老眼で写メを撮ると、どうしてもピンボケになる。この時も「バッチリや」と思っていた。でもこの方が何となく幻想的でええかも。自分で言うのもおかしいが、うちのキャンドル礼拝はなかなか味がある。天井からライト光が変わるたくさんの雪だるまが吊り下がり、フラが入り、子供が泣き、栗栖さんの携帯が鳴り、ジョニーがうろつく。なんか・・・幸せって感じ。
12/18(日) 周防教会での結婚式を希望するカップルが来会。いつものように「ほんまにうちでええの?」と念を押す。かたぎの人が思い浮かべるカテドラルのような荘厳さはみじんも無い会堂やし、過去には礼拝堂を食堂と間違われた(しかも同業者に)ような会堂やで。それとは対照的に牧師は超一流なんやけどなあ。はい?何かご異論でもあるのですか?
19(月) みかん収穫作業がスタートした。今年は裏年なので三日もあれば収穫は終わりそうや。作業していると、絹を裂くようなおばちゃんの声。木の下でいきなりお宝を発見!猫ちゃんの亡骸や。頭蓋骨だけ持って帰り、鍋で煮て、きれいに処理をする。これでまた牧師室の飾り物が増えた。ところでどの鍋で煮たのかは武士の情けで内緒にしておこっと。
20(火) 最近時々顔を出すK青年と、みかん作業の常連、宇部教会の福ちゃんとで忘年会。場所は元十両力士の琴岩国関のお店。その名も『琴岩国』。支払いの時のこと。「もういただいております」。「え!誰から?」と尋ねたら、先週海でパンツを洗ったTさんだという。なんと粋な事をするお方。ここで関西人お約束の一言を。「もっと高いのを食えばよかった」。
21(水) みかん収穫二日目。正午の音楽が町のスピーカーから流れる。白人支配の悲しみの中、第8代の女王が書いた作品と言われる、ハワイを代表する名曲『アロハ・オエ』。でも僕にとっては物産センターのうずしお母さんが作った弁当を食べる時間を知らせてくれる嬉しく楽しい曲。さあ!飯や飯や!作業をした後の弁当って、なんでこんなに美味しいんやろ。
22(木) 夏にアロハオレンジで貰って冷凍していた牛肉の出番が今年もやって来た。明日の夜のディナーパーティーのビーフシチュー作りや。僕は約8kgの肉をさばき、福ちゃんには野菜を処理してもらう。40人分のシチューを作らにゃいけん。真夜中の料理。グツグツ煮える鍋をかき回すオヤジの怪奇な姿。ああ、ご安心を!猫の鍋は使用していませんから。
23(金) キャンドル礼拝。夏のキャンプと肩を並べ、遠くから近くから子供も合わせて40人以上が集まる周防教会最大級のイベント。毎年、大島教会との合同礼拝やが、説教は辻牧師に任せ、奏楽は大島の悦子さんに任せ、クリスマスフラは大島ののあが踊り、朗読はやはり大島のせとが担当。ほとんど大島教会に頼っているという、実にしたたかな礼拝。
24(土) 名古屋から来た客まで巻き込んで、みかん収穫の最終日。たちばな屋名物の「にぼしラーメン」を食ってから作業するか、それとも作業を終えて食おうか、考えた末、やはり終わってから食べるのがええなということで作業を先に。そして、ルンルンでラーメン屋に入ってガーン!「売り切れました」。久しぶりにラーメンごときで目の前が真っ暗になった。