周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

2月20―26日

2011年02月27日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo客に出すのではない。全部自分の飲み物。5つのカップは水とお茶。それぞれにストローが添えられているのはヘルパーの知恵か本人の不精。理由はともあれ障害者んちを訪ねる度に、なるほどと感心する工夫や、なんじゃこりゃ?と首をひねる珍景によく出会う。離れて置いてあるカップは焼酎。間違い防止やと?ガソリンスタンドか!

2/20(日) 協議会に向かう道。7台前をチンタラ走る車。時間は充分あったので、最初は「しょうがないのう」程度の気分やったのが、次第に「おいおい」に変わり、「何しとんねん!」となり、最後にゃ頭に血が上って「どかんかい!ボケー!」。てなわけで、遅刻はそいつのせいです。安全運転をする人はこうして憎まれる。

21(月)「神にも仏にも見放されました。お助け下さい」という文字と土下座の絵のチラシを見て黙って見過ごす訳にゃいかんやろ。「高級品9割引き」の文字にも誘われて行ったけれど、並んだ品々を見て唖然。ほとんど低級品やがな!危うく騙されるとこやった。それでも買った双眼鏡。神は見放しても、牧師は見放さんよ。

22(火) ミッションを遂行するために北川氏宅へ。椅子のキャスターを外して念入りに掃除をし、組み換えて付け直した。どや。これで完璧や。ところで一緒に連れて行った帆波は、初めて会う彼を見て無愛想なおっさんやと思ったらしい。それは素直に礼を言えない彼独特のスタンスや。大人の世界は無駄に複雑なんやぞ。

23(水) 亀の里の住人から「シャワーのお湯が出ない」と聞いて、部品の交換をした。「すごいですね」と器用さを褒めてくれはしたが、実は外した水道管の根元から噴出した水で全身ビショ濡れになった上、脱衣場まで水びたしにしてしまい、そっちの処理の方が修理よりも時間がかかったということを、その住人は知らない。

24(木) 所用の帰りにケンタッキーのドライブスルーに寄った。しかしチキンが売り切れたという。「ここでチキンがなきゃ何売るの?」と尋ねたら、今から作るので20分ほどかかるという。こちとら万博以来待つのは平気よ。後から来た車がみんな断念して帰る中、ひたすら待った。ところで僕はここのチキン苦手やねん。

25(金) 優秀な選手を金で呼び、是が非でも開催県が総合優勝を果たさねばならぬ国体と、金で勝ちを買う大相撲の八百長のどこが違うのかは僕には分からん。でもそんなことはどうでもええ。住民を二分し、内紛まがいに対立させる原発や基地の問題を無視して秋の国体に力を注ぐ山口県の姿勢がさっぱり分からん。

26(土) 天語が初めて女の子を連れてきたから大騒ぎ!姉妹たちは興奮して浮き足立ち、妻は大きなショックを受け、僕は「さすが我が息子よ」と喜んだ。さて、その子が帰った後、天語を証人喚問しようと思ったが、なんと当の本人は緊張のあまり頭痛が起こったと言って寝こんでしまっている。や、やっぱり我が息子よ。


2月13―19日

2011年02月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo凍てつくような季節も終わってしまう。そして間もなく試練の季節が来る。35年目の花粉症が僕を襲う春や。しかも今年は強烈なんが襲って来るという。子供のころは楽しかったなあ。春の野山を満喫したもんや。写真は広島の吉和で見たツララ。軒から地面までつながっていた。次は僕の鼻の穴から地面にまでつながる鼻水の季節や。

2/13(日) 教会研修会。今日の講師の久保田十一郎さんは今朝早く玖珂に着いて、町内をひとっ走りしてきたという。ランニング魔かいな。そう言えば以前、別の集会で季節外れの海でひと泳ぎしてきたというスイ魔ーの講師がいた。いや、もっとすごいのもおった。その講師は講演の前に酔っ払って原稿を投げ捨てとったぞ。

14(月) マクドナルドのハンバーガーが人体に及ぼす影響を監督自らが被験者となるドキュメント映画『スーパー・サイズ・ミー』の上映会が天語の高校であったらしい。ええチョイスしてるやん。さて、天語の感想。「無性にハンバーガーが食いたくなった」と。「アホ!何観て来とんねん!」吉野家は別やと思う僕が言う。

15(火) 先週の6日からめまいが続いている。寝る時に上を向いている間はええが横を向くと目が回る。起きている時でも上を向いたり下を向いたりすると目が回る。ネットの診断では「良性発作性頭位眩暈(げんうん)症」。忙しくて目が回るってのは知っているけど、暇でも目が回るんやな。もうしばらく回ってることにしよ。

16(水) あいつのことを思い出すたびに胸が痛むからテレビを見たりして、なるべく思い出さんようにして過ごした。このジャーナルを読んでは、からかいメールを寄こして来よった。うちの教会を周防寺と言い、僕のことを尊師と呼んでいた。後輩のくせに先越しやがって…。今日、横浜で田中牧子の葬儀が開かれている。

17(木) 元亀の里住人の北川さんが何かで困っているらしく、徳山にある家を訪ねた。その依頼とは「椅子に取り付けたキャスターが重いから交換してほしい」と。コロが磨り減ったり壊れているようすは無い。理由は10年くらい経っているからだって。え~!車のタイヤじゃあるまいし、そんなことで牧師様を呼び出すとは神を

18(金) 畏れぬバチ当たり者よ。僕にもう少し専門的な知識があったら学会で発表してやるとこや。「脳性マヒの障害者はわがままで助平が多いですよ」説。異論のある者は「遠慮深くて品行方正な脳性マヒ」をぜひ紹介してくれ。ところでこれ以上バチの当てようがない彼のわがまま依頼は来週叶えることにして帰路につく。

19(土) ねんきん定期便が届いた。将来の年金額のお知らせ。読んで我が目を疑う。「これって…小遣いか?」ってな額や。僕の晩年は食って寝て出して死ぬだけなんか。それでも生活保護や障害年金よりゃ多い。今週はお牧のせいで目よりも頭の中が回っとるわい。そう言えば彼女もわがままな、そして、ええ障害者やった。


2月6―12日

2011年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo幼いころから時々周囲をアッと言わせるようなことをしてきた末娘のホナやが、今回も見せてくれた。どうや、この見事な顔印。雪の上に自分の顔を押し付けて作ったとのこと。 人間の顔がここまでハッキリ取れるとは思っていなかったが、そんなことより、誰に見せても「これ…サイナやろ?」と言われたことに当人はショックを受けていた。

2/6(日) ゴリラは毎日寝床を変える習性があるが、僕の寝場所も来客の数や質によって変わる。亀の里の事務所→教会の和室→牧師室の床→礼拝堂の床…その他。ところでマッサージチェアというのはマッサージをするにはこれほど便利な物はないが、今朝、全身に妙な痛みを感じながら目覚めた。寝床には不向きや。

7(月) 大相撲の八百長問題で「そんなこと昔からだ。客もそれを知って観戦しているんだ」という大嫌いな石原都知事と初めて意見が合った。過去にさかのぼって真相解明するというが墓穴堀りまっせ。そういえば以前、「周防教会の村田です」と尋ねて行った先で「相撲協会の方が来られました」と取り次がれたことがあったぞ。

8(火) 集会のあと教区の連中は夜中の2時3時まで飲み会をする。その時思う(こんな酔っ払いに教区を任せてええんかいな?)。しかし驚くのは、ほとんどの牧師が翌朝、ちゃんと8時頃までに起きて朝食を食べ、何食わぬ顔で集会に参加しているということ。そして思う。(尋常ではないこいつらになら任せられる気がする)

9(水) 82年の春からこの記事を書いているが当初のタイトルは『牧会日誌』やった。94/11/13から『牧会ジャーナル』と名称を変更。最近気になることは、同じ話題をダブって何度も書いているのではないかという不安。でもその前に内容を年相応にしろと言われている。年齢を重ねるにつれ増す下品さは尋常ではないみたい。

10(木) ボクシングと言えずボククングと言っていた頃から僕はボクシングが好きや。家にテレビがない時代、隣家で見せてもらっていたそうやが記憶はない。そこで大人並みの扱いを受け、座布団を敷いてもらい、茶まで出してもらっていたそうな。そしてその座布団の上にたっぷり小便をしていたと言われるが…記憶にはない。

11(金) 今夜はタイトルマッチ。最近おふくろも大のボクシング好きやということが分かった。僕もその血を引いてるんやろ。試合は井岡が5RでTKO勝ち。プロ7戦目にして世界王者になるという日本記録まで更新した。今は大人になった僕は小便こそ漏らさんかったが、危うくKOされそうなくらい脂汗を流して我慢しとった。

12(土) 朝からの雪は次第に激しさを増し、広島から来たお客がしばし足止めを食らってしまうほど積もった。白銀よ、まだ僕を招き続けるのか!しかし昼を過ぎたあたりからピークは去って道路も順次開通してゆく。気温が高く湿気をたっぷり含んだベトベト雪やったから、見る見る融けたんやろな。今回のお招きはお断りしよ。


1月30日―2月5日

2011年02月06日 | 日記・エッセイ・コラム

2011 過去に僕が壊してしまったもので思い出すたびに残念で仕方がない品々がいくつかある。古くはサンダーバード2号のプラモデル。中学入学祝いの万年筆。祖父の遺品のラジオ。高校入学祝いの腕時計。最近では電気ストーブ。そして今回、娘が4時間かかって作ってくれた誕生日ケーキが加わる。でも先に写メ撮っておいて正解やったで。

1/30(日) 友希んとこも、エビラんとこも、そろってオメデタだという。そうかそりゃよかったのう。よし、僕が名前を付けてやろう!と言ったが断られた。案外遠慮深いんやのう。いつかは誰かに付けてやりたい名前がある。苦しみと死にうち勝つという意味を込め、『苦死勝(クシカツ)』ってのはどや?めでたい名前やと思うがなあ。

31(月) またしても今朝氷点下7℃以下となり水道管が凍ってしまった。こんな日にはどうしても気になるのがビバークの師匠の安否。昨夜はいったいどこで寝たんやろ?師匠といえば、僕の寝巻き、兼、室内着のジャージがもうすぐ弟子入りできそうなくらい師匠と同じ臭いを発してきている。ぼちぼち洗濯でもするか。

1(火) あまりに何度も招いてくださるので断り続けるのも悪いと思って、今日お招きに応えることにした。来週以降は花粉が飛ぶやろし、今週が最後のチャンスやしな。3年ぶりの白銀の世界。二日前に降った雪のおかげでコンディションも最高。まあ僕の場合は白銀に限らず、大自然や大不自然からの招きが多くて困る。

2(水) 大阪の母から誕生日祝いの携帯メールが届いた。「五十過ぎてこれからが大切!もっともっとがんばらなければ…(以下略)」と。内容はともあれ、その気持ちはありがたい。ところで僕の誕生日は明日や。「一日間違えとるで」とメールを送ったらこんな返信がきた。「まあ明日おめでとう」。この天然には勝てんわ。

3(木) 手作りのバースデーケーキを取りに礼拝堂の冷蔵庫に行った。面倒くさいので電気を点けずに運んだら戸にぶつかって皿ごと割ってしまう。ケーキにも破片が飛び散ってパーや。しかし不幸中の幸いとはこのこと。割ったのが僕自身。もしこれが別の誰かやったら、どれだけ呪いの言葉をあびせてやったことか。

4(金) 意を決してクリニックに行く。待ってましたと血圧,血液,検尿,心電図と検査が始まった。医師「昨日誕生日だったんですねえ」。僕「え?あ、はい…」。医「それはおめでとうございます」。僕「ありがとうございます」。医「18歳ですか?」。僕「え?その3倍です」。この医師の前ではなぜかボケられん小心な関西人。

5(土) 新燃岳の噴火で被害を被っている高原町に山脇夫婦が暮らしている。避難勧告の区域には入っていないらしいが家の周りは灰だらけだという。僕個人的には慰問に行ってやりたい気持ちでいっぱいやが、もしかしたら勘ぐる奴らがおるかもしれんので我慢しとる。「噴火が見たいだけやろ?」とか言われそうやし。