高校を卒業した春に初めて一人旅をした。ギターを携えた旅で、下北半島の港の防波堤に座って爪弾いた。そんな時代に生きた奴らが今オッサンになってバンドを組み、青春懐古している。ちょっとうらやましい。待てよ。これを持ち歩いたら、名も無きさすらいのギター弾きに見られるかもしれんな。気分だけでも味わうために、時々ギター持って出歩くか。
9/18(日) 農伝の同窓生有志の集まりへ出席するため、礼拝後に愛知の桃山教会へ。最も遠い石垣島からの参加者は台風16号の影響で大幅に遅れるとのこと。しかし南国の飛行機って何やかんや言いながら結構飛ぶんやな。以前南国の知り合いに「飛んでしまえば何とかなるさ」と聞いたことがある。その通り台風を追い越して夜9時に小倉牧師到着。
19(月) 去年亡くなられた幕張教会の木村勝則牧師の追悼会。発足当時の呼び名は『4WD』。ほどなく『6WD』となり、後には『6WD+スペアタイヤ』となっていた。木村さん亡きあと、再び6WDになるのかなあと思っていたが、小倉さんが言う「これからは7WDだ」。泣けるなあ。タイヤ交換などしない。掛け替えが無いとはこういうことを言うんやろな。
20(火) 小倉さんが飛行機で追い越した台風が愛知に接近し、携帯に避難情報メールが次々と届く。まず避難準備情報が届いて、すぐさま避難勧告に変わり、指定避難場所が知らされたかと思えば、避難勧告は間違いでしたメールが来て、しばらくしてから解除。一時間半で10通と。まあ無事に去ってくれたので何よりやけど・・・どない思いはります?
21(水) みんなへのお土産を配ってバッグが軽くなり、やれやれと思っていたのも束の間で、逆にみんなからいただいたお土産でパンパンになり、紐がちぎれそうなバッグをかかえて大阪の実家へ向かう。もうすぐ始まる山の手だんじり祭りの太鼓と、道々に飾られた提灯の明かり。一気に子供の頃の祭りの記憶がよみがえった。やっぱ故郷はええもんや。
22(木) 竹馬の友と再会。彼らとは高校時代フォークバンドを組んでいた。いつか三人でジープを買って日本中を気ままに旅するのが夢やった。時は巡り、校長となり、代表取締役となり、牧師となり、今はそれぞれの道を歩んでいるが、まさか真っ昼間からコーヒーが飲めて、ビールも飲めて、喫煙もできる店を探し、泉南中を車でめぐることになるとはな。
23(金) 今夜も竹馬の友・第2弾が集まった。一人は会員として久米田教会を夫婦で支えてくれている。もう一人はかつて僕と同じく牧師を目指していたが、今はカタギの仕事についている。ちくしょう!うまいことやりやがったなあ、と思いながら、牧師にならずに普通の生活を営んでいる自分を想像してみた。今よりも儲かる仕事ならなんでもええけどな。
24(土) ギターを持って大阪駅にあらわれた僕を見て息子の走野が言った。「ミュージシャンの夢を捨てきれないオッサンやん」と。ミュージシャンか。確かに憧れたこともあったなあ。勉強せずにギターばっかり弾いていて何度も母親に怒られた。もし牧師にならんかったら?たぶん夢見るだけでミュージシャンにもなれん、ただのオッサンになっていたやろ。