周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

5月23―29日

2010年05月30日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo沖縄9万。徳之島1万5千。数においては岩国は遥か及ばないが超保守王国山口でこれだけの人が、しかも大雨の中をついて集まったということに驚いた。それにしても傘って結構漏るんやなあ。僕の傘も天語の傘も他の参加者の傘もだだ漏りやがな。傘の設計というのはドシャブリの中、2時間以上も差すなんてことを想定しとらんのやろ。

5/23(日) 主催者側の発表というのはどんな場合もやや大げさになってしまう嫌いがあるもんやが、今日岩国の元町公園で開かれた米軍基地の反対集会は4000人(主催者側発表数)が集まった。これがたとえ半分であれ、大雨にもかかわらず公園を埋め尽くすように咲いた傘の花はどんな花より映えていたのは確かや。

24(月) 彩七の新しい(とは言っても13万kmも走っとる)車の納車日。真っ黒なトヨタのbB。どこが気に入ったのか分からんけど大事に乗れよ。就職した我が娘のために父さんからのお祝いとして清水の舞台から飛び降りるような思いをして「値切ってやった」んやからな。ま、とにかく農協ローンの返済は滞らせるなよ。

25(火) クリニックの定期健診日。3/31に「このままじゃ死にますよ」と言われたドクターから、「ずいぶん良くなりましたね」と誉められた。どうやら寿命は少しだけ先に延びてくれたようやけど、そんなことよりも何年かぶりに人に誉められたことの方が嬉しくて、スキップしながら車に戻ったら左足首を捻挫してしもた。

26(水) 彩七の新しい(とは言っても10年前の中古)車についている無数の傷を修復するため鬼のように磨き上げた。『芸は身を助く』という言葉があるが、学生時代に4年間のガソリンスタンドでのバイト経験で培った技が今ここに役立つ。それに比べ、もう30年近くなるが…牧師の経験なんて糞の役にも立っとらんな。

27(木) 荒川牧師夫妻の『共生庵』を訪ねた。今春、神学校を卒業した黒河内さんに会うのが目的。そう、2年前うちで夏期実習をした鬼太郎と呼ばれた黒ちゃんや。でもやっぱ一番の目的は手作りの釜で焼いたピザか。ここのピザは食べると笑顔が出るほど旨い!食って笑えるのはここのピザとワライタケくらいやろ。

28(金) 昨夜、十四夜の月に誘われるまま中山湖に行った。月明かりに照らし出された低い山々の稜線がくっきりと湖面に映え、まるで北欧のおとぎ話に出てくるような神秘的光景が広がる。天語はこんな湖で毎日カヌーを漕いどるんか。その姿を思い浮かべつつ、息子の安全を祈って聖水をまいた。…結局こういうオチや。

29(土) 岐阜にいる青年の誕生日。そこで…。「旬よ。今日は目出度い日じゃのう。一人で35を迎えとるか?」とメールを打ったら、「もちろん一人やで。六畳の部屋で40型のテレビでプレステ3をしとるわい」との返信があった。2.5型にも満たない携帯電話の画面でゲームをする僕より立派やがな。Happy Birthday 旬!


5月16―22日

2010年05月23日 | 日記・エッセイ・コラム

Photoこれほどオムツに似合うものも珍しい。カレーもリアルやけど、やっぱこれに限るな。え?こんな写真をブログに載せるな!って?勘違いしてはいけません。これは立派なカリントウです。こういう「ややこしい食べ物」を作った人って心から尊敬するなあ。もちろんこのカリントウは後から美味しく頂きました。写真の手は次女の彩七(サイナ)です。

5/16(日) 帆波(ホナ)が証言した。先日、服にガスコンロの火が引火し、火達磨になっているのに気付かぬまま妻が料理をしていたらしい。帆波が大騒ぎしてやっと気が付いたという。(証言から)「母さんが火事になりながら家事をしとった」。我が家の家計が火の車やからと言って自分まで火達磨にならんでもええやろ。

17(月) 今、我が家には嬉しいような、不安なような、何とも表現しきれぬ空気が流れている。走野が今日から3日間、彼女を連れて帰って来るのである。初めて迎えるお客に緊張が走る。新岩国駅まで誰が迎えに?と言おうとしたが、どうやら僕が行くしかない雰囲気や。妻にはコンロとは別の火が点火しているみたいやし。

18(火) 昨日の夜のこと。庭でバーベキューをしながら過ごしていた時やった。たまたまうちに来ていた鹿児島のS教会のY山M代さんが走野の彼女に尋ねたひと言が、なごみはじめた空気を一瞬にして凍らせてしまう。「看護婦さんでしょ?」。そこに居た全員の鼻から牛乳が吹き出しそうになった。そ、そ、それは前の彼女や!

19(水) 走野たちが有馬に帰って行った。僕が彼女の父親なら絶対に反対するやろなと思うほど走野に不釣合いな、しっかりしたええ娘さんやった。妻も「非の打ちどころがない娘」だと言っていた。でも、うちの家族だって非の打ちどころがないぞ。もっとも…「非があり過ぎてこれ以上もう打つ場所がない」という意味やが。

20(木) そういえば愛鳥週間の最終日となる16日の夜、待っていたアオバズクの初鳴きが聴こえて来た。ところで愛鳥週間なるものは障害者週間と同じくらい意味の無いものやと僕は思っている。日本中の焼き鳥屋が休業したり、あらゆる店舗が期間中「障害者は無料です」ってことにすれば、ちょっと意味があるかもな。

21(金) 柳井教会でジャズコンサート。心配していた客の入りやが、ふたを開けると会堂に入りきれないほどの人。僕は2階の窓から流れ出る音楽を園庭で楽しむことにした。晴れた夜空には上弦の月。窓からは素敵なジャズ。この場所は星空の屋外特別席。奇声を上げて園庭を走り回るクソガキどもさえ居なけりゃね。

22(土) 今やから告白します。実は先日コーヒーを飲もうと、礼拝堂の台所でお湯を沸かしていた時のことでした。携帯のゲーム(ドラクエ)に夢中になってしまって、ヤバイ!と気が付いた時はヤカンのおケツが真っ赤っか。みなさん!ヤカンのかけ忘れにせよ、火達磨にせよ、火事にはくれぐれも気をつけましょう!


5月9―15日

2010年05月16日 | 日記・エッセイ・コラム

2010 射的。1回300円で弾5発。しばらく見ていたがこの真剣な少年を含めて景品を撃ち落せた人は誰も居らんかった(もちろん残念賞でアメちゃん1個もらえるけれどね)。広辞苑では「的屋」の意味を「いかがわしい品物を売る商人」などと書いてあるが、客は景品を狙うのはもちろん雰囲気と興奮を買うんや。宗教者の方が数倍いかがわしい。

5/9(日) 今日は母の日なので天語に「クラブの行き帰り、しょっちゅう母さんに送ってもらっとるやろ」と言ってリフトバスの洗車をさせた。その事実と母の日の洗車との関係が、今いち納得ゆかないぞという顔をしながらゴシゴシ洗っとった。天語よ。その疑問点をうまく言葉化できれば、お前は今よりもう少し成長できるぞ。

10(月) 教会周囲のトカゲの多くには尻尾が無い。めかりに襲われた負傷虫だらけ。尻尾が無いのはまだ運が良く、命を落とした連中の冥福は限りない。先日数年ぶりにやって来たツバメも古巣の視察をしていたが物件をあきらめたようす。去年めかりがうちに来て以来、生き物にとってこの辺りの地価は大暴落やで。

11(火) この時期になるといつも気になるのはアオバズクの啼き声。例年ならば5月の連休前後に聴こえてくるんやけど…今年はまだ。長引く冷え込みが原因かも知れんが、巣の環境が変わったのか、鳥自身に何かあったのかも知れん。毎年楽しみにしているから心配や。まさか、これもめかりのせいじゃあるまいな?

12(水) 天語が学校帰り中国人に呼び止められ、「労働条件を守らない会社に要望書を書いたのだがおかしくないか見てほしい」と頼まれたという。あこぎな雇用主が多く、こういうトラブルは後を絶たない。学生と見込んで尋ねてきたんやろうけど…なんせ相手は天語。逆に中国人から日本語を習った方がええんちゃうか。

13(木) ここ3日ほど夜中から明け方にかけて寒い日が続いている。そこで暖房を入れて寝ることにしたまではええが、それでも寒い。異常に寒い。彩七の風邪が伝染ったんちゃうかなあ…。でも、その原因が今朝発覚!そうか、そういうカラクリやったとは気付かんかった。単にエアコンの設定が冷房になっとっただけや。

14(金) 室積の普賢祭り。立ち並ぶ出店屋台が見もので、その長さは800m近くにも及ぶ。しかしそれが毎年のようにあだをなす。「あ~!さっきの屋台の方が50円安かった!」と気付いても、その店に戻るまで人ごみの中をいったい何百m戻らにゃいけんの?と思うと、誰しも気が萎える。これもきっと祭りのカラクリに違いない。

15(土) 水槽の掃除をしていた帆波のミスでクサガメの子が逃走してしまった。みんなから口々に「バカ」「あほ」「学校に行ってないからや」「役立たず」など、ありとあらゆる罵詈雑言を浴びせかけられていた(みんなとは言っても彩七と僕だけやけどね)。でも当の帆波は全く平気。これでなけりゃ我が家では生きてゆけん。


5月2―8日

2010年05月09日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 亀の里に現れた《クロイロコウガイビル》。ヒルとは言っても、あのヒルの仲間とは異なった変な生物。這う速度はナメクジ程度なので、ナメクジやカタツムリを食べるが、時にはミミズを捕まえることもあるという。どんだけ間抜けなミミズやねん。それに口が腹にあって肛門は無い。ウンコはどこに行くんや?そんな心配は糞食らえ!…ってか?

5/2(日) 誰しもが「今夜は庭でバーベキューするしかないな」と思ってしまう気持ち良い気候。それに外で食べるという雰囲気がきっと食欲を助けてくれるに違いないと信じ、アゴを鍛えるのに丁度よい超安値g95円のOGビーフを買ってきた。どうせ今夜のお客も口に入ればなんでもええ角田一家とうちの青年らしかおらんし。

3(月) EXILEに夢中の帆波がファンメールを出したらしくパソコンに返信があった。でも十把一絡げの内容。これじゃ可哀相や。よし、父さんに任せておけ!娘を喜ばせようとEXILEに代わって帆波宛にメールを書いてやった。そうとは知らぬ帆波は最初狂喜していたが次第に異変に気づき、最後は怒ったのなんの…。

4(火) 先日、眼科で「白内障になりかけてますよ」と言われた。白内障って…じいさんばあさんがなるという、あの白内障かい?まだ左右1.2ずつ見えるから心配ないとのことやけど、いつかは手術ってことになるんやろなあ。先日、母が白内障の手術を受けたけれど、やっぱ僕にもじじいの波は確実に訪れているわけか。

5(水) 教区総会。在日大韓教会からの問安者として金聖孝(キムソンヒョ)牧師が来場。今までこの総会に訪れた大韓教会の代表たちが積み重ねてきた威信が音を立てて崩れるような挨拶やった。おかげで会衆も面白く聴けたけれど、聖孝よ、在日大韓教会代表…ちゅうよりも、まるでプルコギ屋のオッサンみたいやったぞ。

6(木) 総会二日目。昨日から、やれ信徒が減った、献金が減ったと、まるでこの世の終わりが来るかのように訴える方々がおるが、いったい信徒が何人になって、献金がいくら入れば安心なんやろなあ。いっそのこと経営コンサルタントでも雇って指導を受ければええのに。でもこんな時にこそ『完全教祖マニュアル』やで。

7(金) 大島教会の三隅寿代さんの葬儀。フラを観るのが大好きだったおばあちゃんのため、ひ孫のノアが踊ってくれた。本来フラは笑顔で踊るもの。涙で踊るノアと泣きながら観る会衆。最後にお棺に向ってお別れの投げキッスをした後、万雷の拍手。葬儀での拍手も異例。でもあの拍手はおばあちゃんからのお礼やな、ノアよ。

8(土) プレサージュの左後ろバンパーの角に傷がついている。彩七が「私かも知れん」と白状した。責任持ってお前の給料で直しなさい!と言いたいとこやが…正直に名乗り出たので今回だけは許してやろう。その素直さに免じて父さんも正直に教えてやるが、あの傷は昨日僕がバックして天理さんの塀にぶつけた傷や。

【帆波を激怒させたメール】

レター&メールありがとう! サンキュー!サンキュー!

山口の人なんだ。君の応援が僕たちの支えだよ!

これからもバンバンぶっ飛ばすから声援よろしくぅ♪

チェケラッチョ!

TETSUYA TAKEDA


4月25日―5月1日

2010年05月02日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 学生時代、美味そうな臭いだけを嗅ぎながら我慢して横を通った、吉祥寺・井の頭公園入口にある焼き鳥の『いせや』。いつか食ってやるという夢を抱いて30年。その願いが叶い、皮とシロとモモとレバーを1本ずつ買って雨の公園で食べた。物欲しげにキジバトが寄ってきたけれど、これって…お前の仲間やぞ。それとも抗議に来たんかな?

4/25(日) いつものように聖書と讃美歌を持ち講壇の椅子に座った。が、ふと見ると讃美歌ではなく国語辞典や。28年間牧師をしていて初めてのこと。緊張感が無くなったのか?昔は説教原稿を忘れることもあったが、今では忘れるにも原稿そのものが無い。だけど緊張感が無くなったのではなくて、解放されたと思ってね。

26(月) 山口で誕生して、庶民生活の味方であるユニクロやけど、CMが好かん。あれじゃまるで「デブごめん」と言っているのと同じや。実際デカいサイズがほとんど無い。でも安いから許す。そのユニクロで見つけたW88cmメタボ糞食らえGパンを穿いて上京。母に貰った五千円で買ったけど、釣りの三千円は返さんからね。

27(火) 東美教会(陣内牧師)を訪ねた。前任者の今井牧師にも約20年ぶりで会う。開口一番「太ったねえ!」なんて言われたので、こちらも「ジジイになって!」と反撃。その今井牧師が手打ち蕎麦を振る舞ってくださった。しかしおもろい教会やなあ。カレーの百円値上げで教会総会が盛り上がった話を聞いた時、そう感じた。

28(水) 今回の目的は入院中の義母のお見舞い。妻は15日から上京中で友佳も今日合流。ところで山口で待つ帆波が親の留守をええことに好き放題していると天語が密告してきた。前は母親が上京する度に「連れてけ」と泣いとったくせに。まあしょうないわい。ちょうど親の留守が魅力的になる年頃って僕にもあったしな。

29(木) 東京はええなあ。数え切れんほど店がある。世界中の食べ物が揃ってる。映画館,劇場,名所もいっぱい。5分に1本電車が来る。病院の心配も無い。緑豊かな公園が沢山ある。TDLもほど近い。そんな何でも揃う街やのに、なんで頭の固いクリスチャンが多いんやろ?物があり過ぎて心が荒んどるんやろか。

30(金) 義母の退院に立ち会った後、一足先に僕だけ帰山。やっぱ田舎がええわ。できれば庭先に蛇が這い、裏山には猪や熊が出て、梟が鳴くような環境なら文句無しや。そういえば「女は男の田舎暮らしの夢を理解できない」と言う心療内科医がいる。彼女が書いた本の題は『男はなぜ急に女にフラれるのか』。あらら。

1(土) 彩七にせがまれて中古車を見に出かける。店に着く前の注意点を言っておいた。《決して欲しそうな顔をしてはいけない。何件も中古車屋巡りをした末に、たまたまここにも来たということにする。目当ての車は最初は無視。予算は低く言う》。さあ、いざ本番や!と意気込んで中古車屋に着いたら…今日は休みかよ!