周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

7月24―30日

2011年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo古生代の示準化石と言われる三葉虫にも似た渋い奴。こいつが噂のサツマゴキブリや。生き物好きの僕のため、わざわざ鹿児島のY牧師が送ってくれたんやが、写真を撮ろうとフィルムケースから出したとたんに魚が腐ったような悪臭を放った。しもた。傷む前に撮っておくんやった。ゴキブリ嫌いと言うあんた。このお方に関しては無礼やぞ。

7/24(日) 最初からまるで興味がないので女子サッカーが優勝したことも知らなんだが、5分ほどのスポーツダイジェストを見ただけで泣けてしもた。単純に昔から涙もろい。セーラームーンやオバケのQ太郎でも泣いた。ただ人前で泣くのはどうしても苦手。泣けるという映画やドラマは決して人とは見ないことにしている。

25(月) 夜明け前からの激しい雷雨で目が覚めてしまった。それにしても雷のエネルギーってのは凄まじい。これを平和利用できぬものか。そこで、雷は無理でも雨なら利用できるぞ!と洗車をすることにした。明るくなるにつれ、道行く人が雷雨の中で車を洗う僕のことをチラチラ見る。よい子は決してマネをしないように。

26(火) ブッチャケ君が1年半ぶりにアメリカ留学から帰国。僕への土産にフィリピンで見つけたという手彫りの〇〇〇…。さすがの僕でもここには書けんわい。しかしや!僕はこんな物を「買ってやろう」と評価されるような牧師なんかよ。いや、それよりも君はよくこんなもん持って税関を通る勇気があったもんやな。

27(水) 開け閉めする時にメッチャ固くて踏ん張らにゃいけん礼拝堂の引き戸を棟梁が直してくださった。実はこれくらい僕でも出来ると思っていたんやが、僕が削ろうとしていた部分はとんでもない所やったので、もし実行に移していたら今ごろ戸はどうなっていたことやら。まだまだ修行が足りんのう。修理代はタダでした。

28(木) 久しぶりにコトキレ倶楽部で汗を流す。屋根裏部屋ゆえ、日が落ちてからでも軽く35度以上のままなので、最近はサボりがちやった。それでも相変わらずハツカネズミの糞が散らばっとる。なんとパタパタとコウモリまでが飛んどる。こんな小さな連中が頑張っとるのか。人類代表として負ける訳にゃいかんがな。

29(金) 自宅通勤することになった彩七の荷物を引き上げに寮へ行く。去年、看護師になってから一年間ここで喜怒哀楽の日々を過ごしてきたんやな。看護師は貴重な人材やが、辞めて去った友達も少なくないらしい。最近小耳にはさんだんやが、某神学校の寮では「辞めてくれ」というたぐいの学生しかおらんらしいぞ。

30(土) 来週のキャンプを前に台風9号が接近中。昔3つの台風が接近する中で決行したこともあったが、正直な気持ちを言えば、中止になって教会で泊まることになってくれたら楽やろなあという思いがある。歳を取るにつれてその思いが増す。そこで9号くん。キャンプに参加したいなら今からでも申し込めば間に合うよ。


7月17―23日

2011年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 洋書に見えるが実は椅子。見つけた瞬間に衝動買いをした。神学生の頃、聖書の上に足を乗せている先輩を見た。「所詮、人が書いたもんだよ」と言う先輩。弁明だったのか、本気だったのかは今でも分からない。聖書を枕にしていた人もいた。そういう僕も聖書を重石に使ったことがある。他にも面白い利用法があったら教えてください。

7/17(日) 亀の里フェスティバル当日。毎年分区中の教会が礼拝を終えてから販売物を持って駆けつけて来るので、開場の正午を過ぎても「売る物が無いバザー会場」でお客たちが戸惑っている。亀の歩みはのろいからなあ。そのかわり終わりは早い。亀から兎に変身し、文字通り脱兎の如く14時にゃ片付けが始まる。

18(月) 接近は明日のはずやが、超がつく大型の台風6号の影響が早くも午後になってから出始める。とにかく飛ばされそうなものは全部片付けた。不謹慎と思われようが、多くの人の心の中にある思いを言葉にして言うと、台風が来る前に感じる言い知れぬワクワク感よ。超の名に恥じない台風を一発期待してまっせ。

19(火) 土曜から来泊している山脇夫婦は、本当は今日宮崎に帰る予定やったが明日に延期したのでカラオケに連れてってやることにした。実は全盲の夫と言語障害の妻がどんな歌を歌うのか、ちょっと興味もあったしね。超がつく台風は大したことなかったが、障害に一級がつく夫婦はカラオケルームでバリバリやった。

20(水) フェスタで売ったのとは別に、打ち上げ用に買った生ビールがタンクに一本残っとる。そこで、にわかビアガーデンを開き、客を呼んで振る舞まった。19㍑タンクやから、中ジョッキ(約500cc)に38杯。人間「なんぼでも飲んで」となると逆に飲めんのやな。まだ半分ほど残っとる。おかげでto be continuedやがな。

21(木) 今夜もビアガーデン。全国に散らばる酒豪諸君!周防に来りゃ浴びるほどビールが飲めるぞ。待てよ。修道院ではワインを作っとるみたいやし。イエスも水をぶどう酒に変えたというし…。新しい伝道方法として教会に一台ビールサーバー。信徒急募中の教団としてはどう?聖餐でケチった分を取り返せるかもよ。

22(金) 鹿児島のS教会Y牧師から速達郵便が届いた。フィルムケースが入っていて、開けると中からゴキブリの死骸が転がり出た。いよいよ宣戦布告か!上等やないか!喜んで受けて立つが、せめてティッシュにくらい包めよ。せっかくのサツマゴキブリの足がモゲとるがな。でもこんなに嬉しい郵便物は久しぶりやね。

23(土) ちなみにサツマゴキブリの生息地は南西諸島,鹿児島,八丈島,四国足摺岬周辺など。珍しいのでペットとして売買されることもあるらしい。頭部周辺にある白い半円状の縁取りが特徴。カラーを付けた牧師を思い出してしまう。でも畏れ多くもゴキブリの方が地球上の大先輩。役立ち度もゴキブリの方が数段上。


7月10―16日

2011年07月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 約7割ほど割り終わった時の薪の山。写っている斧はこの時点ではまだ斧の姿を留めている。この斧とチェーンソーが無ければ鉈(ナタ)一本で悪戦苦闘やったで。いや、途中で断念しとったな。例えて言えば、助さんと格さんが居なきゃ水戸の黄門さん一人だけで世直し旅に行けんのと同じや。でも…。うっかり八兵衛は必要やったんやろか?

7/10(日) 親父の2年目の命日。語源は仏教経典の「命過日」から来ている命日という表現を牧師が用いるのは邪道か?牧師が墓参りというのもやや邪道やし、村田家代々なんて表現もチョイ邪道やが、写メで撮った墓石を見て墓参りというのは邪道。まあ浄土宗の親父からしてみれば息子が牧師なんてのは極めて邪道。

11(月) 気が付くと棟梁が仕上がったデッキに防腐剤を塗りに来てくれていた。師匠!またお会いできるとは!ちゅうか…なんて律儀で正直なお方なんや。普通は三度塗りまでやらんで。ただ、三分の二ほどまで塗ったところで、塗料が無くなり棟梁が投了(結構ええ線いってまっしゃろ?)。こういうお茶目な棟梁が僕は好き。

12(火) 先月半ばから続いた薪割りがついに完了。「最後の一本は一番の功労者青年、祥平に割らせてやりたかったなあ」などと思いつつ、積み上げられた薪の山を眺める。しかし5回も折ってしまって、そのつど修理をして使った結果、柄の長さが半分になり、もはや手斧状態になった棟梁の斧が一番の功労者かもな。

13(水) 薪割りをしている夢を見た。いつかは見るかも知れんとは思っていたが、まさか昨日の今日とはな。なんか単純な自分が嬉しいやら恥ずかしいやら。ただ夢の中での薪割りは、割れば増え、割れば増えという増殖系エンドレスバージョンやったので、目覚めた時は本当の薪割りよりも疲れた。斧の仕返しかいな。

14(木) 試験の前、帆波に「真面目に学校に通っている生徒らに申し訳ないと思うならビリになれよ。でないと、やる気無くして不登校になる生徒が出たらお前のせいやからな」と忠告をした。そう言った手前(僕は自分の子供らの通信簿を見たことないが)帆波の通信簿だけは覗いてみた。何やこの中途半端な負けん気は!

15(金) 統一協会から抗議文が届いた。抗議文なんて生まれて初めてや。なになに?要するに「拉致監禁は犯罪だからやめろ」ということね。僕はしてないんやけどなあ。ところで一点だけ「自由な立場で話し合いや説得を行ない、カウンセリングの事実内容を公開して」というのは大賛成。でも宗教って…大嫌いや!変?

16(土) 町内の自動車修理屋さんは僕が周防に着任した当初から僕のことを先生と呼ぶ。今でもそう呼ばれると恥ずかしくて仕方がない。側にいた客の爺さまが小声で修理屋に「学校の先生かね?」と尋ねている。「牧師の先生」と答えた修理屋に「牧師も先生かね?」と聞き返す客。戸惑う修理屋。久しぶりに顔から火が出た。


7月3―9日

2011年07月10日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 見た目で判断され『みなしごハッチ』で悪役を演じさせられたこのお方はハチ界の熊さんことクマバチ。でも本来は花の蜜を求め、人を刺すようなことはない。もし刺されたという人がいるなら、それは「あんたの方が悪い!」。ところでママを求めて旅するハッチは、ミツバチは交尾が終わったオスを巣から追い出すことを知らんかったんやろか?

7/3(日) 大島の役員会に行く途中弁当を買い、海沿いのPに車を停めて食べるのが月一回の楽しみ。瀬戸内海を渡る潮風を受け眼下に広がる海を眺める。最高やで!まあ難点と言えばゆっくり食べる時間がない。ひたすら弁当を口に放り込むさまは蒸気機関車。時々喉を詰まらせて食う弁当。味わうどころではない。

4(月) 目が覚めて気がついた。今日からの研修会の茶菓子や飲み物は僕が準備するんやった。あわてて買出しに行って中国山地の宿へ向かう。ここで飲み物やお菓子を忘れたらなんにも無いゲゲゲの森。それでも時間が過ぎるのが遅いのか、夜0時にゃあみんな布団に入っていた。夜は墓場で運動会じゃないの?

5(火)「鵺(ヌエ)の鳴く夜は恐ろしい」というキャッチコピーで知られた映画『悪霊島』が封切られたのは1981年。その鵺が真夜中しきりと鳴く。僕は興奮して朝4時まで眠れんかった。いや正確には眠っとった。午前2時に下痢住&愛策&山口からの電話で起こされるまでは。ま、そのおかげで鵺を満喫できたんやけどね。

6(水) 研修会の会計整理をしていたら4日の昼飯代3人分1950円が未払いやったのに気付いて封筒に二千円入れて宿に送った。ほんまなら「やったー」と小躍りするとこやが、お世話になった宿はカビ臭い布団だけを除けば味よし風呂よし接客よしやったので迷わず送った。感動は人を素直にする。釣りはいらねえよ。

7(木) 二度目のデートで神奈川県の真鶴海岸へ泳ぎに行ったのは今から32年前のこと。そんな話を子供にしたら「どこまで覚えとるん」とアニバーサリー男扱いされた。学生時代日記を書いていたからや。その証拠に日記をサボった最終学年の記憶が見事に無い。今思うと大事な宝物を棄てたような気分になる。

8(金) 梅雨が明け、薪割りを再開。大工仕事をしていた棟梁のそばで手伝いをしていた日を思い出す。ひと汗かいたあと、一緒にお茶を飲んで交わす四方山話し。9歳年下の奥さんのこと。畑を荒らす猿のこと。原発事故とお粗末な対応のこと。韓国の済州島のキレイなネエちゃんのこと。とにかくこの棟梁、只者ではない。

9(土) 油断しとった。さっき出したばっかりや。ところで検尿ってどれだけいるの?何cc以上と具体量を言われたことがない。ましてや「最初のは捨てて中間尿を」なんて今日の僕には無理。そんなことを考えていたら余計に出んようになったがな。意識を集中して、何とかコップに1.5cmまでひねり出す。搾りたてをどうぞ。


6月26日―7月2日

2011年07月03日 | 日記・エッセイ・コラム

799昔『池中玄太80kg』というテレビ番組があったが、久しぶりに切った80kg。それでも若い頃よりは10kg以上多い。しかしこれは夫婦喧嘩をした後、日帰り家出を三日ほどして、50時間できつねうどん一杯しか食べていなかった末に記録した体重。でもコトキレ倶楽部での運動や、炎天下の薪割りよりも効率がええ新ダイエット方法かも。

6/26(日) のんびり過ごしていた日曜の午後。笑点が始まるのを楽しみにしていた雰囲気を一変させた知らせ。なんで後輩のくせに先に逝ってしまうんや。あんたも牧師ならみんなの心の準備ができたから逝ったのか?池田康代よ。僕はええ人すぎたあんたのことを思い出すたびに今は落ち込むことしかできん。

27(月) 洗面所の鏡を見るまで全く気付かんかった。いつどこでそうなったのか顔が真っ黒。そういえばさっき女子高生らしき二人が僕をガン見していたっけ。マンガみたいな顔をしながら僕は少なくともショッピングモールをウロウロしていたわけや。単なる笑いネタやが今の時代じゃヘタすりゃ変質者扱いか。

28(火) Dr.蟻塚から「私のコメントが雑誌に載ってるから」とのメール。コンビニに行ったがその雑誌というのが週刊PLAYBOY。なんせウンコの写メを送ってくるような精神科医やからな。またいっぱい食わすつもりやろと見たらちゃんと載っとる。コメントも至って真面目。けど…なんでPLAYBOYや?

29(水) 一度は行かねばと思っていた初夏の風物詩「クサフグの産卵」を見に行く。魚はどうやって大潮の日を知るんやろ?種を残す生命の不思議よ。それからもうひとつ驚いたのは、かなり険しいこの場所までどうやって来たんやろかと思えるほどの爺ちゃん婆ちゃんたち。野次馬の好奇心がなせる不思議よ。

30(木) 北海道から来た人に蒸し暑い梅雨はたいそう堪えるらしいので、うだっているベムベラを誘い、山の中にある大水車デカマル君へ蕎麦を食いに行く。そこまではよかった。せっかく涼を楽しんでいたのに店のおばちゃんの話が止まらん。吹き出る冷や汗の理由はそのおばちゃんが僕の母そっくりやったから。

1(金) 元憂歌団のボーカル木村充揮のライブへ。ひょんなことから本番前の時間にファンが作ってくれたおにぎりを彼と一緒に食べることが出来た。歌の合間に観客と交わすボケやツッコミ、下品なヤジがこのライブの魅力やが、隣に若い女性が座っていたので、つい紳士ぶって自粛してしもうた自分が情けない。

2(土) 専門的に言うとロウソクやチーズ,古本の匂いに似ているノネナールという物質らしい。でも僕はこれらの匂いはそんなに嫌いではない。むしろノスタルジーを感じるくらいや。世間ではこれを加齢臭などという。ただ最近自分の汗がメチャ臭い。チーズとはほど遠い。あえて言えば腐ってしもたチーズか。