頭上を轟音と共に巨大な鉄の塊が通過する。思わず身がすくんでしまうような迫力!…らしいが携帯の画面ばっかり見ていたのでナマで体験するのをすっかり忘れてしもた。でも人間と言うのは奇妙な生き物や。降りてくる飛行機の迫力を楽しむなんてな。人はパンのみで生くるに非ず。 非日常的とかイレギュラーって人生のスパイスやね。
11/21(日) 歩いて30秒で行ける天神祭りへ。最近屋台の数がめっきりと減っている。当然客も閑散としている。たこ焼き屋のオヤジの景気悪そうな顔を見ると気の毒というよりも(チャンスや)という別な思いが湧き起こってきた。「おっちゃん。おまけしてくれるなら買うたるで」。思いっきり足元を見て5個まけてもろた。
22(月) 教会の火災保険の掛け金が1.5倍に上がった。なんでも国の指導とか。うちは災害時に少しでも地域に役立ちたいと一階を鉄筋にした。ところが二階が木造なので今後は全部を木造とみなす、その分の値上がりやという。火事の前に教会財政が炎上。国ってケンカ売るのが商売か?明日から兵庫~大阪へ。
23(火) 走野が働いている有馬の旅館(一人一泊4万もする!)に僕と妻を招いてくれた。料理長からの差し入れのカニ(しかもタグ付き),刺身の樽盛り,但馬牛のステーキ,天ぷら,その他…全20品の超豪華料理の大食い大会。このジャーナルを旅館関係者が読むことないと思うから言うけど「殺されるか!」と思った。
24(水) 殺人旅館を後にし大阪に移動。走野が伊丹空港に着陸する飛行機を間近で見物できる川土手に連れてってくれた。飛行機の迫力も凄かったが、よく見に来るという常連のおばちゃんがまた凄い。「ほら次の飛行機来るで。あそこ。見えへんか?あのオッサンの頭の上」。川向こうのオッサンにまる聞こえやで。
25(木) うちの子に時々DVD映画を送ってくれる友人の森さん(うちじゃ一年を通じて「モリサンタクロース」と呼んでいる)を昼飯にお招きし、その後、モミジ狩り~みかん狩り~と付き合ってもらう。ガキの頃からの友人で教会仲間でもあった。一度は牧師まで目指した彼。でも断念したのは大正解。カタギの道が何よりやで。
26(金) 一日早いが母の誕生祝いをする。とは言っても鍋の材料は全部母親もち。ええ歳こいた息子が何しとんねん!と言われそうやが、僕も黙っていたわけではない。出そうとしたが母の迫力にあっさりと負けてしまっただけ。たぶん僕は母が死ぬまで負け続けるんやろと思う。それくらい母は苦労人で僕は苦労知らず。
27(土) 正午出発の予定が夕方になったのも想定内のこと。去年父を亡くして一人になった母を置いて山口に帰るのが気がかりで、心に引っかかりを覚えるようになった。そんな母が出発間際の僕に言った言葉がこれや「ええ歳くうて鼻くそばっかりほじくって、その辺になすり付けたらあかんで!」心配するだけ損やな。