周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

5月20―26日

2007年05月27日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_40 ♪背なで泣いてる唐獅子牡丹~♪…ならぬ、背中で飛び跳ねる真鯉。よく行く温泉で4人の渡世人と出会った。またと無い機会なので記念に写メで撮らせてもらう。1時間5千円ほどで彫ってくれるらしいが、別名「がまん」とまで言われる刺青。お素人さんが洒落で彫れるほどヤワなもんじゃない。「刺青お断り」の温泉が多いのが悩みとのこと。風呂を出る時、「お疲れでした」と言われた。なんと紳士的な面々よ。(クリックすると彫師の技が冴えるよ)

5/20(日) 夜、保男が「柳井のビデオ屋は何時までかいのう」とメールを寄こしてきた。相変らず無骨な男や。素直に「一緒に行って」と言えばええものを。しぶしぶ付き合ってやることにした。ほんまは僕も行きたかったが「行く行く」なんて言えばお軽いからな。いびつな関係や。

21(月) 妻が自分の持ち物をリサイクルショップに持ってった。全部で1400円とか。待てよ。リサイクルって言うと聞こえはええが早い話し「質入れ」やがな。だけど昔あげたダイアの指輪やエルメスのバッグを出されんでよかった。そんなもんどこ探しても無い?おっかしいなあ。

22(火) 夜中、近くでホトトギスが鳴いた。正岡子規が「鳴いて血を吐くホトトギス」と書くくらいとにかく大声でよく鳴く鳥や。夜鳴く鳥は神秘的。他にも、ゴイサギ,ヨタカ,トラツグミ。どれも独特な音色を奏でる。夜泣きが激しかった僕も独特な音色で家族を困らせたという。

23(水) 帆波(ホナ)に来た!なんで「初めての潮」と表現するかは知らんけど、世間ではめでたい事らしい。彩七(サイナ)の時は「キックボードが欲しい」というので「まだまだガキやな」と思いながら買ってあげた。帆波はオモチャのレジスターが欲しいという。こいつは更にガキやな。

24(木) 政治ネタはエキサイトするんで、出来るだけ触れまいと思ってるんやが、昨日参院本会議で可決した『米軍再編特措法』は国民への侮辱や。必殺仕事人に頼む時期が来たぞ。いや、殺人はいかん!黄門様に頼もう!…と、怒りをお笑いでごまかす。この国を救えるのは吉本か。

25(金) Tさんの納骨式。先祖代々の墓に入れようとしたら、お寺から「キリスト教は×」と言われ、「コッソリ埋葬するか」という企みを話し合ったが、「今回は見て見ぬふりをする」という住職の粋な計らい?で事なきを得た。嫌やねえ~宗教家って。釈迦とイエスが嘆いとるぞ。

26(土) 三浦さんちの猫が死んだ。埋葬場所が無いというので教会の庭を提供する。うちは太っ腹やから宗教は関係なし。たまたま遊びに来ていた子供ら10人が立ち会う。帆波が線香を持ってきた。お寺か!ここは。しかもそれは牧師室の線香や!僕が線香を持ってるのバレたがな!


5月13―19日

2007年05月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_39 ♪山の畑の桑の実を小籠に摘んだは幻か♪は、童謡『赤とんぼ』の2番の歌詞。甘酸っぱい昔の味がした。黒くなった実が食べごろ。赤いのは酸っぱいよ。葉っぱは「お蚕さん」のエサ。子どもの頃、他にもグミや木イチゴを摘んで食べたなあ。中でも忘れられんのは、盗った柿の実。死ぬほど渋かった。バチという二文字を初めて知った瞬間やった。(画面をクリックすると美味そう!…ちゅうより、大キモやぞ)

5/13(日) 1907年米ウェストバージニアの教会で、ある女性が亡き母を覚えて記念会を開き、白いカーネーションを捧げた。今日は母の日。週報に「反省して過ごしましょう」と記した。母⇒小言⇒反省。これは不動の方程式なので、僕も今日は襟を正して大阪の母に電話し小言を賜わりました。それって…僕だけか?

14(月) 今日のテキストは『水木しげるの幸福論』。みんな独創的な本を選ぶなあ。そう言えば『神学書』なるものがテキストに用いられなくなって久しい。これが名高い我が山口東分区牧師会。しかし、本来の目的の80%は集会後にあり。みんな猩猩(ショウジョウ)という妖怪に変わる。*猩猩=広辞苑で引いて。

15(火) 正確な日は忘れたけれど、今年のアオバズクの初鳴きは確か先週末やった。今年も無事に渡って来たんや。こいつの鳴き声を聴くと不思議に心が安らぐ。僕も会衆が聴くと(内容はどうでも)心が安らぐような説教をしたいなあ。え?やっぱり内容が問われる?世知辛い人間界よのう。

16(水) 明け方3時ごろから雷が騒ぎ出した。梅雨入りが近い知らせや。脅えた彩七(サイナ)が僕の布団に入って来たのに、寝ぼけと照れくささで追い出すような発言をしたらしく、すぐに自分の寝床に戻ってしまった。せっかく雷さんが与えてくれた娘との交流チャンスを逃がしたアホなオヤジです。

17(木) 広島のある施設が「統一協会と関係があるのですか?」という電話を受け調査を始めた。大韓教会の中江牧師の手までわずらわせてしまったが「灰色」という結論に達したので、その旨、依頼者に報告したら「手数料はいくらですか?」と聞かれた。5万円くらいかなあ?ほんまの探偵ならば…。僕は0円ほど戴きまひょか。

18(金) 探偵と言えば今夜の『探偵ナイトスクープ』という番組にオジが出演した。「40年前に借りた本を返したいが、相手の住所が分からんので調べてほしい」という依頼で出とったオッサンや。ご覧になると僕の家系がいかに『吉本』かが分かります。しかもこのオジは親戚でもまだ良識がある方やからおそろしい。

19(土) 彩七よ。次の雷が来たら必ず父さんが守ってやるぞ!という思いで、あの日以来、僕は毎日のようにパソコンで天気図を眺めては雷雲の情報を調べている。てな深い訳がありますので、雷さん、そこんとこ事情を酌んでもらって、なるべく早いうちに一発ハデなのをお願いしますよ。


5月6―12日

2007年05月13日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_38 国分寺駅北口にあるクラシック喫茶『田園』。今から25年前、当時の彼女と入った音楽喫茶。25年前と同じテーブルに座った。席も昔のままで、壁には真っ二つに切った青い洗面器をカバー代わりにかぶせた蛍光灯が健在。薄暗い店内は前に座っている妻をしばし当時の彼女に戻してくれるから不思議や。70過ぎのマダムがカフェオレを出してくれた。マスターは既に亡くなられたという。ところで僕は当時と比べてどうやったやろ?聞く勇気は…無いな。(画面をクリックしたら大きくなるよ)

5/6(日) 4/25に「四十肩になった」と告白し、その後、同情や励ましのメールをドッサリ1通ほどもらいました。ところが4日目あたりから痛みが取れ出し、5日目には手が上がり、6日目にほぼ完治してしまいました。全国40~50肩の皆さん。僕だけ先に幸せになってすみません。

7(月) 要するに四十肩ではなかったってことか。さすが村田牧師。いつも聖霊に守られとる。さて話は変わって、体調を壊してしまった義母を訪ねるため、帆波を連れて広島から飛行機で上京することになった。飛行機なんて贅沢やと思う人は田舎もん。今、飛行機は新幹線より安いよ。

8(火) 僕がまだ行ったことがないということで、義弟が車で深大寺へ案内してくれた。深大寺と言えば蕎麦。蕎麦は美味かったが…気になったのは池のカメ。ミシシッピアカミミガメだらけ。テキ屋のオッサンが「アマゾンのミドリガメや。これ以上大きくならんよ(体長約5cm)」と言って売っているカメや。この池のはどいつも30cm近い。頼むでオッサン。生態系崩れとるがな。

9(水) 義妹の家は町田市と小平市の途中、多摩ニュータウンの中にあった。町田⇔小平と言えば学生時代、足しげく往復した道。もちろん当時の彼女に会うのが目的。あの時、車で約1時間の道は遠くて近くて甘い道のりやった。その道路も風景も(当時の彼女も)すっかり変わっとる。

10(木) 今日も思い出を求めて、あるうどん屋に行く。学生時代によく食べたメニューはもう無かった。そうよなあ。変わって当然。僕に思い出を残すためやなく、生き残るために商売してるんやからな。ところでうどん屋のメニューに餃子を置くか?節操ないなあ。好きやからつい注文してしもたけど。

11(金) 義母の見舞いに来たはずが僕の思い出めぐりの上京になってしまった感がある。今日帰山の日。広島空港では停めていた車の屋根で産まれたクモの子が団体で出迎えてくれた。なんでこんなとこで出産すんねん?教会ではもっとすごかった。車を降りたとたん、ただよう死臭が出迎えてくれたからや。

12(土) 結局臭いの元はわからないまま死臭は消えてしまっていた。亀の里アパートの住人ではなかったので安心やが。でもいったい何やったんやろ?いや、今は死臭どころやない。たまっていた仕事を一つずつ片付けるのが先決。しかしやる気が起こらん。たぶん…時差のせいやろ。


4月29日―5月5日

2007年05月06日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_37 出たあ~!妖怪旧鼠(キュウソ)め!…と言いたいとこやけど、これは大島教会の青年、友希(トモキ)。突然言葉を発せなくなってしまった彼やが、この妖気さ…もとい、陽気さは何や。でも僕は妖(あや)しいものが大好きや。ますますデジタル化してきた社会の中で、妖しさはホッと一息つける世界への入口。ああ、タヌキよ!キツネよ!妖怪よ!思いっきり僕をだましてくれ。

4/29(日) 明日から広島の西条で開かれる教区総会に提出する書類作りを始めたのは真夜中のこと。睡魔と闘いながらの作業。思い出すのは始業を翌日に控えた8月31日。ベソかきながら宿題に向かった子供の頃。あの時は父が手伝ってくれたなあ。今…娘が手伝ってくれている。

30(月) 教区総会。うっかり忘れてきた携帯電話を友希が届けてくれるという。大島⇒周防⇒西条。往復で300km近い距離。断ろうと思ったがもう出発したって?失語状態の彼に道を教える難しさ。道に迷う友希。近づく日没。友希の運命は!教区総会なんかよりよっぽど興奮するぞ。

1(火) 昨日は日没間際に友希が到着。林の中の宿ゆえ、暗くなりゃアウトやったかもしれん。とにかく目印が無いからな。でも彼のおかげで3件の相談電話に応ずることができた。友希よ。お前は大したことをする奴やのう。これからも安心して携帯を忘れられる。てな訳で宜しくな。

2(水) 総会から帰ったら彩七(サイナ)が高熱でダウンしていた。朝、病院に連れて行く。診断は擬似インフルエンザ『異常行動を起こす可能性もあるので2日間は目を離さないように』との注意書きをもらった。彩七「無理じゃろう?」僕「無理じゃろうな」。うちは保護者が異常行動。

3(木) 今朝も病院。熱は36度台にまで下がった。医師からOKサインをもらった途端、彩七はバイトへ。バイト先の焼肉屋は高校時代、学校にバレたら退学になるとドキドキもんで働いていたところ。彩七よ。父さんはバラさずに黙っておいてやったんやから、今度ごちそうしろよ。

4(金) 夜遅く僕あてに電話。「中沢です」と。25年前の東京。バイト先のガソリンスタンドでお世話になった整備士の声がよみがえった。なんと懐かしい!しばらく会っていない人は多いが20年以上という方は珍しい。声だけの再会やったけど、今んとこ中沢さんが暫定1位やな。

5(土) 「降水確率80%やぞ」と注意したが天語(テンゴ)が自転車で柳井に行った。先日初めて行って味をしめたんやろ。距離は15~16kmほどやが、心臓破りの急坂がある。ミニバイクでも行く気にならん。そして案の定ずぶぬれで帰ってきた。忘れられん誕生日になったのう、天語。