周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

4月22―28日

2018年04月29日 | 日記・エッセイ・コラム

写メを撮ろうとしたが寝返りを覚えた赤子のように体を反らせてジッとしてくれないアカハライモリ。近くに池も川も無いのにどこからやって来たんやろ?おそらく朽ちた木の下で冬を越したに違いない。車で池まで連れて行って放してあげた。恩返しはええから長生きしろよ。ちなみにこいつの再生能力は半端やない。イエスが復活したとすればイモリ級の再生力や。

 

4/22(日) 秋祭りへの参加者勧誘へ。僕が一人で行くと「誰や?このおっさんは?」と、いぶかしがられるのを避けるため、町の顔役の方々の協力を得ながら戸別訪問をする。それでもなかなか協力が得られない。もしこれが教会への勧誘となればもっと難しいやろな。「こんにちは。いい天気ですね。神様はいかがっすか?」と言いながら個別訪問。できるかい!

 

23(月) 眼科の定期検診へ。待合室のドアを開けると相変わらず椅子に座れない患者さんたちであふれていた。さながら満員電車レベルや。運良く僕の近くの席が空いても座ることなどできない。たとえシルバーシートを設けたとしても、患者の大部分が高齢者やから意味がない。なまじ椅子があるからいかんのやと思うぞ。いっそ全面畳張りにすりゃええのに。

 

24(火) 昨夜、母が早めに寝床に入っていたら玄関で大きな音がして、驚いて見に行くと誰かがガラスを叩き壊していたという。泥棒にしては大胆や。真相はこうや。妹が母に何度電話をしても出ないので親戚に見に行ってもらい、返答が無いので警察を呼んだとのこと。僕も独居高齢者の家を月に一度訪問する福祉員になったばかりやが、押し入るのは勘弁やで。

 

25(水) 所用で広島主城教会へ。「うちでお昼食べへん?」と足立牧師に言われた。この教会では週に何度かランチを提供しているらしい。出されたランチは品数も多いし、サラダやスープまで付いている。それにこれがなかなか美味い。え?たったの600円なの?めっちゃ安いやん。千円札を手渡して、思わず寅さんのように言ってしまった。「釣りはいらねえよ」。

 

26(木) 踊りのお師匠さん宅をお訪ねした。「母はもう九十を超えておりますし今はもう・・・」とお断りされた。そりゃ無理もないわ。以前、踊りの指導をされたのは十三年前の天神祭り当番の時やというからなあ。これで振り出しに戻った。ということで、今僕は「踊りのお師匠さん」と「神主を乗せる馬」を真剣に探し回っています。どっかにええ人とええ馬いませんか?

 

27(金) 回覧版の配布日。礼拝堂のテーブルの上で111軒分の回覧文書を9つの班に仕分けして袋につめ、原チャリにまたがって班長さんの家に届けるため出発。八幡様の寄付金を社務所に手渡して終了。天神様と違って八幡様には一条直也が地獄車の練習に使いそうな長い石段がある。それを上って沈む夕日を眺めながら思った。秘書がいてくれたらなあ。

 

28(土) 今日からゴールデンウィーク。家族は朝から常盤公園に遊びに行き、僕は午後から祭りの参加者勧誘。パレードで踊りを踊ってくださる方が足りない。でも、もし参加者が少なければ奥の手がある。練習のいらない踊り『ええじゃないか』や。参加者がいなくてもええじゃないか♪牧師が天神様でもええじゃないか♪教区援助が減らされても・・・♪それはあかん。


4月15―21日

2018年04月22日 | 日記・エッセイ・コラム

周防教会で初代・三代と牧師をされたマックさん。田舎町で暮らす陽気で気さくな外国人牧師が目立たない筈がない。そんなマックさんの辞任と同時に当初駅通りにあった教会も1kmほど西に移転したので、町の人たちは「教会が無くなった」と勘違いしたらしい。僕も町の人から何度も「え?まだあったんですか?」と聞かれた。まだ細々と営業しております。

 

4/15(日) 天神境内の掃除。予定の5分前になっても隣町の自治会長さんと僕の二人だけ。まさかこの広い境内を二人だけで・・・。と、気をもんでいたら、一体どこから湧いて出たのかと思うほど人が瞬く間に現れた。サプライズかよ。でもこれが天神さんの底力なのか。教会に戻ると今朝もOさんが一人で掃除をしておられた。僕が神ならこんな牧師にゃバチ当てる。

 

16(月) 昨日大島教会の総会やったが、あろうことか開会時間を間違って三十分も遅刻した。そのせいで、のあはフラの練習に遅れてしまった。お詫びのメールを送ったらこんな返信。「おかげで練習が1時間で済んで駐車代も安く上がりました」。どうですか!こんなセリフ言えますか?まだ高校生ですよ。僕の教育は間違っていなかった!・・・全く反省しとらんな。

 

17(火) 町の福祉員の委嘱状を手渡された。ええ!任期が三年?聞いてないよ。何?十年間勤めたら表彰される?思えば過去に表彰状なんてもらったのは中学校の水泳大会だけや。表彰よりも金一封の方が嬉しいな。ところで福祉員の仕事とは「月に一度、近隣の独居高齢者の安否確認等」か。信徒の家庭訪問もしない牧師がねえ。僕が神ならバチは確定やな。

 

18(水) 不思議と違和感は無かった。今の心理状態では無理もないことかと思うが、今朝、神主さんになって祝詞(のりと)をあげる夢を見た。何やらオニョオニョと声を出していた。若い頃は説教を作っていないまま礼拝が始まった夢を見て何度もうなされたことがあるけれど、今回はうなされるどころか堂々と適当な祝詞をあげていた。かしこみ、かしこみ、申す~。

 

19(木) こんな通知が届いた。「持ち回りにより、今年度におきましては貴殿が理事となられることとなります」自治会連合会。これも聞いてないよ!しかも第一回の役員会は教区総会と同じ日やがな。ああ神よ!僕の人生はどこに向かおうとしているのでしょう?大宇宙の未来永劫から定められた法則に巻き込まれてゆくような気分や。これもバチの一種かもしれん。

 

20(金) 牧師会で研究発表。主題は『熊に襲われた時のために』。いつか熊に襲われた時に「牧師たちの命が守られますように」との願いを込めながら発表したにもかかわらず、反応はこんな感じ。「え?お呼びでない?お呼びでない?こりゃまた失礼しました!」。ならば次回はもっと身近なテーマにするか。これで再挑戦や!『スズメバチに襲われた時のために』。

 

21(土) 花神子(はなみこ)のパレードが終わって、天神から八幡宮までの御神幸に参列し、大太鼓を乗せた手車を押す。そのあと社殿にて宮司さんたちと会食。僕が神社神道の高校の卒業生で、在学中に伊勢神宮の五十鈴川で禊(みそぎ)を受けたことなどをお話しする。そして先日夢で祝詞をあげたこと!・・・は、喉元まで出かかったが、さすがに話せんかった。


4月8―14日

2018年04月15日 | 日記・エッセイ・コラム

フェラーリがやってきた。まあ、大した車ではないが、僕のコレクションの一台としてはこれくらいが妥当やろ。シフトはF1と同じセミオートマ。排気量3.6は僕としてはやや物足りないが、この国の道路を走るぶんにゃ充分過ぎるってもんよ。さて次の週末は神戸に茶でもシバキに行くか。・・・・・・なんて言ってみたいぞ!友希!こんなの見せに来やがって!

 

4/8(日) 教会総会。議事は順調に進んだが、天神の総代会を見習って30分を予定していたのに20分も超過してしまった。昼飯前の総会なので1時間以上かかってしまうと飢えた会員たちによる暴動が始まるおそれもありギリギリってとこか。それにしても現住会員17名中14名の出席は大したもんや。よほど総会後の無料うどんが食べたかったんやろな。

 

9(月) 天語カップルが山口見物をしたいというので出かける。秋芳洞に立ち寄った時のことやった。急に便意をもよおしてしまい・・・(以下略)。この奇跡的な体験は我が人生の中でギネス級の記録となったので嬉々として皆に話したところ、大ブーイングを浴びて拒絶されてしまったゆえ、ここに書くことができなくなりました。知りたい方は直接聞きに来てください。

 

10(火) 天語の彼女(彼の女と書くのは良くないという人もいるが面倒くせえ)が八重山そばを作ってくれた。沖縄の麺類は大好物。先週久しぶりに行った沖縄料理店が閉店していて落ち込んでいたのでとても嬉しい昼飯となる。ちなみに彼女は天語が石垣島で出会った愛知県の女性。次回はエビフリャーを作ってもらおうか。ま、フラれていなかったらの話しやが。

 

11(水) 新年度最初の幼児礼拝。普段の礼拝とは違う緊張が走る。理由はピチピチ・・・ではなく、チビチビ3歳児が加わるからや。こんな年端もゆかぬ子らにどんな日本語が通じるんやろ。イエスの十字架のシーンはリアルにグロく話したいところやが泣かれたら困るので、やや陽気に話した。陽気な十字架の話しって・・・メッチャ難しいで。牧師ならわかるでしょ?

 

12(木) マックさんのお見舞いへ。時々見舞い客の方が患者から元気をもらうという話を聞くが、マックさんがその典型例。8日に松山刑務所から逃げた脱走者の話をしながらウィンクしてサムズアップ。この人も場合によってはここから脱走しかねん。サムズアップ=グーをしながら親指を立てるポーズ。一般にGoodを意味する。案の定、一発「お見舞い」されて帰る。

 

13(金) 回覧版を回す日が来た。自治会長就任の挨拶文を同封する。天神祭りにも触れて「牧師という職業柄、畑違いも甚だしい人間ではありますが、地域住民の一人として、大切な地元文化・歴史の継承を果たそうと決意しております」と書いた。なにやらキチジローになったような気分や。お分かりにならない方は遠藤周作の『沈黙』をお読みください。パードレ!

 

14(土) 先週起きた「女性の方は土俵から降りてください」問題は色んな形で全国に波及しているみたいや。「女性は・・・してください」「男は・・・してください」と巷では早くも流行語と化している。そう言えば昔、女子の中に男子が一人でいる時はたいてい「女の中に~男がひとり~」などと囃し立てられたなあ。恥ずかしかったけれど、なぜか嬉しくもあった少年時代。


4月1―7日

2018年04月08日 | 日記・エッセイ・コラム

隣町で見つけた街灯に映える夜桜。夜桜を見て思い出すのは坂本冬美の『夜桜お七』。♪桜、桜、いつまで待っても来ぬ人と、死んだ人とは同じこと♪心に迫る詞の作者は夏に開かれる教区信徒大会の講師/林あまりさん。この方の短歌は素晴らしく刺激的。『MARS☆ANGEL』などは最高。この本の短歌を読めば教区で言うセクハラ発言なんて・・・まるで屁やな。

 

4/1(日) イースターの朝十時。僕は総代会が開かれる天満宮の社殿の最前列で会衆の方を向いて座っていた。「牧師がこんな時間にそんなとこで何しとんねん!」と言われても仕方がない。花神子神事の件,会計報告の承認,天神祭りの担当を決める籤引きと、約三十分の会合を終えて教会に走って帰る。ああ良かった。礼拝には三分しか遅刻せんかったぞ。

 

2(月) やば!天神様の境内清掃の案内を回覧版に入れ忘れた。これを作成するのも僕の役目となる。「牧師が何しとんねん」と言われても仕方がない。それはそうと総代会というのは教会で言えば役員会に相当する組織。それに出席しただけで手土産に菓子折りをいただいた。この点に関して言えば教会の役員会とレベルが違うな。次からアメちゃんでも配るか。

 

3(火) 昨年の11月頃から冬眠に入っていた原付バイクを眠りから目覚めさせる。スターターをかけてもプスリとも反応しなかったが、キックを繰り返しているうちに思ったより簡単に目覚めてくれた。さすが我がサンダーバード4号。マスクとゴーグルで綿密に花粉対策をして、入れ忘れた天神様境内掃除のお願い回覧を配りにイザ出発。走りながら思う。「何してるねん」

 

4(水) 錦帯橋へ。桜は半分以上散ってしまっているのに観光客でひしめいているのを見ると、あらためてここが観光地であることを実感する。地元では「錦帯橋を世界遺産に」と願ってやまないが、宮島みたいに世界遺産認定を受けた途端に全ての店が大幅値上げをするであろうことを想像すると素直に賛成はできん。地元民の渡橋代をタダにするのなら話は別やが。

 

5(木) 次の日曜に開かれる教会総会の報告書作り。大変な作業やが、ありがたいことにほとんど教会員がやってくださる。僕の仕事はというと書類の空欄に入れるイラスト(とは言っても時代劇マンガ)を適当に選んで、似合うセリフをつけるだけ。たとえば「ものども伝道じゃ!信徒を増やして余に美味いものを食わせてくれ」とか。そもそもそれは仕事か?何しとんねん。

 

6(金) 天語が石垣島から帰省。友達も一緒だと聞いていたが僕には最初からピンときていた。やっぱり彼女や。しかし息子らが彼女を連れて来た時は何の抵抗も無いどころかむしろ歓迎やのに、娘らが彼氏を連れて来ると会いたくない。世間並みの父親の反応が悔しい。そんなのは僕の性に合わん。息子が彼氏を、娘が彼女を連れて来たら・・・きっと興奮するやろな。

 

7(土) うちの子らが揃ったので教会総会資料の製本を手伝ってもらう。紙を折る時は端をピッタリ合わせること。許容誤差は0.5mm以内。昔々手伝ってくれた清水和恵牧師に「村っちゃんは大雑把なB型のくせに何でそこは厳しいの?」と言われた。B型は僕の性に合わんからや(あの頃の和恵さんは大雑把やったが今はどうやろ?)。夜、教会で天神祭りの寄り合い。


3月25―31日

2018年04月01日 | 日記・エッセイ・コラム

今年のイースターは4月1日。みんなに配るイースターエッグも完成した。見て、白い卵と赤い卵があるでしょ。赤い方が広島北部で自然養鶏を営んでいる貞弘さんちの高級卵。もちろん教会のみんなはそんなこと知らない。全員が卵を取った後で教えて、何人かが悔しがる顔を見て楽しもうという魂胆や。エイプリルフールやけど、嘘をつく訳じゃないでしょ?

 

3/25(日) 夕方、天神祭りの阿山上(あやまかみ)の実行委員長より電話。ちなみに僕は阿山下(しも)の実行委員長。内容は秋祭りの踊りの件。期待していた踊り指導の先生は、なんとフォークダンス専門の先生だったという。同じ踊りでも大違い。牧師の発想かも知れんが僕個人的には天神様の前でフォークダンスを奉納してもええと思うが。菅原道真さんは

 

26(月) 西洋の踊りはお嫌いかな?昨年は境内でこそなかったがフラも踊ってたやん。踊りだけではなく未解決の問題はまだいくつもある。中でも、ご神幸の際に神官が乗る馬の手配が厄介。顔の広いつねさんに協力を依頼しているがどうなることやら。この際、ロバの子はあかんか?道にシュロの葉を敷いてホサナホサナ!もちろんこれは牧師の発想です。

 

27(火) 検査のため入院された辻牧師のお見舞いに行った帰り、Nさんが入院されている病院にも立ち寄る。その病院で目にしたのは糖尿病の症状一覧。なになに?『足の先がしびれる』と書いてあるぞ。今の僕やん。それに『足の先が冷える』とも書いてある。これも思いっきり今の僕やん!何日我慢できるか分からんが、今夜から寝る前の飲食は控えよっと。

 

28(水) 鞍掛城祭り推進員の件で役場へ直訴⇒鞍掛城祭りと天神祭りは一日違いでござります。しかも天神様お膝元の阿山下地区は今年十三年に一度の祭り担当ゆえ、鞍掛城祭りには当地区より推進員は出せませぬ。住民が一丸となり当たらねばならぬ折「おぬしは鞍掛に参れ」とは申せませぬ。何卒お上のご憐憫を!以上の内容を現代語でお願いした。

 

29(木) 犯行現場のゴミ袋にあったのは鮮血が付着した大量のティッシュ。室内も荒らされた形跡がある。それだけでも犯人は特定されるが、花粉症のダメージを受けている僕の鼻ですら犯人の臭いをハッキリと嗅ぎ分けることができる。加齢臭ならぬ、汗臭いガキ臭。今日も・・・ガキが来たな。荒らされた跡は会堂でサッカーをした証拠。血痕は間違いなく鼻血。

 

30(金) 新年度からいよいよ僕の出番となるので、前自治会長が阿山下の全班長宅に回覧板を配るのに同行し、一緒に挨拶回りを行なった。思えば36年前、岡山さん(キリストの婆ちゃんとして町内では知られていた)に連れられて、近隣へ挨拶回りに行ったなあ。今でこそ言えるが、教会の牧師に挨拶回りをされたところで、おそらく住人の方々は戸惑ったやろ。 

 

31(土) さっそくある住人が直訴に来られた⇒高齢ゆえ班長としての責任が重い。ご赦免を!とのこと。今TVで『大岡越前』が再放送中で、それを毎回観ている僕の気分は越前。何とかこの訴えに応えてたい。でもどんな大岡裁きを?と、迷っていると一緒に来られた元自治会長のHさんが「私が代わりましょう」と申し出られた。してやられたが、これにて一件落着!