周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

10月21―27日

2018年10月28日 | 日記・エッセイ・コラム

正月から始まり、ひな祭り、七夕、ハロウィンにクリスマス。他にもパイレーツ・オブ・カリビアンなどのド派手な装飾。ほんまに『山賊』の飾りつけには節操が無い。しかしそこが『山賊』たるゆえんかも知れん。とにかく初めて訪れた人は度肝を抜かれる。うちから車で5分ほど。この37年間で案内したお客は数知れず。ビップ扱いしてくれてもバチは当たらんで。

 

10/21(日) 大島教会創立110周年記念式。周防のメンバー総勢が大島教会に集まり合同礼拝。そこまでは良かった。昼食時、某周防信徒が「頂きます」と食べ始めた。あのね、よそではお祈りしてから食事なんですよ。記念会では某周防信徒から「長い」「飽きた」との大きなため息。牧師をして37年「僕の牧会は間違っていたのか?」。陰の声「たぶんそうです」

 

22(月) 早朝、のあから「大島がまた断水に」という非常事態メール。時間が経つにつれ次第に状況が判明してきた。どこぞの外国の大型貨物船が大島大橋に接触して、水道ラインやらネットケーブルやらを切断したらしい。それからが大騒ぎ。橋が通行止めになるというので、島から出ようとする車で大渋滞。もしもこれが昨日のことならば周防教会の連中は大島

 

23(火) で足止めを食っていたかも知れない。そう考えると身が縮む。神様に感謝したい気分や。あの人たちのパワーは大島では受け止めきれんからな。しかし今年に入って大島は事件続き。広辞苑の誤記に始まり、断水騒ぎ、迷子騒動や逃亡者騒動の時はワイドショーテレビまでが来島。そして今回の接触事故。これぞ当たり年!んなこと言っとる場合やない。

 

24(水) オケーさんに頼まれた作業内容⇒B4の色画用紙五十枚を縦5mm。もう五十枚を3mmに裁断すること。良い所に来ていた福ちゃんと、同じく良い所に来た慶君に手伝ってもらった(二人にとっては災難でしかないけど)。気が遠くなるような単純作業やが、災難二人組の作業を見ていて違う意味で気が遠くなりそうになった。あんたら、幅がバラバラやがな!

 

25(木) 三日目の夜12時過ぎ。ついに作業完了!似ているなあ。苦労して高い山を制した時のような清々しさに。それもこれも福ちゃんと慶君が手伝ってくれたおかげです。もしもこの作業が僕一人ならば、間違いなく二日はかかっていたであろうところ、彼らのお手伝いがあったので三日で完成させることが出来ました。だからこそ何倍にも感じられた清々しさよ。

 

26(金) 牙城の一角が崩れたという興奮気味の情報が入った。昨日終了した教団総会でガチガチに固められている三十人砦の中に四人の刺客が当選したという。しかも三役の中にも一人(副議長)入った。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。盛者必衰の理が現れ始めたんやな。待てば海路の日和あり。カチャーシーを踊るほどでもないが小躍りはしたい。

 

27(土) 大橋の通行止めで大島からうちの近くの中学に通学している世与(せと)が数泊した。何でもきちんと出来る預かりやすい子や。建ジイ(辻建牧師)の体調が悪い時も手助けをするらしい。出来ればもっと預かって教会の仕事を教え、小坊主として育てたいところやが、その前に牧師の影響が伝わって、良からぬ方向に向かわせてしまう公算の方が大きいか。


10月14―20日

2018年10月21日 | 日記・エッセイ・コラム

銭壺山から瀬戸内海を望む。正面遠くに見える亀みたいな島がどこいらのTVに出てくるダッシュ島とか。民放は再放送の『水戸黄門』か『大岡越前』以外観ない僕にはどうでもええ。あ、『吉本新喜劇』は観ます。『NNNドキュメント』と『テレメンタリー』も。たまに『タモリくらぶ』も。それに時々『世界まる見え』とか・・・。なんのかんのと観てるやん。

 

10/14(日) 天神祭りには自治会住人の協力が不可欠やが、ご奇特にもあるご婦人がうちまで訪ねて来られ「足が悪いので踊りやパレードの警護はできませんが、何か手伝わせてください」と申し出られた。聖書的に「あなたの信仰は見上げたものである」とでも言っておくべきか。続けてこうも言われた。「何もしないとなれば、非国民のような気になりますので」。

 

15(月) 三年半ぶりに年貢を納めに病院へ。以前お世話になった病院にはさすがに行きにくいので小さな田舎の医院へ行く。血液検査や心電図、エコー、レントゲン等のフルコースを受けることになった。「やっぱ教育入院ですか?」と尋ねたら「そんな悠長なこと言っている段階では無い」と一蹴された。「せめて天神祭りが終わるまでご勘弁ください」とお慈悲を乞う。

 

16(火) 今日『日本オオカミ協会』なるものに入会した。「100年前に絶滅したオオカミを日本に復活させよう」という壮大なプロジェクトである。毎年農作物に深刻な被害をもたらす、シカ、イノシシ、サルの天敵を復活させて、自然の生態系を回復させるのが目的の団体。日本の深山でオオカミの遠吠えが聞こえる日が戻ればええなあ。想像するだけでわくわくする。

 

17(水) いつも行く10分千円カットへ。大抵あんちゃんにカットされるんやが、今日はラッキーなことに若い女性が担当してくれた。しかも丁寧にカットしてくれる。多い髪まで梳いてくれた。あんちゃんは10分以内で終わるが彼女は20分もかけてくれた。何でそこまで丁寧にしてくれるのですか?もしかして僕のこと?そんな空想にふけりながらの幸せな20分やった。

 

18(木) その昔、神社に寄附金を出した信徒が「町内の決まりごとですし、たった50円のことですから」と言ったのを聞いたある牧師が「あなたはキリストを50円で売ったのだ!」と叱責した。当時24歳の僕は「そこまでズバリ言ってのける凄い牧師や」と、いたく感心したのを覚えている。あれから36年の歳月が流れ、今じゃ僕は神社の寄附金を集めて回る責任者。

 

19(金) 牧師会の勉強会で麻ちゃんが仮面ライダーについての発題をした。子供の頃、僕と同い歳で、何かと比べられる頭のいい親戚筋の子がいた。その子がライダーファンやったので僕はライダーが大嫌いになった。とは言えライダーに問題がある訳ではない。それにライダーってなかなか奥深いなあ。今は原チャリにまたがって走る正義の味方親父ライダー。

 

20(土) 天神祭りの実行委員長を命ぜられたのは、ちょうど一年前の10/21のこと。場違いで未知なる世界に足を踏み入れ、地元の方々に支えられつつジグソーパズルを組むようなじれったさで始まった準備会やが、今夜の会議で見えてきた最後のピース。ところで今さら言うのも何やが、やる僕もアホやけど、牧師にこんなことをやらせる町内会もアホちゃうか。


10月7―13日

2018年10月14日 | 日記・エッセイ・コラム

『夜の蝶』と言えば今から60年ほど前に上映された日本映画。夜の銀座で生きる水商売の女性の姿を表現したのがこの言葉。一方、このウスバツバメガは昼行性の蛾で西日本を中心に時々大発生する。透き通った羽とオシャレな色彩はなかなかの美しさ。今年は大発生年かどうか知らんが、部屋の中まで侵入してきたので早速モデルになっていただいた。

 

10/7(日) 昼過ぎ、7~8人のおっさんが額に汗かきながら1.8m×4.5mの台車をエッチラ、オッチラ押し運んだ。なるべく車が通らない道を選ぶのでえらい遠回り。何をしているのかというと祭りの山車を乗せるための準備。その後、うつらうつらしている所にミニSLの業者がアポ無し来会。祭り当日に道路のどの辺に設置するかを協議。自分の職業を忘れそうや。

 

8(月) 今日も職業を忘れかけた僕が朝から祭り準備。ふれあい動物園を設営するために公会堂横の広場の草刈り作業である。久しぶりの草刈りで思い出したのは、学生時代近所の草刈りを頼まれた時、草刈り機のエンジン音でスズメバチの巣に気付かず、肩を刺された記憶。名古屋中央教会の(当時大ちゃんと呼ばれた悪ガキ)草地牧師の実家での出来事。

 

9(火) 最近よく童謡を聞きながら心をなごませている。古い童謡に『船頭さん』というのがある。子供のころ耳にした歌なので何となく覚えてはいるが、今日たまたまYou-Tubeで聴いて、そのおぞましい歌詞に少なからずショックを受けた。♪村の渡しの船頭さんは~今年六十のおじいさん~♪じ、じいさんなの?トホホホ・・・♪ソ~レ、ギッチラ、ギッチラ、ギッチラコ~♪

 

10(水) 現場責任者として警察署に出頭。自分の罪を洗いざらい告白し、尋常にお縄をちょうだいする。ちゅうのは嘘です。こんな無駄な嘘を楽しむのが僕の趣味なのでお許しください。実は祭り当日の県道144号線の通行止め許可申請に行っただけ。この県道は昔、参勤交代の道。そこを通行止めにできるなんて、まるで徳川の将軍様になったような気分や。

 

11(木) 今夜の踊りは細かな振りの練習。お師匠さんの熱心な指導。「主と二人で手を取りあえば~♪の所は嬉しそうにね」「そっと忍んで渡りゃんせ~♪は袖で顔を隠して恥じらうように」「そうそう、そこで腰を落として」「ほら膝をくっつけるんですよ」。え?踊らぬあなたは何をしているのかって?もちろん今回も隅っこでの見学者であり、体育館裏の不良になってます。

 

12(金) 先日役場の自治会窓口に提出した天神祭りのチラシ(僕が作成しました)は、「やや宗教色が出ている」と却下されたので、今日新しく書き直したものを再提出。すんなりOKが出た。これで玖珂町の全世帯に配布するチラシが許可されただけでなく、自治会連合会までが後援者となってくれた。しかし政教分離って結構難しいもんや。政治家には無理やろな。

 

13(土) 午前中、祭りの応援に来てくださる『琉球國祭り太鼓(エイサー/広島支部)』の方々が下見に来山。午後からは、祭り当日の通行止め予告看板を町内各所に設置する。夜はうちで祭りの実行委員のトップが集まっての会議。この週のジャーナルだけを読むと、誰ひとり僕の本職が牧師であることに気付く者はあるまい。自分でも分からんようになる程やからな。


9月30日―10月6日

2018年10月07日 | 日記・エッセイ・コラム

自分で銭を出してまで行く気は無いが、町の環境推進委員になった(気付いたらなっていた)関係で訪れた『山口ゆめ花博』。午前中に「秋篠宮同妃両殿下がお成りになられ、緑化祭の式典行事にご臨席あそばされた」らしく、午後になっても結構混んでいた。感想「今度は孫を連れて行ってみたい」とも思わない。

 

9/30(日) 台風24号が来ているというのに礼拝に13名も出席。みんな無茶しよるで。今日は折しも「イエスが嵐を鎮めた」(ほんまかいな?)という聖書箇所での説教。僕は修行が足りんので台風を鎮めることは出来ん(そんなことが出来たら、うちの教会はとっくに信者で溢れとる)。でも「台風の日は無理せず休め」と、うちの信者を鎮めるのは、もっと難しいかもな。

 

1(月) 僕が選挙と言う選挙で応援している人がほとんど連敗している中、昨日の沖縄県知事選挙でのデニーちゃんの当選は久しぶりの吉報。思わず牧師室でカチャーシーを踊った。今月末には教団総会が開かれるが、ここ数年の常議員選挙は全敗。一人一票が常識なのに、全数連記制なんか敷かれた日にゃ、支持したい者は誰一人当選するはずがないやろ。

 

2(火) 日曜の大風でかなりのギンナンが落ちた。9年前、伸びすぎるイチョウを伐採した後、ギンナンが全く実らなくなったが、ここ数年再び実をつけ出した。思わず応援したくなる。頑張れイチョウ!ところが、木の成長と共に根っこも伸びるわ伸びるわ、アスファルトを割って盛り上がり、駐車場がデコボコになっとる。その点に関しては、おい!こら!頑張るなイチョウ!

 

3(水) 環境衛生推進委員とやらを命ぜられている関係で、朝早くから観光バスに乗って山口市内の自治体の視察と、『山口ゆめ花博』の見学へ。昼食で訪れたホテルバイキング。団体で入ったので皿が次々と空になり「料理がなあど~!」と山口弁で訴える推進委員たち。他のお客もいる中でそげな大声を出すのは食事環境的に良くなあで、と山口弁で思った。

 

4(木) 踊りの練習。役割り上、毎回同席はしているが、踊らない男性数人が隅っこでボーッと立っている姿は、まるで体育の授業を見学している生徒のよう。ずっとそうしているのも極まりが悪いので、外に出て時間を潰すことにした。しかし、タバコをプカプカ吸いながらたむろしている姿は、体育館の裏で先生の目を盗みながら喫煙する不良生徒そのものやで。

 

5(金) 祭りで県道の一部を通行止めにするので、道路沿いの家々に「通行止めのご協力」のチラシを配って回る。その沿道には寺院もある。配っていて気付いたんやが、「天神祭りの協力チラシをお寺に配る牧師」か。巷で流行っている珍光景やな。それよりも、ぼちぼち教団の信仰職制委員会あたりから隠密が派遣されてもええ頃やと思うが・・・。楽しみにしとこ。

 

6(土) 台風25号が日本海を通り過ぎ、強風がおさまった頃を見計らって、敬老会の時に撮った写真の回覧をする。阿山上(アヤマカミ)の自治会長が「欲しい人には無料で焼き増して経費は自治会で持つ」と言うのを聞き、こちらも下(シモ)の自治会長として負けちゃあおれんので同意することにした。でも、勝ち負けで自治会費を左右するか?わしゃ知~らないっと。