周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

5月19―25日

2013年05月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 中学生の頃ハッピーバードとも呼ばれていたこの水呑み鳥が欲しくて仕方がなかった。でも岸和田の片田舎。どこでこんなものが売っておりましょうか。たとえ売っていても僕の小遣いで買えましょうや。え?鳥よりも後ろの本の方が気になる?そうでしょ。ちなみに『ヒトはなぜ助平になったか』は25年ほど前に僕が牧師会で発表した時のテキストです。

5/19(日) オルガン修理のために昨夜来山された仁平利三さんはホーリネスの教会員。罪深い僕なんかは「うわ!」と思ってしまう。周防とは正反対の厳格な宗派やからや。修理が終わるまでうちの教会に泊られる。神様、オルガンは直らなくても構いませんから、どうか仁平さんの純粋な信仰だけは壊れませんように。

20(月) 修理しながら仁平さんが何度も「おかしい、おかしい」と呟いておられる。そして「誰かいじくってますね。無茶な修理が施されている」と。誰や?少なくともこれに関しては僕ではないぞ。あ!思い当たる奴がいる。隣の教区にいるK教会のF牧師や!十数年の時を経て、悪事が白日の下に晒された。こら!F島Y人!

21(火) ホトトギスの初鳴きを耳にしたのは先週の土曜日。アオバズクが来ない今、せめてこの「トッキョキョカキョク」の聴きなしが心を和ませてくれる。「テッペンカケタカ」との聴きなしもあるが、やっぱ僕には「トッキョ・・・」と聞こえる。「チョットマットクレヤッシャ」と聞こえるという関西人がいた。それはかなり無理。

22(水) 亀の里の会計監査日。きちんと準備は整っている。もちろん不正など無い。したくてもできない。しようにもするほどの金がない。「このへんは出張費で」とか言ってみたいが、そもそも出張そのものがない。当然接待費など存在すらしない。だからもう監査なんていらんのじゃないかと思いながら毎年しぶしぶ出頭する。

23(木) 午後にはいよいよ修理完了という矢先、すっかり忘れとった。今日はうちを会場に教区広報委員会が開かれるんやった。狭い教会ゆえ他に部屋がない。作業は中断。仁平さんが追い出されるハメに。「いやいや戦時中のホーリネス弾圧に比べたら、こんなこと屁でもないですよ!ガハハハ・・」とか言ってくれんかな。

24(金) オルガン修理を終えた仁平さんの車をお見送り。これから横浜まで帰られる。御歳84。メッチャ元気。ところで信仰の方は壊れんかったかな?怪しい牧師室,柄シャツで礼拝,祈らず食事,テントの下の複数の灰皿,ビールサーバー。受けたダメージは神さまから直接修理してもらって下さい。ありがとうございました!

25(土) アロハオレンジで昼食。今日注文するトンカツ定食でこの店のメニューは全部制覇やと思っていたらまた新しいメニューが出来とった。さてアロハオレンジでは6月からアロハ着用でお越しのお客は10%割引!周防大島に来られる方はアロハオレンジへ!営業11~19時。水曜定休日。友希、宣伝してやったぞ!


5月12―18日

2013年05月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo大相撲・元十両、琴岩国関が来会。現役時代に一晩でビールの大瓶3ケース(72本),JINRO8本,ヘネシー6本を飲んだという。昔、周防教会と言ったのに相撲協会と間違えられたことがあったが、もしこんな青年が週一で遊びに来たらスモウ教会に改名するしかないな。横で嬉しそうに立っているのは大の大相撲ファン、K島県S布志教会のY山J牧師。

5/12(日) そろそろ寝ようと牧師室の椅子から立ち上がった時、視界の端っこに見慣れた影が横切った。ムカデや。もうそんな季節か。うちはあらゆる者(物)を受容するブラックホール的な教会との自負はあるが、残念ながら君はチョイとデカ過ぎる。悪いけど強制退去です。用意してあったマジックハンドでヒョイ。

13(月) 広島にて教区総会。一日目が終わってホテルへ。するとフロント前に並んでいる列を無視して一人のオッサンが割り込んだ。なんとそのオッサンは教団問安使の『今日も雨だった』や。知らずの行動なら許してやるが、知っての狼藉なら許せん。そんな心根ならあんたたちがいう「一致」なんてほど遠い。

14(火) 総会後半で、ある議員から聖餐問題が出された。規則違反の聖餐式を執行した罪でどうしても僕を裁きたいらしい。教区に言っても聞いてもらえんかったので、どうやら教団に訴えるみたいや。父ちゃんに言っても聞いてくれんからお爺ちゃんに言ってやる!ってか?裁きは神さまにお任せしましょうよ。

15(水) 愛隣幼児学園の園舎にはツバメが所狭しと巣をかけている。全て人の手が届く高さ。信用されてるんやな。巣からピヨピヨと首を伸ばして餌をねだる子ツバメと園児たちの姿が重なる。さあ今日の紙芝居は『チョコレートカステラ大事件』。語り部は信用していいのか、どうなのか、今いち不安な牧師です。

16(木) 池田さんの娘の牧子さんから「母が今朝方亡くなりました」との電話。体が凍りついた。頭の中で何かが空回りする。とにかく子供らを叩き起こして礼拝堂の掃除。「教会の皆が待ってますよ」と言ったら嬉しそうに笑っていたのに。無言で帰るなんてルール違反ですよ。でも、お帰りなさい。 ルール違反だけど、お帰りなさい。

17(金) 心に「泣きながら経を唱える坊主はいない」と言い聞かせて式を行なう。涙腺の弱い僕が泣かずに式を行なうためには、泣いている参列者の顔を見ないこと。讃美歌に感情移入しないこと。なんにも思い出さないこと。ズルいけれど他人事のようにふるまおうとした。でも治江さん。やっぱりダメでした。

18(土) そういえば昨日、最後のお別れで柩の中を花いっぱいに飾っていた時、たまたま山口に来ていて式に参列してくれた横山牧師が花の間に隠すように週報を入れていた。こら!ドサクサにまぎれて何しとんねん!そんなもん入れたら迷ってしまうがな!と思ったけれど、よけいに涙が止まらなくなった。


5月5―11日

2013年05月12日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo食虫植物の代表格であるウツボカズラ。イカつい植物のような印象を与えることから、魚のウツボからの命名を想像するが全く関係ない。ウツボとは矢を入れる靫(ウツボ)のこと。ところでこんな小便器を見たことがある。それは下ネタ的な代物であった。その便器の作者もこの花からヒントを得たのかも知れない。だからオスの虫だけ捕まるのか!(嘘です)

5/5(日) 会堂内飲食禁止の教会がある。うちの場合そんなことすりゃ、全ての会食は、四畳半の和室か、三畳の台所で立食か、物で溢れる牧師室か、屋外で行なうしかない。神が喜ぶのは香ばしい燔祭。すなわち、うちは常に食い物の匂いが漂っている理想の教会ってわけ。お知らせ《周防食堂では週一日だけ礼拝を行なってます》

6(月) 先日外で焼肉をしていて、ひょんなことからウルトラの兄弟って誰や?という話題になった。青年が得意のスマホで調べてくれたのはええが、知ってビックリ、見てショック!さお姉妹ってなんや!?あまりにもおどろおどろしい系図に絶句する。しかもそれは子供の雑誌に載っていた情報ときた!良い子は心して調べてみたまえ。

7(火) 広島の看護学生から「亀の里で一日体験実習したい」という要望が入った時、僕は(見学なら分かるが実習だって?)冗談か勘違いだと軽視していたら、本当に看護学生がやってきた。昔こんな状態に陥った時、誰もが口にした言葉♪知~らんぞ知~らんぞ♪が自然と口をついて出る。こうなりゃ僕が患者のマネをすべきか!〇※△♂★・・

8(水) 清鈴園にてサービス向上委員会。ここの園長は数年前に禁煙を決断したのだが、ベランダにはまだ喫煙場所が残されている。清鈴園の園長ともなるとさっすが太っ腹!人間が出来とるわい。ん?こ、これは!喫煙所のテーブルに肺がん患者の真っ黒な肺写真。園長が置いて行ったって?やっぱ悔しかったんやねえ。

9(木) ご丁寧にも看護学校の先生から実習のお礼の電話をいただく。お追従に違いないとは思うが「大変良い体験をさせて頂いたようです」と言われタジタジ。そして「またお願いすることがあってもよろしいでしょうか?」と言われマジで返答に困る。あの学生は一体どんな「良い体験」をしたんや?むしろこっちが知りたいわい。

10(金) ボスのお見舞いへ。今日は千葉から娘さんも来院。ボスの回復は目覚ましく、今は杖のみで歩かれるほど。当初、苦手だった計算や筆記も進んでいる。ところでリハビリの一つに短い日記がある。達筆で書かれていた今日の日記を読んで唖然とした。『娘(結婚済み)が来訪』。僕ならもう退院させてしまうけどな。

11(土) 今年も来ないんかなあ。少なくとも一昨年前まで必ず渡って来てこの時期甲高い声を聞かせてくれたアオバズク。原因は分からないが去年は鳴き声を未確認。あの声を聞けば俄然希望と元気が湧いて、礼拝でも良い説教が語れるのになあ。アオバズクが来ないとなっては難しいなあ。アオバズクさえ来ればなあ。


4月28日―5月4日

2013年05月05日 | 日記・エッセイ・コラム

187_4 岩国から日本海の益田に向かって国道187号を走ってゆくと、途中でこんな看板を掲げた店がある。謳っているスローガンに共感する一方で、ちょっと不安を煽られてしまう微妙な誤字。いやこれこそ老夫婦の(特に親父が)書いた一途な思いの現れだ。信じていいのか?疑うべきか?こういう怪しい店に多くの人は誘蛾灯に惹かれる虫のように集まる。

4/28(日) 参院補選の投票日。大敗は目に見えているので行かぬつもりやったが「もし一票差だったら」という友佳の一言で重い腰を上げた。負け戦と分かっていても一票を投じに行く!当たる筈がないと分かって買う宝くじの如し!汽笛が聞こえたのに玖珂駅に向かい、いつも乗り遅れてしまう帆波の如し!なんかちょっと違う気もするが。

29(月) ところで投票の締め切り後、あっと言う間にテレビ画面に流れる当選確実の文字。特に今回は予想し易かったらしく、まだ開票も始まっていないのに8時のニュースと同時に発表。早く知ったら何かええことあるんかよ!選挙だけに限らん。ピンピロ音と共に最近ひんぱんに画面の上に出るつまらんニュース速報も何とかせい!

30(火) 所用に向かう途中、海辺に車を停めて波打ち際に降りてみた。磯には様々な生物がうごめいている。見ていて飽きない。そこは小さな水族館。この歳になっても子供のころの興奮が甦る。フジツボやカメノテから伸びる触手の動き。ヤドカリにウミウシ。この後、夢中になり過ぎて遅刻をするという、まるでマンガのような展開。

1(水) ボスのお見舞いに行く前に、病院のすぐ近くにある広島市植物園に行った。ここにはまんべんなくスロープもあるのでボスを車イスに乗せて園内を散歩したいなと思っていたが、なにぶん園全体がかなりの傾斜。押すにはそれ相応の覚悟がいる。押しているこっちが車イスって事になりかねない。やっぱ誘うのはやめよっと。

2(木) とある歌手のリサイタルに誘われた。会場で菓子が配られると聞いて(無料の上に菓子まで?きっと何か魂胆があるぞ)と思いつつ、カルトの臭いを警戒していたら、配られたのは菓子ではなく歌詞。さあ皆さん一緒に歌いましょ!若い男性歌手が後半、女装して現れ演歌を熱唱。オバハンらは大喜び。ある意味でカルトや。

3(金) 色んな客が陽気と匂いに誘われて集まってきた。その数16人。日没から始まったバーベキューは深夜になって、しんしんと降り注ぎ出した玖珂盆地の冷気に七輪で対抗しながら続けられた。最後の客が帰ったのは午前4時過ぎ。いよいよ屋外不夜城の開城シーズンの到来や。ちなみに今日のメインは100g/29円の鶏肉。

4(土) 牧師になって31年。ずっと教区援助を受けている。今年も援助申請書を書いた。教会独自の財政力は?教会外からの収入はなんぼ?バイトはしていないか?女房のパート年収はいくらや?まさに生活保護申請。書きながら毎年情けなくなる。てやんでぃ!べらぼうめぇ!おととい来やがれ!と思いつつ、感謝を込めて書く。