周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

7月24―30日

2022年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム

新神戸駅前風景。玖珂駅前(うちの教会がある駅)とは違うなあ。昔、玖珂駅でこんなことがあった。駅に電話がかかって、駅員が「はいはい」とだけ言って切った後、列車が入線。しばらく発車せんかった。と、タクシーから降りて来た婆ちゃんが「すみませんねえ」と言って列車に乗り込んだ。待たせていたんかい!古き良き時代の出来事。

 

7/24(日) コロナ禍、全国的に精神科病院では患者の外出を禁止。罹患しても救急搬送されなかった。でも外出を許さなかったのは社会の方だ。今日、敏子さんが2年半ぶりに礼拝に出席。いつも礼拝後に恋人の植木さんと過ごされていた和室で長い長い眠りについて。やっと戻って来られましたね、敏子さん。

 

25(月) 時速70km/hで走る霊柩車なんて見たことがないぞ。首をかしげながらついて行った。すると途中で止まったドライバーが降りてきて「すみません道を間違いました」と謝った。きっと植木さんを一人残して逝くことに未練があって、急ぐドライバーを惑わしたんやろなあ。そうなんでしょ?敏子さん。

 

26(火) キャンプ場の下見に行く。例年通り、川の水は澄んでいて河原の地形も問題ない。ひとつだけ心配があるとすれば、ここはキャンプ場ではないし、河原は狭いので先客があればアウトや。しかもコロナの流行で世の中は空前のキャンプブーム。あの作戦で行くか。「ここクマが出ますよ」と言って人払い。

 

27(水) 先週第4子目を出産した彩七が退院して教会にやって来た。しばらくうちで面倒を見ることになる。初めての男の子で命名は隼(しゅん)。時代劇好きの僕としては隼之介とかにしてもらいたかったんやが仕方あるまい。昔、自分の子の名前の候補に苦死勝(くしかつ)というのもあったなあ。却下されたが。

 

28(木) モビリオのエンジンがぶっ壊れてしまったので、新しい車シエンタを購入した。新しいとは言っても残念ながら新車ではない。とにかく車が無ければどうしようもないので「何でもええからとにかく安いの!」と車屋に頼んでいたらこの車を紹介された。車の年式はまだまだ青春真っ盛り今年で19歳。

 

29(金) 友達の結婚式で帆波が沖縄から昨日帰って来た。奇しくも隼は帆波と同じ日に生まれたので、ささやかながら誕生祝いのケーキを買って祝う。が、僕が選んだチーズケーキを孫娘がとった。普通の祖父は「いいよ。お食べ」と言うかも知れません。僕の場合は「こら!それはわしのじゃ!ぶち殺すぞ!」

 

30(土) 闘病中の中西さんに代わって教会の会計を担当して二カ月目。月末が来ているのであわてて郵便局に振り込みをしに行く。自分の給料を自分で計算して自分に支払うというのは結構ハードボイルド的な行為であって、いつか頭ん中がメダパニ(TVゲームで言う混乱)状態になりはしまいかと心配している。


7月17―23日

2022年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム

左は六甲山から見下ろした神戸の街。右は鞍掛山から見下ろした玖珂の街・・・もとえ!町。夜景こそ見なかったがやはり大都会は迫力があった。でも玖珂の町も棄てたもんやない。ここから何度も自分の町を見下ろした。夜景も見たし、雲海も見た。中秋の名月を眺めながら山頂で泊まったこともある。寒かったから一度で懲りた。

 

7/17(日) 夕方の新幹線で神戸へ。体調を崩した母は実家の岸和田から神戸の妹の家に居る。食べ物をとらなくなり点滴で凌いでいる。僕が会いに行くことを伝えたら「いよいよお迎えが近いんやな」とか言い出したとか。でもそれを聞いて安心した。母の性格を知っているからや。とにかく大げさな人なんで。

 

18(月) 母のことよりも気になったのは妹のマンションの外から聞こえて来たウシガエルの声。俗に言う食用ガエルや。100年ほど前にアメリカから輸入された外来種。今ではご多分に洩れず日本古来の生物生態系をぶち壊す重点対策外来種として不動の地位や。ともあれ生きものの声が聞こえるってええなあ。

 

19(火) 母の検査結果を聞きにクリニックへ。医師に「データ上はどこも悪い数値が出ていませんね」と言われホッとした。それはそうと、ここのクリニックは糖尿病の治療が専門らしい。だからこそ気になったんやが、院長先生は患者の方から「先生は大丈夫ですか?」と聞きてみたいほど貫禄ある体格やった。

 

20(水) やや元気を取り戻してきた母を連れて六甲山にドライブ。帰りに有馬温泉街を通った時、急に母が語り出した。「昔お父さんのポケットからここの宿の領収書が出て来た。誰と行ったんかは知らんけどな」。瞬時に車内の空気が凍りついた。まあ怨念が人の生きる気力を支えるのならそれはそれでよい。

 

21(木) 今日は明石大橋を渡り淡路島へ。点滴で凌いできた母は少量のうどん程度は口にできるようになった。言葉数も増え、声を出して笑うことも多くなった。新たな問題はこの調整や。快復はほどほどにしておかないと元気になり過ぎたら僕や妹への不満や愚痴が炸裂し始めるからな。なんせ僕の親ですから。

 

22(金) 明石からベムベラが来訪『めんたいパーク』なるところに案内してくれた。名前の通り、明太子を扱った施設で明太子尽くし。お昼は明太子むすびに明太子スパゲティー、明太子鬼盛丼。人生でこれほど大量の明太子を食ったことがないぞ。塩分やダイエットのことなど忘れるのが美味しく食べるコツ。

 

23(土) アッと言う間の一週間やったが、思っていた以上に母は元気を取り戻してくれたので安心して帰路についた。しかし僕が帰った後、また気疲れして心身に支障をきたすことになるのではないかと不安がともなうけれど、今日の取り組みで横綱の照ノ富士が負けたから少しは元気になってくれることやろ。


7月10―16日

2022年07月17日 | 日記・エッセイ・コラム

実家(岸和田)の僕の部屋のタンスをどかしたら、壁にこんなものが貼り付けてあった。すっかり忘れていた。熱い青春時代を送ったなあ。今、高校の生徒たちから「どんな高校時代でしたか?」とよく聞かれる。「スポーツとギターと恋と教会に狂っていた」と答えている。教会にだけは未だに憑りつかれとるが、信仰的にはあの頃の方が断然熱かった。

 

7/10(日) 明日までに成績評価を完成せにゃならん。今夜は徹夜になるかもと思っていた矢先につねさん襲来!仕方がない。午前1時まで付き合うか。四方山話しのお相手。さあぼちぼち1時でっせと言うと「今回は参院選で新聞の発刊が遅くなるんですよ」と。ガーン!結局仕事に行かれたのは2時半。撃沈。

 

11(月) ほぼ徹夜で作った評価結果をたずさえて学校へ。今学期から一年生だけ評価の仕方が変わったことは聞いていた。しかしその複雑さをパソコンを前にして初めて知ることに。2時間もあれば終わるやろと踏んでいたが、画面に向かうこと6時間。200人以上の生徒の成績付けが完成したのは夕方。轟沈。

 

12(火) モビリオが故障するのが2カ月前にバイクを買う以前であってほしかった。特別老齢年金はバイクで消えてしまった後や。車屋さんに「どんなのでもいいからとにかく安いのを」とお願いしていたところ走行距離135000kmのシエンタを紹介してくださった。背に腹は代えられん。それでええと即決。

 

13(水) 成績評価に問題個所ありと学校から電話。保育園の礼拝が終わった後にかけつける。パソコンへの入力ミスかと思ったが結局原因は定かにはならなかった。しかしパソコンと僕とのどちらを信じますか?自分でもパソコンを信じる。だが「僕のせいやない」と思い続ける自分がいる。今から二学期が不安。

 

14(木) 試験も終わったし今日は消化授業みたいなもんやから久しぶりに動画を見せることにした。日本における熊害事件の動画。それって聖書の授業とは関係ないやんと思うなかれ。創世記にあるでしょ。「神は人を造り全ての生物を支配させた」と。この「支配」とは偉そうに好き勝手することじゃないで。

 

15(金) 今日で一学期の授業が終了。子供の頃を思い出すなあ。夏休みを迎える喜びに身も心も踊った。7月に入ると同時にわくわくした。この歳になってもよく覚えている。最後の壁は通信簿だけ。親の嘆きタイムさえクリアすればパラダイスが待っていた。ちなみに僕は自分の子の通信簿を見たことがない。

 

16(土) 柳美幼稚園の理事会へ。僕なんかを理事にして大丈夫かいな?と心配になる。確かに子供が減少している時代の経営は深刻や。しかしこの幼稚園は最高。先生らもみんな素晴らしい。すなわち僕を理事にしても大丈夫なくらい信頼できる!ちゅうこっちゃ。柳美幼稚園をごひいきに!誰に言うとんねん?


7月3―9日

2022年07月10日 | 日記・エッセイ・コラム

ヒヨドリのけたたましい鳴き声の中に小さく猫の鳴く声が混ざっている。うちのキナコや。どうやらヒヨの声に野生的本能をくすぐられ、イチョウの木に登ったまではええが、降りられなくなってしまったらしい。その鳴き声はまるで恥ずかしさを伴うかのようやった。今回は助けてやるが、これに懲りてちゃんと学習しろよ。

 

7/3(日) とうとう役員会を下手さんと僕の二人で開くこととなった。思えば昔の周防教会では役員は選挙で選ばれていたなあ。岡山のお婆ちゃんのことを思い出す。「わたしゃ高齢なんで選ばんでくださいね」と辞退を申し出られていた。それを真に受けて選ばんかったらイジケてしまわれた。古き懐かしき時代。

 

4(月) 作成した試験問題用紙を持って学校に預けに行った。でも用紙は担当の教員に当日直接渡すよう指示される。え?そうなの?じゃあ今まで事前に預けていたのは僕の勘違いかルール違反?3年目に入ってもまだ学校の仕組みがよく分かっとらん。そもそも覚えようとしない僕が一番悪いことは自覚済み。

 

5(火) 試験の最終日。回収した答案用紙の採点に取り組む。用紙に残っている消しゴムのかすを見ると生徒たちが一生懸命に考えた姿が浮かんでくる。自分の高校時代を思い出すなあ。ほんまに試験は憂鬱な期間やった。欠点とか進級とかが高校時代最大の悩みやったなあ。そんな生徒たち全員に満点をあげたい。

 

6(水) テスト前に授業要約を生徒に渡すが、そこに「さて君らが試験で苦しんでいる間に映画を観ながらポップコーンでも食べよ」と書いてやった。するとある生徒の解答用紙にこんなことが書かれていた。「先生が採点に追われている中、チュロスでも食べながら映画に行く」と。強烈なカウンターパンチや。

 

7(木) まさに採点でヘロヘロ状態のまま授業へ。しかもまだ採点途中。来週の月曜まで続く。試験に苦しんだ高校時代の僕が、まさか将来こんな立場になるなんて夢にも思わんかった。安易に教師を引き受けた報いか。ヤノイチ!君が生きていたら聴きたかったことが山ほどある。どうせあっちで笑ってるやろ。

 

8(金) ヘロヘロは今日も続く。すこし休もうと思い昼飯の後ベンチで寝ることにした。でも「村田でもからかって食後の腹ごなしをするか」と考えているであろう生徒たちに目ざとく見つけられ起こされる。疲れ切った爺さんを放っておいてくれ!このままじゃ身が持たん。もはや、逃げ込める場所は保健室か。

 

9(土) 昨日安部元総理を撃った犯人は「宗教団体と関係が深い本人への恨み」と言っているとか。真っ先に統一協会の名が上がる。もしそうだとしたらこれは私怨であってテロではない。安部のみならず恩恵をたっぷり受けてきた自民党はその関係をひた隠しテロと決めつけ勢いづけるやろ。明日の選挙が心配や。


6月26日—7月2日

2022年07月03日 | 日記・エッセイ・コラム

ついにバイクでこけた!いわゆる「立ちごけ」の一種。正確には立ちごけと言うより「横着ごけ」と言った方が正しいかも。駐車スペースに移動しようとサンダル履きで動かした時、ややバランスを崩した。普段ならここで踏ん張るんやがサンダルが脱げて、僕の上にバイクが寝転がったのだ。バイクは無傷。僕はスリ傷。寄り倒しでバイクの勝ち!

 

6/26(日) 安もんを買ったせいかパソコンプリンターの使い勝手が悪い。教会カレンダーが印刷できなくて悪戦苦闘すること朝の3時まで。なんとか動いてくれたので事なきを得たが、朝から町内一斉清掃。礼拝後は下松教会の就任式。一日が終わった頃にはヘロヘロ。これで夜中につねさんが来たら‥気絶やで。

 

27(月) 久しぶりにGUへ。GUとかユニクロとかは年齢を考えると何となく行きづらい。なんて思いつつ、結構派手なシャツまで買ってしまった。思えばヱヴァンゲリオンのTシャツもここでいっぱい買ったなあ。それを着て学校に行くと生徒が喜ぶ。でも教師の視線が冷ややかに感じるのはたぶん気のせい。

 

28(火) え?もう梅雨が明けたの?水不足にならんやろか?僕が山口に来た頃のこと、ある県会議員が「山口には充分ダムがある。向こう二年間一滴も降らなくとも大丈夫!カカカカカ!」と豪語して笑っていた。素人でも「んなアホな!」と分かる。そんな奴でも議員になれる県。保守王国山口を感じた一幕。

 

29(水) 愛隣幼児学園の礼拝。30分間の話には慣れてきたが、お話をしながら時々我に返らされることがある。それは子供らの視線や。面白そうに聞いているか、つまらないかは一目で分かる。一方、大人の礼拝ではどうか?やはり分かります。しかしそれを無視しながら話す。こうして牧師は厚顔無恥を学ぶ。

 

30(木) 学期末試験が始まったので授業は無い。だが試験問題を作るという大作業がある。気が重い。先日学校から聖書の成績はみんな高すぎるので、もう少し点数配分をまんべんなくしてと指導を受けたばかり。前回の試験では百点を乱発し一時のジンバブエ$状態やった。僕にはどの生徒も百点なんやけど。

 

1(金) 生徒に「君らが試験で苦しんでいる間に映画を観て来る」と予告した通り『シン・ウルトラマン』を観に行く。年齢を考えると何となく行きづらいので孫を誘ったがあっさりフラれた。暗くなってからこそこそ館内に入り、映画が終わった後、最後に出ようとしたら‥なんじゃい!おっさんだらけやがな!

 

2(土) 朝からお向かいの天理教会では四代目会長の就任式が行われていた。ひと段落した頃を見計らってご祝儀を携えてご挨拶に行く。帰りがけに引き出物まで頂いた。豪華な弁当に山賊焼き、紅白饅頭、日本酒、ビール、お茶、タオル他。スケールが違う。勝敗で言えば全般的にケチなキリスト教会は完敗や。