周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

8月22―28日

2010年08月29日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo礼拝堂の聖餐台の上でめかりが寝とった。旧約聖書風に言えば『燔祭(ハンサイ)』のような光景や。神様が喜んでくれるかどうかは、はなはだ疑問やけど。僕も聖餐台の上にこそ寝んが時々礼拝堂の長椅子で寝る。神様が喜んでくれるかどうかは、はなはだ疑問やが…。教会員は見て見んふりをしてくれている。

8/22(日) 牧師が説教自慢をし出したら隠退やと思っているが、少なくとも年に五十回程度は話すわけやから数多くの不発の中にもたまに「どや」と自己満足したいような話をすることもある。でも数多くの不発を黙って我慢して聴いてくれる会衆のことを思うと、せめて十発くらいは「どや」を放ちたいのが牧師心。

23(月) 友佳の誕生日。イタリアンがいいというのでイタ飯屋に行ったのはええが、出てくる食事の量のなんと可愛いことよ!パスタは屋台の焼きそば程度、ピザは手のひら大、ミラノ風カツレツに至ってはゲンコツより小さい。この店の客は借りぐらしのアリエッティか!吉野家で特盛り牛丼食った方が良かったわい。

24(火) 来客のお昼のおもてなしにお好み焼きを作った。でもどこか頭の片隅に昨日の可愛いピザに対抗している僕がいる。やい、イタコのイタ郎!これがピザを遥かにしのぐ大阪のお好み焼きじゃい!(誰と会話しとんねん?)とにかくデッカイのを焼いて、たらふく食ったので大満足。この満足は低レベルですか?

25(水) 何年かぶりでガキ共を海水浴に連れて行った。ただ、ガキ共が言うにゃ自分らがせがんだわけではなく、「行くぞ」と父さんが無理やりに同行させただけだと主張する。まあ、あえて否定はせんが。それに今回は大島の海で海水浴を楽しむというよりも、目的は釣りとモリ突きでの魚とり。これを海水欲とも言う。

26(木) ある方からこんなメールが届いた。「凄まじい部屋に関しては、これはこれで良いのだと思っております。そのありのままのK牧師のお姿を神様は愛しておられるのだと気付かされました」。それを読んだ僕はしばらく笑いが止まらんかった。Nさん、ご報告ありがとう。K牧師…ちょっとは掃除せんかい!

27(金) 来客が夕食にパスタを作ってくれた。頭の片隅に月曜の可愛いパスタに対抗している僕がいる。やい、イタコのイタ公!これがあんたの店のパスタを遥かにしのぐHさんの大盛りパスタじゃ!(誰と会話しとんねん?)とにかく皿にドッサリ盛って2杯も食ったので大満足。この満足も低レベルですか?

28(土) 朝の早い時間にはクマゼミが鳴き、日中はアブラゼミの声に交ざって遠くでミンミンゼミが鳴き、夕方はツクツクボウシや時々ヒグラシも鳴く。夜となり、猛暑で秋はまだまだ遠いのにクツワムシが今を盛りとガチャガチャガチャガチャうるさいほど鳴く。そして土曜の深夜。週報作りに追われて僕が泣く。


8月15―21日

2010年08月22日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo茶釜から手足が出りゃぶんぶく茶釜やが、枯葉から手足が出て虫になった。世にも珍しいと言いたいが、こいつはそんじょそこらに居るアケビコノハという蛾。しかしどや、この見事な擬態。ただこいつは幼虫時代キモいほど目立っとる。きっと若い頃を反省し、老いて真面目になるんやろ。

8/15(日) お盆は珍しい客が礼拝に来られる。今年も十数年ぶりの友人が家族連れで出席された。けどや!こんな時に限って妻が2階に引きこもり礼拝をボイコット。ささいな喧嘩が原因。仕方なしに讃美歌は自動演奏器を使う。しかしみんな口々に言う「牧師が悪いに決まってる」。理由も聞かずに決めるかよ!

16(月) ちょっと旅気分にでも浸ろうかなと、いつもは素通りする下松SAに立ち寄った。夜の9時なのにけっこう混んでいる。まだ帰省ラッシュが続いとるんやな。店内の食堂や土産物コーナーは家族連れでいっぱい。楽しそうやな。つられて僕もつい土産に手がのびる。山口に居て土産買うか?でもええもんやな旅は。

17(火) 大将が死んだ。子供や青年ら7人で通夜へ行く。去年キャンプ場の川で流され「助けて~」と叫んでいた大将が信じられない姿で横になっていた。大将…お前なんでこんな箱の中におるねん!三途の川で流されてるんか?「助けて~」って叫んでも誰も行かれへんぞ。泳いで泳いでこっちに戻って来い!

18(水) 死因は脳梗塞ということやが実際は不明な点だらけ。「泊まりに行ってもいいですか?」「山賊に連れてってください」「ごはんまだですか?」。明け透けにものを言う大将の言葉が頭の中をかけめぐる。広島での委員会に出席している最中なのに涙が流れて困った。今この時、彼の告別式が行なわれている。

19(木) 本人の名誉のため名前は言えんが、K本県の在日D韓K教会のK牧師が一昨日、周防に来る時、高速道路で覆面パトカーに捕まったらしい。罰金は僕の3倍や。その話を聞いた僕は救われた。Y井市のY井教会のT田牧師にもこの話を聞かせてあげよう。先日シートベルトで捕まって落ち込んどったからな。

20(金) 彩七が今日もボロボロのヘトヘトで帰ってきた。また先輩に怒られたという。新人が通る道とは言え、病院を辞めたくなるほど辛いと愚痴っていた。よし、彩七にもK牧師の話をして元気を分けてやろう。「上見て暮らすな下見て暮らせ」などという結構ヤバい言葉があるが…この際や、有意義に使わにゃ。

21(土) キャンプで濡れて壊れた携帯の調査が終わったと連絡がありドコモショップへ。店員が申し訳なさそうに保障はできない旨を伝えてきた。どうしても腑に落ちんと告げると「お客様の苦情をメーカーに伝えておきます!」と言って、帰りがけにハーブの種とお楽しみクジをくれた。これで喜ぶ僕は単純ですか?


8月8―14日

2010年08月15日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo こんなん出ましたけど~。蒸し暑い熱帯夜のことやった。教会の駐車場に一陣の風が吹いたので、振り返ったら…出、出えたぁ~!あまりにリアルな光景やったので、お幽さんに頼んでちょっと写メを撮らせていただきました。やっぱり夏はこれやで。納涼ボランティアとして町内をひと回りしてきてもらいたいとこや。

8/8(日) 午後から大島教会役員会。久しぶりに原チャリで向った。風を受ける上半身は結構涼しいけれど、下半身には焼けた路面から立ち上る熱気。夏のバイクは停まると地獄。大島まではほとんど信号の無い国道437号。緑の香りを抜けた後は潮の香り。メチャ快適。しまった!海パン持って来りゃよかった。

9(月) ヒロシマでもナガサキでも菅総理は核廃絶のスピーチを語り終えた後の記者会見で「抑止力としての核は認める」という発言をした。そんなこと言うなら最初に核廃絶なんて言わなきゃええ。あるいはもっとハッキリ言えよ。「ヒロシマ・ナガサキの皆さんご安心ください。平和は核が守っているのですよ!」って。

10(火) 台風4号が発生している。例年ならフィリピン海沖で生まれる台風が宮古島の南150kmほどの場所で発生し、たった4時間で島に上陸したという。ふと晋作さんのことを思い出す。彼が泡盛飲んで電動車椅子でフラフラ出かけとったら直撃やぞ。おもろいなあ。どうかこの予想が当たっていますように。

11(水) キャンプで刺された蚊の痒みがやっと無くなった。そのかわり僕の足は掻きつぶした後のカサブタだらけ。子供の頃アカチンとカサブタだらけだった夏の足を思い出す。中でも一番痛かったのは野原のススキの葉で切った傷。鋭くて目に見えない傷は風呂に入った瞬間、飛び上がるような痛さで発見された。

12(木) 今夜はペルセウス座流星群の極大日なのでガキ共は鞍掛山の山頂に登った。時間は夜の10時。今夜はほとんど月も無い絶好の観測コンディション!と思っていたが、局地的な雨雲が発生して、山頂はモヤにすっぽり包まれたとか。違った意味で絶好のコンディションとなり、怪談話で盛り上がったという。

13(金) 誰も信じてくれんが僕は免許を取って以来33年間、無事故無違反。しかし今日、ネズミ捕りのレーダーに気付かず18km/hオーバーで捕まる。夜の9時とは卑怯やぞポリ公め!33年の大記録がパーや。僕の唯一の自慢が無くなった。ちっくしょお~!これから50代の暴走族になってやる!ああ…13日の金曜日。

14(土) お盆の仏壇は不思議の世界やった。精霊馬(キュウリとナスの動物)。先祖が上り下りするというハシゴ。走馬灯のような綺麗な盆提灯。手のひらサイズのご先祖さまが馬に乗ったり、ハシゴを上ったり、提灯の周りで踊ったりする光景をひと目見ようと、襖の陰でドキドキしながら覗いていた子供時代。盆提灯…買おかなあ。


8月1―7日

2010年08月08日 | 日記・エッセイ・コラム

2010camp この場所でキャンプを始めてから、もうかれこれ25年以上になる。多い時は60人以上が狭い河原にひしめき、まるで難民キャンプにも見えたという。子供たちは対岸の岩場から川に飛び込む。4つのレベルがあって、一番高い場所は『事切れ岩』と名付けられ、多くの子供たち(大人もね)の勇気が試された。

8/1(日) 平和聖日。ヒロシマを地元に持つ中国新聞は毎年この時期、原爆や平和の特集記事を連載する。僕がもしこの地方以外で牧師をしていたら関心も薄かったに違いない…などと考えながら行なう聖餐式。さて、夜「こんなんで御利益があるんかいのう」などと言いながら式の残りのパンを保男がつまんで食っていた。

2(月) キャンプの準備も整って、明日の本番を待つばかり。ところでこんな苦情を耳にした。「自分の教会員の都合より、よそからの参加者の都合を優先して日程組むなんて!」。しかしこうも言えるぞ。「教会キャンプを自分の都合で休んで、あんた、よう天罰が下らんかったのう」。来年はたぶん8月2~4日。準備しとけよ。

3(火) 連日35℃のうだるような玖珂町をあとにし、今日から2泊3日、涼しい川辺でのキャンプが始まった。天然のクーラーが身も心もリフレッシュしてくれる!ところまでは良かったが、今年の蚊の多さは何や!さっそくあちこち刺されまくる。まあ…いつぞやのようにやたらとマムシが多かった年よりゃマシやけどね。

4(水) 2日目。夜明けの川辺は野鳥の出勤時間。ヤマセミの夫婦やカワガラスが飛び交う。お早う!でも僕はこれから眠らせてもらいます…と床についたが、いくら川辺は天然のクーラーとは言え、8月のお天道さまが「眠れるもんなら眠ってみろ」と射す。テントは蒸し器、車ん中はオーブン。これで寝たら肉まんになる。

5(木) 最終日。今年の参加者は例年の半分以下16人やったので実に「楽」なキャンプやった。やっぱこのキャンプは20人までが限界やな。どうか来年も少人数でありますように!と贅沢な願いを抱くも、やはり3日間の疲れは大きく、全身50箇所以上の献血の後をボリボリかきむしりながら熱帯夜の町へと帰ってきた。

6(金) フラッとやってくる婆ちゃんが最近は毎日来る。しかも朝6時前。さすがに今日は眠りたいので悪いけど教会の横のドアに鍵をかけ(周防始まって以来の施錠!)玄関の自動ドアのスイッチも切った。しかし自動ドアをこじ開けて入って来る音がする!ま、まるで熊の襲撃や。あかん。こうなったら死んだマネしかない。

7(土) 携帯電話がキャンプの川で濡れて壊れた。どれだけ困り、どんなに落ち込んだかをドコモの店員に2時間近く語り聞かせる。言っておくが僕の携帯は防水。しかも今回は丁寧に丁寧に扱って水濡れ故障。2時間で演じたのは三役。可哀想な被害者,冷静な技術者,脅すヤクザ。その実は、ねちねち愚痴る中年オヤジ。


7月25―31日

2010年08月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo Y口県にある温泉で疲れを癒すO阪F島教会のE原M宣牧師。プライバシーを守るため素性が分からぬよう書くには苦労するわい。ここのぬる目の露天風呂は僕のお気に入り。夏はもちろん冬でも熱い湯は嫌いや。東京の銭湯は江戸っ子気質でメッチャ熱いと聞くが最近はどうやろ?人生ぬるま湯に限りまっせ。

7/25(日) 去年はドシャ降り,今年は灼熱。どっちがええかと言われても困るが『第11回・亀の里フェスティバル』が開かれた。炎天下、ご高齢の方もたくさん来て下さっているけれど、今日の暑さは修行か自傷行為や。くれぐれも言っておきますが、このフェスティバルは決して『分区対抗・真夏のガマン大会』とはちゃいますよ。

26(月) 昨日の慰労をかねて野郎4人で近くの三丘温泉に行く。朝湯とシャレこんだのはええが、真っ裸で日陰にいてもサウナのような状態。地獄温泉かいな。せっかくひと風呂浴びたのに湯から出たとたんに汗が吹き出てくる。そこでまた風呂で汗を流す。出ると汗をかく。また風呂に…。夏の温泉はさしずめ等活地獄やで。

27(火) 娘の寮にNHK徴収員のおばちゃんがしつこく来るらしい。最近は職場にも催促文書を送りつけてきたという。おばちゃんの立場も分かるが、そこまでしたらやり過ぎやろ。そうでなくとも毎日仕事の重圧で悩み苦しんでいる新人看護婦にこれ以上重圧をかけたりしたら病院だけに「医者料」を請求されまっせ。

28(水) キャンプ地の下見。河川敷ゆえ、大雨が降るたびに地形が変わるので「今年はどうなってるやろ?」と毎回ドキドキもの。おそるおそる河原に下りたが去年よりもコンディションは良さそうや。こんなことを繰り返して四半世紀。よくやってきたと自分でもつくづく感心する。別な言葉で表すと「アホちゃうか」とも言う。

29(木) 時々教会にフラッとやって来る婆ちゃんがおる。マック牧師の時代に付き合いがあったらしく会いたがっておられた。最近はひんぱんに顔を出すようになり、そのたびに菓子とか卵(今日は全部割れとった)を下さる。マック牧師が玖珂を去って35年。今も多くの人の記憶に残っている。ええ仕事しとったんやなあ。

30(金) NHKで『きらっといきる』という障害者番組がある。あまり好きな内容じゃなかったが、今日久しぶりに観て驚いた!今は『バリバラ』という内容になりメチャおもろい!幻聴妄想カルタとか、超言語障害のおばちゃんの話を聞き取るコーナーとか腹抱えて笑いこけた。そう、障害者ネタはこれでないと。やるがなNHK。

31(土) キャンプを前にランタンのマントル(炎の芯)を交換しようとしたがサイズが合わなくて2度ほど爆発をした。爆発とは言ってもケガをするような規模ではない。たとえて言うと屁に引火させた時の倍程度のもの。屁に引火と言ったが殆どの方には想像がつかんと思うので各自実験してみて下さい…てなこと週報に書くか?