加川良の『東京』を岸和田のライブハウスで歌った翌春、僕は東京で暮らすことになった。今から41年も前のこと。そして最初で最後の彼のライブを観に行ったのは、2009年12月。その時、写メを撮らせてもらい。「ブログに上げてええですか?」と尋ねたら、「あかん」と断られた。その後すぐに「カッコよう載せてや」と笑顔。茶目っ気までカッコええ人やった。
4/23(日) 礼拝後、植木さんから聞いて驚く。加川良が亡くなっていたと。しかも2週間以上も前の4/5に。知らんかった。大げさではなく、彼の歌で青春時代を生きた僕はしばらく呆然としてしまう。中島らもが亡くなった時もショックやった。彼は日常にある隠れた笑いを文字に綴ってくれた。そして加川は人生に迷った時、また踏み出したらええと歌ってくれた。
24(月) 今、新聞記事で一番楽しみにしている欄は、山口県内の花粉情報。最近は「少ない」という標示になってきている。いよいよ僕の春が近づいている。花粉が終了したら叶えたい夢がある。特別に内緒で教えてあげます。その日が来たら、おそらく牧師は留守がちになると思います。野山や磯や春の小川あたりでお弁当を開いて食べていることでしょう。
25(火) スーパーで客の長い列。なんの行列かな?と行ってみたら、どうやら卵一人1パック108円に並んでいるらしい。何度も並ぶ、したたかな婆ちゃんまでおる。しかも何人も!僕も並んでみたら、なんと僕の番になって売り切れ!そりゃあないでしょ・・・という顔をしたら、「少々お待ちを」と言って奥から追加を出してくれた。見たかババ・・・いや、お婆ちゃん。
26(水) 4月は初めて礼拝をする年少の子らが加わるので、なるべくやさしい話をするため、定番の『迷子の羊』を話すことに決めている。礼拝前に食堂の椅子で待機している僕を見て、その年少の子たちがいぶかしげな顔で「ここで何しとるん?」「なんでここにおるん?」「あんた誰?」などとぬかす。言葉のボキャブラリーが多いのう。やさしくするのはやめや。
27(木) Yahoo・BBのインターネットを解約するため、電話の音声案内通りに操作しているにもかかわらず、何度やってもエラーとなる。ネットからやってもうまくいかん。血管プチッやで。入会する時きゃ易しいが、退会するのはややこしい。そう言や教会はどや?来る者は拒まず、去る者は追わずが原則。うちの場合・・・ここの牧師になった僕が運のつきか。
28(金) 時々近所のガキ共が来て、「おっちゃん、ジュース飲んでもええ?」とねだる。しかも最近は大勢で押しかけてくる。毎日来られたら、たまったもんじゃないので、「一週間に一本だけやぞ」と忠告をする。「ええこと教えちゃろ。『亀の里フェスティバル』に来たら500円で飲み放題に食い放題やぞ!」と宣伝したら、けげんな顔をされた。甘やかし過ぎたかな。
29(土) 最近は毎晩寝る前に外に出て月や星を観る。それから、以前は頻繁に出没していたタヌキやアナグマがまた出て来ないかと待つ。と、うちの猫が暗闇で何かを捕まえていた。近寄って見ると小さなネズミや。助けてやろうと思ったが既に事切れていた。仕方がないので、夜食として許可しよう。だから、尻尾の先まで残さず食べて成仏させてやるんやぞ。