば去年天語と彼女を連れてってあげたなあ。ほどなくフラれよったが。悲しかったやろ。辛かったやろ。え?気持ちが伝わらん?だって同情してないもん。

 

12(木) 僕には壮大な夢がある。お寺の鐘は何度か撞いたことがあったが、夢というのは僕が鐘の中に立って撞いてもらうことです。実は今読んでいる本に、著者が教会の鐘楼を間近で聴く夢を叶えたという体験談が書かれてあった。同じようなことを考える奴がイギリスにもおったんやな。そしてその感想は「二度とごめん」やそうな。

 

13(金) 自らをレオナルド・ディカプリオと称していた川原牧師(確かに似ているぞ。まるで同じ哺乳類ヒト科みたいや)と別れの盃・・と言いたいが僕は下戸なので別れの烏龍茶を交わす。元気でな。ところで彼が属していた某団体でも歓送会をしてくださるとか。ただし本人からも会費を徴収するんだって。どんなクソ団体やねん。

 

14(土) 朝、玄関で尋常ではないヒヨドリの鳴き声がした。繁殖期にしては早いし、ケンカでもしてるんやろと気に留めなかったが後でビックリ!玄関にヒヨが横たわっていてその側にキナコがおる。なんちゅう猫や。人間の年齢で言えばまだ十歳にも満たんのに体長30cmにもなる鳥を獲るか?まずはスズメからやろ。人間で言えば未成年飲酒やぞ。


3月1―7日

2015年03月08日 | 日記・エッセイ・コラム

天語が石垣島から送ってきたカンムリワシの写メ。まだ幼鳥みたいやがよく撮ったもんや。就職して一年になるが・・・ちゃんとやってるんかのう。父に会いたくなったら飛んで行ってやるから、金送れ!ところで先週の答え。①=ヒロシ、負けん!で広島県。これはイージーやな。②=高倉健。もはや県は関係ない。③「ひゃくじゅういち」で8文字。まさにバカ田大学ならではの難問や!

 

3/1(日) 帆波の高校卒業式。今回も君が代を歌う時に着席するため出席。子供らの小中高の入・卒業式でいったい何度座ったか覚えていないが、たぶんこれで最後やろ。しかし「ここの生徒はやけに美声で大合唱するな」と思ったら、合唱録音付きの君が代やがな。そう言えば走野の時には空しく曲だけ流れていたが・・学校側も進化したな。

 

2(月) 土曜日にストーブに触れて火傷をしてしまった。すぐさま飲みかけの冷たいジャスミン茶のコップに指を突っ込んで、時々冷えた茶と入れ替えながら、冷たさで指が痛くなるほど冷やすこと20分。けっこうな火傷を負ったはずなのに、なんと痛みがほとんど無い。火傷の深さは『深Ⅱ度』。もし火傷をしたら、とにかくメチャメチャ冷やすんや!

 

3(火) 確定申告へ。玖珂町が岩国市に強制合併されてから審査が厳しくなった。ここは岩国の植民地か?去年のおっさんなんか最悪で、うちを巨大悪徳宗教法人扱いするマルサ並み。今年のおっちゃん(表現がやや緩和されてます)は優しい人やったが真綿で首を絞めよる。献金はいらんから一度うちの礼拝に出てみ。きっと納得するで。

 

4(水) 昨日からどうも胃がシクシクと痛み、体調も悪いので一日寝込むことにした。心当たりがある。今月の半ばまでにしなければいけない「嫌な仕事」を三つほど、たったの三日間で片付けてしまったからに違いない。すなわちこれは僕のペースではない。いつもと違うことをしたのが原因やな。僕の最大のストレスは自分自身の気紛れや。

 

5(木) そもそもこれやから生き物を飼うのは嫌なんや。自然の中で暮らす生き物ならば人一倍好き・・あ・・今思い出したぞ。人一倍って、「人×1=人」やから何も変わらんのに、なんで人一倍は人並み以上って意味なんや?ま、その意味はWikipediaに任せるとして、飼い猫の避妊手術をした。まだ麻酔が抜けずフラフラ歩くキナコ。許してくれよ。

 

6(金) 春の小川はさらさらいくよ♪行きたいなあ。春の小川や野原や山に。花粉のせいでこの願いが断たれて早や39年。まだ親に抵抗ができない時代のこと、レンゲが咲き乱れる野原で幼なじみの女の子と二人で弁当を食べた。それは双方の母親によって無理やり画策された強制デートで、僕はとても嫌やった。今なら行きたいなあ。今日は啓蟄。

 

7(土) 先日のこと。ベム&ベラと居酒屋へ行って湯葉を三人でつついた。しかし、鍋に薄い膜が張るのを待つ時間がなんとももどかしい。やっと出来上がったのを順番で食べるんやが、あまりに少量なので食った気が全くしない。次は誰の番やった?イライラ。これを千二百年前から坊さんは食っとったという?悟りの無い牧師向きではないな。


2月22―28日

2015年03月01日 | 日記・エッセイ・コラム

あなたは答えられますか?問①ヒロシ君が強い都道府県は?問②日本で一番不器用な都道府県は?問③『川』という字を8文字で読みなさい。こんな問題が紹介されている。ちなみに僕は2問しか解らんかった。他の問題も読むと、僕の頭脳では到底、バカ田大学には入れないということが分かった。ちょっと悔しいから解答は次週に伸ばしてやる。

 

 

2/22(日) 教会研修会。今年もうちの教会の姿勢と真反対の講師をお招きして学んだ。聖餐は信徒のみ,死刑制度は存続すべきとの立場の講師である。こちらから「反論はしないので大いにお語りを」という条件でお願いした。同じ考えや思想の人から学ぶのとはまた違った視点が見えてくる。次回の講師は・・・安倍にでも声かけてみるか。

 

23(月) お昼は天ぷら屋。コース別に揚げたてが次々と出される。6人で入ったが僕だけ特選コースゆえ皆よりも一品多い。さて最後は何かな?ご飯とみそ汁を少し残して待っていたら「これで最後になります」と出されたのが饅頭の天ぷら。なんじゃこりゃ!デザートやがな!飯と一緒に食えるかい!店に苦言を呈したことは言うまでもありません。

 

24(火) ホテルで眠れたのは、ほんの一時間ほど。そのまま二日目の会議に出席。子供の頃から外泊をすると興奮して眠れない。「これは旅行ではないぞ」と自分を落ち着かせる試みをしたが、結局うまくいかんかった。でもそのおかげで電子辞書の『山椒大夫』『智恵子抄』『一房の葡萄』『貉』『夫婦善哉』『雪渡り』『よだかの星』が読めた。

 

25(水) ネットで古本を買う手続きをしていた時のこと。「この本に送料を加えると新品価格を上回りまっせ。あんさんそれでもよろしおまんの?」と親切に表示してくれた!なんとまあ商売人やないかい!これぞ見事なネット商人(アキンド)や!教会もそうありたい。「その献金額は神様のご利益を上回るけれど、それでもええの?」なんてね。

 

26(木) 我々の世界では「神に命ぜられた」とか「召命」とか言う(僕は言わん)が、昔ある件で困っていたら「○○牧師の紹介です」と言うように勧められたことがある。その時「神に命ぜられて来ました」とか言った日にゃたぶん断られたね。今度教団に「神に・・・」とか言って訪ねてみるか。逆にひれ伏されたりしたら・・・逃げて帰るしかないやろ。

 

27(金) 何度も母ネタで申し訳ないが、先日またしても懲りずに出席した礼拝の感想を伝えてきた。今回の母の感想はこうや。「讃美歌うたうやろ?それはええねんけどな、なんせ毎回々々歌が変わるから覚えてるヒマ無いねん。何うとてるかサッパリ分かれへんからついていかれへんわ。説教もな、やっぱり何言うてるか分かれへんし」。な~る

 

28(土) ほど。讃美歌のことは確かに参考になるねえ。しかし説教のことを言われると僕も弁明ができん。そこで提案した。「うちの教会の信徒も説教が面白うて来てる人なんかおれへんで。毎週礼拝の後の昼飯だけが楽しみに来てるんや。どうせおかんも家で一人で飯食うとんのやから、うどんが出る週だけ行ったらええんちゃうか」。