周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

3月21―27日

2010年03月28日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 年々運営が苦しくなっている『亀の里アパート』の窮状を救わんとして、K牧師が考えた『基督饅頭』の続編『キリストカレー』。実は中身は大阪の「ハチ食品株式会社」が普通に販売しているレトルトカレー。なんと同会社がこれを承諾してくださったのが驚き。ブラボー!ハチ食品!ところでK牧師。カレーの本場はお釈迦さんのインドやで。

3/21(日) 昨夜から台風並みの突風が吹き荒れている。今日から所用で出かけるので、ギリギリまで留守中の準備をして新幹線に飛び乗った瞬間に思い出した。上着忘れたあ!Tシャツと薄い長袖シャツだけで降りた夜の名古屋駅は刺すような寒さで迎えてくれた。これはもうホームのきしめん屋に飛び込むしかないやろ。

22(月) 昨日の新幹線の中での二人の年配サラリーマン。「松阪はダメ。癖がある」「阿部も癖があるよねえ」「でも菅野なんて癖だらけよ」「清原もな」「いんや清原の頑固もん。癖のレベルじゃない」。最初は野球選手の話かと思って聞いていたら、同僚の悪口や。でも車内中に響く大声で話すあんたらの方がよっぽど曲者やで。

23(火) 二週間前は温泉に浸かって極楽気分を味わっていた。今夜は手足を曲げんと入れんビジネスホテルのユニットバス。ベッドも病室並みに狭いし。同じ泊まるための宿でも天と地の差やで。溜息ついて寝転ぶと窓の外にはきれいな半月。月はどこで見ても美しい。僕もまだまだ修行が足りんわい。今夜は上弦。

24(水) ある集会の最後に紛糾した。対極で議論した二人を誘って昼食へ。空腹が満たされて、ゆっくり話し合ったらなんのことはない、簡単に和解が成立。食事の力というのは偉大やなあ。教団の問題も飯を食いながら話し合ったらどうやろ?でもその問題自体が《パンをめぐって》の意見の相違やから…話にならんわい。

25(木) 大阪の実家へ。柱時計に置時計,玄関のチャイム。これが今回依頼された修理箇所。実家に帰るといつも何かの修理が待っとる。確かに古い家も家具も全てガタガタやからな。さて直ったのはええが、柱時計の鐘と玄関チャイムの音がびっくりするほど大きくなった。お母ん…ちょっと刺激的な家になったかもよ。

26(金) 0時を過ぎても母の話が止まらん。もっと付き合ってやりたいけど、僕も寝不足でくたくた。午前2時を回ったころに「ぼちぼち寝よか」と言って布団へもぐり込む。でも柱時計がボンボン鳴る度に目が覚めて仕方がない。トドメは朝のチャイムや。ピンポーン!で飛び起きた。お前ら、誰に直してもろたと思てんねん!

27(土) 今月中に引っ越してしまう広瀬巡査部長夫婦が夜、教会にチョコっと顔を出しに来た。次の任地は映画『四日間の奇跡』のロケ地にもなった角島の駐在所。近くの教会はどこやろ?という話になったので、牧師として「そんなええとこで暮らすんやから、教会になんか行かずに、のんびり釣りでもしんさい」と勧めた。


3月14―20日

2010年03月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2 うちのご先祖様のお墓。とは言ってもその歴史は僕の祖父母から。家系や家名が途絶えるなんて心配は無用。そもそも日本人みんなに苗字が付き始めたのは明治からや。大した歴史など無い。先祖にゃ感謝しても、今生きている命が大事なんであって、みんなが元気ならご先祖様も満足に違いない。ところでお母ん。お墓に柏手はいらんで。

3/14(日) 大阪場所が始まった。暴れん坊、嫌われ朝ちゃんがいない大相撲にトーンダウンやが、今場所もK牧師との賭けは継続される。前は牛肉やらロブスターなどと賞品がどんどんエスカレートしてしまったので、今はペットボトルのお茶。K牧師は白鵬を、僕は白鵬以外全員。賞品は地味でもこれが結構盛り上がるねん。

15(月) 意を決してクリニックに行った。怒られるやろなあ…と恐々診察室に入ったが「お久しぶりですねえ」と穏やかにドクターが言う。その言い方がかえって不気味や。「検査の結果は次回お教えしますので必ず来て下さいね」。背中を向けて言うその言葉、僕にはこう聞こえた「首を洗って覚悟して来なさいね」。

16(火) 教区事務所のトイレ改装工事の進み具合を見に行く。経費節約のため便座と照明は僕が取り付けることになっているので、完成のタイミングを計っている。家電センターでエコタイプの洗浄式便座を値切って買わにゃいけん。なんせ僕の双肩には西中国教区の財政と信徒/牧師3000人の便意がかかっている。

17(水) 玖珂インターから本線に合流した時、速度表示が50km/h。おかしいなと思っていたら事故で通行止め。次のインターで降ろされる車で大渋滞。一区間1時間もかかった上、金を取られる。理不尽や!なんで玖珂で注意警告を出さんのや!この怒りのエネルギーどうしてくれよう。平和利用したいくらいの質量や。

18(木) 大将に面会。なんと!今日は面会ルームに入ったら外から施錠された。マジかよ。こんにゃろ~!よ~し、そっちがその気なら…と大将に病気が治ったフリをして退院する作戦を伝授した。ところで大将。ええ上着を着てるね。って…それ僕のやがな!こいつ、いつの間に。どおりで探しても無かったはずや。

19(金) ビックでCDのワゴン販売をしていた。もはや滅びゆくカセットテープまである。掘り出しもんがないかと探していたら、なんと!陣内大蔵のカセットを発見!きっとこのカセットは永い風雪を乗り越えて、僕に買われるためここで待ってたんや。値段を見てまたビックリ。割引特価100円!大蔵君、僕は心から応援するぞ。

20(土) 唐突に「牧師さん!成功率は何パーセントですか?」と尋ねられたので、思わず「さあ…10%くらいですかね」と応えた。家族の顔から笑みが消えてゆく。すんまへん力不足で。カルトから助け出すのは尋常なことではない。強制もできんし、懇願も通用せん。でもこれだけは言える。家族の愛情があれば100%や。


3月7―13日

2010年03月14日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 子供たちは隣同士の男湯と女湯の間で雪合戦を始めた。はしゃぐのは無理も無い。一夜明けたら思わぬ雪景色の露天風呂に変わっていたからや。僕だって雪合戦こそせんかったが興奮は抑えられず何度も何度も風呂に入った。なんせ滅多と出合えない、塩素のぶち込まれとらん本物の源泉かけ流し温泉。もったいなくて出られんぞ。

3/7(日) 詩人ハイネは言った「宗教は、救いの無い苦しむ人々のための精神的な阿片である」。けだし名言や。でもその阿片に頼り過ぎてしまうと宗教依存になるぞ。ところで僕の留守中に昨日のエホバさんが約束通り来られたらしい。あの人たちとうちの教会の連中とを足して割ったら普通の信者になるやろになあ。

8(月) 寒の戻りが始まった夜、顔なじみのホームレスのおっちゃんが泊まりに来た。どうやらあちこち宗教施設めぐりをして今夜はここにたどり着いたようや。こういう人は色んな宗教の本当の姿や裏事情をよく知っている。それに彼の場合は「依存」ではなく「利用」。宗教との付き合いはその程度に抑えておくのがよろしい。

9(火) 家族旅行。雪の山口を抜け火の国熊本へ。みんな早くから計画しているので何が何でも決行する。天語が高熱を出した時も、友佳が途中で具合悪くなった時も決行した。今回は帆波が出発後10分で吐いた。そんな帆波を車に残して昼食タイム。例えて言うと、我が子がライオンに食われても旅を続けるヌーの一家や。

10(水) 一夜明けると雪景色。こんな季節に火の国で雪見露天とは!思わぬ幸運にチェックアウトの11時まで存分に温泉を楽しむ。阿蘇も大雪で山頂までの道路は閉鎖されてしまったがこんな雪景色の阿蘇も珍しい。おかげでええ思い出が出来た。そしてその雪はもっと忘れられん思い出を残してくれることになるのでした。

11(木) 昨日、熊本を後にして帰路についたのは午後4時半。途中で夕食を取っても10時頃までには帰れるやろと思っていたのに、な、なんと教会に着いたのは10時半やった!ほら、30分くらい遅くなった程度で何を大げさな!って思ってるでしょ。しかしあんた!それが今日の午前10時半やったと聞いたら信じら

12(金) れまっか?熊本⇒玖珂間320kmが18時間やで!飛行機なら地球の反対側まで余裕で行ける。それもこれも雪のせいやが、冬用装備をしている車まで通行止にする判断は誰が出しとんねん!そのせいで天語は学校を休み、友佳は半休を取るハメになったぞ!責任者出て来い!もっとも天語は嬉しそうやったけど。

13(土) 再びホームレスのおっちゃんがやって来た。妻が、彼が着ているものを全て洗濯したら、ハンパな重ね着ではなく驚くほどの枚数を着込んでいたという。こうして長い冬を乗り切っていたんやなあ。寒の戻りが去って、いよいよ本格的な春が来る。それを日本で一番待ちこがれている人の一人が今夜も教会に泊まっている。


2月28日―3月6日

2010年03月07日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 下関の赤間神宮で出会った耳なし芳一。有名な怪談話ではあるが、何とも後味の悪い話でもある。何故なら多くの人々にとって出てくる幽霊よりも、耳をもぎ取られたという描写の方が怖いやろし、また「なんで耳に念仏を書き忘れたんや!」と、善人であるはずの和尚を責めたくなる物語やからや。て言うか…あそこには書いたんかい!

2/28(日) 溜った仕事を片付け布団に入ったのが朝の6時。こういう寝不足の時は司会者が聖書朗読をしている間に居眠ることがある。バサッと聖書を床に落とした時などがそうや。居眠りと言えば神学生のころ聖餐式で寝てしまい、パンを床に落としてしまった。葡萄酒のグラスでなかったのはたぶん神のご加護やろ。

1(月) 今日郵便局に行って「あ!」っと気付いた時は、さすがに目を合わせるのが恥ずかしかった。先週、スーパーで長男の友達に会い「よっ!」と声をかけたのに、彼は戸惑った苦笑いを浮かべて立ち去った。最近の若者は挨拶もろくに出来んのかい!と思ったが、それは息子の友達じゃなくて郵便局の職員やったというお話。

2(火) スケートリンクを諦めることにした。氷点下の夜、凍った駐車場の水溜りで時々滑ってたんやが、このたび水はけを良くするためドリルでアスファルトに穴を開けてもらった。これで雨水が何日も溜って残ることもなくなったと同時に、残念ながら僕の華麗な真夜中の1回転ジャンプ(成功率20%)の披露もできなくなった。

3(水) 高い買い物をする時、僕の値切り交渉スイッチがONになる。今回の相手は若いがやり手のベテラン女性店員。ターゲットは4万円の品物。店「新製品ゆえ無理」僕「客逃げるで」店「他よりも安い」僕「ここでしか買わん」店「店長に相談する」。結果は8000円引き+付属品2個&ポイント付きで交渉が成立。完勝やな。

4(木) 今日は彩七の看護学校の卒業式。それにしても国家試験の結果が出るまでなんで1ケ月以上もかかるんや?全員の職場が内定しているので勤務前の身体検査,仕事の研修や説明会、中には引越しや住民票異動までせにゃいけん場合もある。もし不合格の時は全てがパー。これはもう慰謝料請求もんやぞ。

5(金) 先日のチリ地震で地軸が傾いて、一日の時間の長さが縮まったというニュースを知って「えええっ~!」と叫んでしまった。なんやて?計算によると縮まったのは100万分の1.26秒…。そやからどやっちゅうねん?どこの天才か知らんがそんな計算しとる暇がありゃ、サッサと救援の手伝いにでも行って来い。

6(土) 外出から戻ると先々週に続いてまたエホバのおばさんが来ていた。長女に代わって僕が応対すると「男の方とは話せないので明日の夜、男性を寄こします」と言って帰ってしまった。別に力比べをする訳じゃなし何のこっちゃ?でもどうせ寄こすなら、年の頃なら35,6、粋な年増の芸子にしとおくれ。(落語『宿屋仇』より)