周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

3月18―24日

2012年03月25日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 岸和田で出会った弦川武山(ツルカワ・ブザン)氏。書術家であり、クリスチャンであり、高校の先輩であり、雑貨屋の主人であり、コシノアヤコの友人であり、魅力的でケッタイなオッチャンやった。『天衣無縫』と書かれた後ろの額は氏の作品。今は教会をサボっているとのこと。そうでなくちゃ天衣無縫が泣きまっせ。また会う日までお元気で。

3/18(日) 教会総会資料に載せる関係者名簿をチェックする。総会資料などに会員の名簿を掲載する教会が多いが、最近は名前だけ書いて住所を掲載しなくなった教会が増えとる。どうやら個人情報を守るためというのが理由らしい。あほか!教会が守るもんを間違ってどないすんねん!草葉の陰で神さんが泣いとるぞ。

19(月) ついに帆波がマイ携帯を持つことになった。昔から恩になった方に対して、「足を向けて眠れない」などと言うが、お前の場合は東西南北どっち向けても寝られんほど色んな人の支援があった上で、今日のこの幸せを迎えることができたんやぞ。立って寝るか、吊下げられて寝るくらいの感謝を持つがよい。

20(火) 警察に追われながらも数々の善行をこなしてゆく夢を見た。気分はネズミ小僧。ただしついに逮捕された時、家宅捜査に入られる前に牧師室にあるヤバイ物の隠ぺいを友人たちに頼もうとするんやが、みんなに無視され、最後はメッチャあせるという結末。ラスト数秒のリアルな危機感。今までに無い悪夢やった。

21(水) クリニックに自首する。案の定、待っていたのは、検尿,採血,心電図のフルコース。前は「患者失格!」とまで怒られたから、今日はどんな言葉でお叱りを受けるかと覚悟していた。しかし医者の口から出た言葉は「またイチからやり直しましょうね」。ド・・ドクター。よし、再来週も必ず受診しに来るからね!

22(木) やはり事業団の理事評議員会は予定の時間に終わらんかった。よかった、録画しておいて。最近は再放送の『水戸黄門』を欠かさず観ている。一番好きな東野黄門ではなく西村黄門版やが十分に楽しめる。佐野黄門でガクッとトーンダウンし、石坂黄門でプッツリこと切れた。ちなみに里見黄門は論外。

23(金) 先日天語が青春18切符で大阪に行ったが、乗り継ぎ列車の時間はネットでアッと言う間に出る。時刻表を駆使して計画を練ったのは昔の話。地図が無くても目的地まで案内してくれるカーナビもしかり。今日も楽々宇部まで行けた。便利な時代になったもんや。僕が生きている間にキットの誕生も夢やないぞ。

24(土) キットとは《Knight Industries Two Thousand》。人工知能を搭載された夢の車。25年ほど前に放送されたナイトライダーです。あの頃自分の車のフロントにスキャナー(左右に移動しながら怪しげに光るライト)を付けて悦に入ってました。てな訳で、来週の3/26は僕の周防着任30周年記念日です。どんな訳や?


3月11―17日

2012年03月18日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2子供の頃、岸和田商店街に行くのが楽しみやった。文房具屋,きしめん屋,旨いオムライスのあるレストラン。でもそんな商店街にコシノ洋装店があったなど、つゆも知らんかった。ま、子供にゃ何の関係もなかったからなあ。写真はコシノ記念館。ほとんど土産もんばかりで洋服は売っていない。ちなみに文房具屋だけは今でも残っている。

3/11(日) 大島教会の役員会へ。途中アロハオレンジに寄って昼食。シェフの友希(トモキ)が今年の一月にハワイまで行って仕入れた料理もあったが、今日は時間が無いのでロコモコにした。ボリュームあるロコモコは若いファンが多い。ロコモコを知らないという方は行って食って確かめて下さい。おっと!役員会に遅刻する。

12(月) 卒業祝いのランチを食べに、昨日に続いてアロハオレンジへ。角田家のガキ3人を含め計8人。食事の後、親から「必ず村田牧師に手渡すこと」という指令を受けた角ガキが僕に代金を渡そうとする。「アホか!」と突っ返す。何度かのやりとりのあと、金を投げつけて走って帰る角ガキ。銭形平次か!でもアッパレじゃ!

13(火) たとえ氷点下7℃であっても煙草は外で吸ってもらっていたが、花粉が飛散するこの季節は例外。牧師室はシーズン限定の喫煙室になる。ちなみに周防の礼拝堂はそこにいる全員の許可が取れた場合「喫煙可」となる。うちは喫煙者にも被喫煙者にも優しい教会を目指しています。以上、吸おう教会のご案内。

14(水) 天語が青春18切符で大阪のバアちゃんちに向かった。所要時間は約8時間。どうってことない。僕は29歳の夏、ここから北海道を往復した。片道二泊三日。天語はケツが痛くなったとボヤいてたがそんなの甘い。一体これは誰のケツなの?あの時ゃ尻と体が分離したかと思ったわい。これが僕の唯一の尻自慢です。

15(木) まさか定時制で不合格者が出るとは思わんかった。40名募集のところ希望者が40名。良かった、これで全員合格やとばかり思っていたら、半分も不合格者が出たとのこと。なんで全員入れてやらんのんか!まさか大阪の暴走市長橋下の圧力があったわけじゃないやろ?入学式の時に聞きただしてやる。

16(金) たまった雨水でテントが破れそうになっているので落とそうと試みたら頭からドバッ。真夜中にズブ濡れや。着替えるのが面倒で裸で寝た。そして悪夢。巨大なダニの群れが裸の僕を襲う。刺されて痛い。それに寒い。気づいたら布団をはねのけて畳に転がっていた。現実と夢の見事なまでのコラボレーションやで。

17(土) 友佳がauからdocomoに移ることになった。違約金が3150円かかるという。これがうわさに聞く、消費者を愚弄した悪名高きシステムか。それだけやない。まだまだ疑問な点がドッサリ。携帯会社も役場も学校もなんでこんなに複雑で融通が利かんのや。この国で長生きしたいのなら、いちいち疑問を抱かぬことかも。


3月4―10日

2012年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo入隊式と葬式が合体したような理解に苦しむ卒業式やった。証書を受け取りに行く生徒は自分の席で上履きを脱いで裸足になって壇上に上がる。意味が分からん。きっと壇上には、この中学校をあらゆる艱難辛苦から守ってくださる尊き存在が鎮座ましましておられるのであろう。聖壇に上がるな!という教会と同じような畏れ多きモノが。

3/4(日) 天語が失恋でどれだけショックを受けているのかは分からんが、僕が高校時代失恋した時、雨のショボ降るグラウンドで大の字になって寝転んだという話をしたら、娘たちに大笑いされた。あの時代はそれが青春やったんや。天語よ。お前も雨のグラウンドで寝転べ。それとも海で「バカヤロ~」の方がええか?

5(月) ある本に、『大阪で地図を広げていたら必ずおばちゃんが「どこ探してんの?」と寄ってくる』と書いてあったが、先週、岸和田の町で地図を広げていたら、自転車に乗ったおばちゃんに、「どこ探してんの?」と声かけられた。教科書通りや。同じ関西人として嬉しいでおばちゃん。大阪はおばちゃんで持ってる。

6(火) 久しぶりに三丘温泉へ。昔の風呂屋には客の背中を流したりする三助がいた。釜焚き、湯加減、番台の三つを助けるところからそう呼ばれたという。最近は女性従業員が掃除に入ってくる姿を見かける。以前、ある温泉で僕と同い年くらいの従業員が入って来たのでうろたえた。これが逆なら犯罪や。なんか腑に落ちん。

7(水) 最初は風邪を引いたのかと思っていた。しかし夜になってハッと気付く。しまった花粉や!迂闊やった。この道36年。アレルギー性鼻炎と呼ばれていた時代からのエキスパートの僕なのに、今年に限って全く気付かず無防備で過ごしとった。クシャミ鼻水,目のかゆみよりも、気が付かんかったことがショック。

8(木) 確定申告に役場へ。医療費も控除してもらおうと申請したら、「あ、いいです」と言われる。それって去年も聞いたセリフや。人がせっかく一年分の領収書をまとめて、整理計算して準備したのに。学校で習った算数や、そろばん三級の実力が人生の中で活かせる数少ない場やったのに。来年こそは見とれよ。

9(金) 大阪の恵子ちゃんちに毎月送っている郵便物が、「宛先不明」で戻ってきた。調べたら宛名シールの番地が前後していただけや。それにマンションの名前まで書いとるがな。今までずっとその番地のままで配達しとったがな。プロやろ。応用力ないんかよ。ま、おかげで間違いに気付いたから、今回だけは許したる。

10(土) 帆波の卒業式。虚脱感に襲われる。面白くないどころかイライラする式が2時間半。角かどを機械的にカクッと90度向きを変えて回ったり、来賓が演壇に立つごとに0.5秒で全員が揃って起立をしたり・・・。きっと生徒らはチップを埋められてリモコン操作されとるぞ。とにかく今回も気色の悪い卒業式やった。


2月26日―3月3日

2012年03月04日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 走野が働いている『旬味いやさか』。親の欲目じゃないが、なかなか味が良い。ええ板前さんの下で修行できて安心や。店は十三。関西人なら「え?」ってな顔をする。風俗店だらけの歓楽街イメージが強い街。♪梅田離れて中津を過ぎりゃ想い出捨てた十三よ♪の作詞作曲は必殺仕事人・中村主水。時代的には、あんかけの時次郎か。

2/26(日) 天語が礼拝を休んでいた。食事会があるとか言って懐かしいカヌー部のあるダム湖に出かけたらしい。しかし帰ってきて言うには、市長の福田が来ていて何やら植えていたんだとさ。「食事会」ではなく「植樹会」やったというオチ。もちろん食いもんなんぞ出るわけがない。いかにも天語らしい勘違いや。

27(月) 大阪に帰省。まず走野の新居を見に行く。狭いとは聞いていたが確かに狭い。夫婦喧嘩でもした日にゃ、便所か風呂場かクローゼットに入り込むしかないな。村田英雄先生も歌っておられた。♪九尺二間が振り出しで胸突き八丁の道ばかり♪一生懸命稼いで将来は安心して夫婦喧嘩ができる家に移るんやぞ。

28(火) 母が朝ドラの『カーネーション』は「嫌いやから見てない」と言っていた。岸和田人なのに「嫌いや」と言う人は少ないと思うが、息子としてそれを分析すると「当時の同業者(洋裁師)としてのヤッカミではないか」と推測する。なんせ負けず嫌いの母やからなあ。僕もちょっとだけその血を引いている。

29(水) 親父の生まれた町のある雑貨屋にいた。コシノ綾子と親しかったという店主の話が止まらん。話しているうちにクリスチャンであることが判明。牧師だと言うと、僕を先生と呼び出した。その後なんと僕と同じ浪速高校出身であることが判明。大先輩やがな!立場が逆転。200円の品だけ買うつもりが千円も買って帰る。

1(木) 昨夜、食事中にブリッジが外れてしまい歯医者へ。保険証から僕の職業が分かったらしく、「牧師さんですか?」とドクターに聞かれ、始まったのが身の上話し。僕も三十年牧師をしているが歯医者の診察台に寝たままで証しを聴いたのは初めて。貴重な感慨深い話しやったが、他の患者さんが待ってますよ。

2(金) 大阪の最終夜、友達が集まって飲み会が始まった。傍から見れば間違いなくオッサンとオバハンの集まりにしか見えんが昔話しに夢中になる自分らは青春18。解散後、車で女史を送る。昔は自転車の後ろに乗せて送ったなあ。もし今、自転車で送ったとしても、おそらく途中で倒れてしまう年齢になってしもた。

3(土) 帰宅してから聞いた第一報は天語の失恋!卒業式の前日にフラれたらしい。「天語が傷ついたと思うと可哀そうだけど・・・。本音は嬉しい」(雅子)。ところで「今、山口に帰ったよ」と大阪の母に電話したら、なんやら沈んだ声。どうやら一人になって寂しくて泣いとったみたいや。母親ちゅうんは微妙やのう。