周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

10月22―28日

2017年10月29日 | 日記・エッセイ・コラム

台風の影響で阪和線が不通。時間つぶしに前から行きたかった『神戸アニマル王国』に足を運んだ。樹上のサルに見とれていたら誰かに足を踏まれた。さほど混んでもいないのに誰や!下を見たらゾウガメ。ちょっと身の危険を感じるくらいに痛かったが、ゾウガメに足を踏まれるという思ってもみない体験に大興奮。次は是非ツキノワグマに襲われたい。

 

10/22(日) 台風21号に追われるように帰省。途中明石に立ち寄って明石教会のベムベラと食事。お店を予約してくれたのはええがこんな嵐の晩に他に客は無し、店の方が迷惑なんとちゃうか?店を出た後、ベムにビーチパラソル級の超デッカイ傘を貸してもらったのは有り難いが、危うく強風で飛ばされメアリーポピンズになるのを踏ん張りながらホテルへ。

 

23(月) 台風の影響で関西方面のダイヤが大混乱。午前中、新築したばかりの明石教会を見学させていただいた。しかし!そんなことよりも駅のコインロッカーに荷物を預けた直後、ベムベラへの土産を出し忘れたのに気付き、再びロッカーを開けるハメに。おかげで800円払うことになった!土産代より高いがな!一日中ずっと悔しかった。夕方実家に帰着。

 

24(火) 母が仏壇を処分すると言い出した。「心配せんでも仏壇くらい僕が継いだる」。母「何言うてんの。あんた牧師やがな」。「そんなことは構わん」。母「私の気がすまん」と永代供養するために位牌を持ってお寺へ。まあ、そこまではええねん。そんな母が人に話す時、「息子がクリスチャンやから継がれへんねん」と僕のせいにするのはいかがなもんやろか?

 

25(水) いわゆる『魂を抜いた後の仏壇』の処理をせにゃならん。僕がやってあげると言っていたのに、ちょっと留守をして帰って来たら、母が自力で見事にぶっ壊してゴミ袋に放り込んでしまっている。あっけにとられるとは、まさにこういう場面のことをいうんやろなあ。牧師の僕が言うのも何ですけど・・・目の前に仏罰が心配になるような光景が広がっていた。

 

26(木) 息子の走野一家に会いに行く。事前に聞いてはいたが下の九ケ月の子は激しい人見知りの最中なので覚悟するよう言われていた。案の定、僕の顔を見るなり大泣き。上の三歳半の子に「抱っこしたげよか?」と聞くと首を横に振られてしまった。めったに会えんから仕方がない。それとは逆に、よく会う彩七んちの三歳児は会うたびに僕の頭を叩きにくる。

 

27(金) 夜、小学校時代からの友人と4人で焼肉の食べ放題へ。こうやって僕が帰るたびに集まってくれるのは本当にありがたいし、心から嬉しい。感謝します。けどな、おっさんたちよ。君らはもう還暦でしょ?と疑いたくなるほどのあきれた食べっぷりと飲みっぷりに驚きを隠せない。そのくせ盛り上がる話題と言えば、病気と抜け毛の心配。どないやねん?

 

28(土) 正月は帰れないから申し訳ない思いで後ろ髪を引かれ帰路へ。阪和線で寝て、環状線で寝て、新幹線で寝てしまう。全て終点やったので乗り過ごしこそなかったが、結構多忙な里帰りの疲れやろな。それにしても台風21号に追われて帰阪し、台風22号に向かっての帰山とは。仏さん。罰を当てるならば僕ではなく、仏壇壊した母の方とちゃいまっか?


10月15―21日

2017年10月22日 | 日記・エッセイ・コラム

こうなったら根競べや。孫の希与がガチャの前に座りこんで20分が経過。目当てはセーラームーンかアンパンマンのグッズ。実は先月、僕が内緒で刀の鍔(つば)のガチャを400円で購入していたのを希与に見られた。その時はしらばっくれたものの、もしかしてあの日のことを覚えているのかも知れん。希与。お前が大人になったら自力で買うんや。

 

10/15(日) ある人に「こんど甲山に行きます」と話したら、鉱山のアルバイトに行くと勘違いをされた。確かに僕は今まで色んなバイトをしてきたけれど、今時鉱山のバイトってあるんやろか?その甲山教会に到着したら早くも礼拝堂でストーブが焚かれていた。広島の山間部はさすがに肌寒い。ちなみにその暖房は黒いダイヤではなく灯油で焚かれていました。

 

16(月)「父さん。3時よ」と彩七に起こされる。しまった!大寝坊や!鉱山・・・いや甲山に行く前々日から少なからず興奮して(幼少時からどこかに出かける前は興奮する性質)極端な睡眠不足やったのが今日の爆睡を招いてしまった。消防士の出動並みに教会を飛び出る。幸い10分程度の遅刻で牧師会へ。そうか。牧師会か。そんなに慌てる必要なかったな。

 

17(火) 歯の定期検診。今日こそ歯科衛生士さんにお褒めの言葉をいただけるはず。というのも、何度も教えられた通り、あんなに頑張って磨いたんやからな。そして評価のお言葉はというと、「歯ブラシ古くないですか?」「え?」そう来たか!磨き残しがあるとの指摘。確かにケチって古い歯ブラシを使っていた。よく見破りましたね。おぬし・・・只者ではござらんな。

 

18(水) 眼の定期検診。昨日の歯医者と違って「いいですね」と褒められた。腑に落ちない。その理由は毎日4回注すように言われていたドライアイの目薬を3ケ月前に無くしてしまっていたからや。なのに「いいですね」とはどういう意味や?「あのう・・・ドライアイは治ってるんですか?」なんて聞けない気の弱い僕。次は半年後にと言われ6本の目薬が処方された。

 

19(木) 急に来週大阪に里帰りをすることになった。まるまる一週間留守にするため、来週分の仕事を今のうちにこなしておかなければならない。間に合うんやろか?頭の中で急ぐ仕事順にリストを描きながら一つずつこなしてゆく。例えて言うならば、まさに夏休みの宿題を7月中に終わらせようとする勢い。久しぶりの時間との闘い。果たしてその運命や如何に!

 

20(金) 果たしても果たさぬも、やってみたら結構簡単に仕事の目途がついてしまった。というか・・・僕の一週間分の仕事っていうのは、やる気さえありゃあ、2日もあれば終わってしまうという現実に、悲しいような、嬉しいような、申し訳ないような。ま、日頃からあちこちで公言していることが、ここに証明されたということやな。「牧師は暇であるべし!否、実際に暇」。

 

21(土) 8/19に半分冗談で言ったことが現実となり、次年度の自治会長を引き受けることに。公民館で開かれる寄り合いに出席する。来年は天神さんの13年に一度の大祭があり、今からその準備を始めなければならない。教団が聖書よりも大切にしている教憲教規には「あきまへんで」なんて書かれてないし、こちとら役員会の承認済み。♪祭りだ、祭りだ、祭りだ♪


10月8―14日

2017年10月15日 | 日記・エッセイ・コラム

チベットやヒマラヤの高原の地中にいる幼虫にある菌が寄生し、その幼虫から栄養を受けてキノコが生えてくる。漢方、生薬、薬膳料理等に極めて貴重な代物であり高値で取引される。世に言うところの「冬虫夏草」。その幼虫というのが、教会の壁に張り付いたこのコウモリガの幼虫や(ちょっと種類は違うけどね)。まあ、この段階じゃ何の値打もない。

 

10/8(日) 国会で何が審議されているのか?それを自分たちで再現してみるというのが『コッカイオンドク』(国会音読)。周防教会を会場にやりたいという柳井教会の啓ちゃんの声に応えて、いっちょ開催すっか!ということになった。僕が担当する役は萩生田官房副長官と山本内閣府特命担当大臣。やってみて思う。何じゃい。政治家ってアホでしか勤まらんのか。

 

9(月) めったに姿を見せてくれないが牧師室になかなか型のいい大きなアシダカグモがいる。足を延ばせば10cmを超えるやろな。周防に来た頃のことや。天井で孵った卵からパラシュート部隊のごとく無数の子グモが雨霰と降ってきたことがあったが、その点牧師室のクモはオスなのでその心配はない。でもクモよ。この部屋はエサが少ない。僕なら引っ越すぞ。

 

10(火) モータースの親父さんがリフトバスを見るなり言った「こりゃいけまあ」。日曜日に娘が無謀にもバックで橋の欄干に挑んだ結果や。ガソリン給油口のフタが開かん。しかし二十年以上も乗っているのでこの車もボチボチ限界。前も、横も、上もボッコボコ。普通ならば廃車の運命。これがホンマの障害車!こんなこと言うから亀の里の献金が減るんやろな。

 

11(水) 愛隣幼児学園の給食はぶちうまいぞ。世間じゃ給食が不味いとか問題になっとるが、鼻をつまみながら脱脂粉乳を飲まされた世代としては「文句言わずに食え!」と言いたい。ちなみに脱脂粉乳を飲んだ時は他のおかずを食べた後で鼻から指を離すのがコツ。もはや脱脂粉乳など出ん時代やが、色んな場面で役立つはずゆえ、覚えておいて損はないよ。

 

12(木) おちゃらけた時代劇やとばかり思って、無視していた映画『殿!利息でござる』を観て大感動してしまった。実話に基づいた映画やったんやな。知らんかった。いや、実話でなくてもこの作品を観てもらいたい奴はいっぱいいるぞ。特に日本キリスト教団とかいう、ほとんど死にかけた宗教団体に属する連中に見せたい。場合によっては生き返るかも知れん。

 

13(金) 子供の頃、近所に住む爺ちゃんが僕の家に『銭形平次』を観にやって来た。でも僕はマンガが観たいので爺ちゃんの申し出を却下した。今、再放送中の『銭形平次』を観て思い出す爺ちゃんの苦い記憶。爺ちゃん供養のように観る時代劇。ちなみに今の平次は北大路欣也。あの頃は大川橋蔵。投げた銭は寛永通宝。約3.5g。当時の価格で40円位。

 

14(土) 帆波が夕食をご馳走するという。どういう風の吹き回しかわからんが、思いもしない申し出に戸惑い、何を食べようか、何を飲もうかと命のことで思いわずらう。焼肉やしゃぶしゃぶ,寿司はちょっと気の毒。うどんかラーメンが妥当やろ。ん?待てよ。考えてみたらあいつは僕より高級取りやがな。とんかつ屋に入り2500円の特上ロースを食べることにした。

 

 


10月1―7日

2017年10月08日 | 日記・エッセイ・コラム

本当は山頂であたたかい鍋でも作って、それをつつきながらの観月とシャレ込みたかった。前にそうしたことがある。その時は次男の天語がいたので、大きなリュックに詰めた荷物を背負わせたから実現できた。今回は弁当と団子にお茶やが、結構重い。しかも山頂まで運ぶのは僕。おかげで食欲がなくなるほど疲れ、しばらくの間、月見どころではなかった。

 

10/1(日) 教会員のYさんが柿をドッサリ持って来てくれた。小ぶりながらもなかなか美味い。小学生時代の帰り道、人んちの庭から伸びている枝に成っている柿を盗んで食べたが、皆さまのご期待通り、口の中がしびれまくる模範的な渋柿やった。同じ柿のくせに甘いのと渋いのと・・・。まるで人をハメるために生まれたような果実よ。柿って、僕と気が合いそうや。

 

2(月) ああこの感触。この音。二十年ぶりになるかなあ。和室に響くのは麻雀パイを混ぜる音。半荘(ハンチャン)2回しか出来なかったけれど、それでも僕は久しぶりに至福の時間を味わわせていただいた。周防教会にお見合いに来た時のこと。教区副議長から面接で問われた三つの質問を今でも覚えている。「泳げますか?」「呑めますか?」「麻雀できますか?」。

 

3(火)「周防教会に対して二つの質問を仰せつかって参りました」と教区問安使が訪問して来られた。その二つはいずれもお金にまつわる問い。畏まって承ったが、周防教会としては・・・♪銭の無~い奴ぁ~俺んとこへ来い!俺も無~いけど心配すんな~。見~ろよ、青い~空~白い雲~そのうち何とかな~るだろう~♪という太っ腹な教区の声を聴きたかったなあ。

 

4(水) 今夜は仲秋の名月。夕方、弁当と団子を持って鞍掛山に登る。山頂に着くと見事な名月(ちなみに満月は明後日)が出迎えてくれた。今は影も形も無い鞍掛城跡から見える月は格別。「おっちゃん、おっちゃん、ここで見る月も平地で見る月も天文学的な視点での距離には何の差も無いで」などと言うなよ。風流を味わうのじゃ。でも寒いから早よ帰ろっと。

 

5(木) ネットで映画を観ていたら突然、今まで見たこともない画面が現れて操作不能になった。いじくっても、まるでダメオ(覚えてますか?)。手も足も出ないというのはこういうことや。パソコンに長けている人ならどうにかできたかも知れんが僕には無理。最後に「禁断の操作」と聞いている電源の強制ダウンを決行。直ったやん。これって有り?無し?どっち?

 

6(金) アロハオレンジの友希が来会。「夏のバイト代が遅くなりました」と、少し色を付けて手渡してくれた。しばらくぶりに会った彼は一段と逞しい経営者になっている。色を付けてくれるところなんぞ太っ腹や。そんな彼を幼少期から知っているので、その成長ぶりに驚く。しかしオロナミンCを5本飲んで帰った彼は、やっぱ僕の記憶に中にある友希で、何か安心した。

 

7(土) 今日明日と岸和田山手地区のだんじり祭り。子供の頃、嬉々として綱を引きに行った。こんな思い出がある。後ろから追跡し「〇〇町のだんじり!走ってはいけません!」と警告するパトカー。それは逆効果やで。「走らんだんじりは京都の山鉾や」。警告を受けるほど興奮する岸和田人気質。それとも岸和田のおまわりさんの演出か?そーりゃ!そーりゃ!


9月24―30日

2017年10月01日 | 日記・エッセイ・コラム

金が欲しくない人はそうそうおらん。特に高齢化・過疎化などで苦悩している小さな自治体は死活問題や。たま~に都会の方からレジャー気分で訪れる連中が「自然を守ろう」とか言ったところで、地元で暮らしている人から言わせれば、ほぼ屁のツッパリ。でもこんなプレートを見せつけられるのは、なんかおかしいし悔しい。都会の連中。猛烈な屁でツッパレ!

 

9/24(日) 分区交換講壇日。僕が担当する岩国教会へ朝の肌寒い山道を原チャリで向かった。まだ周防教会が無かった時代、信徒は玖珂から岩国までこの山道を歩いて通ったという。少なくとも4時間以上はかかる。途中で熊にでも出くわしゃ、良くて地獄、ヘタすりゃ天国行きや。そんな思いをしてまで出席する礼拝。たぶん説教中は爆睡したやろなあ。

 

25(月) 昨夜9時過ぎに青年エリヤが来会。島根県江津にある愛真高校から約160kmを原チャリ(カブ)で7時間かかって来たという。どうもこういうたぐいの珍客がうちには集まりやすいみたいや。途中、地元の人に「夜の山道は熊に気をつけなされ」と忠告されて緊張しまくって走ったとか。いやあ残念やのう。襲われたら一生の思い出になっていたのに。

 

26(火) そもそも青年エリヤは角田家の友人であるゆえ、その角田家が「山口に来たらここでしょ」と彼を山賊での夕食に招いた。山賊は今や全国区の店。うちも一緒にと招かれたが丁重にお断りした。ここで多くの方々を羨ましがらせる言い方をさせていただきます。「山賊ねえ。ちょっと飽きたかな~」。なんかこう、優越感?的なものを感じるんですけどお。

 

27(水) 青年エリヤを大島に案内する。昼飯にお気に入りのラーメン屋へ連れて行って悲劇が起きた。高さ10cm×直径7cmの円柱状の缶に入って入るホワイトペッパーを振りかけたところ蓋が外れてラーメン丼にコショウの山が出来た!でもそれが悲劇ではない。本当の悲劇は、僕としたことが慌てうろたえてしまい写メを撮り忘れてしまった。一生の不覚。

 

28(木) 申しわけ程度のギンナンが落ち出し、うっすらとキンモクセイの香りが漂い始める季節となった。そんな中、ツクツクボウシはまだ存在をアピールし続けている。話は逸れるがツクツクボウシと言えばカウスボタン同様に嫌いな西川のりおを思い出してしまう。なんであんなつまらんギャグがウケたんやろ?時代やろなあ。などと、もの思いにふける秋。

 

29(金) 数か月前からのことやが、教会の隣にある天理教会の駐車場に謎の車が時々停まる。半時間程度で去ってしまうが、そのほとんどが真夜中。そこで・・・推理①セキュリティー関係の車説。以前たびたび玖珂駅にそんな車が停まっていた。反証=その都度車種が違う。推理②真夜中の逢引き説。反証=それにしてはいつも一人や。推理③牧師監視説。

 

30(土) その点においては心当たりが無いでもない。この国にとって僕が重要人物であることは周知のこと。反証=はいはい。やや自意識過剰でした。そんな疑問がセーコの一言であっさりと判明。「ここにジムがあるし、激レアなポケモンが出るよ」。こら、無断駐車連中!それと任天堂!ショバ代を払え!でも、今度鎌ちゃんが来たら、きっと喜ぶやろなあ。