周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

12月24―30日

2017年12月31日 | 日記・エッセイ・コラム

大島教会がある久賀町の東にある海。この日はやや風が強かったので少し波があった。ふだんの瀬戸内はもっと凪いでいる。太平洋の波(悲しい色ではなかったけど、ほぼ大阪湾の波と言うべきか)で育った僕には当初物足りなさを感じたが、瀬戸内海の波は本当にやさしい。大勢で食べると美味い!とは言うが、ここで弁当を食べると一人でも美味い。

 

12/24(日) 洗礼希望者の決意を鈍らせるためにうちの教会では毎回3つのことを投げかける。それは・・・①幸せになる保証は無い。②ケガや病気は治せません。③月定献金が科せられますよ。ま、任意やけれども。と、繰り返し尋ねたこの問いに屈せず「はい」と応えた美代子さんの洗礼式。お金が無くてもケガや病気に負けないであなたは幸せになれますよ。

 

25(月) 子供の頃、松茸の形を模した小指大の松茸風味カマボコがあった。僕と妹は少年忍者『サスケ』の足に似ていたところから、何のひねりもなく、そのまんま「サスケの足」などと呼んでいた。そんなサスケの足を販売している店を広島で発見し、さっそく買いに行く。ネットって便利やなあ。興味のある方は元旦に振る舞いますので遠慮なくお越しください。

 

26(火) 義弟の啓君がリフトバスのオーディオの修理をしてくれた。これでまた大音量で町を走る福祉車両が復活する。ついでにサイドドアから降りる時に結構な確率で頭をぶつける部分があり、前から「何とかせにゃいけんな」と思いながらも、結局何もせずに放っておいた部分に保護クッションを取付けた。仕事って誰かが居てくれるとはかどるもんなんやね。

 

27(水) 年末年始のための買い出し第一弾。今日は主にジュース類を購入。買った品はケースごと屋外に積み上げておく。その種類は実に20数種もあり、店のメニューをはるかにしのぐ。その上この季節、外は天然冷蔵庫なので大変便利。時々近所の子らが「おっちゃん、ジュースちょうだい」とやってくる。うちは聖餐もジュースもビールもフリードリンク教会。

 

28(木) 以前、末娘が「GUに行きたい」と言ったのを「自由に生きたい」と聞き間違えて、何か思い詰めているんやろか?と心配し「どうした?お前はいつでも自由に生きとる」などと答えたので話がこんがらがってしまったGUへGパンを買いに行く。そう言えば僕のお気に入りのGジャンが見あたらん。末娘の仕業に違いない。ちょっと自由に生き過ぎとちゃうか。

 

29(金) 年明けまで居たら?と勧めたんやが、今日啓君が帰京した。ミカン収穫作業から始まって、車の運転やオーディオ修理まで、彼が居てくれたおかげで大変助かった。福ちゃんが副牧師をしてくれていた時にも色々と助かったなあ。色々って?う~ん・・・たとえばミカン収穫作業とか、ミカンの取り入れ作業とか、ミカン畑のお手伝いとか。ま、そんな色々。

 

30(土) 24日の週報の牧師予定に「本年の営業は本日をもって終了させていただきます」と書いたのを真に受けたらしく、まだ新人さんでもある信徒から、「31日の礼拝はお休みなんですか?」と聞かれた。聞く方も聞く方やが、僕も思わずつい反射的&本能的に「大晦日はどの教会も休みに決まってますよ」と答えた。そんな牧師の嘘にまみれた年も明日で終了。


12月17―23日

2017年12月24日 | 日記・エッセイ・コラム

みかん畑で見つけたモズのはやにえ。この虫の顔には見覚えがある。枝ごと切って持ち帰りネットで調べたが見つからん。ああ~イライラする。布団に入ってウトウトしていた時、突然思い出した!マイマイカブリの幼虫や!やれやれ。これで安心してゆっくり眠れる。と思ったが、気が晴れた興奮で目が覚めてしまった。やいモズ!残さずに最後まで食え!

 

12/17(日) 小雪がチラつく寒い日曜日。こんな日の礼拝はたぶん休む人が多いやろ・・・と思いきや、16名も出席。みんな行くとこ無いんかいな。あるいはよっぽど暇なんかいな。もしも僕が信徒の立場やったらどんな行動をとったか考えてみた。①行くところが無いから行く。②枯れ木も山の賑わいやと渋々行く。③信仰に燃えて行く。まず③は想像できんが。

 

18(月) 愛隣幼児学園で今年最後の礼拝。クリスマス前なのでそれにちなんだお話をしないとな。とは言ってもイエスの誕生物語など幼児たちは聴き飽きているので、いつものように紙芝居(今日は、豚が山へモミの木を取りに行くお話)でごまかす。おかげで僕もアドリブを交えられるまでに上達しましたわ。そろそろ大人の礼拝でも紙芝居を用いる時期か。

 

19(火) ミカン収穫作業の四日目。福ちゃん、一軍復帰おめでとう!単純作業の王者が参加してくれたのでとても心強いです。それに加えて「寒いし重労働だから絶対にダ~メ」と断ったにもかかわらず、「死んでもぜひ参加したい」と申し出た信徒のおばあちゃん(80歳)が強引に参加。ま、冥途の土産にもなるやろし、ミカン畑で荼毘に付すのも一興やろと許可。

 

20(水) 五日目。先週の寒さに比べたら、昨日も今日もポカポカ陽気で実にありがたい。しかし今日で終了すると踏んでいたが以外に苦戦。後ほんのひともぎを残して無念の撤収。それにしても岩国米軍基地が沖合移設してから大島の上空は戦闘機が頻繁に飛び交う。静かな島に響く轟音。でもそのおかげで平和が維持できるんやねえ~。なんて思えるかい!

 

21(木) 最終日。出荷するミカンは全て摘み終えたのでミカン畑は緑一色。ここで「リューイーソー」と読んだ方はきっとお好きなんでしょう。後はお楽しみの早生ミカンの収穫。これは全て僕たちの取り分となる。今回も段ボール10数箱のお宝の山をいただいて帰る。でも毎年食べきれず結局はヒヨドリに横取りされてしまうので、みなさんどうぞご自由にお持ち帰りを。

 

22(金) 真夜中から煮込み始めたビーフシチューの肉が柔らかくなったのを確かめ、ぼちぼち寝よと思ったが、どうせもうちょっとで夜明けやし、今のうちに今夜のキャンドル礼拝の準備をしておこうと徹夜に踏み込む。さて、礼拝には大人子供合わせて36人もの出席者。みんな、そんなに只のビーフシチューを食べたいんかい。これからは伝道じゃなく餌付けでいこ。

 

23(土) 亀の里募金の発送作業から始まり、カード作り、天神祭りの会合、ミカン収穫、サンタ、キャンドル礼拝、残すところは明日のクリスマス礼拝と祝会だけや。さすがに12月は忙しかった。ただし!これらの作業を一般人の仕事量と比べたら半分以下。他の月ならこれよりもっと少ない。とにかく牧師は大袈裟に生きる天才。うっかり騙されたらあきまへんで。


12月10―16日

2017年12月17日 | 日記・エッセイ・コラム

サンタの楽屋。結構薄手の衣装ゆえ、無造作に着るとベリッといきそうな不安もあるし、これだけじゃ寒そうやなと思ったので出番ギリギリまで着ないで過ごした。まさか後で大汗をかいて、危うくヒゲや眉毛まで取れそうになってしまうとは夢にも思わなかった。でも楽屋って役者にでもなったような気分が味わえるね。おっと!良い子は覗いちゃいけないぞ。

 

12/10(日) お歳暮で柿の葉寿司が届いた。僕の好物であることを知っている方が贈ってくださった。どれだけ好物かということを例えて言うとすれば、そうやなあこんな風に考えてしまうのであります。「困ったなあ。賞味期限が二日しか無いぞ。しかも上下二段、結構な数が入っとる。これを全部独り占めして食べるにはどうすればええやろか・・・」てな具合。

 

11(月) 年末恒例のミッション遂行に協力するため、思わぬ助っ人が登場。東京から義弟の啓と甥っ子の寛夢がやってきたのである。もしかしたらこれでレギュラーメンバーの福ちゃんにわざわざ来てもらう必要はないな。そこで「あんたは今季戦力外」という通告を出したらプロ野球選手並みに落ち込んだみたい。通告をする監督の気持ちも察しておくれよ。

 

12(火) ミカン収穫作業を開始。寒冷下での単純作業には福ちゃんのような人物がピッタリなんやが今年は僕らで何とかなりそうや。と、思っていたら思わぬ落とし穴。還暦を前にした僕自身の戦力がいちじるしく低下しているという事実。半時間程度しか続かん体力と集中力。それに加え、甥っ子も14日までしか手伝えないそうな。福ちゃん一軍復帰成るか?

 

13(水) 作業二日目。冷えた体と空腹を癒すため、昼飯はたちばな屋のラーメン。相変わらずここの煮干しラーメンは最高。時たま、丼の中に親指を突っ込んで持ってくるという懐かしい技を見せてくれる(愛想がええのやら悪いのやら分からん)坂上二郎に似た親父さんも健在。温まった体で午後からの作業へ。福ちゃんは来週から一軍に再登録となる。

 

14(木) 三日目。今日は一変して眠気を誘うポカポカ陽気。ミカンの木に登っている最中に太作ちゃんから電話。携帯が普及してから「こんなタイミングに!」という電話が色々あったなあ。一番印象に残っているのはハンググライダーで飛んでいる時にかかってきた電話。今、空の上だということを信じてもらうまで難儀した。常日頃、人をハメるのが災いした一例。

 

15(金) 今年も柳井の幼稚園からサンタコール。大きな袋の中にサンタが隠れていて、そこから出てくるという演出を頼まれたのはええが、動いちゃいけないので、しゃがんだままの恰好が辛い。数分で足がしびれ出した。閉じた袋の中が暑くて汗が噴き出す。まだですか?太ももが震える。ウンコ座りなので屁が出そう。ここでこいたら大惨事。サンタ苦労す。

 

16(土) 角田昇平の柔道の試合を観に周南市の体育館へ。中高生の大会とは言え、会場を大男たちがうろつく光景は相撲興行さながらや。僕も中高時代にほんのチョットだけやが柔道をかじったけど、こんな連中を相手に勝てるとすればミカン収穫作業くらいやろなあ。さて昇平の結果は・・・。ドブに落ちても根のある奴はいつかは蓮の花と咲く・・・(以下略)。


12月3―9日

2017年12月10日 | 日記・エッセイ・コラム

コガタスズメバチの巣と思えるが、うちの信徒が近くのお寺からもらってきたらしい。これを飾っていると左手を挙げている招き猫のように人を招く御利益があるとか言われ、さっそく礼拝堂に鎮座ましましていただいた。これでクリスマス礼拝は大会衆であふれることやろ。でもどちらかと言えば、うちはハチの巣をつついたような大騒ぎの方が似合う教会やがな。

 

12/3(日) 今年も大量の葉を散らした教会のイチョウも間もなく落葉終了。毎年掃除するのは妻と会員の有志。僕が最後に落ち葉を掃いたのはいつのことやろ?思い出せないほど昔のこと。下手に手を出すとみんなを戸惑わせるだけ。しかしこれくらい熱心に自分の教会を掃除すりゃええんやがなあ・・・などと考えつつ、朝から天神さんの境内のイチョウを掃く。

 

4(月) 子供の頃から村田という苗字があまり好きではなかった。もっとカッコええ苗字がよかったと他人の苗字がうらめしかったこともある。ところが最近某テレビ番組で「村田」姓の発祥を知って驚く。知らんかった。そんな理由があったのか。めちゃカッコええやん。でもちょっと待てよ。「名前負け」ならぬ「苗字負け」してしまいそうや。いらんことを知ってしもたわい。

 

5(火) いつの間にか彩七の家の近所のたこ焼き屋の常連客になっていた僕は、今日、たこ焼き4個と20円をおまけしてもらった。思えば子供の頃、近所のたこ焼き屋に行く時、閉店ギリギリを狙ったもんや。もちろん「売れ残りをおまけしてもらう」ためや。コツは綿密な状況判断とタイミングと実行力。あとは運だけや。この秘儀は孫たちにも伝えようと思っている。

 

6(水) うちの風呂の湯舟に浸かったのは何カ月前やったかなあ。おそらくまだ寒い時期やったと思う。ぼちぼちこの町が氷点下になる季節に入り、手足が凍えるようになったので湯舟に浸かることにした。ああ極楽や。牧師ならここで「天国や」と言うべきかもしれんが、僕があまりに風呂から出てこんので、妻や娘が極楽に行ったのではないかと時々覗きに来る。

 

7(木) 小学校4年の時の恩師から今年も「すだち酢」が送られてきた。先生の徳島のご実家で作られたものとか。恩師に品を贈るのなら分かるが、恩師から頂くとは罰当たりなことや。しかも僕は当時新任やった先生の手をとんでもなく焼かせた問題児やった。そうか、これはもしかして罰か?そしてこの酸っぱさは先生の涙か?喜んで反省して頂きます、先生。

 

8(金) しまった!明日の寄り合いまでに「どうすれば来年の天神祭りを盛り上げられるか」を考えておかねばいけなかった。ちょっと、ちょっと!それを言う前に「今年のクリスマスをどう盛り上げるか」やろ、牧師さん。こんなことばかりやっとったら祭りを迎える前に「くび!」ってなことになりかねんで。それはそれで困るが、今はその問題よりも明日の寄り合いや。

 

9(土) 天神祭りの寄り合いが教会で開かれた。見方によっては「大丈夫かいな?」と思われそうな光景や。でも案ずるようなことではない。毎週「大丈夫かいな?」と思われそうな牧師が、「大丈夫かいな?」という内容の説教をしているが、幸い多くの信徒はチンプンカンプンか、眠ってくれているから大丈夫。この大丈夫ではない光景に今さら神様も驚くまい。


11月26日―12月2日

2017年12月03日 | 日記・エッセイ・コラム

先日『山賊』にお連れした客人から拝借した写真。僕には見慣れた光景やが、初めて見た人は唖然茫然と見入ってしまう。見ての通りクリスマスバージョンやが、後ろに下がる鯉のぼりは地元カープファンへのサービスに違いない。ツリーには七夕のように願いが書かれた短冊がギッシリ。これの夏バージョンと言えば、お察しの通り『海賊』人形です。

 

11/26(日) 昨日のジャーナルに書いた僕の葬儀の件で「本当に内緒なんですか?」とエビちゃんに質問された。その通りやが、実は内緒にすることが一番難しい。この時代、人に知られずに火葬まで行なうというのは至難の業やからや。そこで、僕の遺言通り秘密にしようと努力する家族の姿を見てしまった時は、どうぞ見て見ぬふりをしてやっておくんなせえ。

 

27(月) 亀の里ニュース&募金趣意書の発送日。分区の諸教会から有志の方々が集まって作業を手伝ってくださり、昼までにほぼ終わってしまった。おかしい。そんなはずはない。早過ぎる。皆さんの作業が信じられないわけではないが、奉仕者も高齢化しているので、遅くなることはあれど早くなるとはこれいかに?何か重大なミスが?ここも見て見ぬふりやな。

 

28(火) 益田市の『ねむの家』にてサービス向上委員会。先日この町で津波洪水の防災訓練が開かれるはずであったが、折しも台風接近で中止になったという。最初は「ふ~ん」と思って聞いていたが、チョット待てよ。もしかしてそれって絶好の訓練日和やん。たとえばね、水難訓練を陸でするか?雪中訓練を真夏にするか?モヤモヤとした疑問が湧いてくる。

 

29(水) 通販で買ったキムチが届いた。東京上野の朝鮮人街のホンマモンや。白菜キムチ,キュウリのオイキムチ,セロリキムチ,大根のカクテキ,チャンジャ。さっそくタッパに詰め替えよっと。ルンルン気分で作業を始めたので、うっかり換気扇を回し忘れてしまい室内にキムチ臭が蔓延。疑問がある。作業が終わった途端に悪臭に変わってしまうのは何でや?

 

30(木) M牧師ご夫妻に蕎麦屋でご馳走になった。この蕎麦屋は当初『獺祭』の蔵元にあったが移転して場所が分からなくなり、どこに移ったのかと探していたお店。存分に美味い蕎麦を味わって帰る。さて教会に戻ると何か臭う。そうか、昨日のキムチ臭がまだ漂ってるんやな・・・と思ったがどうも違う。原因は猫のキナコがイタチと喧嘩してカマされた屁やった。

 

1(金) 師走に入った。午後3時、阿山上(アヤマカミ)と、阿山下(アヤマシモ)の次期自治会長二人で来年の天神祭りに向けての話し合いが行なわれた。明日の夜の寄り合いを前にして、言うなれば首脳会議みたいなもんか。課題は祭りの協力者をいかに集めるか。一度言ってみたいセリフがある。「そうですね。私の教会からは千人程度でよろしいかな。ハッハッハ」

 

2(土) 来年の天神祭り準備の寄り合い。実行委員長という立場ゆえ、いきなり正面席に座らされたが、会議の采配どころか祭りのことなどチンプンカンプン。教区総会の方がなんぼか楽や。話しがあっちへこっちへ、どこへゆくのか銭形平次。会議が終わった後、表に出たら夜空には13番目の月。♪なんだ神田の明神下で 胸に思案の 胸に思案の 月を見る♪