周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

4月17―23日

2022年04月24日 | 日記・エッセイ・コラム

うちの飼い猫のキナコ。5年ほど前に末娘が拾って来た。薄目を開けてこちらを見ているのは、僕が抱こうとするのではないかと警戒しているのだ。素直に抱かれはするが、長時間耐えることが出来ない猫。長女がこいつに餌をやる時「きなこぉ~」と優しく呼びかける。だが僕に料理を出す時には「ホレ!」と言う。

 

4/17(日) ♪いつもと違う日曜日なの~♪と歌うユーミンの曲『ベルベット・イースター』。1973年にリリースされた曲で、僕は50年近く淡い恋の歌だと思っていたが一説によると母を亡くした少女の心を復活日と重ねた歌だとも。そう思うと深いなあ。などと思いつつ祝会の御馳走をむさぼり食うのだった。

 

18(月) 3月で社会館の保育所を辞めた帆波が本格的に引っ越しを始めるので広島のアパートに向かう。大した荷物は無いが4階までの階段を上り下りするだけで全身がギシギシ叫ぶ。男手は僕だけやが、一年前に大手術をした身、娘たちが「無理しないで」と言ってくれるなら可愛いが「こら!ジジイ!運ぶな」

 

19(火) なんて言われた日にゃ、心配されているのか、足手まといなのか分からん。それでも二日間でほとんどの荷物を運び出した。これでまた広島に来る用も少なくなったなあ。ロイホでバイトしている僕のお気に入りのお姉ちゃんにも会えなくなるなあ。帆波が沖縄へ引っ越すことよりそっちの方が痛手や。

 

20(水) またこの季節がやって来た。愛隣幼児学園の礼拝に新しく年少さんが加わる日。紙芝居のセリフも3歳児向けに書き直して礼拝に臨んだ。「イエス様って知ってますか?」「聖書って分かる?」「イースターは?」と尋ねる度に「は~い!」と言って一番元気に手を上げるのは年少の子どもたち。嘘こけ!

 

21(木) 最近の支払いはほとんどPayPay(ペイペイ)とやらで済ませている。そのPayPayとやらやが、Pay=支払うという英語なのは解るけれど、ローマ字読みの時代に育った僕としてはPayPayはどうしてもパイパイと読んでしまう。ゆえにPeyPey(あるいはPeiPei)と書くべきではないかと考えるのである。

 

22(金) 一年半ぶりに牧師会が開催された。そんなことは今はどうでもええねん。PayPayでもうひとつ言いたいことがある。レジで「PayPayで」と言うのにも何となく恥ずかしさが残る年齢なんやが、こちらがスマホでPayPayの画面を出している時に、おそらく親切で言ってくれるのやろなと思いたいが

 

23(土) その都度「支払いのボタンを」とか「バーコードを」とか「金額を入れて」とか言ってくる店員!知っとるわい!おみゃあ、わしを年寄り扱いしてんのか!おんどりゃバカにすんな!まあ確かに年寄りやけども。それから支払い終了時に「ペイペイ!」って言う音声!恥ずかしいから他の音にしてくれ。


4月10―16日

2022年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

一本の木で2~3色を彩ることから、その名は花桃とか源平桃とか呼ばれているそうな。うちから大島に向かう国道437号沿いに立ち、通る車やバイクの足を止める見事さ。ソメイヨシノが葉桜になり始める頃、今が盛りと咲き誇る。毎年咲いていると思うけれど、何故か僕が気づいたのは今年やった。

 

4/10(日) 今日は天神さんの境内掃除の日。竹製の熊手と草を刈る半月型の鍬=芝鋤簾(シバジョレン)という農具を携えて参加。今回の掃除は週末に開催される花神子(ハナミコ)祭の準備。女児を中心にした祭りらしいが詳しいことは知らない。日曜の朝、神社境内の掃除をする牧師が他に居たらぜひお友達登録を。

 

11(月) 今週から新学期の授業がスタートするので、新年度の教務手帳(俗に言うエンマ帳?)をもらいに学校へ。エンマになるかホトケになるか。いずれにせよ今年度もこの手帳に僕自身が苦しめられる。何で僕がエンマさんに苦しめられねばいけんのや?勢いとは言え、えらい仕事を引き受けてしもうたわい。

 

12(火) 広島に所用で出かけるついでに清鈴園に立ち寄ったら園長と事務長が驚き顔で迎えて下さった。そう言えば去年倒れて以来やったなあ。もっと悲惨な僕の(見るに忍びない)姿を想像されておられたみたい。おかげさまで外見も性格もすっかり以前のままです。ご期待を裏切ってしまい申し訳ありません。

 

13(水) 明日は雨予報なので今日は近隣をバイクで走りに行く。やっぱ田舎はええなあ。里山風景のどこを走ってもツーリングには最適や。走りながら沸々と込み上がってくるものがある。それは自分では制御不能。もっと馬力のあるバイクが欲しいという欲望。唯一これを止められるのは資金力の無さだけや。

 

14(木) 女子生徒たちから「お弁当食べに来てください」と声をかけられている僕を見たヱヴァ友の教師から「モテますね」などと言われた。お言葉ですがこれが高校生時代やったら毎日が天国だったに違いないけど、還暦過ぎた今になってそんなこと言われてもなあ…と照れながらも本音は嘘でも嬉しい64歳。

 

15(金) 授業が終わった時、末っ子の帆波から「美味いのぉ」というコメントとトンカツ定食の写真が送られてきた。柳井に居るらしい。天気もええし寄り道がてら、柳井に向かってバイクを走らせる。後ろの車が猛スピードで追随して来る。こちらもぶっ飛ばして引き離す。こんな時、忘れるのは自制心と年齢。

 

16(土) 最後に会ったのは二年半前か。遠く南の島で暮らす友人牧師と久しぶりに電話で話し始めたのは午前1時。それから延々3時間。気が付くと4時を回っていた。爽やかな夜明けを味わいながら床に就いた。のはええが、今日は朝から通信制の入学式。寝坊しちゃいけんと思うあまり、悪夢にうなされる。


4月3―9日

2022年04月10日 | 日記・エッセイ・コラム

よその教会で作ったりしたら即クビになってもおかしくない総会議事録が今年も懲りずに出来上がりました。その昔、東京の某教会で子供行事の案内チラシにウルトラマンを書いたら教師会から「不適切だ」とお叱りを受け、削除されたことがあります。その反発でもないのに、なぜこんな資料を作るのだろう?実は自分でも分かりません。

 

4/3(日) 今日は定期総会。前年度会計の閉めが3/31ゆえ、短期間に大急ぎで収支計算をし資料を作った。まさに会計泣かせ書記泣かせや。僕も泣きます。なぜなら資料の中に貼り付ける四コママンガを選び、表紙のいたずら絵も考えにゃいけん。今年もふざけた資料を前に出席者は涙チョチョ切れる教会総会。

 

4(月) 久しぶりにスーパーで色々と買い物をした。おかげで荷物が両手にいっぱいや。そこまでは良かった。駐車場に行ってから「しもた!」と失敗に気が付く。今日はバイクで来たんやった。でもそこはさすがスクーター。何とか乗せることができた。しかしどこから見ても時々中国の動画で見る過積載親父や。

 

5(火) 二回目の聖書販売。用意していた数が足りなくなるというハプニングが起きる。そこで「授業が始まった日に直接お渡ししますので代金だけ預からせて頂けますか」とお願いして納得してもらったが、なぜか一人だけ怪訝な目で僕を見る保護者。ニコニコ顔で応戦。聖書で詐欺を働く気は無いんやけどな。

 

6(水) ツバメが帰って来た。野鳥好きな僕やが腹が立つのは三種の鳥。春から夏はツバメ。秋から冬はヒヨドリ。こいつらの容赦なき糞攻撃。ツバメは教会玄関の真上から人の頭に、ヒヨは葉が落ちたイチョウから車に大量の糞を散布する。そして年中戦いを挑んでくる最大の敵!ゴミ袋を突き破るカラスたち。

 

7(木) 今日で春休みが終わる孫たちを連れてピクニックに出かける。弁当を食べている時のこと。すっぴんで来ている娘(次女)の横顔を見てハッと気付く。お前さん、僕にそっくりやん。そのことを娘に言うと「そんなこと前から皆に言われとる」との返答。今日初めてそれを認識した。そうか苦労かけたのう。

 

8(金) 高校の入学式。僕の嫌いな牧師の格好をして出席。僕がこの衣装(僕にとっては仮装や)を着るのは、葬儀・結婚・入学・卒業の式に限る。昔は礼拝でも着ていたが今は他教会に呼ばれても普段着。廊下で在校生に会ったら驚いた顔をされた。「見ぃたぁなぁ~」。本性を見られた時の化猫の気持ちが分かる。

 

9(土) 高校時代の僕は漢文や白居易の詩が好きな文学少年やった(それが今ではふざけた総会資料などを作るオヤジ)。実は好きな女の子の家の玄関に漢文の衝立てがあり、それをスラスラ読めば見直されるに違いない♪という不純な下心からやけど。あの頃からふざけた人生を送る素地だけはあったみたいや。

 


3月27日—4月2日

2022年04月03日 | 日記・エッセイ・コラム

初めて山口に来て錦帯橋を見た時「観光地に住んでるんやな」という気分で嬉しかった。あれからいったい何度訪れたことやろか。特に桜の季節は素晴らしく、土日は観光客で大渋滞。花火大会の時、岩国教会の駐車場に停めたので楽勝(地元の特権や)。が、帰りに駐車場から出るに出られず、えらい目に遭った。

 

3/27(日) 僕が周防教会に来たのは40年前の3/26。着任当時いかに初々しく素直かつ真面目やったかは当時の週報を読むと一目瞭然。それが今はこんな感じ「普通の教会なら40年の感謝を込めて金一封が出たり旅行に招いてくれるんやがなあ」てなことを平気で言う。首にせんかったのが最大の感謝ってか?

 

28(月) 先週バイクのオイル交換をしたが、安物を買ってきたせいか何となくエンジン音がおかしい。加速反応もやや鈍い。こりゃヤバイと値段が倍以上する高級オイルを買って再交換する。元に戻った。どないやねん。君はそんなにデリケートなバイクなのか?まるで高級肉しか食わん血統書付きの犬やがな。

 

29(火) バイクの調子を見がてら錦帯橋まで走る。平日なのに花見客でいっぱいや。僕がこの町に来た頃はガラガラやったのに。かの有名店「山賊」も当時はガラガラやった。あれから40年。最近ガラガラなのは、うちの教会の礼拝くらいや。まあ、コロナのせいで仕方ないけど。え?牧師の要因も否めない?

 

30(水) 春休みなので彩七母子が泊まりがけで来た。一番下の孫は今春幼稚園の年少。年少と言えば来月から新たに三歳児が保育園礼拝に加わるわけやが、この歳の子供に通じる日常会話は限られている。もちろん僕のダジャレなんぞ通じるはずが無い。笑ってくれるのは先生たちだけや。しかも時々失笑程度。

 

31(木) ロボットが料理を持ってきてくれる店に孫たちを連れて行く。驚かせてやろうと思っていたが、昼時で混んでいて料理を運んできたのは「すごい!新型ロボットや!」と言い訳をしたけど、子供も誤魔化せんような背広を着たオッサンやった。きっとロボットはホール監督あたりに昇進したんやろなあ。

 

1(金) それは午前1時のこと。教会の階段を上っていた時「ヒー」。まさか?足を止めると再び「ヒー」。近い。まだ信じられん。しばらく待つと少し離れた所から「ヒー」。鵺(ヌエ→トラツグミ)や。「鵺の鳴く夜は恐ろしい」で有名な『悪霊島』の鳥。人生二度目の声をここで聴けるとは!鵺の鳴く夜は素晴らしい。

 

2(土) 昨日はせっかくのエイプリルフールなので孫たちをだましてやろうと試みた。まず段ボール箱にスマホを入れ、子猫の鳴き声動画を流す。孫たちが箱を開けたら、中にはリンダ・ブレアの恐ろしい顔写真が入っているという趣向。結果は今いち。映画『エクソシスト』の彼女はそこそこエグいんやけど。