周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

9月17—23日

2023年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

全て落ちたら処理が始まる。高級ギンナンともなると100g1000円前後にもなるらしいが、普通は150~300円ほどで売っている。処理する手間を考えると買った方がええ。しかしこれからドバっと落ちるイチョウの枯葉の掃除はもっと大変。ギンナンはイチョウからのお詫びか。でもここまで落とされると逆に嫌がらせかと思ってしまう。

 

9/17(日) 今年のイチョウは例年になく実をたくさんつけている。昨日から帰省している走野と義理息子の鯵男(義文という立派な名前があるけどね)が誰に頼まれた訳でもなくシゴウ(処理を意味する方言)してくれている。ここで宣言!今年のシゴウは僕がします。とか言ってもたぶん誰も信じとらんやろが。

 

18(月) 走野が大阪に帰って行った。予想通り滞在中の食事はほぼ作ってくれた。せめてものねぎらいに「ギンナンを処理したら送ってやろう」と言ったら、やんわりと断られた。店に出すギンナンはもっと粒が大きく質が良いからと。無礼者!聖なる教会の庭で実ったんやぞ。え?それが何よりも怪しいって?

 

19(火) 妻と帆波母子を連れて県内の温泉にプチ旅行へ。予想はしていたが他の子供たちからブーイングの嵐。今回は特別やから我慢してくれ。そこで旅の報告ということで夕食の写真などを送ってやった。ところがヤブ蛇と言うか、火に油を注ぐと言うか、かえって大ブーイング。まあこれも予想どおりやな。

 

20(水) 泊まったのは湯本温泉やったが、もったいないことに誰も温泉には入らず部屋の風呂に浸かっただけ。疲れと面倒臭さに負けてしまったのが理由。朝飯を食べすぎて昼になっても食欲が出ず、土地の名物も食べないまま家路につく。本来なら日々の疲れを旅で癒すところが、旅の疲れを家で癒すハメに。

 

21(木) ヤモリのチッチッチというかわいい鳴き声が礼拝堂に響いている。学生時代に沖縄で実習していた時に初めて聞いたが、大阪や東京で暮らしている頃はヤモリが鳴くなんて知らなかった。それが山口に赴任した時に聞けて嬉しかった。ちなみに沖縄ではもっと大きな声で鳴くゆえ、時には安眠妨害とか。

 

22(金) 最近YouTube動画でヒーリングを聴きながら寝ている。満天の星空をバックに流れる星は結構リアル。二匹の猫がえんえんと歩いている動画が再生され、コオロギを主体に時々スズムシの声も混ざり、たまに遠くでフクロウの声も。虫の声ならここでも色々と聞こえてくるけれど僕の密かなマイブーム。

 

23(土) お向かいの天理教会で月一度開かれる子ども食堂にうちからも有志が手伝いに行っている。今日はカレーということで僕も食べに行った。しかし立派な教会やなあ。台所だけでもうちの会堂ほどある。若いママさんたちの姿も多い。全てに圧倒されて帰った。うちが自慢できるのはギンナンぐらいやな。


9月10—16日

2023年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

部屋にいたバッタを捕まえて外に逃がそうとしただけなのに咬まれてしまった。バッタが咬むことは知っていたが咬まれたのは初めて。傷つけないように優しく持ってやったのに咬みやがって。でも貴重な体験ができたので僕としては満足。左の写真は少し血が見える。二枚目は咬まれた部分。三枚目は傷跡。

 

9/10(日) 今日も大島に向かうとたくさんのバイカーたちが気持ちよさそうに走っていた。ほとんどが親父ライダーであることはハーレーが多いことと、ヘルメットの隙間から白髪が見えているので分かる。僕はまだツーリングというものをしたことはないけど、通勤通院で田舎道を走るから毎日がソロツーリング。

 

11(月) 保育園礼拝。先週すっぽかしたことを園児に謝ったけれど全員ポカンとしていた。そうです。人の失敗なんてどうでもいいこと。大人だけですよ、いちいち叱ったり評価を落としたり罰を与えたりするのは。皆、子供たちの天真爛漫な姿を見習えば問題なんて何も無い!え?君はもっと反省しろって?

 

12(火) 昨日岩国の病院に入院した妻が今日突然退院となり慌ててしまう。なぜならバイクで見舞いに行ったからや。退院する人をバイクに乗せて帰ることになるとは僕も予想外やった。人生三度目の妻とのタンデム。バイク+僕+妻=300kg以上。二人は快適やったが250ccバイクは悲鳴をあげていたかも。

 

13(水) 月曜から遊びに来ているメグちゃんを大島のハワイ移民資料館にご案内。なんて言うと聞こえはええが、恥ずかしながら大島教会に関わってこの資料館に来たのは僕も初めて。当然初めて知ることだらけ。実に面白い資料館やった。せめてハワイ気分をと、土産はマカダミアナッツとマンゴージュース。

 

14(木) 今日は二学期最初の授業と思ったが登校後事実が判明。僕の最初の授業は9/1だった。あの日の朝妻に「学校は?」と聞かれ、予定を再確認した上で「無い」と応えた。「始業式当日に授業なんてある訳ない」とか「寝ぼけている」などと妻を罵倒した。寝ぼけは僕の方。いや「寝」を取って「ぼけ」でした。

 

15(金) 今日は授業参観。しかし対象は生徒ではない。僕の授業を参観しに妻と帆波(0歳の孫付き)が参加。ざっくばらんに言えば、夫がどんな風に高校に迷惑をかけているかを見てもらうためです。生徒はと言うと、妙な見学者が気になるのか、今日は誰も寝ない。いや、たぶん僕に気を遣ってくれたんかも。

 

16(土) 今日から三連休ということで大阪から走野が帰省して来た。うちとしてはありがたいの一言。だってプロの板前がおるんやから、滞在中は料理を全て任せられるからや。かく言う僕も実は実家が食堂をしていた。ただ料理経験は無いくせに、味だけはうるさい。言うなれば「最低な奴」とも解釈できる。


9月3—9日

2023年09月10日 | 日記・エッセイ・コラム

大阪に里帰りした時、友人と入った喫茶店で食べたミル金。かき氷で一番好きなのは何と言ってもミル金。でも、こんなにいらんわ。あまりにも量が多くて頭痛と戦いながら食べた。もっと痛かったのは値段を見ないで注文したこと。まさか千円以上するなんて。そして総仕上げは数時間後に起きたゲリでした。苦悶のフルコース。

 

9/3(日) お産で4カ月近く滞在した帆波がついに赤ん坊と共に夫に連れ去られた。こんな風に書くとまるで山椒大夫に連れ去られた安寿と厨子王みたいやが、涙しながら去ってゆく帆波を見ていると可哀想な気になってしまう。そんな帆波からメール「岡山着いてしもうたのぉ」。危なぁ同情するとこやった。

 

4(月) 赤ん坊の泣き声が消えてしまった我が家の寂しいことよ。時々相談に来られた方々が泣かれることがある。その涙がいつか笑いに変わりますようにと願いつつ耳を傾ける。やっぱり教会は笑顔で満たしたい。夜、会堂のどこかでけたたましくクツワムシが鳴く。あんたまでここで泣くな。早よ出て行って。

 

5(火) 広島でしか上映していない映画『福田村事件』を観に行く。途中から激しい雨が降り出した。あいにく傘を持っていない。駐車場から映画館までは近いがこの雨じゃズブ濡れや。700円の傘を買うか買うまいか悩みに悩んだ末に買う。映画代+燃料代+駐車場代+傘代。都会に出るには相応の覚悟がいる。

 

6(水) 朝、愛隣幼児学園の園長先生から電話。何やろ?と出たら「今日ですよねえ?」との一言で全てを理解し凍り付いてしまった。長年、牧師という詐欺まがいの仕事をしていると、こんな時、瞬時に言い訳を思いつくんやがさすがに今回は正直に非を認めた。今日は園児礼拝の日でした。忘れておりました。

 

7(木) 今日は雨だったら高校の授業やったが晴れたので臨時休講。というのも今日明日は陸上記録会とやらで授業が無いのである。学校が休みで嬉しいのは子供の頃と変わらない。これで二学期の初授業は来週からということになるが長すぎた夏休みの影響か「このまま休みたいな」と思ってしまう今日この頃。

 

8(金) 今日も休講なので彩七の家に行くことにした。途中吉野家で昼食。毎回食事の写真を送って来る大阪の友人に写真を送りつけてやろう!と思っていたのに、久しぶりの牛丼を前にして全部食ってしまった。仕方がないので空になった丼の写真だけ送る。食い意地の張る僕にはグルメ写真の撮影は難しい。

 

9(土) 『里の秋』の一節の♪お背戸に木の実の落ちる夜は♪という歌詞は風流やなあ。一方うちの教会はこの季節「ボン!」という大きな音と共に背戸ならぬ車の上にギンナンが落ちる。特に草木も眠る丑三つ時の音には驚く。実は車のボンネットというのはこの音から名付けられたらしい。よそで言わん方がええ。


8月27日—9月2日

2023年09月03日 | 日記・エッセイ・コラム

教会の二階ベランダ。体の長さ、一見して銭形に見える斑紋、「マムシや!」と思って驚いたが、よく見るとアオダイショウの子やった。子供の頃のアオダイショウは見た目がマムシにそっくり。これがどんどん成長して2mクラスともなれば、教会の神さんよりも心強い家の守り神となるやろ。え?またなんかいらんこと言った?

 

8/27(日) 大島に渡る橋を車で通過しながら海を見渡すと、時に遠くに、時に真下にフェリーの姿が見える。柳井と松山を結ぶ防予汽船や。上下共2時間に一便なのでほぼ必ず見える。「また乗りたいなあ」と憧れの視線で見つめる。静かな瀬戸内海を走るこの船は快適や。「わき見運転!」とよく注意される。

 

28(月) 心臓リハビリ。今日はオバちゃん二人か。看護師さんが一番前の人から自転車こぎをスタートさせようとしたので「僕が25分で一番長いので僕から始めたらスムーズにいきますよ」と親切に告げたら「ああこの方は30分ですから」と言われた。世界の壁は厚いと言うがオバちゃんを見くびっていた。

 

29(火) 角田家で一緒にディナーとなりピザ屋に立ち寄った。ピザなんて普段買い慣れてないので大きいのを5枚ほど注文したらピザ屋のオバちゃん曰く「こんなに買って大丈夫ですか?」「何人で食べるんですか?」と、やたらに心配してくれる。その親切な忠告を信じて買って行ったら、全然足りんがな!

 

30(水) まあ皆さん聞いて下さいまし。帆波が旧職場の広島社会館に出産挨拶に行きたいと言うんで連れてったのにこんなことを言う「運転が乱暴!それで幼稚園バス運転してるんか!」。しかしガソリンは僕持ち。高速代も僕持ち。手土産も僕持ち。駐車代も僕持ち。帰りの夕食代も僕持ち。どう思います?

 

31(木) 益田での某委員会をとても楽しみにしていた。初めて日本海までバイクで行けるからや。でも天気が悪い。少々の雨でもバイクで行こうと思ったが直前で車に変更した。山間部に入った途端、凄まじい大雨に突風。枝が折れて道路に散らばる。バイクなら転倒したかも。運か悪運かに守られて益田到着。

 

1(金) 妻に「学校は?」と起こされた。「今日は授業は無い」と答えたが「去年はあったよ」と言うのでパソコンで予定表を確認した。やはり無い。今日は始業式やがな。いきなり授業なんてある訳ないがな。寝ぼけてんちゃうか?とスマホで去年の予定を見たら、やっとるやん!これからは妻の記憶を信じよう。

 

2(土) ついに運命の日。進次郎が妻子を迎えにきたのである。思えば5月中旬からうちに滞在していた帆波。どんだけ甘えとんねん。帆波を見ていると気が立った子連れの母熊に見える。なまじ保育士なんぞの知識があるから現実が空回りをしとるんじゃ。その子をわしに預けたら立派な野生児に育ててやるぞ。