周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

2月21—27日

2021年02月28日 | 日記・エッセイ・コラム

子供の頃からトンカツは誕生日にしか食べられない特別なごちそうやった。18歳で上京し、外食で初めてトンカツを食べた時、その分厚さと、ご飯とキャベツ、みそ汁のおかわり自由というシステムに驚いた。先月、柳井で3000円というトンカツを食べた。厚さは優に3cm。えらいもんを食ってしまったもんや。こんなの食べたら普通のトンカツで満足できんようになるがな。

 

2/21(日) 周陽教会にて分区の年度協議会。ソーシャルディスタンスとかいう形での会議。あー!やば!牧師会の年度報告書を作成することをきれいサッパリ忘れていた。そもそも去年の11月から牧師会関係の集会や行事は全て中止になっているからなあ。どれもこれも全部コロナのせいや。今は何でも「コロナなので」と言えば許される。僕がへそ曲がりなのもコロナのせいや。

 

22(月) 学年末テストがあることを一週間ずれて認識していたので「えらいこっちゃ状態」になっている。気付いた時は背筋が凍ってしまった。試験範囲の公示や授業の進み具合などに影響するのは必至で、慌てて今週の授業の組み立て直しをする。まあこれで良しとしょう。自分でいらん仕事を増やしてどうすんねん。これもやっぱりコロナやろなあ。え?それは違うって?

 

23(火) 帆波が帰ってきたのでここぞとスマホの使い方を聞くことにした。こんな感じで聞く。「(これこれの)操作方法を説明してみろ。正しいかどうかを判断してやるけえのう。もちろんそんなことくらい、わしはちゃ~んと知っているがな」。そう言って帆波の操作を見ながら(ほほう・・・そんな便利なやり方があったのか)。素直に「教えて」って言えない可愛い父ちゃんでちょ。

 

24(水) 3&4月分の教会カレンダーを作成した。ほんまは試験問題の作成を早くせにゃいけんのやが、締め切りの順番があるから仕方がない。教区通信の原稿締め切りにはまだ一週間ほどあるが、その頃は学期末試験とモロに重なるので早めに書いておいた。売れっ子は仕方ないなあ~と自分に言い聞かせ、作家気分に浸りつつ机に向かう。気持ちの切り替え方は得意中の得意。

 

25(木) 登校したら教務部長がなにやら遠慮しながら僕に話してこられた。その内容をかいつまんで要約すればこういうこと「もうすぐ卒業式がありますが、くれぐれもそれらしい服装でお越し願います。それから礼拝の説教ですが、できればジョーダン抜きでお願いします」ってな感じの内容。「はい了解です」と返事はしたが、もしかして僕は結構やっかいな牧師なんかな。

 

26(金) この学校の聖書の授業は一年生の時だけやが、それも今日が最後となってしまった。実を言うと僕はそのことを今日知りました。試験の後にもまだ授業があると思っていたのや。振り返ってみれば、今の一年生たちは僕の初めての授業の「犠牲者」とも言える。君たちから学んだ数々の教訓は、次の一年生の授業で必ず活かせてみせるからな。君たちの苦労は無にせんぞ!

 

27(土) ちょっと障っただけで電話がかかってしまうスマホってどないやねん!たくさん電話代を払わすための陰謀か!しかもどうやってキャンセルすればええのか、その方法が分からん。昨夜も遅い時間に2件ほどかけてしまい、後から「何ですか?」と連絡を受ける始末。もう許せんぞ!コロナのやつめ!どこまで人間様を愚弄すれば気が済むんじゃ!え?それも違いますって?


2月14—20日

2021年02月21日 | 日記・エッセイ・コラム

石垣島の次男から送られてきたエラブウミヘビの写真。地元ではイラブーとかエラブウナギとも言う。学生時代、海で出会って慌てた。なんせハブの七十倍以上もの毒を持っている。でも性格はおとなしい。燻製にして料理や薬食に用いる。その燻製をお土産にもらって帰った時、空港税関で僕のカバンを開けた職員が「キャー」っと叫んで大騒ぎになったことがある。

 

2/14(日) 先日携帯に「荷物を配達しましたがお留守なので持ち帰りました」という内容のメールが届いた。おかしいなあ、家におったけど。そこでSMSで返信をしたがウンともスンとも言ってこない。後で知ったがあれは新手の詐欺メールやったらしい。だがその時はまだ僕はガラ携やったので危うく難を逃れた。やっぱスマホは恐いわ。スマホは人を懐疑的にしてしまう。

 

15(月) スマホで電話をしていると、途中で切れたり、保留になったりを繰り返す。調べてみると、どうやら頬が画面上のボタンに触れてしまうからや。なんじゃこりゃ!あかんがな!どうせえっちゅうねん!ドコモに行って、僕のほっぺたにいかような問題点があるのかを追及した。え?耳をスマホのセンサーにくっつけたまましゃべれって?やっぱガラ携の方が良かったなあ。

 

16(火) サービス向上委員会へ。いつかこんな日が来るんやろなあとは覚悟していたが、それがついに起きてしまった。事故報告書に責任者として我が娘の名前が出ていたのだ。予期せぬ事故とはいえ、首にならんかったのは父の御威光や。え?違う?まあそれはそうと、この報告書の字は娘の字ではないぞ。誰に書いてもらったんや?お前の字はもっと幼稚で汚ないはずや。

 

17(水) 愛隣幼児学園の礼拝へ。『とんまのとんくま』という紙芝居をしたが、予想はしていたが案の定「とんま」の意味が子供たちに伝わらない。「まぬけ」と言い換えてみても分からないようす。「ばか」や「あほう」はさすがに使えないしなあ。いずれにせよ子供に教えるにはあまり良い言葉ではないからなあ。結局、この紙芝居は園児たちよりも、先生たちの方にウケた。

 

18(木) 今日の授業はキリスト教と社会問題に関して。色んな差別問題について語るうち、性差別問題に触れ、途中から今話題の東京五輪の森会長の性差別発言に及び、オリンピック⇒日の丸⇒君が代⇒戦争責任へと発展し、どんどん力が入ってしまい、口角あわを飛ばす勢いで熱弁が始まり、「わしは君が代は歌わん!」が結論となった。生徒らの顔を見て我に返る。唖然やがな。

 

19(金) 高校時代、僕は近所の中学生相手に家庭教師をしていたが、その頃ちょうど、かまやつひろしの『我が良き友よ』がヒットしていた。♪家庭教師の柄じゃない~金のためだと言いながら~子供相手に人の道~人生などを説く男~♪という歌詞が身につまされた。テストで赤点ばかり取る僕が家庭教師とは。そして今はと言えば、♪高校教師の柄じゃない~♪が身につまされる。

 

20(土) 食堂のメニュー写真と、出て来た料理がまるで違ってガッカリという経験は誰にでもあるが、想像していた教会と実際に訪れた教会があまりにも違うのがこの世界。カタギの衆がイメージする教会はステンドグラスにパイプオルガン、広がる聖なる礼拝空間。うちの教会はと言えば、電子レンジに冷蔵庫、食器棚にトースター。会堂と言うよりゃ、誰が見ても大衆食堂やん。


2月7—13日

2021年02月14日 | 日記・エッセイ・コラム

今年の正月にこんな木工彫像がある公園に行った。チェーンソーで彫ったらしくどれも素晴らしい作品や。寒い季節やったので、暖かくなって野花でも咲き出したらまた行ってみたいなあ。という思いを抱く反面、何を隠そう、この公園は僕が新年早々すっ転んだ場所でもある。あの時、大恥をかいたので、また行ってみようという勇気がまだ出ない。

 

2/7(日) 大島教会の礼拝後の「お茶べり会」でシュークリームが出された。なんと僕の誕生日祝いを込めて用意してくださったものだと聞いてウルウルっときてしまった。しかし今日に限って周防教会からの出席者が6人もおる。シュークリームを見た瞬間、みんなの脳裏に浮かんだのは「数・・・足りるんやろか?」という思いに違いない。ウルウルしてる場合ではなくなった。

 

8(月) 真夜中にTVで放映された『犬鳴村』とかいうホラー映画を観た。そもそもホラー映画は僕の趣味ではない。その理由はホラーと名の付く映画はどれを見てもちっとも怖くないからや。どうしても感情移入ができない。ただ、題名は覚えてないが子供の頃に留守番をしながら、妹と観た化け猫の映画だけは二人で毛布をかぶりながら震え上がった。あんな頃に戻りたい。

 

9(火) 診療所の医師に低温やけどをしたことを告げると「見せて」と言われるのでズボンのすそをまくり上げた。医師は一目見て言った「これは低温やけどなんかじゃないよ。単なるやけどだ」。え?そうなの?やっぱり素人判断はあかんなあ。でもあとの祭り。今まで色んな人に身をもって体験した低温やけどの怖さを吹聴してきたもんなあ。違う意味において大やけどや。

 

10(水) 岩国の病院に定期健診に行く。甲状腺にできている腫瘍に変化は無いので「次はまた半年後でいいでしょう。連休明けの5/12はいかがですか?」「はいその日なら丈夫です」と返答する。帰ってから「あれ?半年後って言われたのに三カ月後やん」と気が付いて病院に電話した。しかし、ええおっさんが二人してなんでこんな単純な間違いに気が付かんかったんやろ?

 

11(木) 2・11集会でのこと。講演を聞いていると、目の前の人が左右に舟をこぎ出した。おお!っと息を呑む。なぜなら左に大きく傾いて、後20cmほどで長椅子の上に倒れ込みそうになったからや。起き上がっては傾く。それを何度も繰り返す。人間起き上がりこぼし。見ている僕にも力が入る。もうちょっとや!そこそこ!ああまた起き上がった。もはや集会どころではない。

 

12(金) もはやこれまでか!道路情報も、スポーツの試合結果も、インターネット検索も「このサイトは終了しました」という通告と共に次々と見られなくなってゆくガラパゴス携帯。嫌がらせのような兵糧攻め。「最後のガラ携所持者になってみせます!」という僕の決心を応援までしてくれていたドコモのお姉ちゃんの所に、白旗を掲げて向かう悲しきスマホデビューの日。

 

13(土) スマホをいじくり回す。おもろい。おお!こんなこともできるのか。色んなアプリをダウンロードしまくった。若者ならずともハマるわけや。しかしこれ一台ありゃ、人間は勉強したり記憶したりせんでもええがな。まさしく脳の代用品や。ゆえにスマホを忘れたり、無くしたり、壊したりなんかしたらその人の活動も停止する。ホラー映画なんかより何倍も怖いぞ。


1月31日―2月6日

2021年02月07日 | 日記・エッセイ・コラム

何じゃこれ?キショッ!なんて言われそうや。自分でも気色悪いからな。氷点下5度以下にならないと石油ストーブやエアコンを入れずに過ごしているんやが、足元の電気ストーブだけは弱設定で点けている。これはそのストーブに近づき過ぎて起きた低温火傷。知らぬ間に左ふくらはぎがこんなことになっていた。ケチらず暖房点けといたらよかったわい。低温火傷は怖いぞ。

 

1/31(日) 昨夜で相撲茶屋『琴岩国』が閉店することになったらしい。昨日の昼過ぎにつねさんから「ぜひ行ってやって」との知らせを受けて、向かう準備をしていたら「満席になった」とのことで断念したが本当に残念や。都会のコロナ恐怖は被害が少ない地方にも波及し、閉じなくてよい店まで閉じさせる。また亀の里フェスティバルで、あのちゃんこを振舞ってもらおう。

 

1(月) 2月に入ってぼちぼち花粉の飛散が気になる時期が到来した。昔はこの時期にマスクをしていると花粉症患者に見られるのが恥ずかしかった。一時期、花粉症は「生活習慣がだらしない人がかかる病気」だと言われた時代があったからや。それがどうや。今はマスクをしないと「非常識な人間」のように見られてしまう。どやっちゅうねん。どないもこないもあるかいな!

 

2(火) 天神さんの大イチョウが二本とも切り倒された。これで教会のギンナンと天神のギンナンの霊験あらたかさをミックスした「ダブルご利益スペシャルブレンドギンナン」が作れなくなってしまった。一方で、二本の樅の木は残った。ん?どっかで聞いたフレーズや。そうか、山本周五郎の長編小説か。毎年飛来するアオバズクは止まり木が残っていてホッとすることやろ。

 

3(水) 今日は立春。昨日は124年ぶりに2月2日が節分となった。先週の授業で「2月3日は何の日や?」と生徒たちに尋ねたら「節分」「立春」という答えが圧倒的やった。そこで「もっと大事なことがあるやろ?日本人でこの日を知らん人間はおらんぞ。試験にも出るぞ」と問うと、やはり誰も答えられずにいる。そこで「わしの誕生日や~」と言ったらありえんほど白けた。

 

4(木) おけいさんを迎えに行く。玄関の戸を開けたおけいさんが僕の顔を見て言う「何?」。何って・・・今日は役員会やろ!どうやら忘れていたらしい。さんざん罵倒してやったが実は僕もそれをちゃんと確認していたのかどうか自信がない。でも先に言ったもん勝ちや。謝るおけいさんをリフトバスに乗せて教会へ。さて、ここで問題。おけいか僕か、どっちが地獄行きかな?

 

5(金) 今日の授業は学校からほんの100mほどの所にある光教会の見学。みんな遠足に行くような気分ではしゃいでいた。教頭先生と教務部長に「生徒を懺悔させに連れて行ってきました」と伝えたら「そりゃいい」と笑っておられたが、実は3クラスだけ授業が先に進み過ぎてネタに困ったあげくの時間潰し。さて、ここで問題。生徒か僕か、どっちが懺悔せにゃいけんかな?

 

6(土) ランと言えば銀座のバーの開店祝いか、歌舞伎役者の楽屋に届けられる花やとばかり思っていたが、なんと僕の誕生日プレゼントに頂いた。しかも送り主は僕はまだ一度もお会いしたことが無い、蜷川さんのご友人からだという。まさか彼女は僕のことを歌舞伎役者のようにでも紹介したんやろか?今後もし会うようなことがあればドーラン塗って化粧などした方がええかな?