周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

11月20—26日

2022年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム

左はほぼギンナンを落としきった頃のイチョウ。右はもうすぐ落葉が終わる現在のイチョウ。いずれにせよ毎年落ち葉の始末は重労働。全て散り落ちた後は雨樋に詰まった葉を二階のベランダの手すりに立って取り除く。そこそこ命懸けの作業や。でも高い所が大好きな僕はむしろ楽しみにしている。

 

11/20(日) 不意を突かれるとはこんなことかな。今夜は早く寝るつもりで部屋の片付けをしていたらトントンとノックの音。まさか…つねさん?しかおらんわなあ、こんな時間にやって来るのは。「今度は左のライトが切れました」とのこと。すっかり車屋にされてしまったが相手はつねさん。「へい喜んで!」

 

21(月) 今日のリハビリ自転車こぎは10W増やされて40Wで20分。10W程度増やされたところで大して変わらんぞ。と、言われるままにこぎ出した。ん?なんとなく嫌な予感。予想以上に負荷を感じるぞ。看護師さんの「大丈夫ですか?」との問いかけに「全然平気」と返答。もはや見栄張る歳でもあるまい。

 

22(火) 診療所で去年の僕の心筋梗塞手術の話が出た時、ドクターから改めて言われた「普通死んでいましたよ」。先日ドクター恵子ちゃんにもそう言われた。手術から一年半も経って、自分が危機的状況に置かれていたことを知らされる。周りに心配ばかりかけて、少しは自省しなさい!ちゅうことですよね?

 

23(水) 27日は母の誕生日なのでプレゼントを買いに行く。とにかく面倒くさい母。食べ物は好き嫌い多く、洋服も好みがうるさい。花は以前、鼻で笑われた。毎回何を買おうかと悩む。悩む?そうか!ここは逆に悩んでもらおう!と1000ピースのジグソーパズルにした。暇つぶしとボケ封じにも丁度ええわ。

 

24(木) コンビニで買い物をしたらnanacoが残高不足。そこでチャージしようと財布を出したら銭がない。最近はPayPay払いばかりなので財布の中を確かめていなかった。学校では時々生徒に借りて自販機でお茶を買ったりする始末(倍にして返してます!)。ややこしい時代になったもんや。昭和が懐かしい。

 

25(金) 女子生徒の方に常識があると思っていたのが甘かった。腹枕をされてしまい飛び起きる。いくら僕が爺さんでもそれはNG。下校後、河川敷に座りながらしみじみ思い出したのは40数年前の高校時代。あの頃やったら幸せの絶頂やったのになあ。♪田舎の堤防~夕暮れ時に~♪人生思う通りにゆかん。

 

26(土) しばらく亀の里で預かっていた人が昨日退所。妻は食事や差し入れを運んでいた。その姿は時に「マリア様」などと形容される。が、この度はひんぱんに差し入れている。と言うのも、短期入居者のほとんどは高齢者なんやが今回は二十歳の青年。しかもジャニーズ系のイケメン。マリア様も人の子よ。


11月13—19日

2022年11月20日 | 日記・エッセイ・コラム

豆腐小僧からもらった豆腐を食べたら体中にカビが生えて、それを妖怪天井ナメがなめるシーンを思い出した。鬼太郎漫画の一場面である。今日、牧師室の冷蔵庫のペットボトルのお茶を飲み干した後に発見。カビだらけやん!なんか不味いなあとは思ったが後の祭り。今夜あたり僕の体にカビが生え、天井ナメがなめに来るかも知れない。その前に下痢が先かも。

 

11/13(日) 午後から大島教会で永眠者記念礼拝。説教台の前には所狭しと遺影が並んでいる。創立113年の歴史の中、僕が知っている方々のお顔はほとんどない。説教中、目に入ったのは遺影の裏に書かれていた『原爆死』という文字。永眠日は9/2。被爆後、一ケ月も苦しまれたんや。胸が熱くなってきた。

 

14(月) 心臓リハビリへ。今日は30Wで20分。少し負荷が上げられたが、まだまだ楽な自転車こぎ運動。以前うちにも自転車マシンがあって30分間汗だくになりペダルをこいだ。飽きて埃が被り出したころ「使わんのなら頂戴」と次女が持って帰ったが、そこは僕の血を引く娘。たぶん今ごろ埃が被ってる筈。

 

15(火) 年に一回の広島女学院高校での授業へ。昼飯に吉野家へ入った。お昼ゆえ混んでいる。「旨い、早い、安い」の吉野家なのに出されたのはなんと20分後。マジ遅刻やで!ヘルメットをかぶったまま、息も絶え絶えに教室へ飛び込んだ。吉野家の牛丼を食って45年。はじめて牛丼で口の中をやけどした。

 

16(水) 昨日のやけどでめくれた上あごの皮を舌先でなぞりながら考えた。田舎で暮らしていると都会のペースが分からなくなる。広島市内に入ったのは正午過ぎ。授業が始まる13時には充分に間に合うはずやった。誤算は吉野家だけではない。おびただしい信号の数と慢性的な渋滞。恐ろしい所やで都会は。

 

17(木) 昼食後、芝生で寝ていたら急に僕の腹を枕にして誰かが寝転んできた。驚いたのなんのって!一瞬、女子生徒ならとんでもない!とメチャうろたえたが残念ながら男子やった。なんて言っている場合か。学校に居る間は僕が一番苦手な常識人として行動せにゃ。え?女子生徒の方に常識があるから大丈夫?

 

18(金) 来週は二年生が三泊四日で東京に修学旅行らしい。もちろんディズニーランドにも行くという。ええなあ~僕も引率に呼んでくれへんかなあ。と、呑気なことを考えていた矢先、大阪の友人が孫を連れて行って、とんでもなく疲れたという話を聞かされた。引率どころか介護引率される側になりかねん。

 

19(土) 朝、天神祭り決行の合図花火が上がった。すぐ近所なので飛び起きてしまったが思い出すのは天神祭りの実行委員長をした4年前のこと。勢いとは言え、今考えても大それた役割を引き受けたもんや。それよりもなぜ役員会は牧師の暴走を止めなかったのか?と、さりげに責任を教会になすりつける牧師。


11月6—12日

2022年11月13日 | 日記・エッセイ・コラム

教会駐車場のイチョウはチイと大きく成長し過ぎて、根が教会の土台を持ち上げ、横のドアが半分以上開けられなくなっている。切り倒すか否かを思案中。その一方で今年はギンナンが大収穫やった(写真は収穫のほんの一部)。まるで「これで勘弁してください」とお詫びしているみたいや。とりあえず今年は見逃してやることにした。

 

11/6(日) 夜中、牧師室をノックする音。「車のライト交換できますか?」と藪から棒に現れたつねさん。ぼちぼち出没する頃やろとは思っていたがいきなりメンテとは。昔取った杵柄という諺があるが40数年前にガソリンスタンドのバイトで培った経験が今でも役立つとは。なによりも古いボロ車でよかった。

 

7(月) 心臓リハビリへ。今日も自転車こぎ。設定は20wで20分。お婆ちゃんたちが息切れする中、僕は鼻歌が出る余裕。しかし中の一人が言った「朝ドラの舞ちゃんは180wで60分じゃってね」。僕は人力飛行機を飛ばすつもりはないけれど、お婆ちゃん相手に余裕をかましている自分が恥ずかしくなった。

 

8(火) 高校で収穫感謝礼拝。体育館の舞台には寄贈された野菜や果物がズラリと並べられていた。中でもおいしそうな柿が目を引く。これらの収穫物は近隣に配られるそうやが、ずっと考えていたことは「あの柿を一つでええから手に入れられんやろか」ということ。600人の生徒の前ではさすがに無理やった。

 

9(水) 広島市内で事業団のサービス向上委員会が開かれた。朝から保育園の礼拝にも行ってきた疲れで睡魔に襲われ出した時のこと、窓の外を鳥の群れがこちらに向かって飛んで来る。鳩にしては大きい。しかも半端ではない数。鵜の群れや!睡魔は完全に去ってもはや興奮状態。もちろん委員会どころではない。

 

10(木) 先日、B+com(ビーコム)という機器を購入した。バイクに乗ったまま指一本で電話ができる。ライダー同士で会話もできるし、スマホで音楽も聴ける。なんたる文明の利器よ!バイクに乗る楽しみが倍増。一つだけ問題がある。僕の進化の方が文明に追いつかないことや。どうやって音楽を聴けばええの?

 

11(金) いよいよ寒さが増してきた。バイクが辛い季節や。そこでネットでマイナス40℃まで耐えられるというジャンパーを買い、それが今日配達されてきた。これで真冬も安心や。しかし包みを見た時から嫌な予感が走った。取り出して「やられた」と気付く。ペラペラやん。プラス4℃でも凍りつきそう。

 

12(土) 7月に生まれた隼(シュン)の「お食い初め」を行なう。実に平安時代からの風習で「一生食べ物に困らぬように」との願いが込められているとか。大安に行なうみたいやが今日は仏滅ではないか!縁起が悪いぞ!などと牧師が言うか。まあ平安時代と違う現代、食べ物に困るよりも太り過ぎには注意しろ。


10月30日—11月5日

2022年11月06日 | 日記・エッセイ・コラム

思わず二度見、三度見をして最後は写メで撮らせてもらった。僕がリハビリに通い始めた病院の壁に貼られていた表。仕事別の運動量が書かれていたが「牧師」という文字が目に飛び込んだ。なぜここに牧師があるのかは分からんが、牧師の仕事運動量は守衛さんや楽器の演奏の運動量にランクされるそうな。もっと楽な気もするが・・・心中複雑。

 

10/30(日) 本来の永眠者記念日よりも一週間早いが今日を永眠者記念礼拝として開催。今年は三人の教会員と一人の教友を亡くすという周防教会にとって最悪の年だったので出来るだけ多くの方々が出席できる日程に変更した。だから天国に行かれた皆さん!もうしばらくは誰もそちらに呼び寄せないでね。

 

31(月) 心臓のリハビリというのを受けに行った。週一回半年ほど続けるんだそうな。一番気になるお値段を尋ねると一回1500円。「ええ!」と困惑顔の僕を見たドクターが「500円で」と大幅に値下げしてくださった。ほんまでっか?いくら僕が関西人やからと言って、今回は僕から値切ってはいまへんで。

 

1(火) 明日を控えビールの買い出し。下戸の僕はこの40年で一体何度アルコールを買いに行ったことか。昔の話やが、町内の酒屋さんに僕は下戸だと説明し続けても「大酒のみの牧師」と認識されていた。牧師だって酒くらい飲むけど、嘘つきだと思われていたら心外や。まあ嘘つきも牧師の始まりとは言うが。

 

2(水) コロナ禍で中断していた牧師会旅行が三年ぶりに開催された。久しぶりの旅行。今回はどこに行こうか?と迷うほどの選択肢は無く、会場は近所の周防大島町。旅行というよりも牧師会の延長。それでもみんなで一泊しながらの楽しい一時。夜の街に飲みに出て、旅の恥をかき捨てることもない健全旅行。

 

3(木) 朝食後に現地解散したが、分区の新任、林牧師を牧野隠退牧師の運転で大島一周へとご案内。ミカン畑~道の駅サザンセトとうわ~干潮時3時間だけ道が現れる真宮島(渡ると縁結び)~片添ケ浜~カフェSunSunガーデン~八田八幡宮の247階段~グリーンステイながうら。地元でも充分すぎる旅行気分。

 

4(金) 昼休み、生徒の死角になっている小山の斜面に隠れ、小春日和でポカポカの芝生で仮眠していた。「あ!牧師だ」男子生徒らに見つかる。「何で牧師になったんですか?」「罰が当たったんや」「バチって何ですか?」「君らみたいに寝ている人の邪魔をしたから」。苦手な職員室で机に伏せて寝るしかないな。

 

5(土) 某ホテルで久しぶりに行なった結婚式。式が終わった時に聖歌隊の女性が笑顔で僕にこう言った「今日は完ぺきでしたね」。「ありがとうございます」ちゅうか、裏を返せばいつも完ぺきではないということやん。コロナ過でめっきりと減った結婚式のバイト。段取りを覚える前に首になるような気がする。