周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

6月23―29日

2019年06月30日 | 日記・エッセイ・コラム

たわわに実ったマスカット。と思った人もいるかも知れない。しかしこれはイチョウに実ったギンナン。木の下に実が落ちていたので不思議に思って見上げるとこのありさま。どうしたんやイチョウさん!今からこんなに実をつけていたら秋はどうするの?今年はどこやらで竹の花も咲いたとか。これはいよいよ終末の予兆か?などと首をひねりながら過ごす週末。

 

6/23(日) 朝から町内一斉清掃。去年は自治会長やったので、ゴミ袋を準備したり、ドリンクを用意したり、草刈り機の燃料代を配り回ったり、目まぐるしかった。懐かしい思い出。ところで今まで掃除には妻が出ていたのに、いつの間にか僕の当番に。ドサクサに紛れてまんまとすり替わられた。でも自治会長を退任した途端不参加じゃイメージが悪い。言わば見栄掃除。

 

24(月) 一昨日、昨日、今日と改革派教会の信徒夫妻がうちに来られた。昨夜は信仰論を交わしたが、周防と改革派とではチョッコし違いがあるゆえ、もしかしたらプチッとつまづかせてしまったかも。以前、韓国のクリスチャンの女性がうちの礼拝に出席して僕の説教を聴いた後、しばらく寝込んでしまわれたことがあった。うちに来られる方はくれぐれも信仰にご注意を。

 

25(火) 歯医者の定期検診へ。またしても歯磨きの仕方に教育的指導が入った。たかが歯磨きとあなどるなかれ。なんと奥の深いことよ。そこで思ったんやが、いっそのこと歯磨きを極める流儀を開いてみるのはどや?秘伝奥歯磨きとか、必殺前歯処理、北辰一刀歯石削り、柳生新陰歯間洗浄。よ~し!まずは今日からがんばって、円月殺法歯茎鍛錬を習得するぞ。

 

26(水) 恩師の森田恒一牧師が入院されたと聞き益田の病院に行く。思ったよりお元気そうで安心したが「百歳超えたら動物や」と繰り返し言われていた。そうか人間百歳を過ぎたら動物と同じか。百歳で動物ねえ。百歳で獣。森田牧師は百二歳。百と獣。森田翁!あなたこそ真の百獣の王です。「また伺います」と言ったら「もう来んでもええ」とのご返答を給わる。

 

27(木) 事業団の評議員会に続いて理事会。僕は評議員でも理事でもなく、単なる要請陪席者なので、なるべく大人しくしている。と思います。しかし黙って両方に出席するのは、さすがに疲れるなあ。こんなことならパソコン持ってきて週報でも作ればよかったなあ。ナンプレで頭の体操という手もあったなあ。いや、黙って陪席することこそ、今の僕には一番の修行です。

 

28(金) お昼の弁当を買いに行った。目当てはスーパーの惣菜コーナーにある「あなご弁当」。普通に買うと七百円以上するので、半額になる夕方まで待ちたいが、すぐに売り切れるし実際待ってられん。もしもこれを宮島で買うと値段はたちまち倍以上になる。世界遺産の登録地はいずれも一気に倍々値上げ。足元見やがって!人々はこれを「世界悲惨」と呼ぶ。

 

29(土) 朝早く萩のアーティスト・Hさんより電話。「聞きたいことがあります」と真剣な声。「聖書に『初めに言葉があった』と書かれていますが・・・(以下略)」。当初は(ついに彼も人生の終焉を迎えたか)と案じたが、俳句の論評を書くにあたり、聖書の言葉を引用したかったとのこと。それで安心。信仰の質問などを僕なんかにしたら「寝込む」事態になりかねんからな。


6月16―22日

2019年06月23日 | 日記・エッセイ・コラム

父の日の5日後に届いた沖縄そば。リクエストしたのはソーキそばやが、職場のおばさまが三枚肉を煮てくれたので八重山そばにしたらしい。期限こそ過ぎていたが高麗薬(コーレーグース)もあったので久しぶりに沖縄の味を満喫することができた。以前高麗薬をかけ過ぎて気分が悪くなったことがある。元々は泡盛やからな。薬も過ぎれば毒となる。

 

6/16(日) 今日は中学時代に好きやった子の誕生日。告白した訳ではないが卒業したあと、友人に「行け行け!」と尻を叩かれた勢いで電話をし「会えへんか?」と誘ったが見事に断られた思い出がある。そんな彼女が他界したことを知ったのは二年前の同窓会。ショックやった。海原千里万里の万里の方が好きやったのは、その子のようにエラ張り顔やったから。

 

17(月) マルシンハンバーグと千切りキャベツとライスの三点盛りで110円。それが浪速高校時代の定食。懐かしいだけの味(決して美味しくなどない)が忘れられない。ハンバーグは今でも存在し、スーパーに行くたびに探すがなかなか見つからない。今日彩七が父の日のプレゼントをくれた。フルーツ牛乳とマルシン。どちらも僕の幼年&青春の味。琴線に触れるねえ。

 

18(火) 愛隣幼児学園の評議員会。窓の外から園児たちが変顔をして僕のことを挑発する。応えてやりたいが今は真面目な話し合いをしている最中。園児たちはいつもの僕と様子が違うので「どうしたの?」と言わんばかりに、なおも挑発する。僕もとうとう我慢ができず変顔を返した途端、理事長と目が合った。挑発に乗って恥かいたわい。お前ら明日覚えとけよ。

 

19(水) 愛隣幼児学園の礼拝。園児たちはどんな思いで月一度の礼拝(内容は紙芝居やが)に出てるんやろ?幼稚園自体が嫌いやった僕は、この中にも帰りたくて仕方がない子がいるやろなあと思うと気をもんでしまう。今度「礼拝は嫌い?」って聞いてみるか。やめとこ。もし複数の手が挙がったら心が折れる。あ!「明日覚えとけよ」のことをすっかり忘れとった。

 

20(木) 農伝の学報で新任教師が紹介されていて、なんとその中に周防に夏期伝実習(2006年)に来た下痢住君こと有住君が載っていた。「緊張したら下痢をするんです」ということから、誰が言い出したか(僕です)「下痢住君」などと呼ばれるようになった。そんな彼がねえ。感無量や。もしも農伝の授業で下痢をもよおしたら遠慮なく農場に行ってブチまいてくれ。

 

21(金) 石垣島の天語が沖縄のそばを送ってきた。39年前、夏期伝実習で沖縄に行って初めて食べた時、何じゃこりゃ?まず~!と顔をしかめたのをよく覚えている。それから一か月。憑りつかれたように、夜な夜な国際通りへ出かけてはソーキそばを食べた。11月に天語の結婚式が石垣島であるらしいが、そばを食べに行くついでに出てやろうかと思っている。

 

22(土) 昨夜は下松教会での牧師会のあと、岩国方面に大トラ2頭を送り届けた。車内に幸せそうな寝息がこだまする。決して可愛くはないが無邪気なもんや。昼過ぎ、その中の一人から「車に小銭入れを忘れたかも」という電話。探してみたが見当たらない。これが札入れならばもっと真剣に探したけれど、小銭入れやもんな。その後「見つかりました」との連絡有り。


6月9―15日

2019年06月16日 | 日記・エッセイ・コラム

天理教会の三代会長が亡くなり、うちの教会からお花料を捧げたお返しの品が玄関先に置いてあり、その横の掲示板にこんなメッセージが書かれていた。確かに二階で昼寝をしていたが、なぜ昼寝していたことが分かったのか?イビキでも聞こえたのか?中まで上がってこられたのか?洋子って誰や?謎は深まる。いつか真相を確かめよう。

 

6/9(日) 録画した『美女と野獣』の実写版を観る。ディズニー映画で泣くのは悔しいが、もともと涙もろく、最近はその涙もろさに歯止めがかからなくなっている。チコちゃんとやらが「歳を取ると共感しやすく、脳のブレーキが弛むから」とか言っているらしいが、それが本当なら高齢化を憂うこの国はもっと素晴らしさに充ちているはず。それから高齢ドライバーをいじめるな!

 

10(月) 僕は原稿を書く時、木彫りの仏像を刻むのをイメージする。荒削りに始まり、中仕上げ、細仕上げ、精密仕上げという工程をたどる。なぜ仏像を彫るイメージなのかは自分でも分からない。ちなみにこれは説教原稿のことではない。昔は原稿を書いたが、今は荒削りの上、メモ程度。聖書にもあるでしょ。言葉は聖霊が下さるって。ま、下っても10分ほどやけど。

 

11(火) 映画『生きてこそ』(原題『Alive』)を観た。1972年にアンデス山中に墜落した飛行機の乗客が人肉を食し72日間生き延びた事件を映画化した作品。原作を読みたくなった。日本では1943年北海道での『ひかりごけ事件』が有名。アンデスでは英雄とされ、日本では有罪判決が下された。僕ならどうするか?と考えてみた。たぶん感謝していただく気がする。

 

12(水) 4月に開かれた中学校の同窓会写真をダウンロードしたのはええが、言っちゃあ悪いが、どの写真も微妙にピントがボケている。プロが撮ったのではないから仕方ないけれど、この時代、誰が撮ってもピントが合うほどカメラやスマホは進化しているのに何でやろ?導き出した結論はケチった画素数と老眼。考えてみりゃ皆60過ぎ。どちらの理由も納得できる。

 

13(木) 広島に出たついでに帆波を誘って社会館の近くにあるホルモンうどん屋へ。社会館は地域との関わりが深く、この周辺は帆波の知り合いだらけ。そんな中、知人に会った。帆波が即座に「父です」と紹介するのを見てハッキリ感じた。「変なおっさんと一緒にいた」などという噂が立つのを恐れての反応であることが見え見え。「違います」と言ってやればよかった。

 

14(金) 午前1時頃、教会の玄関の前に動物の影。ネコではない。久しぶりにタヌキか?アナグマか?と思って見たら、なんとキツネや!しかもやせ細っていて全身に毛が無い。おそらく疥癬(カイセン)でも患っているんやろ。見ていて痛々しい。僕の気配に驚いて逃げ去った。「お~い!南に行くと鶏舎がある。そこを襲うんやぞ!その道を真っ直ぐやぞ!コン三郎~!」

 

15(土) 離乳食は生後半年くらいで始めるが『食い初め』という儀式は生後百日頃に行なう。今日は末孫の食い初めをするとのことで彩七の家に集まった。初めての食事ということなので、かっぱ巻きを口に押しつけたら「こら」と怒られた。まだ食べられないのに「食い初め」とはこれ如何に?口にするのに「クエン酸」と言うが如し。江戸時代から続く「無理問答」でした。


6月2―8日

2019年06月09日 | 日記・エッセイ・コラム

丁度40年前、初めての夏期伝道実習で秋田の八郎潟教会に行った時、お世話になった星野正興牧師と美雪さん。思えば僕がこんな牧師になったのもこの人のせい・・・いや、おかげと言っても過言ではない。「写メを撮らせてください」と言ったらこの顔。おふざけは健在。星野さんは日本オオカミ協会の顧問で僕もその会員。いつか二人で遠吠えしてみたい。

 

6/2(日) 午後から大島教会の礼拝。思えば辻建牧師は充分に説教準備をされて語っておられた。ライオンは小さな獲物を狩る時にも全力を尽くすと言う。ゆえに、たとえ小さな教会であれ、全力で説教準備をして語っておられた。その点、僕はどうか?全力とか、狩りとかは大の苦手なので、手軽にコンビニで買ってきた弁当を配って誤魔化すような説教をしている。

 

3(月) 眼科へ。今回も瞳孔を開く目薬をされたので眩しくて仕方がない。外に出たら目を開けていられない。ふと思った「待てよ。たとえコンビニ弁当のような説教でも、聴く人の心の瞳孔を強制的に開かせさえすれば、眩しいほどの有難さを与えられるのではないか?」なんてね。こんなことばっかり考えているようでは、いつまでもコンビニ弁当説教しか語れんわ。

 

4(火) 先月亡くなられた寺田さんのご自宅を訪問。まずは仏壇にお線香をあげ、仏様にご挨拶する。この時、リンを鳴らしてはいけない。宗派によって違いはあるが、原則、リンは読経時に鳴らすものである。うっかりリンを鳴らしてしまったらお経を唱えなくてはならない。そんな場合クリスチャンはどうするか?慌てず『主の祈り』を捧げましょう。真に受けてはならない。

 

5(水) 人生でハグをされたのは記憶にある限りたぶん1回。数年前、東京のP子さんという個性むき出しのおばさまが30数年ぶりに再会した僕を玄関先でハグってくれた。今日、マック牧師の長女のジョイスさんに再会しハグられた。しかも駅前。公衆の面前。戸惑ったが嬉しかった。ただ僕がいくら嬉しかったとは言え、もし女性にハグなんかしたら・・・。言わずもがな。

 

6(木) 亀の里の会計監査。監事に何を聴かれても言い訳できる準備・・・もとえ!適切に応える準備をしているので毎年何の問題もない。下手に指摘なんかすると逆に恨めしい目で睨み返すという裏技で切りかえします。でも恐れることはありません。カミツキガメにはなりませんから。ただ常に物欲しげな銭亀(ニホンイシガメの子の別称)にはなっているとは思います。

 

7(金) 朝、名古屋の友人から「大雨、大丈夫ですか?避難指示が出てますが」とのメールで目が覚めたので、そんな発令が出されていたことなど知る由もない。その夜のニュースで見たが、岩国市の山間部の約7000人に対して非難指示が出されたらしい。そんなえらいことになっていたのか!しかし実際に避難したのは13人やったとか。正常性バイアス恐るべし。

 

8(土) スイカやメロン,バナナやパインを買う時、なるべく半額になっているものを買う。先日スーパーでメロンが半額になっていたので手に取って見た。ちょっと熟し過ぎているなあ。あきらめて棚に戻すと同時に横からおばちゃんがサッと取ってカゴに入れた。自分でも理由は分からないが、なんと言うか、この屈辱と言うか、敗北にも似た悔しさはいったい何なんや?


5月26日―6月1日

2019年06月02日 | 日記・エッセイ・コラム

んな訳で僕は教区の性差別問題委員に選ばれなかった。んな訳って、どんな訳や?実は僕にも分からん。しかしきわめて政治的な理由であることには間違いない。教区内で一連の性差別に関する問題事件?が起こった時、僕を元気づけようとしてくれたのか、こんなドリンクをくれた人がいた。見た瞬間、おお!と声が出た。もちろん元気が出た。ありがとう!

 

5/26(日)『第20回亀の里フェスティバル』が開催された。好天気なのはええが夏のような暑さで、元十両力士琴岩国関が毎年作ってくれる人気のちゃんこ鍋の出が悪い。反対にお茶のペットボトルが無くなるわ、生ビールの炭酸が切れるわ、ハプニング続出。そして今年も僕の私物のドリンクが全て無くなっていた。やはり間違いない。隠し場所を知っている奴がいる。

 

27(月) 午前2時。ホトトギスの鳴き声が聴こえた。お帰り!♪卯の花の匂う垣根に、時鳥(ホトトギス)早も来鳴きて、忍音(シノビネ)もらす夏は来ぬ♪か。ところで「あの声で蜥蜴食らうか時鳥」という諺があるが、僕は逆にトカゲくらい食べそうな声に聴こえるんやけどなあ。夜中に声高く鳴くから、驚いたり、気持ち悪がったりする人もいるしな。そこそこ不気味やと思うんやけど。

 

28(火) 近くの郵便局で苦情を述べて以来、どうも行くのがきまり悪い。最近「カスハラ」こと「カスタマーハラスメント」が問題になっているが、もしかして「あの牧師はカスハラや」とか思われてないやろうかと思うと心配になる。でもあれは明らかに局が悪い!(4/9のジャーナル参照)。あの対応は何や!僕は悪くないぞ!と心を定めて、やっぱり隣町の小さな局に行った。

 

29(水) 久しぶりに行きつけのたこ焼き屋に顔を出す。「ああ村田さん!」と喜んでくださった。しばらく行かないと経営が苦しくなっているのではと心配してしまう性分。たこ焼き屋に限ったことではなく、どこにでもそう感じてしまう。最近ディズニーランドにも行ってないな。もしかして経営が苦しくなっているのでは?行ったら「ああ村田さん」って喜んでくれるかな?

 

30(木) 午前2時。やった!アオバズクや!あの独特の鳴き声が聴こえてきた。ホトトギスも来たし、これで去年のようにフクロウが鳴いてくれれば、さしずめ「三役揃い踏み」ということになるな。とにかくこれで安心して今年も夏を迎えることができる。ゲンジボタルもぼちぼち飛び交い始めたし。自然は豊か。信徒は少ない。こんな教会で暮らせる僕はなんて幸せ者や。

 

31(金) 教会台所のシンクで体長2cm強のコクワガタを見つけた。仰向けになっていて動かない。死んでいるようや。かわいそうに、せっかくもうすぐ夏やというのに、とつまみあげたら突然指を挟まれた。痛!こんにゃろう、騙しやがったな!せっかくなので注釈しておきます。オオクワガタとかノコギリクワガタとかミヤマクワガタなんぞに挟まれても大して痛くはない。

 

1(土) しかしコクワガタの細い針のような大あごで挟まれた日にゃ悲鳴をあげてしまう。その証拠に礼拝堂に響き渡りました。無理に引きはがすと首がもげる可能性があるので、痛さを我慢しながら外に出て自然に離れるよう説得した。「勘弁して」「この辺で許してよ」。真夜中の玄関先にしゃがみ込み、小声で許しを乞うている牧師。こんなとこ人に見られたらアウトやな。