周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

2月15―21日

2009年02月22日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 難病と闘ったガリは2月2日の夕方、帆波(ほな)に看取られながら死んだ。去年の10月に迷い込んできて4ケ月の出来事。首輪をつけた痩せてガリガリだった迷い猫は人恋しかったんやろなあ。

2/15(日) 15時から分区の年度協議会が柳井教会で開かれる。大島教会の礼拝は14時開会。柳井まで約30分。30分で礼拝を終わらせにゃいけん。讃美歌が6曲(14分),聖書朗読(2分),祈祷+主の祈り(3分),報告+その他(4分)=計23分。差引説教時間は7分以内。ミッションインポッシブル。僕なら可能。

16(月) 帰京する妻を駅に送った帰りコンビニに立ち寄る。レジには客の年齢層を記録するためのボタンがあり、店員が客を見てその年齢を判断して打ち込む。今日僕はマスクこそしていたが29歳以下のボタンを押された♪こんなボタンひとつでええ気分になれるんやから、ほんまは人関関係なんて楽勝なんかもな。

17(火) 熊本の親友キム・ソンヒョ牧師のオモニ(母親)が亡くなられた。何度も周防に泊まりに来てくれたのでオモニのことはうちの家族もよく知っている。満面の笑顔がみんなの記憶に残っていた。この国に言いたかった罵詈雑言は山ほどあったろうに。あの笑顔は日本で生きた苦悩の片鱗も伺えんほど素敵やった。

18(水) 料理の本を買い「食べたいものをリクエストしなさい」と子供らに言ったのはええが、要望はことごとく却下。結局僕が選んだメニューの食材を買いに行く。ところがスーパーで実際に買ったのはメモに無い出来合いのものばかり。まあ僕が行なう料理は調理じゃなくてある種の実験やから…これが正解やろな。

19(木) 防府からの帰り、国道2号で追突された。結構な衝撃でCDや小物が宙を舞って散乱。降りてきたのは年配の女性。「ごめんなさいね」と謝りながらしきりに僕の手を握る(あと30年ほど若かったら嬉しかったが…。またいらんこと書いてしもた)。でも追突より手を握られまくったことの方が僕としてはビックリやで。

20(金) なんとなく頭が重い。事故のせいかな?しかし以前、スペースワールドのタイタンに乗った時のダメージ(あんときゃタイタンを侮っていたのが敗因)よりはマシや。ところで遊園地によっては年齢制限が54歳以下なんてとこもある。早よ乗りに行かにゃあ!おばちゃんに追突されたくらいで参っている場合やないぞ。

21(土) 車の修理中、レンタカーが手配された。トヨタのウィッシュという車。ピカピカやん。スタッドレスでカーナビまで付いとる。こんな車を手配されたら愛車の古さが際立つがな。ところで事故の日、おばちゃんが「仏樣は守ってくれんかった」とつぶやいておられた。牧師に追突したのも何かの縁。改宗でも勧めてみるか。


2月8―14日

2009年02月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 広島と言えば牡蠣(かき)。対岸に宮島を眺めながら自分で焼いて食べる店がある。牡蠣好きにはたまらん店や。しかし難点がある。初めての人には焼き加減が難しい。食べごろを逸してしまうと味が変わる。もうひとつ。焼いているうちに時々爆発する。それが結構激しい。間もなくシーズンも終わるが余所行きを着ての来店はNGやで。

2/8(日) 教会研修会の講師が何やら大きな荷物を抱えて来会。その荷物とは『桂枝雀落語大全』のビデオ40巻セット!「DVD買ったからあげる」って。ほんまかいな?夢でお金を拾い、目覚めてガッカリというケースじゃあるまいな?後から「やっぱりや~めた」なんて言うんやないか?気が気でない。研修会に集中できんで。

9(月) 徳山にて牧師会。でも気はそぞろ。早く帰ってビデオを観たい。何から観ようかなあ~?やっぱ『くやみ』か『池田の猪買い』からやな。いや『花筏(はないかだ)』もええなあ。『持参金』も捨てがたい。『宿屋仇』に『代書』も楽しみや。『いたりきたり』や『動物園』はまだ一度も聴いたことがないぞ。牧師会に集中できん。

10(火) 夜、田舎青年の保男が冥途の土産にお参りしたいというので『ドンキホーテ』(雑貨屋/広島店)に行く。若者に大人気の店やが、品物が多すぎて目がチカチカする。それにこういう店に来ると、つい、いらんもんを買ってしまう。実際に今回は携帯電話のソーラー充電器を買うてしもた。電源が無い場所でも充電が

11(水) できるという優れもの。これさえあればいつどこで遭難しても安心や!って…いつどこで使うねん?遭難なんて出来事は普通に暮らす人の人生にはまず無いで。あったところで一生に一度あるやなしやのことだっせ。それにそんな場所ではおそらく電波が入らんと思うんやけど。後から後から悔いることしきり。

12(木) 例の高級トロピカルフルーツのアテモヤが(たぶん)熟し、ついに食べごろの日がやってきた。1個880円の実に包丁を入れる。パソコンで調べたとおりに切り分けてスプーンですくって口にした。おおお!こ、これは!うむむ…。確かに美味いとは思うが庶民の味やないな。イチゴ2パックの方が幸せを味わえた。

13(金) 家の中よりも外の方が暖かいくらいの南風が朝から吹き始めて、それが次第に強くなり突風をはらみ出した。春一番や。それと同時に今年の花粉症が始まった。山口は去年の3倍だとか。僕にとってはそんな情報は意味がない。聞けば聞くほど気が滅入る。始まりと終了だけ教えてくれたらええ。後は大きなお世話や。

14(土) バレンタインデーに告白するんやけど…4日に行なわれた平本さんの葬儀で、彼が生前大好物だったという洋酒入りのチョコを「故人の思い出にどうぞ」と列席した人たちに配った。ところが後から天語(テンゴ)が言ったそうや。「平本さん、あのチョコ嫌いって言っとった」。今更言うか!お棺にも入れてしもたがな。合掌!


2月1―7日

2009年02月08日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo礼拝堂の正面の壁に飾られている木の十字架は簡単に取り外しができる。そのようにした理由は二つある。①この壁をプロジェクターのスクリーン代わりに使うため。②あらゆる目的で会堂を自由に用いてもらうため。今回もその役割が果たせた。ちなみに、この十字架は大工をしていた保男のオヤジさん(故人)に作っていただいたもの。

2/1(日) 今さら言うのも何やけど、なんで仕事を始めたら眠くなるんやろ?反対に、なんで仕事が終わったら目が覚めるんやろ?医学的には単に脳内で放出されるドーパミン物質のせいやとは思うが、神さん…なんでこの現象を逆にしてくれんかったんや!日曜日の午前1時を過ぎた頃、ほぼ毎週僕はこれで神を恨んでいる。

2(月) 昨日から危篤状態だった猫のガリが16時頃に死んだ。帆波が一人で看取った。たぶん天語、彩七、友佳の順で帰って来ては泣くに違いない。1年前にリドが死んだ時も同じやった。あんな光景を見るに忍びない僕は亀の里の事務所にこもって事態が過ぎ去るのを待つ。牧師だって人の子。現実逃避したってええやろ?

3(火) 闘病生活をしていた平本満さんが亡くなった。牧師をしていて臨終に立ち会ったのは初めてのこと。昨年10月から長く苦しい闘病生活を送っておられた彼の顔から苦痛が去ってゆく瞬間やった。声をかけるのも忘れてしまうほど静かに穏やかに「その時」はやってきた。さあ、平本さん。戻りたかった亀の里に帰ろう。

4(水) 教会にて無宗教での告別式を行なう。生前の一時期、身を置いていたという創価学会の方々の要望で式の前に読経が行なわれた。南無妙法蓮華経が礼拝堂に響き渡る。後日、江田島の実家では浄土宗での法要も行われるとのこと。色んな神仏に送られた平本さん。良かったね、どこでも好きな「あの世」を選べるよ。

5(木) 3日は僕の誕生日やったがこの日、実に20人から計44通のメールが携帯電話に届いた。携帯を持って10余年。一日でこれだけの着信数はダントツの新記録!ただこれが全部「誕生祝いメール」ならええんやけど、残念ながら祝いは5通だけ。残りのほとんどはヒラホンさん、全部あなたに届いたメールですよ。

6(金) 先日友佳が沖縄旅行に行ったんやが、その時、機内で抽選会があって2等2万円相当のペア宿泊券が当たった。もちろんそんな「ええもん」は漏れなく僕がいただくことになる。が…その券は『石垣全日空ホテル&リゾート』指定。石垣まで行くための航空券は二人で往復約20万。激安でも8万。どないせえっちゅうねん。

7(土) 沖縄産の見たことも聞いたこともない《アテモヤ》という名の果物を買ってきた。1個880円!なんでこんな高価なもんを買ったかというと「糖度25!木になるアイスクリーム」とのキャッチコピーが好奇心を誘った。スイカでもせいぜい15か16。ハンパな果物やないぞ。今熟れごろを待っているとこ。期待してまっせ880円!


1月25―31日

2009年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo空から虹の涙が落ちてきたのかと思った。…なんて中年オヤジが言うと最近じゃ「キモい~」と一蹴されてしまうかも知れんが、せめて「かわいい~」くらい言ってもらいたいなあ。雨上がりの駐車場で発見したオイルの輪。太陽に当たってキラキラと輝いていた。そんな悠長なこと言ってられんぞ。車のオイル漏れやがな!また銭かかりまんで。

1/25(日) 大相撲に関する個人的見解を言うと、悪いけど僕はゴルフや乗馬同様、スポーツとは認めん。マゲとかマワシとかシコとか塩まきとか、ありゃいったい何のまじないや?どれをとっても変な大相撲。ただ、非日常的興奮を与えてくれるのも事実。今日は初場所千秋楽。朝と白の一騎打ち!手に汗にぎったで~。

26(月) もともと元気のない迷い猫のガリやが、最近食欲もなく具合が悪そうなので獣医に診てもらった。肺炎を起こしているうえ、さらに腹部に腫瘍が見つかった。猫エイズにもかかっている。金のある宗教なら他にいっぱいあるのに、よりによって貧乏教会になんか迷い込んできて。お前も見る目のない猫やのう。

27(火) 夕方ブッチャケ君が突然あらわれ、以前僕が食べそこなったドライカレーを作ってごちそうしてくれた。しかし律儀な男やで。信徒でもないのに献金をしてくれたり、料理まで作ってくれたり。宗教なら他にいっぱいあるのに、よりによって貧乏教会になんか迷い込んできて。君も見る目のない奴やのう。

28(水) ドイツの牧師からの国際電話で起こされる。3月に来日されるらしく、わざわざうちの教会に来て礼拝の説教を担当してくださるという。ドイツ語で会話をしたかったんやが相手が日本語で話しかけてくるので、僕も今回は日本語(大阪弁)で応対をした。ちなみにその牧師も関西弁なまりの日本人やったりして。

29(木) 朝青龍に厳重注意。理由は千秋楽の優勝決定戦で見せたガッツポーズ。それを指摘するなら高見盛なんてロボットやぞ。それにスポーツにはガッツポーズは付きもんや。やっぱ大相撲はスポーツではないんやな。かく言う僕も密かにガッツポーズに憧れとるんやが…僕が優勝できるとすりゃ詭弁大会くらいか。

30(金) 修理が終わったとの連絡を受け、子機を取りに行く。保証期間切れなのに部品交換までしてくれた上、無料だという。先週、受付の姉ちゃんに大文句たれたからかな?もしそうならば、めちゃガラの悪いおっさんと思われたんかも。岸和田なら普通やけど、山口じゃ「その筋のもん」に見えたんやろか?

31(土) 慎がわざわざ広島から天語に勉強を教えに来てくれた。ありがたいことや。そういえば20年ほど前、塾をしていたころ僕が慎に勉強を教えてやっていたなあ。彼が今日あるのも僕のおかげやろ(その慎は私立も公立も落ちてしまい、繰り上がり合格で命からがら入学した)。その時のスリルも僕のおかげやろ。