周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

12月18―24日

2016年12月25日 | 日記・エッセイ・コラム

老眼で写メを撮ると、どうしてもピンボケになる。この時も「バッチリや」と思っていた。でもこの方が何となく幻想的でええかも。自分で言うのもおかしいが、うちのキャンドル礼拝はなかなか味がある。天井からライト光が変わるたくさんの雪だるまが吊り下がり、フラが入り、子供が泣き、栗栖さんの携帯が鳴り、ジョニーがうろつく。なんか・・・幸せって感じ。

 

12/18(日) 周防教会での結婚式を希望するカップルが来会。いつものように「ほんまにうちでええの?」と念を押す。かたぎの人が思い浮かべるカテドラルのような荘厳さはみじんも無い会堂やし、過去には礼拝堂を食堂と間違われた(しかも同業者に)ような会堂やで。それとは対照的に牧師は超一流なんやけどなあ。はい?何かご異論でもあるのですか?

 

19(月) みかん収穫作業がスタートした。今年は裏年なので三日もあれば収穫は終わりそうや。作業していると、絹を裂くようなおばちゃんの声。木の下でいきなりお宝を発見!猫ちゃんの亡骸や。頭蓋骨だけ持って帰り、鍋で煮て、きれいに処理をする。これでまた牧師室の飾り物が増えた。ところでどの鍋で煮たのかは武士の情けで内緒にしておこっと。

 

20(火) 最近時々顔を出すK青年と、みかん作業の常連、宇部教会の福ちゃんとで忘年会。場所は元十両力士の琴岩国関のお店。その名も『琴岩国』。支払いの時のこと。「もういただいております」。「え!誰から?」と尋ねたら、先週海でパンツを洗ったTさんだという。なんと粋な事をするお方。ここで関西人お約束の一言を。「もっと高いのを食えばよかった」。

 

21(水) みかん収穫二日目。正午の音楽が町のスピーカーから流れる。白人支配の悲しみの中、第8代の女王が書いた作品と言われる、ハワイを代表する名曲『アロハ・オエ』。でも僕にとっては物産センターのうずしお母さんが作った弁当を食べる時間を知らせてくれる嬉しく楽しい曲。さあ!飯や飯や!作業をした後の弁当って、なんでこんなに美味しいんやろ。

 

22(木) 夏にアロハオレンジで貰って冷凍していた牛肉の出番が今年もやって来た。明日の夜のディナーパーティーのビーフシチュー作りや。僕は約8kgの肉をさばき、福ちゃんには野菜を処理してもらう。40人分のシチューを作らにゃいけん。真夜中の料理。グツグツ煮える鍋をかき回すオヤジの怪奇な姿。ああ、ご安心を!猫の鍋は使用していませんから。

 

23(金) キャンドル礼拝。夏のキャンプと肩を並べ、遠くから近くから子供も合わせて40人以上が集まる周防教会最大級のイベント。毎年、大島教会との合同礼拝やが、説教は辻牧師に任せ、奏楽は大島の悦子さんに任せ、クリスマスフラは大島ののあが踊り、朗読はやはり大島のせとが担当。ほとんど大島教会に頼っているという、実にしたたかな礼拝。

 

24(土) 名古屋から来た客まで巻き込んで、みかん収穫の最終日。たちばな屋名物の「にぼしラーメン」を食ってから作業するか、それとも作業を終えて食おうか、考えた末、やはり終わってから食べるのがええなということで作業を先に。そして、ルンルンでラーメン屋に入ってガーン!「売り切れました」。久しぶりにラーメンごときで目の前が真っ暗になった。


12月11―17日

2016年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム

こいつが、あたかもロディオのように、何人もの大人を振り落とそうとして『ブロンコ』(放牧されている小型馬)と名付けられた電動アシスト付き三輪自転車。電動をオフにすれば、飼い馬の如く大人しくなるが、一旦電源をオンにするとブロンコと化す。オンにして乗っている人は敬服に値するカウボーイかカウガールや。今もあなたの挑戦を待っている。

 

12/11(日) 夕方5時に来られた客が翌朝4時までおられた。その11時間の滞在中、最も驚いたのは、彼が運転中にウ○チを洩らしてしまい、夜明け前の真っ暗な大島の冬の海に入って、体と服を洗ったという話。そんな光景を、もし人に見られたら、これはチョットした妖怪やで。しかし、うちの教会には、なんでこんな人ばっかり集まって来るんやろなあ?

 

12(月) 先週の集会の中で問題視され、主催者が謝罪をした事件の真相が判明した。聞いて驚け!ある講演者が「親バカ」と言ったのに対し、「バカは人を見下した発言だ」と抗議を受けたそうな。そりゃひどい発言や!『天才バカボン』や『釣りバカ日誌』も糾弾せにゃいけん!ゆうちょなんて『バカまじめ』とか宣伝しとるぞ!抗議じゃ抗議!ああ、疲れる。

 

13(火) 昼夜逆転してしまったのは、一昨日のお客のせいばかりではないが、冬の瀬戸内海に入る彼の姿がリアルに思い出されてならない。甲殻類の幼生でトゲのある虫がいるが、気をつけないと、あれは局部を刺すことがある。もしそんな目に遭っていたら・・・もっと面白かったのになあ。なんてことを想像していると、余計に眠れんようになってしまった。

 

14(水) クリスマスカード作りの苦労話し。A3の色用紙を買わねばいけないところ、うっかりB4を買ってしまった。そして、買い直した用紙も今度は厚さを間違えてしまい、薄くてペラペラやった。これは苦労話しと言うよりも、ぼちぼち僕に焼きが回ってきたっちゅうことかいな?「焼き」と言や、カードに載せる写真を間違えて焼き増ししてしまった。135枚もや!

 

15(木) リフトバスの水温が急激に上がったので調べてみた。キャップを開ける時には注意が必要。熱湯が噴き出す恐れがある。それくらいは常識。慎重に作業を始めた。ん?噴き出んぞ。おかしいな?なお慎重に回す。出ない。大丈夫かな?もう少し・・・と回した途端、温泉を掘り当てたような不凍液シャワー!そ、そうなるのは、じょ、常識や!アチチチ!

 

16(金) サンタをするのは何年ぶりのことやろ。場所は某幼稚園。思い出すなあ。今でも子供の頃にクリスマスの朝起きて、枕元にお菓子が入ったブーツのプレゼントが置いてあった時の興奮を覚えている。そんな夢を子供らに届けたい。変装に結構手間取る。ヒゲが鼻の穴をくすぐる。眉が落ちそうや。このサンタ帽子、小さくて頭に入らんぞ。汗だくで出番。

 

17(土) 子供らに夢を与えてあげる努力はしたつもりやが、今朝、幼稚園の園長の奥さんから届いたメールにアッチョンブリケ~。「村田サンタが来ることを夫から知らされず大喧嘩をしました」とのこと。挨拶こそせんかったが僕のせいちゃうで。どうやら夢どころか悪夢を届けてしまったようや。しかし、よその夫婦のもめごとって・・・なんでワクワクするんやろ。


12月4―10日

2016年12月11日 | 日記・エッセイ・コラム

西表島出身の、まーちゃん(左端)というシンガーは実に熱い青年やった。『岩国・希望の祭』には毎年みかん収穫と重なり行けなかったが、天語が「世話になっている人じゃけえ」と言うので出かけた。熱いものが伝わった。昔、上田正樹&サウス・トゥ・サウスは「熱いもんを伝えたいんや」と歌った。熱いのは大好きや!うどんも熱々に限るからな。

 

12/4(日) 役員会が1時間半近くかかったのは、大事な話し合いがあったからである。と言うのは嘘で(ここで嘘ついてどうすんねん)。字数稼ぎです。本来の議題とは関係の無い話しが長引いたから。別な言い方をすれば「脱線」。それがなければいつも会議は半時間で終わる。岡林信康の『橋~実録・仁義なき寄合い』という歌のような役員会やったな。

 

5(月) 朝、町は濃い霧に覆われていた。空を見上げると明るい。「これはチャンスや!」とばかり、鞍掛山に急行。思った通りや。町は雲の海に沈んでいた。山頂部分だけを現している近隣の山々はまるで瀬戸内海に浮かぶ島そっくり。最初にこの雲海を観たのは8年前の12月。誰かに教えたいような・・・。誰にも見せたくないような・・・。絶景ってそんなでしょ。

 

6(火) クリスマスや年末年始に向けて備蓄を始めている。備蓄とはドリンク類のこと。一度に買えないので安い時に箱買いをしておく。だから毎日、新聞のチラシで安売りしている店をチェックする。いつもドキドキする。なぜなら昨日買ったばかりの品が今日、別な店でもっと安かった!なんていうことがままある。関西人の僕にとって、これほどの屈辱は無い。

 

7(水) 車で走っていると窓を閉めているのに寒い。暖房も入っているはずやのに何でやろ?来月は車検やが、いよいよ廃車かもなあ。そんなことよりも車検代はどうしよう。困ったなあ。それにしても何でこんなに寒いねん。と、震えながら悪夢から目覚めた。やっと訪れた今冬初氷点下。-0.4℃の朝。感動した。毛布一枚じゃ、こんな夢を見るんやなあ。

 

8(木) 映画『聖の青春』を観に行く。聖と書いて「さとし」と読む。棋士/村山聖の実話物語。僕も「さとし」やが字は敏。昔、母に名前の由来を聞いたことがある。母「敏感の敏や」僕「何で敏感なん?」母「何にでも敏感になってほしいからや」と説明されたが今でもその意味がよく分からん。だがこれだけは言える。聖でなくて良かった。完全に名前負けしとる。

 

9(金) コピー屋のおじさんは、時々手土産を持って集金に来られる。とても話し好きな上、昔から教会という所の実態をよく知っておられる。この近隣の教会は、ほぼ金銭的な余裕が無いという。ま、そうやろね。そして特にうちと、もう一軒の他宗派の教会はワーストワンを争っているらしい。おおきに。そこまで言っていただけると小教会冥利に尽きますわ。

 

10(土) 岩国で開かれた集会の最後に主催者が「障害者に対する差別的な発言がありました」と謝罪された。ん?どこで?気が付かんかったなあ。居眠りしていた時かな?大川牧師も気付かんかったらしい。彼も居眠りしていたんやろか?二人とも年齢と共に寛容(鈍感?)になっとるからな。めっちゃ気になるんで後で調べてみよ。大川さん、よろしくね!


11月27日―12月3日

2016年12月04日 | 日記・エッセイ・コラム

世間のクリスマス商戦から遅れること一か月、教会もやっとツリーを出してクリスマスの飾りつけを始めた。ややピンボケに写っているが、理由はよく分からない。ドコモに行って聞きたいが、また笑われてしまうと思ったら悔しい。下からのアングルなので天井に届きそうな大きさに見えるが、実は人の背丈ほど。予算の無い教会はこうやって誤魔化すのであった。

 

11/27(日) 福山延広教会との交換講壇。新岩国駅の券売機の前で固まった。福山までの料金って、こんなに高いの?帰りの切符代が全然足りん。ところが奇跡は延広教会で起こった。ああ神よ、これでなんとか帰れます。礼拝後のつまらぬ僕の話しに、お手当が貰えた。30分ほど話しただけやのに五千円も。だったらもう30分ほど話せばよかったかのう。

 

28(月) 亀の里ニュースの発送作業。今年は『ゆうちょ』のメール便に変更したので、作業内容が少し変わり、色々手間取ってしまった。それでも分区内の教会の方々のお手伝いで16時に完成する。さてと、問題はこれからや。先週2発ほど屁をこいた小さな郵便局に持ち込むことになるんやが・・・覚えられているかなあ?かと言って確かめるのもどうか・・・。

 

29(火) 大島の辻牧師が三輪自転車をご所望とのことで、試乗に借りた自転車を持って行く。電動アシスト付きやが、それがまるでロディオの暴れ馬のように難しい。昨日から6人の大人がチャレンジしたが、なんとか乗りこなせたのはひとりだけ。案の定「ノーサンキュー」となった。そう思うと、うちの近所で颯爽と乗っている婆さんはタダ者ではないな。

 

30(水) 角田家の昇平が今日、足のボルトを抜く手術を受けた。実は僕の右足にも20年ほど前に、靭帯の手術をした時に入れたボルトが入ったままや。当時のお医者さんが言うには「チタン製なので取り出す必要はない」とのこと。チタンと言えばF1のフェラーリがアンダーガードで使っている高級金属。僕が火葬された後、遺族らの奪い合いが始まるぞ。

 

1(木) 不思議や。常習性や中毒が起きるという理由で大麻や薬物を厳しく取り締まっている政府が、日本でカジノを合法化するって言うてまんで。要するに国民から常習性や中毒が起きるギャンブル依存症患者が発生して問題になっても、合法的に認め罪は問わないということか。その前に国会議員はルーレットで決めるという法律を作るなら考えてもええ。

 

2(金) 防衛費が過去最大の増額。ギャンブルと軍事大国か。ほほう、この国は次々とおもろいことやるのう。どうやら愛する国民を幸せに導くには、たとえ強行採決をしても必要な計画らしい。そうか分かったぞ!これって、ギャンブルで破産した人間を「ささ、どうぞこちらへ」と入隊させるという寸法やな。図星やろ?一石二鳥か。なかなか賢いことを考えるのう。

 

3(土) 最近は落語がブームになっているらしいが、僕は中学時代から落語や浪曲が大好きです。そこでずいぶん前から、「説教も落語や浪曲調で語れないか?」と真面目に考えている。たとえばね。「なんや異邦人かいな、そんなとこ立っとらんで、ま、こっち入り」「そないに言うても我々は律法でここまでしか入れまへんねん」てな風に。お後はどんなもんで?