周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

4月17―23日

2011年04月24日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 子供の頃の運動会で僕は何度か一等になったことがある。嬉しくて一等賞の印に付けてくれた赤いリボンを家に帰るまで付けていた。さて、トップを激走するのは帆波。しかも余裕のストライプや。でも帆波よ。人生で競争なんかせんでもええぞ。そもそも人生は楽しむべきもの。競うものではない。(僕はちょっと楽しみ過ぎてるかも)

4/17(日) 教会の角にある街灯が新しいのと交換され真昼のごとき明るさになった。防犯上、ええかもしれんが…困ったことが2点ある。一つはこれからの季節、虫(特に羽蟻や蛾)がドッサリ集まるので、ウッカリ窓を閉め忘れでもすりゃえらいこっちゃ。もう1点は夜中、溝で立ち小便できんがな。まさか…それが目的か?

18(月) 中3になった帆波の新しい担任が家庭訪問に来られた。相変わらず不登校記録を順調に伸ばしている帆波やが、帰り際に先生が言った。「いい子じゃないですか」「この子がなぜ不登校なのか分かりません」などと。ほとんどの教師はそんな感想を述べられる。新種として研究対象にしてもらえればありがたい。

19(火) 教区事務所に郵送作業のバイトに行く。なんと、畏れ多くも教区議長みずから来ておられるではないか。しかも無給で。思わず「ははぁ~」と土下座したくなったが、この週報に載せて隠れた奉仕をねぎらうことにした。しかし議長の仕事がこういう作業だけなら気分的にもメチャ楽やろに。ちなみに時給は八百円。

20(水) 久しぶりに大都会広島へ買い物に行く。東急ハンズ最上階の7階から降りながら、ゆっくりと物色した。欲しい物がいっぱいある。そこで、金は有り余るほど持っていると仮定してバーチャル買いをしてみた。すると欲しい物の90%以上はオモチャ類であることが判明。ちなみに一番欲しかったのは殿様のかぶり物。

21(木) 原発の危険区域にいる家畜が餓死し始めている。生き残っている牛も見る影もないほど痩せ細っている。20km圏内が立入禁止になってしまう前に最後のエサやりをする酪農家たち。柵から放つ酪農家もいたが「後々迷惑をかけるから」と殆どが柵の中。いったいこの事故はどこまで何を壊し続けるんやろ。

22(金) お金を拾う夢をよく見る。圧倒的に多いのは小銭(中でも五百円玉)を拾う夢。大判小判がザックザクの昔話のように小銭を拾う夢は「やった~!」と小躍りする。反対にお札(大金)を拾う夢は後ろめたさが伴う。まあ、どちらの夢も目覚めた時にはガッカリするんやけどね。今日、徳山で財布を拾った。正直に交番や。

23(土) 突然、背広姿の男性が二人尋ねてきた。下関教会から来たと言うので、てっきり同教派かと思ったら「統一協会の者です」と名乗ったので驚いた。よくまあ来て下さったが、今まさに原理相談の家族が来ておられる最中や。「連休を過ぎた頃にまた来て下さい」と約束し、名刺を渡したが…ほんまに来てくれるやろか?


4月10―16日

2011年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo子供の頃、たこ焼きは六個で十円やった。経木の舟に並べられ、すき間から垂れるソースで手を汚しながら食べた。今じゃ発泡スチロールやビニル皿。垂れることは無くなったが味気も無くなった。さて、半世紀前のように、たこ焼き二十円+おまけ分がギッシリ入ったようなこの写真。コオイムシみたいにも見えるが、実はスミレの種です。

4/10(日) 定期教会総会を開催。報告資料を印刷する前、結構念入りにチェックをしたつもりやが、毎年のように誤字を見落とす。老眼の度数も2.0に上がっとるからなあ。でもある牧師が言った。「誤字脱字以前に資料のあちこちに添えられたマンガの方が問題やろ」と。加えて言った、「クビになりたくなったら僕もやる」って。

11(月) まだ花見をしていなかったので錦帯橋の桜並木を見に行く。花見とは言っても車に乗ったままでの見物。気づきましたね、そう花粉対策!人呼んで「今年は病院に行かず徹底的に花粉を遮断してこの時期を乗り切り自力で5月を迎える作戦」を実行中。確かに単にケチなだけです。でもやっぱ来年は病院行こっと。

12(火) 部屋のエアコンを取り外すのに5000円もかかるという。それくらいなら自分でやるわい!とネットで検索しながら取りかかった。ポイントはフロンガスを放出しないこと。なんか爆弾処理をしてるみたいでカッコええなあ。気分はミッション・インポッシブル。汗をかきかき苦闘30分。でも放射能は出んから安心や。

13(水) ファミレスでドリアを注文したら、震災の影響で出来ないと。ドリアのどの材料が入らんのか尋ねたら「全部です」と言う。ちょっと待てよ。これと同じ材料を使った料理は他にもあるぞ。それともこの店のドリアは東北で作ってここでチンすんの?後で調べたらチェーン店では珍しくないことらしい。ナムアミダブ…チ~ン。

14(木) 去年、ソフトボールの試合で肋骨にヒビが入った時の保険金で、うちの車にゃカーナビが付いとる。これがホンマのヒビの糧。今日そのカーナビ通りに走ったら、狭い路地に迷い込んでしもた。しかも通行止めやがな!マナを与えられて喜んだのに、なかなか約束の地に辿り着けんイスラエル人の気持ちがわかる。

15(金) 阪神の金本の連続試合出場記録が1766で止まった。今日、代打で立ったが一塁走者が盗塁に失敗で3アウト。その後の守備にも就かんかったので13年間続いた記録が途切れた。でも本人は結構サバサバしている。去年の夏、33年間の無違反記録を失った僕は今でもネチネチしていて、思い出すたびに悔しい。

16(土) 田を覆うレンゲ畑が美しい。思い出すのは子供の頃、レンゲ畑の中を夢中で追い回した蛇。エサを求めて動き出した春先の蛇はまだ動きが鈍いので簡単に捕まえられた。今でも蛇を見ると興奮し追かけ回す。そんな時、僕の側に蛇嫌いがいたら不幸やで。蛇を持ったら何故か無性に誰かを追かけ回したくなる50代。


4月3―9日

2011年04月10日 | 日記・エッセイ・コラム

2011 今年の報告書の表紙。信徒が何も言わんのをええことに、とうとうここまで来てしまった。時々考える。僕がこの教会を辞任し、次の牧師が着任した時のことを。困るやろなあ。戸惑うやろなあ。まず除霊せにゃいけんで。いやたぶん神様が直接赴任しても変わらんぞ。なぜなら、うちの教会は妖怪以上に魅力あふれる信徒で成り立っとるけえ。

4/3(日) ずいぶん昔に叔父が働いている原子炉実験所に連れて行ってもらったことがある。「このメーターの針がここまで振れたら教えてな」と言って、叔父は別の部屋に行った。鉄腕アトムに出てきそうなカッコイイ装置だらけの部屋で興奮と緊張を感じながら、僕はジッとメーターを見つめていた…。あらゆるメーターを振り

4(月) 切ってしまった福島第一原発。今そこで安全を信じていた人たちが命をかけて長い闘いをしている。1988年にRCが出そうとしたアルバム『カバーズ』には反原発を歌ったものが2曲ある。♪放射能は要らねぇ~牛乳を飲みてぇ~♪東海地震もそこまで来てる~♪当時東芝(福島原発の設計に関与)は発売を拒否した。

5(火) スギ花粉が終結した後はヒノキ花粉の放散が始まる。バトンタッチかよ!足並み揃えろよ!再放送してる『水戸黄門』の中で、山を指差し「ご覧なさい。素晴らしい眺めですな」と黄門が言っとった。ご老公さま!お畏れながら申し上げます。あれは20世紀に入って乱植されたスギとヒノキでござります。どうかお裁きを!

6(水) この季節はなるべく花粉を弾くナイロン製のウィンドブレーカーを着とる。息子のを拝借しとる。毎日着とる。外出する時はもちろん、礼拝説教する時も着とる。先日広島である人に言われた。「そんな服よく見ますよ。宮島競艇の周りで」。やっぱそう?なんとなく気付いてた。これで耳に赤鉛筆をはさんだら完璧やろね。

7(木) 水素爆発の危険を緩和させるため、格納容器内に窒素を注入することにしたという。やっぱり原発は人間そのものや。高熱や復水に続いて、次はまるで点滴を投与しているように思える。しかし終結するまで何十年もかかるなんて話しを聞くと、そんなに長い間、誰が危険な看病をしてくれるんやろ?と不安になる。

8(金) 関東方面で発動されとった計画停電がここんとこずっと中止されとる。もちろん企業の努力や住民たちの節電の協力も効果を発揮しているのは言うまでもない。ところで、たぶんみんな気付いているんやろけど…。原発も火力発電も止まってるのになんでやろ?もしかしたら原発がなくても電力供給はなんとかなる

9(土) んとちゃうか?そういえば『カバーズ』の中でも清志郎が歌っていたぞ。♪電力は余ってる~もう要らねえ~♪って。でも、もし僕が東電の立場やったらバンバン計画停電を実施して、電気の無い生活の不便さと、やっぱり原発は必要やということを国民に猛アピールするけどな。僕よりは、みんなええ人なんかも…。


3月27日―4月2日

2011年04月03日 | 日記・エッセイ・コラム

Photo 1986年のチェルノブイリ事故や1999年の東海村臨界事故で被爆をした作業員が「青白い光を見た」と証言していた。それはもしかしたら、この《チェレンコフの光》(Wikipediaより)のことかもしれん。空前の原発事故を批判するのは簡単やが、対応に追われる関係者も必死なら、その無事を祈る家族もいる。たぶん悪者はどこにもいない。

3/27(日) 壊れてしまった福島第一原発を見ていると、まるで人間の体のように思えてくる。高い熱を発し、腹水(副水)が溜まり、まさに重体の人間や。正直な気持ちを言うと、もっと大事故になれば国中の原発計画は無くなるかも…とも思った。でも今は違う。瀕死で闘っている重病人を前にして助かってくれと願っている。

28(月) 東京都内では精神科にかかる患者の数が増えているらしい。停電や断水、また見えない放射能の恐怖におびえる生活の中で張りつめた心から元気を失った人々が外来を訪れる。こんな時は弱みに付け込む宗教もあるから気を付けねばならない。義援金サギと同じくらいタチが悪い。神仏にすがるのは一番後でいい。

29(火) 日本は世界中の弱小国を経済支配し、搾取し、自然を破壊して経済大国となった。今再び危機に瀕した日本に、モンテネグロ,モリディブなどの弱小国からも援助の申し入れがあったという。経済危機に見まわれたタイからも、モンゴルではある孤児院までが名乗りを上げた。ありがたい前に、恥ずかしくて仕方がない。

30(水) 津波で心に大きな傷を受けた子供たちが被災当初に描いた絵は殺伐としていたらしい。ところが日を追う毎に少しずつ絵の内容が明るくなり、最近では多くの子供らが虹を描くという。ノアの洪水物語に現れるのも虹。もう二度と洪水で人を滅ぼさないと聖書の神は虹をおいて約束した。津波は別…なんて言うなよ。

31(木) めがねをかけたままで、「めがね、めがね」と探す間抜けなコメディーがあるが、今日僕は老眼を頭にかけたまま、部屋中を10分間も探し回った。それだけならまだしも、そのあと携帯で電話をしながら携帯を探していた。そんなことが重なったもんやから、記念に書いておくことにする。ただそれだけです。

1(金) 今年のエイプリルフールは嘘をつかずに過ごした。正しく言えば嘘を付けなかった。というのも「どんな嘘を誰につこうか?」と考えているうちに、気が付いたら今日という日が終わっていただけ。僕も焼きが回ったもんや。例えて言うと、もらっていた牛丼のタダ券に気付いた時、期限が過ぎとった!ような悔しさや。

2(土) 災害後、友佳がほとんど自宅待機状態でいる。自動車部品を扱っている工場ゆえ、上の会社の影響で作業がストップしたまま。操業再開の見通しは立っていないらしい。この機会に車の運転免許を取りに行けと勧めるんやが、誰に似たのかガンとして拒否し続けている。説得して下さった方は山賊にご招待します。