周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

11月21―27日

2010年11月28日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo頭上を轟音と共に巨大な鉄の塊が通過する。思わず身がすくんでしまうような迫力!…らしいが携帯の画面ばっかり見ていたのでナマで体験するのをすっかり忘れてしもた。でも人間と言うのは奇妙な生き物や。降りてくる飛行機の迫力を楽しむなんてな。人はパンのみで生くるに非ず。 非日常的とかイレギュラーって人生のスパイスやね。

11/21(日) 歩いて30秒で行ける天神祭りへ。最近屋台の数がめっきりと減っている。当然客も閑散としている。たこ焼き屋のオヤジの景気悪そうな顔を見ると気の毒というよりも(チャンスや)という別な思いが湧き起こってきた。「おっちゃん。おまけしてくれるなら買うたるで」。思いっきり足元を見て5個まけてもろた。

22(月) 教会の火災保険の掛け金が1.5倍に上がった。なんでも国の指導とか。うちは災害時に少しでも地域に役立ちたいと一階を鉄筋にした。ところが二階が木造なので今後は全部を木造とみなす、その分の値上がりやという。火事の前に教会財政が炎上。国ってケンカ売るのが商売か?明日から兵庫~大阪へ。

23(火) 走野が働いている有馬の旅館(一人一泊4万もする!)に僕と妻を招いてくれた。料理長からの差し入れのカニ(しかもタグ付き),刺身の樽盛り,但馬牛のステーキ,天ぷら,その他…全20品の超豪華料理の大食い大会。このジャーナルを旅館関係者が読むことないと思うから言うけど「殺されるか!」と思った。

24(水) 殺人旅館を後にし大阪に移動。走野が伊丹空港に着陸する飛行機を間近で見物できる川土手に連れてってくれた。飛行機の迫力も凄かったが、よく見に来るという常連のおばちゃんがまた凄い。「ほら次の飛行機来るで。あそこ。見えへんか?あのオッサンの頭の上」。川向こうのオッサンにまる聞こえやで。

25(木) うちの子に時々DVD映画を送ってくれる友人の森さん(うちじゃ一年を通じて「モリサンタクロース」と呼んでいる)を昼飯にお招きし、その後、モミジ狩り~みかん狩り~と付き合ってもらう。ガキの頃からの友人で教会仲間でもあった。一度は牧師まで目指した彼。でも断念したのは大正解。カタギの道が何よりやで。

26(金) 一日早いが母の誕生祝いをする。とは言っても鍋の材料は全部母親もち。ええ歳こいた息子が何しとんねん!と言われそうやが、僕も黙っていたわけではない。出そうとしたが母の迫力にあっさりと負けてしまっただけ。たぶん僕は母が死ぬまで負け続けるんやろと思う。それくらい母は苦労人で僕は苦労知らず。

27(土) 正午出発の予定が夕方になったのも想定内のこと。去年父を亡くして一人になった母を置いて山口に帰るのが気がかりで、心に引っかかりを覚えるようになった。そんな母が出発間際の僕に言った言葉がこれや「ええ歳くうて鼻くそばっかりほじくって、その辺になすり付けたらあかんで!」心配するだけ損やな。


11月14―20日

2010年11月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 岩国の紅葉谷公園の入口で掃除当番をしていた地蔵さん。通る人たちが口々に「かわいい~」なんて言って写真を撮っている。僕もつられて撮ってみたが…この地蔵さん、よく表情を見ると「かわいい」どころか、何かまるで人生をあきらめたような顔してまっせ。思うに…。誰がかぶせたのか、赤い毛糸の帽子が気に食わんのちゃいますか?

11/14(日) 肋骨にヒビのニュースは瞬く間に広がっていて、色んな方から(たぶん)見舞いメールが届いた。そのありがたい内容の一部をご紹介します。「教職研修会で骨折する人なんて、後にも先にも村田さんお一人ですよ。ヒビが入っても、なお打席に立ち続けた姿を一生忘れません」。「そこまでソフトボールに打ち

15(月) 込める精神をもっと別なことに活かしてください」。「誰に見せたかったんですか?」。「あほちゃうか」。「ハハハ」。好き勝手なこと言いやがって。しかし一番堪えたのは次の一言やった。「あれはM教会のS牧師が打ったフライですよ」。それを言うな。あのオッサンのヘボ打球でケガをしたことが実は一番悔しい。

16(火)「これでもし来年も僕が呼ばれたら広島女学院の中で何か大変なことが起こっていると判断すべき」と去年のジャーナルに書いたが、なんと今年も呼ばれてしまった。やっぱり何か大変なことが起こっているんやろな。そんなことよりもかわいそうなのは生徒たち。今年も感想文の書きようがないと嘆いとった。

17(水) とにかく夜寝る時が悲惨。負傷したのは右側の下部肋骨やから、当然右を下にしては寝れん。かといって上を向いても痛い。したがって左を下にして眠るしかないんやが、ほどなく左腕がしびれてくる。というわけで、この一週間僕は熟睡しとらん。まるであのオッサンのタタリみたいで、やはりとっても悔しい。

18(木) そういえば先日会った広島大学の教授に言われた。「肋骨よりも奥さんとの間のヒビは大丈夫ですか?」。なんとおっしゃるウサギさん!ヒビどころかクレバス(氷河が割れてできる巨大な裂け目)ですよ。おいおい何言わせるねん教授はん!でもヒビでおりるわずかな保険金をめぐってホンマにヒビが入るかも。

19(金) 象牙の印鑑は親父の遺品。かつて世界最大の象牙輸入国やった日本。親父のことやから当時の流行を追って象牙で作ったに違いない。このたびその印鑑の文字を彫り直して実印登録をした。昔、印鑑販売をするオッサンに「象牙は運気が宿る」と5万円のを勧められた。宿るならむしろゾウさんの恨みやろ。

20(土) 柳井教会バザーの手伝いへ行ったが、例のケガで何もできん。バザー終了後、ご婦人たちや高齢の信徒さんが会場の片づけを始めた。こりゃマズイ!お~い!啓ちゃん!僕が手伝えないのは肋骨にヒビが入ってるからやと皆にふれ回ってくれい!サボってると勘違いされたら困るんでね。牧師は見栄が命。


11月7―13日

2010年11月14日 | 日記・エッセイ・コラム

2010_2 紅葉谷公園。錦帯橋にも近いので観光客が多い。所構わずデカイ声を出すので有名な関西人がここでも「今がいっちゃん(一番)見頃やで」などと騒いどる。元関西人として「何言うてんねん。まだこれからだっせ」と皮肉ってやりたかったが「ほならそれまでここで暮らしまっさ」とでも言い返されそうやからやめた。

11/7(日) 十何年ぶりか?昔、教会学校に来ていた子が結婚の報告をしに来てくれた。前にもやはり二十数年ぶりに会った青年が「今僕がこうしてあるのも教会に行っていたおかげです」などと、実に丁寧に挨拶してくれた。嬉しいことを言ってくれるねえ。でもその丁寧さは自衛隊で鍛えられたおかげやと思うんやが。

8(月) 庄原にて牧師研修会。今回の宿《かんぽの郷庄原》は全国的にもハイレベルなサービスで有名。細かい配慮が良い。風呂に行く途中「その浴衣は短いようですのでお取替えしましょう」と声をかけられた。「バカボンみたいで気に入ってます」と応えた僕に返す言葉がない従業員。やった!ハイレベルに勝ったぞ!

9(火) 恒例のソフトボール試合。打球をダイビング回転キャッチ!自分でも好プレーやと思ったのはコンマ5秒ほど。完璧な受身をとったはずなのに右脇腹に激痛。以前、捕球した時に指の靭帯を痛めたことを思い出した。そうや。僕は痛い目に遭っても学習をせん性格やった。ところで試合は今年も山口の勝ち。

10(水) 家族にゃ黙っているつもりやったが、痛みに耐える僕の姿を見かねた角田牧師が妻に注進。さっそくクリニックに行かされた。レントゲンではよく写らなかったが骨折の疑いがあるとのこと。明後日あらためてCTを撮ることになる。そんなことより気になるのは治療代や。懐も激痛!ってなことにならんやろか。

11(木) 夜、礼拝堂に入ったら何かに蹴つまづいた。電気を点けりゃホームレスのおっさんや。どこで寝とんねん。空腹やというので帆波にレトルトカレーを温めさせたら3杯もおかわり。最後の食事は数日前とか。このカレーこそ「我らの日毎のカレーを今日も与え給え」のキャッチコピーで有名なキリストカレーや。

12(金) CT検査。どうやら肋骨にヒビが入っているとの診断。おそるおそる医師に尋ねてみた。「あのう…女房が骨折かどうか聞いて来いと。それによって保険金が出るとか」。「大丈夫。ヒビも骨折ですよ」と笑顔で言う医師。「ああ良かった」と応える僕。これで妻も喜んでくれるやろ。でも…なんやねんこの会話は?

13(土) 共同墓地の掃除。今年も蚊の集団に襲われる。冬でも活動する種類の蚊がいるがお前らがそうか?サンプルに一匹捕獲しようとしたが負傷中の僕は蚊の動きについてゆけん。来年はお前らの正体暴いてやるから今日吸った血で子孫残して待っとけよ!と捨てぜりふ。ま、暴いたとこでどうにもならんが。


10月31日―11月6日

2010年11月07日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo教えてもいないのになかなかのフォームで打ち返す帆波。無駄な力が入っとらん。ところでカップルで来ていた兄ちゃんが100km/hの球を何度も空振りしていた。その隣で110km/hをパカパカ打ち返す帆波。でも好きやなあ。彼女の前で空振り姿を見せられる奴って。僕なら言い訳をするか、こんな所にゃ来んで。

10/31(日) 走野が休暇で帰ってきた。一家全員がそろうのは年内最後やろ。今のうちにクリスマスカード用の集合写真を撮ることにした。撮った後で毎年どれを用いるかひと悶着する。少しでも自分が良く写っているのを選ぼうとするからや。一見仲良さそうな家族写真の向こうにある醜い争いのことを誰も知らない。

1(月) かわいそうなのは友佳や。毎年クリスマス直前に写真を撮るため、今年は2~3日前からダイエットを始めたばかりやった。友佳よ。気持ちを取り直せ。どうせ1ヶ月や2ヶ月じゃ、セイウチがトドになる程度の効果しか出ん。あのう…励ましのつもりで言ったんやが傷ついた?この怒りをダイエットに用いるんや。

2(火) 亀の里の事務所前のスミレが今を盛りと咲きほこっている。11月の陽気がいい日のことを小春日和というが、これは狂い咲きという現象か。でも花が狂ったわけではない。ある条件が重なったために花の開花システムが作動しただけ。それはむしろ正常なことと言える。教団は先週とうとう狂ったみたいやが。

3(水) 今朝の最低気温。札幌や稚内が6.5℃前後やったのに玖珂は1.2℃やった。それがなぜか嬉しい。北海道に勝ったような気分。夏場、沖縄よりも気温が高かった時もやはり嬉しかったなあ。人間というのは非日常的なことに遭遇したら興奮する。教団と、うちの教会の温度差も過去最高や。めっちゃ興奮するで。

4(木) 教会の前の道路で側溝工事が行なわれている。その工事のオッサンたちのチームワークが傍から見ていてもバッチリや。先月エアコンを取替えに来た業者も爽やかなええコンビやった。あんな環境で働けたら言うこと無いやろ。愛と許しを教えてなんぼキリスト教。確かうちの教団もキリスト教やったよな?

5(金) そうかこの木はイチョウやったんや。去年バッサリと枝切りした木の下に1個だけギンナンの実が落ちていたのを見てあらためて思い出した。普段なら大量の実が成って、10月で落ち尽くす。やっぱ無理な枝切りの影響やろか?バッサリ切ってしまえば実もつかなくなる。切った教団は今後何を実らすんやろ。

6(土) 以前、ある方に「教団を離脱して新日本キリスト教団《新日》を立ち上げよう。向こうは全日本キリスト教団《全日》や」という話をしたら、その方は「本当ですか?」と問い返してきた。「え?プロレス知らんの?あんたもプロレスタントやろ?」。『秩序を紊(みだ)さない人々』にはこういう洒落は理解できんか。