周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

9月18―24日

2016年09月25日 | 日記・エッセイ・コラム

高校を卒業した春に初めて一人旅をした。ギターを携えた旅で、下北半島の港の防波堤に座って爪弾いた。そんな時代に生きた奴らが今オッサンになってバンドを組み、青春懐古している。ちょっとうらやましい。待てよ。これを持ち歩いたら、名も無きさすらいのギター弾きに見られるかもしれんな。気分だけでも味わうために、時々ギター持って出歩くか。

 

9/18(日) 農伝の同窓生有志の集まりへ出席するため、礼拝後に愛知の桃山教会へ。最も遠い石垣島からの参加者は台風16号の影響で大幅に遅れるとのこと。しかし南国の飛行機って何やかんや言いながら結構飛ぶんやな。以前南国の知り合いに「飛んでしまえば何とかなるさ」と聞いたことがある。その通り台風を追い越して夜9時に小倉牧師到着。

 

19(月) 去年亡くなられた幕張教会の木村勝則牧師の追悼会。発足当時の呼び名は『4WD』。ほどなく『6WD』となり、後には『6WD+スペアタイヤ』となっていた。木村さん亡きあと、再び6WDになるのかなあと思っていたが、小倉さんが言う「これからは7WDだ」。泣けるなあ。タイヤ交換などしない。掛け替えが無いとはこういうことを言うんやろな。

 

20(火) 小倉さんが飛行機で追い越した台風が愛知に接近し、携帯に避難情報メールが次々と届く。まず避難準備情報が届いて、すぐさま避難勧告に変わり、指定避難場所が知らされたかと思えば、避難勧告は間違いでしたメールが来て、しばらくしてから解除。一時間半で10通と。まあ無事に去ってくれたので何よりやけど・・・どない思いはります?

 

21(水) みんなへのお土産を配ってバッグが軽くなり、やれやれと思っていたのも束の間で、逆にみんなからいただいたお土産でパンパンになり、紐がちぎれそうなバッグをかかえて大阪の実家へ向かう。もうすぐ始まる山の手だんじり祭りの太鼓と、道々に飾られた提灯の明かり。一気に子供の頃の祭りの記憶がよみがえった。やっぱ故郷はええもんや。

 

22(木) 竹馬の友と再会。彼らとは高校時代フォークバンドを組んでいた。いつか三人でジープを買って日本中を気ままに旅するのが夢やった。時は巡り、校長となり、代表取締役となり、牧師となり、今はそれぞれの道を歩んでいるが、まさか真っ昼間からコーヒーが飲めて、ビールも飲めて、喫煙もできる店を探し、泉南中を車でめぐることになるとはな。

 

23(金) 今夜も竹馬の友・第2弾が集まった。一人は会員として久米田教会を夫婦で支えてくれている。もう一人はかつて僕と同じく牧師を目指していたが、今はカタギの仕事についている。ちくしょう!うまいことやりやがったなあ、と思いながら、牧師にならずに普通の生活を営んでいる自分を想像してみた。今よりも儲かる仕事ならなんでもええけどな。

 

24(土) ギターを持って大阪駅にあらわれた僕を見て息子の走野が言った。「ミュージシャンの夢を捨てきれないオッサンやん」と。ミュージシャンか。確かに憧れたこともあったなあ。勉強せずにギターばっかり弾いていて何度も母親に怒られた。もし牧師にならんかったら?たぶん夢見るだけでミュージシャンにもなれん、ただのオッサンになっていたやろ。


9月11―17日

2016年09月18日 | 日記・エッセイ・コラム

山口に来た時からあるスーパー。店内にエスカレーターがあり(上りだけやが)驚いた。近隣に乱立する巨大スーパーに押され気味やが、地元の新鮮な野菜が豊富で、瀬戸内海のサザエなども安く手に入る。二階の小さな食堂も美味い。ただ、今でも客がいなくても一日中稼働しているエスカレーターの維持費が気になるので、時々乗りに行ってやる。

 

9/11(日) 礼拝後の楽しみは毎週開かれるティータイム。色んな方が旅行土産とか、お菓子とかを差し入れてくださるので、現在菓子ラッシュが重なり、賞味期限の早いものから食べ、残りは次週に回している。ところが不思議なことに「あったはずの菓子が消えている」ことが時々ある。まさか頭の黒いネズミがいるのか?いや、うちにそんな奴いる筈がない。

 

12(月) ちなみに消えてゆくのは美味しいお菓子とか、高そうなお菓子から。でもね、教会はそんなことを問題にせず、もっと大きな心を持つべきです。レ・ミゼラブル精神こそ大事。それにおそらく犯人は自分が悪人になっても、皆の健康や虫歯のことを心配する心の優しい人だと僕は思います。あんた・・・まさか牧師さまを疑っているんじゃあるまいね。

 

13(火) 柳美幼稚園に紙芝居を借りに行く。ここの紙芝居も借り尽くしたし、次は別の幼稚園から物色せにゃいけんな。ところで今の時代、聖書物語の紙芝居はほぼ使えん。モーセがエジプト軍を溺死させたとか、神さんがノアの一家以外滅ぼしたとか、少年ダビデがゴリアテをぶち殺したとか、イエスが処女から生まれたとか、わしゃ園児にゃ話せんわ。

 

14(水) 今年に入って親しかった牧師が三人も亡くなられた。先日ベムと某牧師のことを話していて電話を切った直後にその某牧師の訃報が入った。ベムが言う「また僕が妖怪とか何だとかジャーナルに書くんでしょ」。書く気など無かったけれど、そこまで言うなら書かにゃしょうないがな。念のため。ベムよ、これは虫の知らせなどじゃなく単なる偶然や。

 

15(木) 清鈴園で浴室用チェアのお古をいただいた。倉庫での会話。園長「ずいぶん汚れてるなあ」。僕「結構きれいですよ」。園長「ガタがきとる」。僕「ネジ締めりゃ平気」。園長「あ!カビが生えとる」。僕「そんなの拭きゃ落ちますよ」。持ち帰って明るい所であらためて見た。なんじゃこりゃ!ほんまにカビだらけやんけ!ま、僕が使うんやないからええか。

 

16(金) 岩国教会にて牧師会。先月出産したカナゴン以外全員出席。うちの分区は集まりがええけど、全国的に都会になるほど集まりが悪い。お互い近いのに何でや?東京なんか『隣は何をする人ぞ』や。あ、違った。この句は隣人のことを思う意味やった。『秋深き隣のことは何も知らん』やな。ただうちにも欠点はある。集まるのはええがなかなか帰らん。

 

17(土) 明日から名古屋~大阪に出かけ留守をするので、今のうちに事務仕事をしておくことにした。とは言っても牧師の仕事なんて全然大したことでは無い。我が業界では「牧師先生はお忙しい」らしいが、騙されたらあかん。一般労働者に比べりゃメッチャ楽。僕が仕事をしておくのは夏休みの宿題と同じ理由。先に済ませて気兼ねなく遊びたいからや。


9月4―10日

2016年09月11日 | 日記・エッセイ・コラム

7~8kgはあるやろな。冷凍庫にギリギリで入ったアロハオレンジの余り肉。普段なら絶対に出来ないが、ありえんくらいに大きくカットして煮込み、カレーやシチューを作ったらたまらん。問題はいつ作るかや。客人が多くて、なおかつ僕がその気になった時が料理時。話は変わるが・・・オレンジから夏のバイト代をまだもらっていないぞ。まさかこの牛肉がそれか!

 

9/4(日) 声は聞こえど姿は見えず、ほんにあんたは屁のような。探すのに苦労した。夢中で鳴くのは構わんが、君らのお相手はここにゃおらんよ。そこで、アオマツムシ、クツワムシ、ツヅレサセコオロギ、エンマコオロギたちに礼拝堂や牧師室から出て行ってもらうことにした。台風13号が近づいているみたいやから、気をつけて草むらでナンパするんやで。

 

5(月) 僕が小学生の頃やった。台風の中を登校したら校門に先生が立っていて、「よう来たなあ。でも今日は休校や。気ぃつけて帰れよ」と言われた。褒められて嬉しかった。ところで台風13号はいずこへ?去年も県内全面休校になったのに台風は消えていた。何かあればという警戒からやろうが、本当の気がかりは生徒の安全か?学校への責任追及か?

 

6(火) 警戒と言えば、今でも悔やんでしまうのは夏のキャンプ。思い出すたびに自戒の念にさいなまれる。なんで撤収したんやろ。なんでもう少し様子を見んかったんやろ。以前は間近に雷が落ちてもキャンプを続行したのに。来年はギリギリまで様子を見て判断するぞ。そして万が一、何かが起こったら次のキャンプ委員長になる筈のエビラが責任を取るぞ!

 

7(水) 彩七の嫁ぎ先の祖父が亡くなられ、創価学会の友人葬で通夜が営まれた。「南無妙法蓮華経~」という威勢の良い読経が式場に響き渡る。サンスクリット語で「法華経の教えに帰依します」という意味だという。僕も小声で唱和してみた「南無妙法蓮華経~」。ほとんど口パクやけど「南無妙法蓮華経~」。帰依はせんと思うけど「南無妙法蓮華経~」。

 

8(木) 午後から葬儀。実は以前、ひょんなことから、うちの教会の礼拝堂でも学会式の葬儀が行なわれたことがあった。あの時も今日のように礼拝堂いっぱいに「南無妙法蓮華経~」の読経が響いた。礼拝堂でお経が唱えられる教会なんてそうそう無いかもしれんが、考えようによってはうちの教会で葬儀をすれば天国にも極楽にも扉が開かれるかもよ。

 

9(金) 昨日リオでパラリンピックが開幕。以前、亀の里の連中とパラリン論議をしたことがあった。亀の里から出場するとしたら誰に可能性があるか?その前に新しい競技を加えにゃならん。ビールをこぼさずに飲む協議。全盲スイカ割り競技。言語障害早口言葉競技・・・等々。そして出された結論がこれや。「パラリンピックに出る奴ゃ障害者やない!」

 

11(土) カープの25年ぶりリーグ優勝おめでとう!思い出すのは阪神が21年ぶりにリーグ優勝をした1985年のこと。一人、部屋でラジオを聞きながらこっそり泣いた。今夜は何人のカープファンが泣いたことやろ。ところで来年はDeNAを応援するつもりでいます。理由は選手年俸が全球団で最低やからや。僕は今後とも基本的に貧乏人の味方です。


8月28日―9月3日

2016年09月04日 | 日記・エッセイ・コラム

瀬戸内海を縦断し、柳井港(山口)と三津浜港(愛媛)を結ぶ防予フェリーの旅は実に快適で、よほど風が強い時以外は揺れんし船に弱い人でも安心や。この時期は風が心地よい。目を閉じて豪華客船に乗っている自分を想像する。運が良ければスナメリに出会える。今回は運が悪かった。のではなく、気持ち良すぎて寝てしもた。

 

8/28(日) 礼拝後、バイクで柳井に向かう。途中で小雨が降って来たので用意していたカッパを着た。備えあれば憂いなし。いざ発進すると瞬間的に風圧でボタンが外れ上着がはだけてバタバタなびいた。あかんがな百均!途中何べんも止まっては着なおしてを繰り返して、結局びしょ濡れになって到着。「安モン買いの銭失い」ここに極まれり。

 

29(月) 彩七(サイナ)母子と保育学生の帆波(ホナ)を引き連れて愛隣幼児学園へ。園の中も見学させていただく。彩七は病院の預かり保育所と比べ、帆波は実習した諸施設と比べ、愛隣のデカさと整った設備に驚いていた。いやあ、ここまで仕上げるのに僕も苦労したわい。わはははは。とまあ、冗談はさておき、また来週紙芝居のおっさんとして来るよ。

 

30(火) 初対面で「この人、聖徳太子やん」という印象を受けてしまい、以来「太子」と僕が勝手に呼んでいる愛媛東予分区のS牧師から「某研修会」の案内メールが届いた。宿泊・食費・交通費の補助は一切無し。おまけに場所は愛媛県松山市内で明後日からの開催だという。どないやねん。誰が行くねん。迷う事10分。「参加します」と電話をした。

 

31(水) 色々計算した結果、どうやらフェリーに原チャリを積み込んで行くのが一番安くつくことが判明。でもせっかく松山まで行くんやから、坊ちゃん湯に入りたいなあ。鶴鶴のうどん屋にも寄りたいし、戸田さんの家も訪ねたいなあ。そうそう、カーナビが無いからGoogleマップで松山市街地を走るシミュレーションもせにゃ。研修に参加する暇あるやろか?

 

1(木) 張り詰めた研修会の空気を一気に引き裂いたのは一発の屁。そう言えば以前、家庭集会で当時夏期伝道実習生やったキム・ソンヒョ牧師が熱弁している時にも屁事件が起こった。犯人は不明。全員ポーカーフェイスやったからや。今回は照れ笑いをしながらキョロキョロする姿に簡単に犯人が特定。知らんふりすゃバレぬものを。教訓[屁は沈黙でやり過ごせ]

 

2(金) 早朝から坊ちゃん湯こと『道後温泉本館』へ。宮崎県のレジオネラ菌事件以来、お上の圧力でここの湯にも塩素を多量に投入させられて、菌はおろか温泉まで死滅させられていたが前と比べて塩素臭が格段に少ない。頑張ったね、坊ちゃん。さて研修会後は予定通り鶴鶴でうどんを食べ、戸田さん宅を訪問。望みを全て叶えて意気揚々と帰路へ。

 

3(土) 台風12号が接近している。明日夜の上陸に備えて飛ばされそうな物を会堂に運ばねばならん。ところで僕の知る限り、ほとんどの教会は台風が来ても基本的には礼拝を休むことはない。うち?もちろんバンバン休みまっせ。危険を冒してまで守る礼拝なんてありえんからなあ。しかしどうやら明日はまだ大丈夫そうや。んんん・・・ちょっと残念かな。