周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

12月20—26日

2020年12月27日 | 日記・エッセイ・コラム

このお菓子の他にジュース15種類にビール7種類を用意して、ご近所の方々の来訪を待っていたが、二日間にわたって子供~大人まで予想以上の来訪者があった。もしかしたらキャンドル礼拝に来る人数より多いんちゃうか?お菓子効果抜群やな。ちなみに教会員たちにはこの期間中の出入り禁止を命じた。お客さんが恐がって近寄れんかったら困るんで。

 

12/20(日) 午後からの大島教会のクリスマス礼拝に皆で出席するので、周防の礼拝後は慌ただしく《すき焼き&寄せ鍋》で祝会を開く。コロナで外出禁止を申し渡された人たちが5名ほどいるので淋しい祝会や。特に肉好き栗栖さんがいない。心中「ごめんね」と思いながら肉が無くなる心配をせず食べました。とは言え大島に出発する時間が迫っている。それ食え!やれ食え!

 

21(月) みかん収穫作業2回目。後1回で全て収穫できそうや。今月は目まぐるしい忙しさやったので、今年はみかんの裏年ゆえ、本音を言えば助かった。クリスマスカードも投函したし、とにかく大波はなんとか無事に乗り切ることができた。今夜は冬至。ゆっくりと柚子湯にでも浸って今日まで溜まった疲れをいやそうと浴室に入る。み!水風呂やがな!寒さで死にかけた。

 

22(火) 眼の定期検査へ。今回も瞳孔を開く目薬をさされたので、世の中がまぶしすぎて目が開けられん。教会に戻って部屋で仕事をしていたら誰かが来たようす。戸を開けて出ると郵便屋さんやった。郵便屋のお兄ちゃんが僕を見て戸惑った顔をしている。何や?牧師室に牧師がおることがそんなに変か?おかしな奴っちゃ。後で気がついた。サングラスをかけたままやった。

 

23(水) 高校のクリスマス礼拝。え?どこ?歌っている讃美歌の箇所が分からない。そこで「すみません」と隣にいた校長に尋ねる。だって周防教会は未だに旧讃美歌なので新しいのは知らんのよ。午後から出かけたみかん収穫作業も終了。年末は「倒れる」と思ったが持ちこたえた。でも考えてみたら、これって普通に人並み程度の忙しさやで。要は僕に問題ありってことやな。

 

24(木) キャンドル礼拝中止の代わりに、今日明日40時間、近所の人たちに教会を開放することにした。朝から礼拝堂のテーブルにお菓子や飲み物をドッサリ、ズラリと用意して待ったが・・・誰も来んやん。まるで餌で獲物を誘引してるみたいやな。余ったら誰が食うねん。しかし、午後になってぞろぞろと集まって来た。やった!捕獲成功!会堂中が子供らの奇声であふれかえる。

 

25(金) 今日も教会は大賑わい。開放などと言ってるがうちは年中無休24時間コンビニのごとく開放状態や。楽しくおしゃべりしている人たちを見て思う。これが全員教会員やったらなあ。でも教区援助は打ち切られるやろな。夜、外でバンバン音がする。ベランダから見たら花火や。近距離で三か所も。なんというサプライズ。ジーンときた。ガンバレ医療関係者!町民の皆も!

 

26(土) 戸川幸夫は僕が最も愛する小説家で、今週から彼の動物文学全集を読み始めている。いつも床に入ってから読むので、まるで夜話を聴きながら眠りに入るような幸せな感覚に包まれる。明け方、トラに襲われる夢を見て目が覚めた。めちゃリアルやった。心臓に悪いドキドキもん。でも怖い夢は大好き。だって、只で疑似スリル体験が楽しめる。大満足で再び眠りの中へ。


12月13—19日

2020年12月20日 | 日記・エッセイ・コラム

礼拝後みんなでお昼を食べていたら窓に何かがぶつかった音がしたので外に出てみると、草むらの上でこの子が気を失っていた。シジュウカラや。近くでけたたましくジョウビタキが鳴いて、別のシジュウカラと争っていた。推理⇒シジュウカラのカップルにジョウビタキが嫉妬してケンカになった!んな訳なかろう。僕の手厚い看護で気を取り戻したこの子は元気に飛んでった。恩返しを期待しているぞぉ!明日年末ジャンボでも買うか?

 

12/13(日) 昨日から採点作業が始まっている。生徒たちの顔が浮かんでくる。その昔、神学校の試験で教師から「村田く~ん。下駄はかせておいたからね~」と言われたことがある。最近では下駄は死語かな?だけど下駄をはかせてあげたい子もたくさんいる。お気楽な神学校とは違って、高校じゃそういう訳にはいかんので僕流特別救済策を取る。どんなって?言えますかいな。

 

14(月) 今日は200人以上の解答用紙に一言ずつコメントを書きそえる。別にそこまでする必要は無いのかもしれんが、泣いても笑っても聖書の授業を受けるのはこの学校では1年生の時だけや。え?笑いこそしても泣きはしない?生徒たちのそんな声が聞こえそうや。つくづく思った。この授業が、もしも2~3年生まで続くのならば、これだけは自信もって言える。僕が泣きます。

 

15(火) 採点が終わった後は一番しんどい成績評価や。他のキリスト教学校の教師たちはどないしてんのやろ?僕の悪いクセで、軽いノリで引き受けた教師。後悔が怒涛のごとく僕に襲いかかる。教務教師のスーパースター、矢野一さんよ!早よ戻って来いよ~ぉ!俺は待ってるぜ~!これが終わったらクリスマスカードも作らにゃいけん。たぶん年末頃には倒れると思います。

 

16(水) そのクリスマスカード作りを始めた。学校関係の仕事が終わった僕はどうやらハイになってるんやろな、机に釘付けになることに快感すら覚える。頭は朦朧としているが作業は猛スピードで進んでいる。近年にないドーパミンとかいうやつが大放出しとる。血沸き肉躍る!今だ!チャンスだ!真空飛びヒザ蹴り!キックの鬼!ちょっとあんた、少し寝た方がええんちゃうか。

 

17(木) この町に40年近くも暮らしてりゃ、今さらマイナス5度くらいは平気になった。そんな寒い朝、元気に登校したが、あかん・・・生徒が提出するノートのことをすっかり失念していた。急に寒気まで感じ出す。授業を終えた後、ずっしり重いノートを抱えて、泣きながら校門を出る。当然の報いやけどクリスマスカード作りはあえなく中断。今年は「滅入りぃクルシミマス」や。

 

18(金) ジョンレノンの『イマジン』と『ハッピークリスマス』の動画を生徒たちに見せながら今年最後の授業を終える。しばらく職員室に残って生徒たちのノートをチェックすることにした。ガ~ン!なんじゃこりゃ?誰がこんなことを教えてたの?意味が分からん。しかし、ろくな授業をしとらんな僕は。ごめんね。三学期はもうちょっと「普通」の授業をするから許してね。

 

19(土) クリスマスカード作りを再開。体力というものはほぼ限界なので、もはや気力だけが頼り。そんな気力もみかん収穫作業が終わるまで持つのかどうか。それに明日はもうクリスマス礼拝や。涙がチョチョ切れそう♪ギリギリまで頑張って~ギリギリまで踏ん張って~ピンチの、ピンチの、ピンチの連続、そんな時、矢野一マンが欲しい~♪ (ウルトラマンガイア主題歌より)


12月6—12日

2020年12月13日 | 日記・エッセイ・コラム

昔は木箱に入ったままリンゴが売られていた。おがくずをかき回しながら手ごろなリンゴを探す。店のおばちゃんに「汚い手でかき回したらあかんで」と叱られながら泥だらけの手でかき回した。種類は国光(コッコウ)。一個5~10円。隣は昭和のポスターやが、メッチャ素敵なお姉さんや。こんなお姉さんに注意されていたら、幼い僕でも手を洗っていたに違いない。

 

12/6(日) 大島教会の礼拝に行く。ここ最近大島に来島する観光客がかなり増えている。県外からの移住者も目立つようになった。コロナの影響と何らかの関係があるのかも知れん。その反面、過疎化はそれ以上に進んでいるのが現状。なんとも不思議なことに、地元の若者は島を出て、外の若者が島に入って来る。どっちやねん。かく言う僕も島ではどっちつかずの牧師やが。

 

7(月) 学期末の試験問題を作る。例年ならば、ぼちぼちクリスマスカードを作っている時期やが、今年はそれどころやない。生徒たちの顔が目に浮かぶ。なるべく易しい問題にしてやらねば。そう言えば牧師にも正教師試験なんてのがあったなあ(え!まだやってるの?)。どこのどいつがどんな顔しながら作ってるんじゃ!どうせなら時々性格試験をすべきや。僕は自信ないけど。

 

8(火) 今年はキャンドル礼拝を中止にするかわり、24~25日の40時間ほど地域の方々に向けて『教会開放』することにした。そのためのチラシを作る。『いつでも自由に好きに使ってください。お菓子やドリンク食べ放題・飲み放題!』と年末大盤振る舞いや。ただし!教会関係者はご遠慮願います。なんでや?って?怖がって誰も寄り付かん可能性があるからに決まっとるがな。

 

9(水) 診療所の医師に先日の学校健診の結果のことを尋ねた。僕「膵臓描出不良って書かれてたんですが、どんな病気ですか?」。医師「肝臓が大き過ぎたり、内臓に脂肪が付き過ぎてエコーできませんということです」。僕「それって・・・すなわちデブちゅうことですか?」。医師「ま、そうですね」。そうならそうとハッキリ「肥え過ぎ」とか素人でも分かるように診断書に書けよ!

 

10(木) 完成した試験問題を学校に持って行く。この試験をいわゆる正教師とか呼ばれている連中に受けさせたら、おもろいことになるやろなあ。おそらく多くの牧師はたぶん解答できんで。たとえばこんな感じの問題。『ザビエルが日本に宣教しに来た本当の目的は何?』『その時、大名大内義隆に献上したとんでもない物って何ですか?』。うちの生徒たちなら簡単に答えるで。

 

11(金) 学期末試験の最終時間が聖書のテスト。みんなへろへろやろなあ。各教室を回って「何か質問はありませんか?」と聞いて回る。手があがった生徒の所に行って聞く。「ん?何々?ああそれはね・・・」って、あんたそれを言ったら答えになってしまうがな。「他に誰かいませんか?」。他の生徒の所に行く。「何々?」それも言えまへん!ほんまに油断も隙も無い連中や。

 

12(土) 今年もみかんの収穫作業が始まった。裏年なので実りは少ないし、まだほとんどが色づいていない。それでも2~3人で作業しても三日はかかるやろな。色づきで思い出したが、うちの帆波の奴、ええ歳こいて色づきやがって化粧が濃いのなんの。保育園児らの前では見せられん顔や。え?職場にはすっぴんで行く?当たり前や!その顔見たら子供が泣く。わしも泣きたい。


11月29日―12月5日

2020年12月06日 | 日記・エッセイ・コラム

友希の店『アロハ・オレンジ』2号店が大島教会の近くに開店。知る人ぞ知る行列必至のギャング丼の店。小さく写っているのは天才フラガールのあ。2号店の看板娘・・・と言いたいが間もなくハワイに留学予定。教会にとっても大損失や。現在ここでバイト中。友希よ、のあが「時給上げてほしい」言うとったぞ。それからたまには俺にもバイトくれ。

 

11/29(日) 午後から光教会の礼拝へ。先々週のことやった。テーブルの上に置いてあった高級そうな菓子折りが気になっていたんやが「あれはきっと代務の角田牧師が来た時に出すんやろなあ。どうせ僕はしがない単なる協力牧師やも~ん」と少しひがんでいたのであるが、今日の礼拝の後に出してくれた。え?お茶会は第5日曜なんですか。疑ってすんまへんでした。

 

30(月) 亀の里募金趣意書ならびにニュースの全国発送作業。今では年末の恒例行事。分区内4教会から11名が集まってご奉仕くださった。これが終わればミカン収穫作業と年末年始の挨拶状書きが重なりながら続き、今年はその上に学期末試験まで作らにゃならん。これが一番の頭痛の種。後悔先に立たず。軽いノリで気軽に引き受けた教師。自ら蒔いた種を刈る日々。

 

1(火) 広島女学院大学で初めて無観客礼拝なるものを体験した。公開生放送開始早々に「皆さんこんにちは。政見放送の時間です」と言うてしもた。だって目の前にカメラが2台も置いてあるんやもん。関西人なら誰でもボケたくなるでしょ。まあ二度と呼ばれることはないやろという安心感から出たボケです。最後に「お祈りは別料金ですか?」と言って締めくくった。

 

2(水) 年末のお歳暮は小学校4年の時の恩師に毎年贈っている。人生で一番荒れていた僕を根気強く指導してくださった徳島県出身のおなご先生。大学を卒業したばかりで、僕みたいな生徒がいるクラスの担任を任されたんやから不運としか言い様がない。最後はついに泣かせてしまった。その反省も空しく、今でも色んな人々を泣かせ、困らせ、怒らせ、呆れさせとる。

 

3(木) 毎週教案を考えるのも一苦労(僕の場合は五苦労⇒ご苦労とのシャレ)。今日はLGBT(Q+)と聖書(キリスト教)との関係について。内容が内容なだけに話すこちらにもつい熱が入ってしまい、用意していた教案から脱線することはなはだしく、いらぬアドリブが止まらない。ただ自分でも思うけど、こんな授業を受けせられる側は災難やで。やっぱ僕は教師に向かない。

 

4(金) 秋に受けた学校健診の通知が届いた。今回も成績表を開けるような気分で開封。何々?胃がん検診は異常なし。検便の大腸がん検診も異常なし。ええぞ、その調子や。最後は腹部超音波検診や。ん?「脂肪肝に膵臓描出不良ですが放置しても構いません」。なんじゃいそれ?「肝臓はフォアグラであんたの膵臓見当たりまへんが悪なっても当局は知らん」ちゅうことか?

 

5(土) 富田一家が来会。稔君に先日作動しなくなった室内インターフォンを見てもらったところ導線は切れていないことが判明。26年使っている本体側の故障か。新しいのを買おう。しかし「芸は身を助ける」というけど技術を身につけている人はええなあ。それに比べ牧師になる三大条件は「我儘」「自信家」「世間知らず」。我が身を助けるどころか人まで巻き込む罪人。