周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

1月23—29日

2022年01月30日 | 日記・エッセイ・コラム

授業を終えた後、光の冠山公園へ蝋梅(ロウバイ)を見に行った。江戸時代に中国から渡来した蝋梅は唐梅(カラウメ)とも呼ばれる。満開でいい匂い。種には有害成分が含まれていているが、花から採れる油分は薬になるらしい。「毒にも薬にもなんねえ」なんて言うが、どんな場面で用いるんやろ?ちなみに僕は言われたことはない。

 

1/23(日) 先月から1カ月間滞在した母が大相撲の千秋楽を観た後で帰路につく。こちらも母との生活「この一番にて千秋楽にござります~ぅ」や。思ったことを全て言葉化する母との生活は忍の一字やった。例をあげるとすれば、人から貰い物をすれば普通「ありがとうございます」と言う。たとえそれが要ら

 

24(月) ないものでもそう言うのが礼儀。しかし母は必ず評価をする。食べ物の場合は「嫌いや」と言い、食べ物以外は「趣味ではない」と言う。その理由は「次にその人が同じ失敗をしないため」だとか。一理ある。でもそんなことを言ったらたぶん「次は無い」と思うが。そんな母の性格は僕が継いでいる。

 

25(火) 大島教会の高齢信徒さんの前夜式。しまった!老眼を忘れた。聖書の言葉が読めない。保育園の礼拝で紙芝居をする時も「学習能力無いんかよ」と自分でもあきれるくらい老眼を忘れ、その都度アドリブで交わす。今日の聖書もアドリブで読んだ。お経を忘れる住職もいると聞く。どちらもバチ当たりや。

 

26(水) 昨日の失敗を反省し葬儀を行なった。しかし年齢のせいなのか、どうしてももらい泣きしてしまう。マスクをしているので気付かれないとは思うが涙と鼻水で顔中がビショビショや。僕は昨年、臨死体験なるものを味わったけれど天国って結構ええとこやったので皆さん安心して送ってあげてください。

 

27(木) 先週の授業で間違って教えたことを謝罪したのはええが、ほとんどの生徒は何のことか覚えていないみたいやった。ちゅうことは…僕の授業聴いてないっちゅうこと?ガッカリしたような安心したような複雑な気持ち。どちらかと言えば、僕がする授業なのであまり真剣に受けん方がええとは思うけど。

 

28(金) 柳井のすき家へ。ここの注文は最近増えてきた高齢者泣かせのタッチパネル式。全盲のAさんもこの店の常連やが、タッチパネルになってからは店員さんにやってもらっている。何かが便利になると誰かが困る。社会が進化すると何かが切り捨てられる。そんなこと知っちゃいねえと時代は進んでいく。

 

29(土) つまらんことかも知れんが最近TVCMの長さに腹が立っている。昔はほんの1分ほどやったので誰がトイレに行くかをジャンケンで決めたもんや。今はウンコも可能なほどに長い。番組でやたらとテロップが出る。わずらわしい。でも聴覚障害者が便利だと言っていた。知っちゃいねえと時代は進む。


1月16—22日

2022年01月23日 | 日記・エッセイ・コラム

遅ればせながら掲載できた焼きガキと鯛の浜焼きの写真。ベムから浜焼きを頂いたのは12/28のこと。それを食べたのは一週間後の1/2。昔から言う「腐っても鯛!」との言い伝え?を信じて食べたら、これがなかなか美味かった。例の爆発覚悟の焼きガキも当たらずに美味しく食べました。

 

1/16(日) 光教会へ。光、大島、周防の礼拝の流れ=式次第は微妙に違う。使徒信条があったり、歌う讃美歌の曲数が違ったりする。一方、よそでは牧会祈祷があったり、聖歌隊が歌ったり、毎週聖餐式をしたりとかで礼拝時間が1時間超えの教会もザラにある。ちなみに周防は平均30分。おちおち寝てられん。

 

17(月) 郵便局のATMを操作していると見慣れない画面が出て来た。そうか今日から硬貨を預けると手数料がかかるんや。老眼鏡を取り出してよく読んでみた。何々?硬貨の金額にかかわらず1枚から手数料が110円!すなわち1円預けたら110円取られるちゅうこと?ハルマゲドンが近いような気がした。

 

18(火) 間もなく大阪に帰る母を冥途の土産旅に連れて行く。そんな母は数日前から咳をしていたので正直とても心配やった。親孝行な息子?いやいや最後まで読みなさい。もしも体調不良にでもなって宿をキャンセルするようなことがあれば全額支払いになる。それが心配で眠れんかったが無事に出発できた。

 

19(水) 湯本温泉の宿を後にし長門へ。青梅島観光船で荒れる日本海を見物して、次の目的地は角島の「たまパン」広瀬さん。営業日に行ったのは初めてでそこで昼食。想像していた通り、一癖も二癖もありそうな常連客が2人ほどたむろしていた。僕も一癖も二癖もある牧師として既に紹介済みやったそうな。

 

20(木) 今日は二十四節気の大寒なので授業で生徒に教えた。ところが家に帰ってTVを見て気付く。「だいかん?」か!僕は「たいかん」と教えてしまった。なぜなら大暑は「たいしょ」、大雪は「たいせつ」と読むからや。次の授業は謝罪会見からのスタートか。まあどうせ「てへペロ」で茶を濁すけどね。

 

21(金) うちの教会のご高齢の信徒のために「てへペロ」の解説だけしておきます。てへペロとは若者の間で時々用いられる言葉で、主に謝罪する時や失敗をした時に可愛く誤魔化す技です。まず「てへ」と言って相手の怒りを緩和させ、間髪入れず舌をペロッと出すのです。大抵の怒りはこれで鎮められます。

 

22(土) 見栄を棄てて実を取った。バイクのハンドルに風防カバーを取り付けたのである。グリップヒーターがあるにもかかわらず、親指だけが凍えてしまうのでオッサン覚悟で取り付けた。とは言え事実オッサンが付けてるんやから別段恥ずることはない。次は膝に毛布を巻こうかとも考えているくらいやし。


1月9—15日

2022年01月16日 | 日記・エッセイ・コラム

山口県を縦断する国道315号線。ええなあ、雪道。古いスタッドレスゆえ油断すると滑るけれど雪道は興奮する。スキーを思い出すからや。もう8年も行っていない。あの時は山頂から一回滑っただけで太腿がパンパンになった。今ならリフトに乗る前にパンパンやろな。でも一日券を買う必要はないからメチャお得やで。

 

1/9(日) 友佳の職場の同僚の息子がコロナ罹患者の濃厚接触者(検査を受けた結果陰性)となったそうな。しかし微熱が出たということで友佳自身が自主的に家出をした。まあ、家出とは言っても亀の里アパートの事務所に避難している訳やが。おかげさまで僕とのチャンネル争いもなく幸せに暮らしております。

 

10(月) 今日は『オンライン信徒大会』の日。先週設定してもらったパソコンの前に座る。うまくやれるかなあ?最悪の場合はトラブル発生ということで欠席しようっと。電源を入れ、聞いていた手順を試みたらあっさりつながった。僕にとってはトラブルや!でも何やらTV出演しているみたいで面白かった。

 

11(火) 診療所へ。小さな待合室が満席やったので外で待つ。今日は寒い。雲に隠れた太陽が顔を出した時に温かみが味わえた。まさにお日様と敬称までつけて呼ぶ値打ちがあって有難い。診察を受けて帰ろうとした時に雨。お日様はどこ行った?バイクゆえビショ濡れで凍え死にそうや。天は我を見離したか!

 

12(水) 牧師室に入ると猫のキナコが飛び出した。食事の間、閉じ込めてしまっていたらしい。何かおかしいぞ。コピー機にエラー表示。あ~!排出トレイが紙の山!ああ~!B5の給紙トレイが空になっとる!想定400枚以上が空コピーされた!このクソ猫め~!次回のコピー請求代はキナコに払わせます。

 

13(木) 母をドライブに連れて行く。県中部方面から津和野へ。中国山地を走っている途中から積雪地域に突入。津和野はすっかり雪国。最初は喜んでいた母が途中から怖い怖いと騒ぐ。「ほかして(棄てて)帰るぞ」と言ったら「ほかされてもあんたより早よ家に帰ってるわ」。ドリフでそんなコントがあったなあ。

 

14(金) 県内でも特に岩国市でコロナ感染者が急増しているが、山口が地盤の林外相が今更こんなことを言いなさった。「米軍基地から感染が広がった可能性は否定できない」。もちろん市長も知事も見て見んふり。そんなこと岩国市民は去年から知ってまっせ。そうか、この国はまだ米国の植民地やったなあ。

 

15(土) 夜、突然つねさんが現れた。岩国市にマンボウ(どうしても2億とも3億とも言われる卵を産む魚しか思い出せん)が発令されてから店を閉じているらしい。子供の頃、紙芝居が来た時に「おっさんマンボ」と言って菓子みたいなのを買ったがあれは正式名称やったんかなあ?まあゆっくりしてってちょ。


1月2—8日

2022年01月09日 | 日記・エッセイ・コラム

良く言えば、社交的で人懐っこく明るい。悪く言えば、強引で厚かましい。そんなうちの教会の婆ちゃんがどこで知り合ったのか隣町の病院の院長夫人と親しくなり、その方がいつも教会にお花をくださる。本当に感謝です!けど、まさか強引にでは・・・と、やや不安。写真は頂いた花を僕の母が正月風に活けたもの。

 

1/2(日) 礼拝後、正月らしく御節料理と雑煮を振舞う。今日のうちの週報には次のような案内が書かれている「本日礼拝後の会食は牧師のあわれみにより皆さまに御節料理が配給されます」。牧師たる者は常に威厳を保ち、信徒を養う羊飼いであるべき!なんでしょ?日本中の教会でもこんな風に書いてる筈や。

 

3(月) 名古屋に帰る天語夫婦を新岩国駅まで送る。山陽高速道の事故で国道に流れ出た車で2号線は大渋滞しているので、誰が呼んだか通称「貧乏峠」を越えて行った。こういう時にジモティー(地元に住む人)は有利や。ちなみに貧乏峠とは昔、欽明路道路が有料やった頃、そこを避けて通った裏道(山道)のこと。

 

4(火) 昨日から彩七が三人の子を連れてうちに来た。3歳の末っ子は僕のことを怖がる。僕が鬼の面をかぶったりして怖がらせるからや。秋田のなまはげに憧れる僕としては孫たちは格好の餌食なのである。しかし最近なまはげは教育上よろしくないと避けられているという。ガキの教育よりも大人の楽しみや!

 

5(水) 来週『オンライン信徒大会』が開催される。チンプンカンプンの僕のため三次教会の小野牧師が一家で指導しに来てくれた。ふんふん、なかなかおもろいな。テレビ出演しとるみたいや。「では当日」と帰って行ったが、例えて言うと口頭で泳ぎ方を教えられて「はい泳いでみ」と言われたような気分や。

 

6(木) 太陽フレアレベルに達し、今にも大爆発を起こしかねない三人の孫たちのエネルギーを拡散させるためにドライブに出かけた。去年から滞在している曾祖母の鬱憤も限界に来ているからな。岩国市内は米軍さんが拡散して下さったコロナが蔓延中。強力殺人兵器で日本を守ってくれるんやから我慢せにゃ。

 

7(金) 高校から電話。まさかもう授業が始まってる?そんな筈は無い。と思いながらもドキドキしてしまう。45年以上前の学校からの電話の記憶が生々しく甦り、またしても怒られるような気がしてならない。な~んや三学期の始業日の連絡やった。親の呼び出しかと思った。今なら丁度母もうちに居ますけど。

 

8(土) ある店に行ったら某高校の生徒がバイトをしていた。学校にバレたらヤバイとか。外国じゃ奨励されるのになあ。うちの子らも高校時代皆バイトしていた。彩七などは二度もバレたことがあり、三者面談の時に何か言われるかと思ったが何も言われんかった。アロハにサングラス姿の僕にビビったんかも。


12月26日—1月1日

2022年01月02日 | 日記・エッセイ・コラム

スマホで撮った写真をパソコンに送ろうとしたら、何故か添付できなかった。せっかく大きな鯛の浜焼きと美味そうな焼きガキの写真を載せようと思ったのに、新年早々計画が台無しや。そこでだいぶ前に大阪に帰った時に犬鳴山で撮った満面の笑みの大国さんの写真を載せることにした。まあこの方が正月に合って目出度そうやしな。

 

12/26(日) 周防で礼拝をした後、サクラを引き連れて今年最後の礼拝をしに光教会へ。周防からの出席者は僕の説教を聴きながら今年最後の居眠りをしておる。こんなことなら周防と同じ説教にすりゃよかった。寝るなら寝ると最初から言っておいてくれたら、僕はわざわざ二つも説教を用意しなくて済むんや。

 

27(月) 出ました-4.7℃。例年のように-5℃には届かんかったけれど、今冬の最低温度。教会で一番温かい場所はデロンギのヒーターが入ってポカポカのトイレ。過去には便座に座ったままで寝てしまったこともあったほど。それに対して牧師館のトイレは便座ヒーターが壊れていて、時々叫び声が聞こえる。

 

28(火) 来るような話は聞いていたが、昨日までの大寒波の襲来もあって「おそらく来んやろな」と確信していた客が夕方ほんまに現れた。しかもわざわざ関西からである。来たのはええが「明日のお昼過ぎには帰ります」という強行軍。どないやねん。ベムさんベラさん。やっぱりあんたたちは妖怪人間やな。

 

29(水) そんな妖怪人間らを広島名物焼きガキの店にお連れした。パンパンとカキを爆発させながら命がけで殻付きのカキをセルフで焼く店である。あちこちの席で爆発音と悲鳴。こちらも命をかけて焼くカキの他、酢ガキ、カキ飯、カキフライとカキ尽くし。無事生き延びたベムベラは妖怪ランドへと帰った。

 

30(木) 帆波が「話がある」と彼氏を連れて来た。そういう事か。次女の彩七の時同様「あかん」と返答。進次郎(本名は違うが小泉進次郎に似ているので僕は進次郎と呼んでいる)は真面目な青年ゆえ動揺している。僕よりイケ面は許さん!関西人の僕はどうしても一回「あかん」と言いたくなる。おめでとう。

 

31(金) 天語夫婦も名古屋から帰省している。天語の友人でお寺の息子が来ていたので除夜の鐘でも撞かせてもらおうと尋ねたら「うち、鐘が無いんです」とのこと。金の無い寺なら知ってるけど鐘が無い寺もあるのか。ところで今年も除夜の鐘はどこからも聞こえて来んかった。煩悩を背負ったまま年を越す。

 

1(土) 2022年がスタート。そんな中、僕は煩悩にまみれたまま朝4時頃まで仕事をしながら新年を迎えた。煩悩は過去・現代・未来に渡るというが、ざっと計算して63年生きた僕の煩悩は現時点でも7000個近くになるぞ。よし!1万の大台目指して頑張るか!という事で、まずは新年おめでとうございます。