周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

6月18―24日

2017年06月25日 | 日記・エッセイ・コラム

年貢米のように事務所に並んでいるのは、亀の里に寄付されたお米。俵にして3俵以上ある。古古米やが炊いてみたら、なかなか美味かった。さっそくアパートの住人におすそ分けをしたが、それでも余るので、貧乏な人から順にあげようと思っている。「我こそは赤貧の極みなり!」と豪語する方は、遠慮なくお申し出を。でも厚かましい人にはあげへんで。

 

6/18(日) 北九州と言えばヤクザで有名な街。牧師もヤクザと大差ないと思っているので、礼拝後、福島夫妻に地元のおヤクザ邸巡りに連れてってもらった。防犯カメラに取り囲まれた邸。そう言えば教会にも防犯カメラのセールス電話が頻繁にある。設置している教会ってあるんかな?あるとすれば、嫌な信徒が来たら居留守を決めるのが目的でしょ?

 

19(月) ぼちぼち昇平が退院するころやろと思って角田牧師に電話をしたら、昇平本人が出て「もうすぐ大分に到着します」と言う。「なにぃ!お前の退院祝いに焼肉をたらふく食わせてやろうと思ったのに!今から戻って来い」と言いながら、別の心がこう語る。(焼肉代・・・助かった)。昇平よ。このように人は見栄と本音を使い分ける生き物や。覚えておけ。

 

20(火) 35年間務めた事業団評議員を首になった。なんて書くと、また誤解されてしまうので正しく言います。理事になるはずやったが法的な立場上、問題が生ずることが判明してご破算になった。かと言って評議員にも戻れず宙に浮くことに。そんなこんなで最終的には要請陪席と相成る。しかし、こんな古狸は一日も早くお山に帰した方がええと思うけど。

 

21(水) ちゃんこ屋『琴岩国』がジンギスカン鍋を始めたと聞いて、さっそく食べに行く。肉厚なのに柔らかいという最高のラムを味わわせてくれた。その後、焼き鳥の『つね』に立ち寄る。向こうをむいてTVを見ている恒さんを驚かそうと忍び足でそっと近づいて、「まいどぉ!」と叫んだら、肉厚なのに瞬時に飛び退くという最高のリアクションを見せてくれた。

 

22(木) 「週報に掲載するので」と言われ、小倉東篠崎教会で語った礼拝説教を900字ほどにまとめて送ったが、実は僕は20年ほど前から説教原稿など書いておりません。週報に載せるのは別にええけど、おそらく「礼拝で話した内容と違うがね」と言われまっせ。まあそうなりゃそうで僕に罪は無い。牧師は言行不一致でないと長続きせんからね。

 

23(金) ひょんなことからマニィ大橋さんと知り合う。大橋さんは山口県ではそこそこの有名人で、真夜中の番組『シネキング』などで被り物をつけた映画評論家として知られている。前から「この人とはいつか知り合いになる」と思っていた。同じ匂いがするから。他にも僕はいつか桑田佳祐とも知り合いになるのではと思っている。全く違う匂いがするから。

 

24(土) バイクで出かけようと思った矢先に降り出して、お出かけは中止に。でも急な雨に備えてレインコートをちゃんと準備している。以前、百均で買った品は全く役に立たんかったので、高くていいのを買っておいた。しかしもったいなくてまだ未使用。ケチる⇒未使用⇒劣化⇒また購入⇒出費⇒ケチる⇒未使用。どうです、この見事な貧乏スパイラル。


6月11―17日

2017年06月18日 | 日記・エッセイ・コラム

晴天の出雲大社には、写真じゃ分かりにくいが巨大な日の丸が掲げられている。その日の丸の下で迷子が発見された。泣いていたかどうかは誰もしらないが、泣きそうになっていたのは間違いない。ところで写真を拡大して、怪談の上にある看板の文字をぜひ読んでいただきたい。教会にもこんな謙虚な言葉が必要やと僕は思ったけれど。いかがか?

 

6/11(日) 夜、心置きなくホトトギスの鳴き声を聴いた。屋外の椅子に腰かけて、夜風にそよがれながら夏の声に耳を傾ける。風流人ならばここで一句浮かんでくる。「ホトトギス・・・」。え~っと「ホトトギス・・・」。んんん・・・「ホトトギス・・・」か。次の句が浮かんでこんわい。まあ、そんなことよりも、涼しい夜を満喫するために風流人はカキ氷を作るのである。

 

12(月) 小学生時代から遠足や旅行の前夜は興奮して眠れん僕が、昨夜はたっぷりと眠った。そんな珍事に首をかしげながら、今日から分区牧師会の一泊旅行。今年の目的地は島根県の三瓶~出雲方面。三瓶高原ではカッコウやツツドリ、日が暮れてからはモリアオガエルの声。夜もすぐに眠りにつくことができた。要するに「そんな歳」になった証拠か。

 

13(火)「牧会ジャーナルに書かれるぞ」という声を耳にしたので、期待通り書かせていただきます。以前「ゲロ事件」で名を馳せたH教会のH牧師が出雲大社で迷子になった(しかもこんな時に限って彼は携帯を忘れてきた)。「大人の迷子って珍しいなあ」「このまま見つからんかったら面白いなあ」なんて心配しながら、皆は出雲そばをむさぼっていた。

 

14(水) 9時から眼医者。正午に散髪。16時から歯医者。今日のこの展開に自分一人で感動している。なんとなれば、次回の眼医者は一カ月後。散髪は三カ月に一度。歯医者は四カ月後。次にこの三つの周期が重なるのは天文学的な確率となるゆえ、もう二度と無い。いわば奇跡のような一日に嬉しくなって、夜、お祝いに今年最後のホタル見物。

 

15(木) リサイクルショップに行った。とてもシャレた和机を見つける。三千円か・・・値段も手ごろ。買おうかなと思って、ちょっと他の品を見ている間に、どっかのおっさんがその机を小脇にかかえてレジへ。こら!おっさん!それは僕が最初に目をつけた机や!泥棒!今日の教訓⇒人間って悔しさを感じると何の罪もない人までが悪人に見えてしまう。

 

16(金) 今朝の中国新聞の一面には『共謀罪法成立/自公が採決強行』という大きな文字が載っていた。海外メディアは禁じ手まで用いてこんな法律を強行する日本と、同じことをする北朝鮮や中国との違いが理解できないと言う。すなわち政府がやりたい放題しても、国民は逆らえないという国同士。だったらいっそ、三国同盟でも築いた方が解り易い。

 

17(土) 久しぶりに獺祭を買いに行った。明日お邪魔をする小倉東篠崎教会の福島牧師への手土産や。しかし未だに分からないのは、何故、僕を説教者になど選んだのかということ。「予定していた説教者に断られたんやろ?」と聞いたら「いいや最初から村田牧師を選んだ。消去法で」と答えた。消去法の意味を間違っていないか?それともわざとか?


6月4―10日

2017年06月11日 | 日記・エッセイ・コラム

この春、大分の柔道強豪校に入った昇平。練習で骨折してしまい、このありさまや。車いすで廊下を暴走していたら職員に叱られたらしい。「昇平、高校生にもなって分別が無いのか!」と注意をしてやった。かく言う僕もその昔、入院していた病棟で車いすウィリーをして叱られたことがあった。あの頃はまだ若かったから仕方がない。ほんの38歳のことやった。

 

6/4(日) 牧師室でミツバチの羽音がする。迷い込んだのか?捕まえて逃がしてやった。礼拝後、羽音が増えとる。仲間を連れて来たのか?それにしてはおかしい。6匹もいる。あ!換気扇の中に巣を作っとる。蜂蜜を横取りさせて頂こうかとも思ったが、いくらなんでもここじゃ難しいので引っ越してもらう。それに今は栗の花が満開。栗蜜は癖がある。壇蜜は・・・。

 

5(月) 今、『山でクマに会う方法』という本を読んでいる。車でちょっと行くだけで《熊出没注意》の看板があるような、クマの宝庫(一時期は絶滅も危惧されたが最近はやや回復)中国山地のそばに住んでいるんやから、一生に一度くらいは野生のツキノワグマに会ってみたいと思っている。クマは侮れないので学習せにゃ。とは言うものの人間ほど危なくはない。

 

6(火) 若い頃は弾けたアーロ・ガスリーの『アリスのレストラン』を練習していたらギターの1弦が切れた。その瞬間のこと。忘れていたコードを思い出す。記憶喪失の人が何かのきっかけで思い出すというが、それってホンマなんやな。しかし切れるたびに思い出すとすれば弦代がなんぼかかることやら。それで思い出せばええが思い出さんかったら・・・アホや。

 

7(水) 性差別問題委員の件で常置員会に呼び出された。今まで原理相談の時に僕と会うと吐き気がしたり、頭痛や腹痛が起きるという女性が何人もいた。今ではそのほとんどが無事に脱会して幸せに暮らしておられる。原理相談ではないけれど、先月、僕が性差別の委員になると体調が悪くなる方がいると聞かされた。無事脱会して幸せになれますように。

 

8(木) 母が今日から広島~山口にツアー旅行で来ている。先ほど「今錦帯橋に来てんねんで」と電話があった。ええ!今日は宮島見物のはずやろ?錦帯橋は土曜日やん?え、旅程が変わった?せっかく土曜に錦帯橋で待ち伏せして驚かせてやろうと計画していたのに何ちゅうこっちゃ。しょうがない。土曜は宮島で驚かせてやるか。ああ、めんどくさあ~。

 

9(金) 入院している昇平のお見舞いに行く。今回の手土産は『ぼくの村の話』という三里塚闘争を題材にしたマンガ全7巻。お前が世界に羽ばたく時、成田空港を利用することになるかもしれん。その時にこそ、このマンガを読むことで色々と考えなさい。でも、彼にはもうひとつの手土産、マグドナルドのハンバーガー3個の方が断然興味があったみたいや。

 

10(土) 世界遺産になってから駐車料金や食堂のメニューがほぼ倍の値段に跳ね上がっている。それでも土曜日の宮島は観光客でいっぱいや。普段ならばこんな混んでいる日にわざわざ訪れたりはせんが、今日は「母を驚かせる」というミッションがある。そんな母はあっさり見つかり、予想通り驚いてくれた。はい、ミッションコンプリート。帰ろ帰ろ。


5月28日―6月3日

2017年06月04日 | 日記・エッセイ・コラム

大島の東和町にある真宮(シングウ)島。潮が引いた時だけ歩いて渡れる。そういう島は日本中にある。そしてパワースポット。そういう場所も日本中にある。縁結びの島。悪いけど、そういう所も日本中にあるで。しかし、パワースポットに縁結びか。うちの教会もある意味、結構なパワースポットやと思うんやけどなあ。たぶん力の出し所が間違っているんやろなあ。

 

5/28(日) みんなの注文を受けた友佳がコンビニまでランチを買いに行くのが毎週礼拝後の周防教会のパターンやが、たま~に他教会の信徒さんが礼拝に出られた時、「うちでは茶話会はありますが毎週お昼ごはんまでは」と言われる。思わず尋ねたくなる。「それじゃ、あなたの教会の方々は何を楽しみに、そして何を目的に礼拝に来られるのですか?」

 

29(月) やってしもた。それは大好きなロースとんかつ定食を食べた時のこと。脂身が最も多く含まれる部分がとんかつの両端のいずれかにある。こともあろうに僕は多い部分を食べてしまった。横着をして老眼をかけて確かめんかったのがいけんかった。口に入れた瞬間、涙がこぼれそうになった。ここは最後まで残して楽しんで食べる希少部位なんや。

 

30(火) 田植えが始まった。鞍掛山のてっぺんから盆地を見渡せば、町を取り囲むように田んぼが広がっているのが分かる。水が張られた田んぼに夕日が映ると、それはそれは美しい。カエルが鳴いて、コウモリが飛びはじめ、辺りが暗くなるとホタルがポツポツと光り出す。そんなことを考えている時、僕は悟った。もう昨夜のとんかつのことは忘れよう!と。

 

31(水) 夕食後、ホタルを見に行った。友佳の職場の裏にある笹見川。まだ乱舞とまではいかないがゲンジボタルが飛び始めている。僕が初めてホタルを見たのは十九の夏のこと。福島県の白河やった。ピークこそ過ぎていて、ほんの一匹だけやったが「これがホタルか」と感動した。慣れって・・・怖いもんや。今夜のホタルは家族に誘われて、しぶしぶ見物。 

 

1(木) 先週あたりから溜まった録画をせっせと観ているが、中でも15本ずつ溜まっていたのが、時代劇好きの僕が楽しみにしている『水戸黄門』と『鬼平犯科帳』。黄門様は観終わった。鬼平さんももう後少しで観終わる。時代劇ゆえ、今では不適切な言葉や性差別的な場面は山ほど出てくる。でもええわ~。でも「あかん表現」だらけや。でも泣かせるわ~。

 

2(金) 大分の高校に行った柔道少年の昇平が練習で骨折し、柳井の病院で手術を受けたので、箱一杯のお菓子を持ってお見舞いに行く。そう言えば、前回も大分で骨折してこの病院に入ったな。僕が子供の頃からあるダジャレをどうしても言わせてもらいます。「滑って転んでオオイタ県!」。夜、エビラ一家とのバーベキュー会を今回は無事に開催。

 

3(土) パソコンの上に携帯電話を落としてしまい、その時に何かのボタンに当たったらしく、画面操作がおかしくなった。あわてて元に戻そうとあちこちいじくったらドツボにハマってしまう。えらいこっちゃ。これじゃ週報が作れんぞ。誰かに聞こうと思ったが意地で修復を試みて、その結果何とか元に戻した。問題は、どうやって戻したかが分からないことやね。