周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

8月21―27日

2011年08月27日 | 日記・エッセイ・コラム

20110802082019子供の頃、蛾と蜘蛛が大の苦手やった。そこで夏休みの自由研究で蜘蛛の生態研究を行なった。恐さで叫びながら研究した結果、えらいもんで蜘蛛嫌いを克服。蛾も同じように研究して克服した。やっぱ苦手なもんは避けずに近づくべきやな。全国津々浦々の僕を嫌いな方々!ぜひ近寄っといで。噛み付かんからね。写真はヤママユ。

8/21(日) 広島空港⇒羽田行きは13:30発。うちから空港まで110km。普通ならアウトやが僕の説教が短いのと、暴走運転で、礼拝が終わってからでも余裕で間に合う(色んな意味において説教は短い方が得やで)。夏休みの里帰りラッシュの家族連れで混み合う空港で、めぐちゃんとの最後の昼餐は尾道ラーメン。またおいで。

22(月) 行きつけのクリニックの最大の難点はトイレが男女共同スペースであること。今日も検尿を取っている最中に突然後ろからバアちゃんが「これはどこに出すんかいのう?」とコップを差し出してきたので「そ、そこの窓んとこですよ」とアゴで教えてあげた。危うく出かかった小便が止まるとこやったぞ。

23(火) 鹿島教会の久保田愛策牧師が来山。今回は妻の瞳ちゃんが来られないらしく、みんなガッカリしていた。三日後に、やはり女房を置いて一人で来るという佐藤牧師にもガッカリした人は少なくない。かく言う僕もこの30年でいったい何度「雅子さんは?」と聞かれ、あちこちでガッカリを撒き散らしながら旅してきたことか。

24(水) 中西さんから「今晩ですよ」と教えられ、灯篭流しの見物に行った。初めて観る灯篭流しやが、先頭を行く親舟は沈没し、他の灯篭は岸にへばりついて流れない。たしかこれは先祖の魂を弔う儀式やったよな。へばりつく灯篭を竿で突き返す村人の姿は、この世に未練を残す魂を棒で追い払うように見えた。

25(木) 飲酒問題で光星学院の祝賀会は中止,準優勝報告会は謝罪報告会となった。飲酒3部員(停学)は「野球を愛する者たちへの背信行為」との酷評。でもそれは「規律を忠実に守る高校生の模範的な姿を愛する者たちへ」の間違いやろ。高校時代、部活の先輩送別会は予約した割烹料亭で大宴会。トイレはゲロの山やった。

26(金) 桂浜に建っている坂本龍馬の銅像に似ていると思うんやが、漫才コンビ・オードリーの春日の方がもっと似ているという佐藤直樹牧師が来山。カラオケが大嫌いで、軽いツッコミにもボケで返せず、旭川出身なのにスキーは苦手、猛虎一筋生涯虎党の無骨な彼やが、僕の留守を助けに来てくれたええ奴や。

27(土) 明日の走野の結婚式のため大阪へ。当初「日曜の正午。大阪のホテルのチャペル。司式は外国人牧師」と聞いた時にはのけぞった。『門前の小僧習わぬ経を読む』という諺があるが、君の父も牧師やということを知っとるか?結局、式は僕がすることになったが…もうちょっと経を読み聞かせておくべきやったかのう。


8月21―27日

2011年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 左上が山賊むすび。下が山賊焼き。ここに山賊うどんが加わると無敵の定番メニュー「山賊トリプルセット」が完成する。今はこのセットで満腹コースやが、ひと昔前は山賊むすびが信じられんほど巨大やったので、このセットを注文する人は素人さんだけ。知らずに注文をして泣きながら食べている家族連れやカップルを何組見たことか。

8/14(日) ハチ,アブ,ガ,クモ,ムカデ,ヤスデ,ゲジ,ケムシ,カメムシに効くという殺虫剤がなぜか教会にある。どの虫たちも自ら人を害しない隣人みたいなもんや。アブに関してはキャンプ場でのみ死闘を交えるがここにはおらん。そういう意味で考えると、えげつない一報的な殺虫剤やな。誰が買うたねん?

15(月) 教会連合誌に「(西中国総会の席で)未受洗者配餐を公に発言する方がいた」と書かれていた。それってバシッと僕のことやがな。でも一致すればほんまに信徒は増えるんか?そんなことより僕の夢は全教会コンビニ構想。会堂24H開放。野宿者に宿提供。牧師給統一。そこまで一致させるなら考えてやってもええ。

16(火) 某教会のバーベキュー会にゲストとして招かれた!とばかり思っていたんやが、きっちり参加費を払わされた。そこでハッと気がつく。そうか!招かれたのは僕ではなくて、持ってきたビールサーバーやったんや!こりゃウッカリしていました。ちなみに教区で「出前ビア委員」なんてのがありゃ僕は適任やで。

17(水) カラオケに行っている子供らを迎えに下松の娯楽の伝道…もとい!娯楽の殿堂ユーズボウルへ。懐かしい!ここのゲーセンにもよく来たもんや。以前はゲームセンター荒らしとまで呼ばれた僕やが、一線から退いて早十年。他にファミコン名人と呼ばれたこともあった。ぜひ履歴書に書きたい僕の自慢の経歴。

18(木) 「今夜テレビで山賊が紹介されるメール」を色んな人に配信した。番組終了後あちこちから、あんなレストランがすぐ近くにあるなんて実に羨ましいという感想が多数寄せられた。客が来れば山賊。僕が周防の就任面接を受けたのも山賊。こんな性格になったのも山賊。聖餐をオープンにするのも山賊。…んなわけ無いか。

19(金) 今日は何年ぶりかにめぐちゃんが来る。昔、周陽教会におられた渡辺牧師の娘さんや。めぐちゃんが来山する。めぐが来山。ちゅうことで僕の予定表には「メグ・ライザン」と書かれてある。こんな風に手帳についつい駄洒落で記してしまうんで、時々誰のことなのか、何の用なのかが分からなくなってしまう。

20(土) なでしこジャパンに国民栄誉賞が与えられた。なんでそんな酷なことをするんやろ。まだ若いのに彼女たちの未来は真っ暗やがな。かわいそうになあ。こんな賞をもらった日にゃ、悪いことはできん。失敗もできん。世間を騒がすこともできん…。ちなみに僕がこの賞を辞退するのはそれが怖いからですな。


8月7―13日

2011年08月14日 | 日記・エッセイ・コラム

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ここは大島。マリんちから歩いて1分のプライベートビーチと言ってもええような貸切の海。混んでいる海水浴場なんて行く気にならん。ピチピチの水着ギャル(死語ですか?)が居なくてもこっちの方がええ!と言えるような歳になりましたわい。

8/7(日) 「PTA補導部」と書いた腕章を付けた妻を隣町の花火大会会場まで送る。悪い事しとる中学生を片っ端からとっ捕まえに行くんかいな。こんなオバハンが祭り会場をうろついてりゃ楽しい気分も台無しやで。でも30分で任務は終了したという。要するに行ったという事実が大事。大義名分だけ果たしゃええ。

8(月) 帆波宛にKRY《さわやかモーニング》から郵便。僕が応募した下関の『海峡館招待券』が当たったのだ。ハガキに何て書いたのかは忘れたが、「中3の受験生です♪毎朝みてま~す?」てなことを帆波になりすまして適当に書いたような気がする。ま、当たればこっちのもんよ。券は父さんがもらったぜ。

9(火) 症状が出だした頃とベランダ工事の手伝いを始めた時期が一致する。僕の身に一体どんな異変が起き始めたんやろ?一度病院で診てもらうべきか?その症状とは…最近なぜか6時前に目が覚める。遅寝遅起きの僕が早寝早起きになるなんて!ともあれ、歳をとれば早起きになるという迷信なんざぁ信じんぞ。

10(水) 夜中に原チャリで走り回った。今は使われず草ボウボウの幽霊トンネルや、由宇(ユウ)から祖生(ソウ)に抜ける裏山道を走る。幽霊も暗闇も恐くなんかないが山道の途中で停めてあった軽トラの側に立っていたオッサンにゃ驚いた。こんな時間こんな所で何しとんねん?しかしオッサンも僕を見てそう思ったに違いない。

11(木) 昨年、義母がお世話になったヘルパー・ステーションから花束が届いた。細かなお心遣いに恐縮したが、「初盆なので」と言いながら教会に持ってきて下さったお心遣わん行為はもっと嬉しかった。こんな優しい国でキリスト教会を営業したいなら、プライド高い隣人愛やつまらん選民意識は棄てることやな。

12(金) たぶん今年最初で最後の海水浴。ガキども連れてモリ持って出かけた。でも遠浅の海で泳いでいる魚は体長10cm以下の(山口弁で)コマい魚ばっかり。こんなのを突いた日にゃブーイングの嵐やで。そこで自慢の水中撮影できる携帯で撮ることにしたが逃げるわ逃げるわ。お前らおとなしくせんと突き殺すぞ。

13(土) 心をこめ、愛情をこめ、分かりやすい言葉で自分でも(結構ええ線いってるんちゃうか牧師さん♪)などと思いつつ熱弁した後、聴いていた高校生が言った。「それとこれとは違います」。ガビ~ン!ギャグが滑ったお笑い芸人よりも惨めや。女子高生にとって親父の御託ほどウザいもんは無いということを学びました。


2011-08-07 09:27:33

2011年08月07日 | インポート

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今年も好天に恵まれたキャンプ。延べ参加者は32名。写真ではキレイに見えるが、最近は石のコケが増え、アブはいるわ、蚊はいるわ、時々マムシも出るわ、落雷も多く、雨が降って増水すれば命にかかわるわ…。それでも毎年楽しみに来る人々よ。あんたら、きっとなにか間違っとるぞ!

7/31(日) 先日『山賊』に食べに行ったら8/18に「けんみんショー」という番組で紹介されますというポスターが貼ってあった。以前「山賊に行ったけど周防教会は遠いと思って寄らんかった」という遠方の客がいた。うちから車で5分や。調べる気なかったんやろ?とにかくそういうことでテレビを楽しみに。

1(月) 大島教会の野口さんが成り行き上『ペンション・オレンジランド』の経営を任されることになった。ビー球海水浴場の前にある宿泊施設です。とても難しい経営の宿らしいです。たしかにミカンの島やからオレンジランドなんていう安易な命名からして前任者のセンスが問われそうですが、ぜひともご宣伝ください。

2(火) 教育委員会に預けているうちのテントを取りに行く…ちゅうのは嘘やが、30セットも在庫があるキャンプ用品を借りに来るのはここ数年うちだけ。税金で用意したものを無駄なく使ってあげている。言わば町への貢献や。かと言って「あげます」なんて言われた日にゃ困るで。うちには保管場所がない。

3(水) キャンプ一日目。台風9号は参加を取りやめたらしく、コースを西へと変えていった。ところで、今年のキャンプの目玉はパワーアップした保険金。入院費は去年と変わらないが、死亡時はなんと3000万。掛け金は一人240円。宝くじは自分自身。サスペンス映画のような奇妙な雰囲気で始まったキャンプ。

4(木) 二日目。毎年楽しみにしているのが満天の星。四方を山に囲まれた谷から観る空はまさに天然プラネタリウム。これだけ満天の星が拝める場所はめったにない。流れ星を待ちながらそのまま眠ってしまうのも気持ちいい。ただし、蚊のえじきになってしまうので、朝になったら刺された跡も体中に満天やで。

5(金) 最終日。朝5時に起きた理由は早朝に姿を見せる野鳥たちを観察するため。まずはキセキレイが現れた。次にカワガラス。姿は見せないがコゲラの声がする。残念ながら今年は清流の宝石、カワセミは見られなかった。さて川の流れよりもうるさいガキガラスたちが目覚める前にもうひと眠りしとこ。

6(土) 滋賀からキャンプに参加した耕太を昼過ぎに見送ったあと、大島教会で借りた軽トラを返しに行く。66年前の今日この島の海岸線からもハッキリとキノコ雲が見えたという。今朝、広島市長が平和宣言を述べていた。毎年微妙に違う平和宣言。押しが弱い脱原発。ズバリ言えぬ腹の内。ある意味で平和やのう。