周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

8月21―27日

2016年08月28日 | 日記・エッセイ・コラム

鈴虫と言えば都会に行けば結構な値段で売られているが、たった一匹でも夜中に牧師室の前で鳴かれた日にゃ、廊下にこだまして増幅された声がうるさくてかなわん。何か牧師に御用ですか?牧師に用と言えば先日相談に来られた人が僕を見て「また来ます」と帰って行かれた。もしかして大きくプリントされた目玉親父のTシャツが原因か?

 

8/21(日) 玖珂盆地は36℃を超えてブッ倒れるような暑さ。でもインドでは五月に51℃を記録し過去最高を更新したとか。世界に目を向けると50℃超えは珍しくない。過去には熱波のためにヨーロッパ各国で死者が50000人以上という年もあった。そんな世界の不幸をよそに申し訳ないけれども、現実的なことを言えば今年の夏の電気代がちょっと恐い。

 

22(月) 下松のサンリブに東南アジアの食品を販売する店があり、僕の好きなパクチーを扱った品物が色々と置いてある。初めてパクチーを食べたのは横浜のレストランやった。口にした瞬間、カメムシを食ったようなすさまじい味に吐き出しそうになって席を立って店内を徘徊したことを覚えている。今では大好物。もしかしてカメムシも食えるかも知れん。

 

23(火) 友佳の誕生日。今日から妻が留守をしているので僕がステーキを買って来て焼いた。友佳の肉はグラム1500円の高級和牛。僕のはそこそこ上等な国産牛。そして帆波のは別名ブリヂストンとかダンロップとかの異名をとる、安くて噛み切れんような固い牛肉。いやいや決して差別をしているのではない。それぞれの好みを買ってきた親心や。

 

24(水) 今夜の夕食は韓国のインスタントラーメン『ノグリ』(正しくはラーメンではなくウドンらしい)。中に入れる具の鶏肉がやや古いゆえ、気のせいか何となく酸っぱいような臭いが漂う。ラーメンの辛いスープで煮込むんやから問題はなかろう。食後4時間程度が目安やが誰も何ともなかった。今、生卵の長期保存を実験中。食べごろはクリスマスあたり。

 

25(木) 周防にて事業団のサービス向上委員会。その後、続けて施設長会議。お楽しみは夜の下松健康パークのビアガーデン。食べ放題とスパ三昧の後はみんなでお泊り。ええ歳こいたオッサンたちが修学旅行気分さながら大はしゃぎ。でも牧師たちの研修会と違うところは、12時前に宴はお開きとなって大人しく就寝したこと。えー!枕投げはしないの?

 

26(金) さすが清鈴園々長ともなると違う。退室する前に散らかった部屋を黙々と掃除しておられた。親の教育がええんやろなあ。客室清掃の人が大助かりや。僕も清掃経験者として牧師連中に言いたい!部屋を汚し過ぎ!スルメやピーナツが散らばってるわ。持ち込んだビール缶は転がってるわ。修学旅行生以下のお前らには枕投げをする資格は無い!

 

27(土) ご近所のピアノ教室のコンサート会場に今年も教会を提供。カタギ(ノンクリスチャンの意)の人が会堂や集会室を借りたいと申し出たら銭は取るな。少なくとも自立している教会は恥ずかしいからやめろ。葬儀や結婚式でも同様。銭なんか取ったら、あの世からイエスが宮清めに来るぞ。では教団や教区に貸す場合は?もちろんふんだくったれ。


8月14―20日

2016年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム

山口県のある旅館が故事からヒントを得て始めたという『瓦そば』。茶そばを鉄板(本来は瓦の上で)焼くというスタイルに大阪生まれの僕は度肝を抜かれた。それを特別なつゆ(普通のそうめんつゆでもええがここはやっぱ瓦そば用がベスト)に浸けていただく。なかなかの美味。山口に来た際には是非ご賞味を。もちろん、うちに来たらごちそうしまっせ。

 

8/14(日) 爺さん(僕)を見つめる芽衣の表情は戸惑いで満ちていたが、眼差しは真剣やった。今こそ調教の真価を発揮する時。両親に急かされ少しずつ近付いてきて、力の無いハグをしてくれた。この日を目標に両親は何度も僕の写真を見せながら「恐くはないよ」と説得し続けたらしい。まるで猛獣になったような気分やな。大阪から走野一家の里帰り。

 

15(月) 毎日続く猛暑。ガキには水が一番だと走野&彩七一家と錦帯橋へ出かけた。公園の噴水の水が溜まっているだけの浅いプールはうす汚れていたが多くの子供がおかまいなく水遊びをしている。みんな涼しさと水とを求めて集まって来たんかな。それにしてもどこかで見たことがある光景や。おお!これは乾季のアフリカで泥水に群れる草食獣のさま。

 

16(火) ある販売施設でS教会の信徒さんたちに出会った。気のせいか怪訝な顔をしながら僕を見ている。なんでやろ?不思議に思い周囲を見ると家族はどこか他に行ってしまって、僕と一緒に居たのは走野の嫁さんだけ。もしかして、あらぬ勘違いをされておられますか?ああ・・・僕としたことが!徹底的に勘違いさせてやる絶好のチャンスやったのに。

 

17(水) 教会のトイレの前でアシナガバチが妙な暴れ方をしていたので観察すると、ハエトリグモが胸部に抱きついていた。どちらが闘いを挑んだのかは分からんが、こんな光景に出くわすとは千載一遇のチャンス。教会の前を通る人が時々足を止めて不思議そうに見ているのは気づいていた。無理もない。1時間半も床に這いつくばって観察していたからな。

 

18(木) 旬と『シン・ゴジラ』を観に行く。映画も思ったより良かったが、それ以上に感動したのはお好み焼き屋のお姉ちゃん。ハンコが後1個で千円割引やったのにカードの期限が切れていた。会計の時、お姉ちゃんが新しいカードに内緒で多めにハンコを押してくれた。店長!こんな気がきくバイトを雇えて幸せやな。僕も客室掃除では気がきくバイトでっせ。

 

19(金) 田舎道を走っているとよく動物の轢死体に出くわす。以前は珍しい動物の場合は持ち帰って子供らに見せた後、キンモクセイの根もとに埋めてやった。タヌキやキツネはもちろん、イタチやテン,アナグマ,ハクビシン等も埋葬されている。うちのキンモクセイが巨大化しているのは、おそらく動物たちの呪い・・・いや栄養のおかげやろ。ナンマイダブ。

 

20(土) 立秋が過ぎたあたりからイチョウの木で凄まじい鳴き声を上げていたセミたちのトーンが下がり始めている。それにかわって日が暮れると秋の虫たちが鳴き出した。クサキリとクツワムシがリードを取る。セミの声には敵わないがなかなかええ勝負や。しかし第一次反抗期を迎えている希与の咆哮とも言える号泣が今のところ異種間格闘技の王者やな。


8月7―13日

2016年08月14日 | 日記・エッセイ・コラム

キャンプで夜中の0時まで起きていた子供たちに「ごほうび」として食べさせてあげたのが習慣となり、以来カップラーメンを常備している。今では二泊三日の間、いつでも食べてよいことになっている。今年は多量に買った後で参加者が少ないことが判明。ケチって安いのを買ったので、この中には僕が好きな品が無い。説教で寝なかった人。「ごほうび」にどうぞ。

 

8/7(日) 辻牧師が夙川東教会に招かれ留守なので、1年ぶりに大島教会の礼拝説教を担当した。ぬかりなく準備された辻牧師の説教とは違って、僕の説教はぬかるみにはまったような内容だと自負している。夏でも背広を着て説教される辻牧師に対して僕はアロハ。周防では短パンやが黒のシーパンにしたのはせめて無礼のないようにという牧会的配慮。

 

8(月) 天皇が『お気持ち』という「お気持ちの悪い」呼び名の放送をした。たぶん天皇が名付けたのではないと思うが、ごく普通の気持ちを語っていた。もうすぐ敗戦の日を迎えるが、今日の玉音放送を正座して聴いている日本人もいるかもしれんな。僕はいつものリラックス(机の上に足を上げ)姿で拝聴致しました。苦しゅうない「お気持ち」は伝わったぞよ。

 

9(火) ペンション客室掃除のアルバイトへ。本当に驚いたんやが、「死んでも行かん」と言っていた帆波が手伝いに来てくれた。まあ、働き率は帆波30%僕70%やったが猫の手よりは随分マシ。今日の掃除も僕一人ならば、きっと倒れていたに違いない。懐かしい。真夏にヘルメットをかぶって炎天下のグランドを走り回った高校時代のクラブを思い出す。

 

10(水) 昨夜ベムベラが休暇で明石より来山。新岩国駅から現れたベムはズボンのすそをまくりあげてタオルで膝をしばっている。なんと広島駅で乗り換える時に転んで右ひざにケガを負ってしまったとか。とんだ災難やがな。でも転んで血だらけになった大人って久しぶりに見たぞ。悪いけれど・・・なんか興奮するなあ。一泊だけやったが無事に帰ってね。

 

11(木) 彩七の留守中、希与が大号泣したので抱っこして近所を歩いた。自分の子供の頃を思い出す。泣き虫やった僕を祖母がおんぶして夜の町を歩いてくれた。田んぼのカエルの声を聞かせてくれたことをかすかに記憶している。カエルのかわりに虫の声を聞かせた。聞こえるか?虫の声。ほら聞こえるやろクサキリや。立秋過ぎて秋の虫。む、無視かよ。

 

12(金) 関西人としては甚だお恥ずかしいダジャレを書いてしまった。そんな希与は泣くだけ泣いたら母親のことなんか忘れたように遊びはじめた。あまりの変わりように「希与!ママは?」と焚きつけてみたがケロリとしとる。まあそんなもんやろ。子供にゃ罪は無い。僕も「牧師!説教準備は?」と言われても今では全く動じずケロリとしている。罪ですか?

 

13(土) 今日のペンション掃除は3人。与えられた部屋数は4部屋やったので「楽勝や」とホッとしていたら共同浴室の掃除も頼まれた。これが新たな地獄。とにかく中途半端が嫌いな性格ゆえ、タイルの目地についたカビを歯ブラシでゴシゴシ。こうして倒れそうなくらい働いて得た収入は教区互助から差し引かれる可能性がある。ここは内緒にしておくべきか。


7月31日―8月6日

2016年08月07日 | 日記・エッセイ・コラム

新岩国駅で迎えを30分も一人待っていたミコ。僕の車を見ると満面の笑みを浮かべて走り寄って来た。キャンプ場一番乗りは僕とミコ。さっそく泳ぎ始めた。ところで彼を待たせたのは僕のせいではない。父親の連絡不足。明日キャンプに来た時、叱ってやるからな。さて、そんなキャンプ場ではアブ,蚊,ブユ,マムシが今年も大歓迎してくれた。

 

7/31(日) 夜遅く(いつも日曜の夜遅くにしか来ないが)焼き鳥屋のつねさんが来会。不夜城の異名をとる周防は真夜中大歓迎。個人的に《教会コンビニ論=24時間営業》を訴える僕は、《牧師人権論》を唱える人々から疎まれている。そりゃコンビニほど人が来りゃ僕も考え直すが、実際にはほとんど来ない。つまらん事で忙しいあんた。やってみたら?

 

1(月) またカリフォルニアの金さんから電話。僕が出した英文メールは素晴らしいと褒めて下さった。何をおっしゃるウサギさん。中学生時代から、高校、神学校と、計12年間も英語を学び、牧師になってからも教会塾で教えていたから、英語なんて屁のカッパ!・・な訳がない。パソコンで英訳しただけ。便利な時代になったもんや。今でも英語は大の苦手。

 

2(火) いよいよキャンプがスタート。今年は参加者が例年の半分なので本音を言えばちょっと気が楽。しかし、運び込む荷物は大して変わらんから一日目はひたすら荷物運び。午後になって山間部で降った雨で増水が始まったがそれは想定内。今年は夜中の大騒ぎも無く、透き通ったカジカの声を枕に夜2時就寝。少人数のキャンプって、ほんま天国や。

 

3(水) 午前5時の川面をカワウが飛び、カワガラスが潜り、ヤマセミが鳴きながら通過して行った。色んな野鳥が観られるのがキャンプの醍醐味。これやから止められん。さて午後になって昨日同様、上空に雷雲が発生してきた。携帯の予報図では連続した雷雲。どうしようか?悩んだ末に撤収を決意。以前なら空を見て判断し、たぶん撤収などしなかった

 

4(木) はずや。ネット時代になって、豊富な情報が逆に勘を鈍らせた。最終日はせめて子供らを泳がせてやるために再び川へ。静かな川の流れを見て強行すべきやったと後悔しきり。過去何度も雨ん中でキャンプをし、増水する川と睨みあって判断したのに。12弟子は突風に慌て、僕はネットで慌てた。来年は「神さまの言うとおり」にしよっと。総勢17名。

 

5(金) 痒くて目が覚めた。腕を見ると気持ちが悪いほど虫に刺された跡。どうやら犯人はブユらしい。都会や町には生息せず、渓流や自然の豊かな場所に住み、関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれる小さな虫。でも、こいつらは僕たちが来なかったら高い栄養素の食事にあずかれなかったわけやな。よっしゃ、来年はもっと御馳走を連れて来るからな。

 

6(土) うだるような暑さと筋肉痛と体力不足と闘いながら、やっとキャンプの片付けが終わった。今年で34回目のキャンプ。当初参加者6名なんて年もあったが、累計参加者1000名以上。一番多かった年は63名。あの時は誰が見ても難民キャンプやったそうな。来年は参加費をオークションにしたり、よく働く人材を優先して会員制キャンプとして開催するか。