周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

12月18—24日

2022年12月25日 | 日記・エッセイ・コラム

田舎の国道376号沿いの無人販売所のような建物。思わず引き返した。この絵が目に入ったからや。どの絵も有名人らしいが「ああこれはあの人だ」との確信がもてない。「だ、だれや?・・・」。軽いストレスまで感じる。そのうち、僕の方が見られているような錯覚に陥った。ここは新手の妖怪屋敷か。けど僕よりは断然うまい。

 

12/18(日) 手作りクリスマスカードは40年前から。ミカン収穫作業は2006年から。そして期末試験&成績評価は2020年から始まった。この三つの大波は12月に入るといっぺんに襲って来る。僕はパニックでスチャラカ状態におちいる。ま、世間の忙しい人々に比べりゃ、牧師ってヘナチョコの極みやが。

 

19(月) 今年もクリスマスに近隣の子に教会開放をするため、お菓子やジュースを爆買いしに行く。それなりの信念がある。①予算は決めない。②商品の値段を見ない。③子供らが喜びそうなものは迷わずに買う。いざショッピングセンターへ!待てよ…あっちの店の方が安いかも。いきなり信念が揺らいどる。

 

20(火) 眼科の定期検診。ドクターに「最近、飛蚊症が激しくなってきたのですが」と伝えると、すぐに検査され「左目に網膜裂孔があります。今すぐ手術です」となり、あれよあれよとレザー治療を施された。なぜか夏に買った車のシエンタを思い出す。何度も修理に出したなあ。僕もポンコツ状態なんやろ。

 

21(水) 保育園の礼拝。「イエスさまに会うため、三人の博士がラクダに乗って旅をしました。さて、どうしてラクダに乗って行ったんでしょう?」と質問したら、年長さんが「楽だから」と答えた。ガ~ン!それは僕が言う落ちや。笑点で客席から先に落ちを言われて戸惑う落語家がおるが、今日の僕は木久扇。

 

22(木) キャンドル礼拝が三年連続中止となり、今年も三日間の教会開放がスタート。礼拝堂の机の上には山のようなお菓子。天然冷蔵庫(外)の段ボール箱には色んなジュース。大人にはビールやおつまみ。嬉々として近所の人たちが集まって来た。そりゃあ礼拝するよりゃこっちの方が楽しい。正直僕も楽や。

 

23(金) 雪で休校。クリスマス礼拝も中止。せっかく面白い話を考えていたのに。礼拝での目標は「生徒を笑わす」これに尽きる。どんな冗談をぶつけてもお笑い番組の『イロモネア』じゃあるまいし生徒は笑わない。暗雲垂れこめた講堂を演芸場に変えて見せるぞ。芸術は爆発だ!(太郎)。礼拝は爆笑だ!(敏)。

 

24(土) キャーキャー叫びながら、お向かいの天理教会から飛び出して来た子供たちがキリスト教会に駆け込む。ジョンレノンの『イマジン』を思い出す。

♪天国も地獄も国境も無いって想像してごらん。国や宗教のことで死ぬことはないよ♪

そんな子供たちは天神さんの方にも駆け出した。メリークリスマス!


12月11—17日

2022年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム

三年前のこと。隣町のショップでイルミネーションを買ってツリーに取り付け、いざ点灯!あれ?光らんぞ。不良品化かよ!と再びショップに行ったら「コントローラーが要ります」とのこと。それなら最初から言えよ。え?品切れで年内は入らない?おのれ!アホんだらあ~!という、曰く付きのツリーが今年も礼拝堂で輝いている。

 

12/11(日) いよいよ季節は氷点下。仕事を終えて寝ようと思った時、冷えた寝室の布団は辛いが、思い出すのは獲物を追って雪山で野宿をするマタギの世界や、鈴木三重吉の小説『少年駅伝夫』のこと。なんであんな雪の中で眠れるんやろ?なんてことを考えながら眠りについた時はたいてい悪夢を見てしまう。

 

12(月) 今日から本格的なミカン収穫作業。今年も旬が助っ人に来てくれたので実に心強い。と言いたいところやが裏年なので、あれよあれよと一日で終わってしまった。急に不安に襲われる。次は表年ということや。旬よ。来年はもう仕事を見つけとるやろな。神様、どうか旬が来年も無職でありますように。

 

13(火) 明日の健康診断までに検便を採らにゃいけん。四日以内に二回分。便は二、三日に一回くらいしか出ないので二回目が辛い。トイレで文字通りひねり出したら、ウサギの糞みたいなのがコロリと出てくれた。やれやれ。安心と油断は表裏一体。うっかり流してしまう。これ以上キバッたら血便が出てまう。

 

14(水) バリウム検査。「息を吸って。止めて。吐いて。止めて。吐いて。吐いて。吸うんじゃなく吐いてください!」。やってるがな!それにこれ以上吐けんわい!息は吸わんと吐けんのやぞ!今回の検査技師とはどうもタイミングが合わん。僕だけかと思っていたら他の教師もそう言っていたので安心した。

 

15(木) 今日は車で出勤。寒いからではなく、とにかく冬場はバイクに乗る前や乗った後に、上着を着たり脱いだり、ズボンを履いたり脱いだり、手袋をはめたり取ったりの作業が実に面倒臭い。その点、車は乗り降りはスムーズやし暖房でポカポカや。てな訳で多くのライダーは冬の間にバイク離れするとか。

 

16(金) 今回も成績評価作業は大変やった。システムが変わったこともあって数日がかりの作業となった。そして今日は今年最後の授業。まともに生徒たちの顔が見られない。成績評価などという教育システムに魂を売ってしまった僕を許してくれ。ほんまは全員満点や。こら!そこ、騒ぐな!マイナス50点!

 

17(土) とんでもないことが起きた。安全保障という言葉で誤魔化して防衛費倍増、敵基地攻撃の容認。これで仮想敵国は「うっひゃ~参りました」とでも言うと考えているのか? ♪武~器をどんどん~増やして安心~買っても買ってもまだ買い足りず~バイデン喜び庭かけ回り~近平コタツで丸くなる~♪


12月4ー10日

2022年12月11日 | 日記・エッセイ・コラム

先月、天神祭りでの出し物『おろち退治』の場面。全て小学生~高校生によって演じられた。子供の頃『わんぱく王子の大蛇退治』というアニメ映画を観に行った。ここで言う大蛇とは八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のこと。以前「私は八岐大蛇に憑りつかれています」という女性が教会に来た。残念ながら僕には退治してやれなかった。

 

12/4(日) 例年なら11月中に氷点下となるが今年は昨日やった。寒風の中でもバイク通勤をするのはヤセ我慢ではなく、まだバイクが面白いからやが、雨や雪の日と路面が凍るような日は迷わず車にする。迷うのは、朝雨で午後晴れるような時。そして朝晴れて午後雪になるような時。青春は迷うことばかりや。

 

5(月) サッカーで国民が大騒ぎしている裏で、お国は防衛費の大幅増額などと恐ろしいことを計画中。ウクライナ,ミサイル,尖閣問題を、今がチャンスとして利用している。僕の夢は自衛隊のレスキュー化。剣を打ち返して鋤とするとの聖句。世界中の災害を救う国となる。そうすればどこの国も攻めて来ん。

 

6(火) 昨日から学期末試験が始まった。今日は聖書のテスト。今回も「質問はありませんか?」と各教室を巡回。ある生徒が手を挙げた「はいはい。どれどれ。ん?んんん!ええ!あっりゃあ~!」それは出題ミスやがな!もはや巡回どころやない。謝罪と訂正で走り回る。僕としたことが!いや、僕やからか。

 

7(水) さあ200人分の採点や。妻と娘にも手伝ってもらわにゃ僕一人では手に負えん。だが問題は採点よりも成績評価。赤点だらけやった自分の高校時代を思い出す。今立場が逆になって分かったことがある。それは先生たちが行なう成績評価というのは「いかに落とさんようにするか」と頭を悩ますことや。

 

8(木) テストで苦労するのは生徒だけではなく教師も同じやということを分かってくれているんやなあ。ある生徒が解答用紙の裏にこんなことを書いてくれていた。「先生がテストの丸つけに追われている時、私は映画を見てると思います」。分かってくれて嬉しい!でも「ざま見ろ」って意味も含んでるやろ。

 

9(金) 僕の高校時代はテストが終わった直後は休校となり、難波や天王寺に遊びに行った。けど映画だけは観なかった。なぜなら寝てしまうからや。一方ここの学校は通常授業となる。生徒も辛かろう。そこで「寝不足で疲れた人もおるやろ。よし寝ていいぞ」と自由時間にした。なのに・・・誰も寝えへんのかい!

 

10(土) あと一クラスで成績付けが完了という時に点数配分の間違いに気付く。三日がかりの作業が全てパア。例えようがないショックを受けた僕がした行動とは!やり直し作業ではなく、昔のTV番組のネット動画鑑賞。ひょうきん族の『ラブユー貧乏』を観て大笑いや。これを心理学では「逃避行動」という。


11月27日—12月3日

2022年12月04日 | 日記・エッセイ・コラム

体育の授業で3年生がサッカーをしていた。今はワールドカップとやらで大騒ぎやが僕は全く興味がない。高校時代はアメフト部で毎日グランドを走り回っていた。男子校ゆえのあるある。試合の時、相手校が共学だった場合、たとい相手校の女子であれ、そこに女子が居るというだけでメチャメチャ張り切れたという記憶。ああ青春。

 

11/27(日) 今日は母の87歳の誕生日。電話をしたら意気込んでこんな話をしてきた「今年で運転免許返そと思てな、車も今月で廃車にするわ。そやけどなガソリン満タンやねん。そやから別に用も無いけどあちこち走ってきたんや。もったいないやんか」。転んでもタダでは起きぬ母。まだ免許更新できるで。

 

28(月) 『亀の里ニュース』を発送。全国1600以上の教会宛に送っている。毎年100件ほど教会から献金が届けられる。公的な援助は一切受けられない亀の里アパートゆえこれらの支援が命。以前開設40周年記念にペンを作って配布した。そこにはこう書かれている。「鶴は千年。亀はお金に困って万年」

 

29(火) 妹が言うにゃ、母は誕生日に贈ったジグソーパズルに夢中だそうな。贈った僕も嬉しい。が、朝起きてから夜遅くまで一心不乱とのこと。少し不安になってきた。妹も同じことを思っている。もしもこれが完成したら無気力に襲われてポックリ逝ってしまうのではないか。Oh!ヘンリー『最後の1ピース』

 

30(水) 今年最初のミカン収穫作業へ。牧野夫妻が参戦してくださった。年々助っ人が少なくなって、ついに隠退牧師まで引っ張り出したか!と言われそうやが、今日はお持ち帰りの早生ミカン収穫ゆえ1時間半。言わばミカン狩り。本格的な作業は12日以降。旬が助っ人に来てくれるそうな。期待してるで。

 

1(木) 12月に突入。職員室で若い先生が笑顔で僕にこう言った「今年もひとりで淋しくロンリークリスマスですよ」。突然の告白に返す言葉が見つからん。こう返答「僕は逆にもう何十年も静かなクリスマスを味わったことがないですよ」。双方にはある共通点がある「早よ終わってほしいな」ということ。

 

2(金) 昨日からぼちぼち冬将軍が到来しはじめた。学校の職員入口に体温測定器が置いてある。いつもはほぼ36.3℃くらいや。ところが今日ピッとなって示された数字は33.4℃。軽度の低体温症やん!ヘルメットを被っているので、直接、額に風は当たってないはずや。額をこすって36℃に上げてから入室。

 

3(土) 地区の共同墓地掃除に行く。今日はオケーさんの納骨。入口正面の棚に安置したが複雑な気分や。生前は施設を嫌って一人生活を選んだオケーさん。きっと礼拝堂に置かれて皆と一緒に居る方がええやろなあ。そこで居並ぶ骨壺に向かって「今夜は歓迎会を開いてやってください」と言ってドアを閉めた。