周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

7月22―28日

2018年07月29日 | 日記・エッセイ・コラム

チョット覗くと今まで大口を開けて首を伸ばしていたヒナが一斉に警戒態勢に入った。おい、僕をどなたと心得る。この巣に棚を作ってあげた恩人様やぞ。そう言えば、夏のキャンプに参加したいと言っている長男の走野が「芽衣が爺ちゃんが怖いから行きたくない」と言って困っているとか。おい、僕をどなたと心得る。お前を間接的ながら作ってあげた爺様やぞ。

 

7/22(日) 今日の礼拝説教は僕が神学生時代に出席していた東京の玉川平安教会で牧師をされていた南吉衛さんが担当して下さった。その南牧師のことを親しみを込めて「キッチェちゃん」などと呼んでいた(もちろん陰でやけど)。当時はとってもダンディーで凛々しい牧師やったなあ。あれから40年。ズボンのホックが常に外れているのがとても気になった。

 

23(月) 南牧師を『山賊』にご案内する。昨夜は『ギャング丼』を食べにお連れした。これらの店は行列ができる全国的レベルの有名店ゆえ「ここに来たことを是非みんなに自慢してください」とお伝えしたが、どうやらご本人はあまり興味が無さそう。僕も「わざわざ岩国まで来たお客をなぜご案内しなかったの?」と世間から責められたくないがためにお連れしたわけで・・・。

 

24(火) 福ちゃんが来たので「丁度ええタイミングや」と、キャンプ場の下見に同行していただく。今年の川は去年よりずっときれいで、河川敷もテントを張るのになかなか良い地形。ところでパブロフの犬ではないが、ここに来るとなぜか無性にウ〇チがしたくなる。さっそく川の中に入って天然ウォシュレット。すぐに魚が寄ってきた。おお、君らも歓迎してくれるのかい。

 

25(水) 玖珂も暑いが県内で最も暑い山口市に行く。今日は38.8℃やったとか。車から降りたくないほどの暑さ。帰りにショッピングセンターに立ち寄ったが、どの車も屋根のある日陰の駐車場や、せめて店の出入り口に近い場所に停めようとひしめき合っている。こうなりゃ奥の手。僕の母がやったように体が悪いフリをして障害者用の駐車スペースに停めてやるか。

 

26(木) 天神祭りで大行司という行列があり、お先乗りと言って馬に子供を乗せて歩く役目がある。その馬に乗ってくれる子供を選ばなくてはならない。案外みんな嫌がって、町内を何軒か当たった末、やっと候補者を見つけた。その昔うちの天語にも乗馬のお誘いがあったが、本人が恥ずかしがって辞退した。もし、ロバなら僕が立候補して乗っていたかも。ホサナ。

 

27(金) 南牧師より電話。おケガをなされたという。「ドキッ!」もしかして・・・山口からの帰りに何かあったのでは?しかし家に帰ってから自転車で転んだというのを聞いてなぜか「ホッ」とする。だってそうやん。こちらが関係しているようなことなら気が重いけれど、関係していないなら気が楽や。安心、安心!あ、いや、どうぞお体をお大事に!ご自愛くださいましませ。

 

28(土) 今日中に30日に配る自治会回覧文の作成をしておかねばならない。明日は明石のベムとベラが泊まりに来るので仕事ができんからな。『班長交代のお知らせ』『探し物の協力依頼』『天神祭りの参加呼びかけ』『秋の敬老会のお知らせ』。今更やが、えらいもんに首を突っ込んでしもた。気付けばもうすぐ天神祭りの準備会議の時間や。ほんまにほんまやで。


7月15―21日

2018年07月22日 | 日記・エッセイ・コラム

熊本で開かれた農伝同窓生研修会の折りに訪れた囲炉裏料理の店。僕はエビフライを頭から食べるが、このヤマメも頭も骨も食べられるくらい柔らかかった。こんな美味いヤマメは初めてや。ソンヒョ牧師がみんなをここ連れて来た意味が分かった。と、思っていたが、どうも様子がおかしい。そして新事実に気付く。目当てはここの店の看板娘やろ?

 

7/15(日) 車の窓を全開にして大音量で嘉門達夫のCDをかけながら走る深夜の国道315号。1時間以上走っても1台の車ともすれ違わなかった。そして教会に到着したのは午前3時。礼拝後、収穫のケンサキイカをみんなに一杯ずつ分ける。イカ釣りに行きたい方は申し出てください。船酔いとトイレが無いのを覚悟していただけるならお盆まで受け付けます。

 

16(月) やっぱり来なかった。おそらく理由は腹痛でしょ?ビンゴ!でも無理して来られる必要はない。ご家族に「その気になるまで焦らぬよう」伝える。これは仮病ではない。本当に拒絶反応が出る。今年でカルト相談を受けて30年。今まで何人もが腹痛や頭痛を理由に面会を拒んだ。ところで僕はカルト以外でも恐がられる性質らしい。僕ちん恐くなんかないよん!

 

17(火) 僕が好きだった中島らもの本はほとんど読んでいるが、まだ読んでいなかった本を8冊買って読み始めた。お気に入りの動物文学は少しの間お休み。そのせいかどうか、最近動物の夢ばかり見る。ヘビに噛まれたり、クモに襲われたり、猛獣に追いかけられたり、まるで「早く読め」と促されているみたいや。でもいくら夢の中でも本気で襲ってくるなよな。

 

18(水) 夕方、天神祭りの総代会。ありゃ?誰もおらんの。玄関に靴が無い。時間を間違ったかな?声をかけると中から「どうぞどうぞ」と人が出てきた。結局集まったのは6人で欠席が7人。電話をかけたらほとんどの人が「今日やったかいね?」。あのね、牧師がこうして一生懸命なのに総代さんが失念とはなんとも悠長な寄り合いやで。でもなんか気楽でええわ。

 

19(木) ヒグラシが網戸にとまってカナカナカナ・・・。遠くで聞くヒグラシの声は「もう夏も終わりか」と情緒があってええが、あんたはなぜこの時期にこんなところで鳴く?まだ夏になったばかりやぞ。それに今何時やと思っとんねん!朝の4時半や。しかも耳元で大音量!これで起きないという人間は、もはや帆波くらいやろ。ヒグラシさん、明日は7時半にお願い致します。

 

20(金) 玄関のツバメ夫婦にヒナが孵った。巣から小さなクチバシがいくつか見える。ああ心がなごむ。しかし巣の場所は四方を囲まれて実に風通しが悪い。熱がこもっていて見るからに暑そうや。このままじゃ蒸し鳥になってしまうぞ。なんか良い方法はないか。そうや、焼き鳥屋のつねさんに相談してみよう。それに万が一、死んだら焼いてもらえるかもしれんし。

 

21(土) 周東パストラルホールで開かれた和太鼓集団・山城組「空」のライブに行く。オープニングでいきなり大太鼓の乱れ打ちが始まったと同時に、何人かの子供が泣き出した。横隔膜にビンビン響くからな。泣き声は太鼓の音でかき消されたかと思うと、太鼓になんぞ負けてたまるかとガキどもが泣きわめく。まるで泣き声と太鼓のコラボや。聴きに来て良かった。


7月8―14日

2018年07月15日 | 日記・エッセイ・コラム

帰着は予想よりも早く、日曜の午前3時。ねむの家・湖水園の松本施設長に誘われ、夕方から深夜まで日本海でイカを釣る。初めての体験やが釣果は7匹。船長さんが「遠くから来てくれたので」と、トロ箱いっぱいのイカをくださった。夜風は心地ええし、満天の星空。なんと贅沢なひとときよ。パソコンを前にまだ体が揺れとる。

 

7/8(日) 雨のせいではなかろうが、今年は教会の中にやたらとダンゴムシが入ってくる。踏まれたり、飢えたり、ここにいるとロクなことが無いので捕まえては外に逃がしてやるが、次から次と難民の如く押し寄せて来るので切りが無い。しかしいったいどこから入って来るんや?《危険Caution》ここは死の教会。地獄の礼拝堂。裁きの宗教。生きたい虫は入るな!

 

9(月) 地域住人から「草が伸び放題の空き地があるので何とかしてもらえんか?」という苦情を受けていたので、今日その土地の所有者さん宅に行って草刈りのお願いをする。気はすすまないがこれも自治会長の務め。とにかく温厚に。ニコニコと。角を立てぬよう。用件を丁寧にお伝えして「申し訳ありませんねえ」と家を後にする。何でわしが謝らにゃいけんの?

 

10(火) 先週の豪雨で玖珂町周辺の道路は何カ所も土砂崩れが生じている。岩徳線も不通。開通の目途すら立っていない。ネットで調べたら県東部の地図は通行止めの×マークで真っ赤っか。そんな中、北は北海道、南は沖縄からお見舞いの電話が殺到した。ありがたいことや。でも幸いにうちは被害無し。逆になにやら申し訳ない気分にすらなるのはなんでや。

 

11(水) 夕方、町役場から災害に関する《至急回覧物》が届けられた。「明後日の回覧でいいですか?」と聞いたら「直ちにお願い」とのこと。途中で隣町の自治会長さんと出会った。あちらはご高齢にもかかわらず自転車で、えっちらおっちら届けておられる。僕はバイクでビューン。なんか申し訳ない気分になる。どうやら今週は「申し訳ない」がテーマのようやな。

 

12(木) 牧師室の戸を開けたらムカデが手の上に落ちてきた。お前はもしかして先々週、僕の頭の上に落ちてきたやつやろ?体長が7~8cmくらい。やっぱりお前や。でもまだ成長しきっておらんな。捕まえようと思ったら逃げられた。そんなにこの部屋が気に入ったのなら、ここで暮らすがよい。でもな、今度僕の体の上に落ちてきたりしたら・・・。まあそれもよかろう。

 

13(金) 通行止めを迂回しながら初めて通る道などを辿って柳井教会での牧師会へ向かう。これは明日のための小手調べに過ぎない。牧師会から帰ってグーグルの地図を確かめながら益田までのルートを念入りにシュミレーションする。最短の国道や県道があちこちで通行止めなので、大きく迂回するしか方法は無いな。それもこれも深夜のイカ釣りのためです。

 

14(土) 5度延期された漁火漁船に乗るため、今から数々の通行止めを迂回しながら日本海の益田市に向かいます。夜遅くまで漁をするので帰りは日曜の未明となる。♪なのにあなたは益田へ行くの~益田のイカがそれほどいいの~近所の店のイカよりも~♪という訳ですので、もしも礼拝時間に間に合わんかったら申し訳ありません。イカあげるから許してくんちょ。


7月1―7日

2018年07月08日 | 日記・エッセイ・コラム

熊本駅を出たら『おてもやん』像が迎えてくれた。妹が日本舞踊を習っていた頃、新米の子が踊ったのが『おてもやん』。可愛く面白い踊りなので、沢山おひねりが飛び、それが羨ましいやら悔しいやらで妹をいじめた。そんな妹からの携帯着信は『おてもやん』。ちなみに母は『五木の子守唄』。僕に歌ってくれた子守唄。大阪やのになぜ熊本の歌なのかは不明。

 

7/1(日) 明日からの農伝研修会のため差し入れを買いに行く。一時期からすればどこでも買えるし、今では珍しくもない日本酒になったが、やっぱり獺祭しかないな。入手困難な時代には、下戸の僕が知人の要望に応えるため何度も何度も酒蔵まで買いに行った(当時は朝九時に販売開始で一人一本まで)。そんな訳で旭酒造は僕が育ててやったと思っている。

 

2(月) 岩徳線に揺られ、徳山で「こだま」、山口で「さくら」に乗り換え熊本入り。ソンヒョ牧師が妙な臭いがする車で迎えに来てくれた。研修会場は三年前に分区牧師会旅行で泊まった南阿蘇にある高原ホテル。遠い別館を予約してくれたのは宴会騒ぎを見越した賢いチョイスやが、フロントからチョット遠過ぎ。高齢牧師が迷子になるか、途中でブッ倒れまっせ。

 

3(火) 後輩牧師が僕に「ウイットマー校長が辞任しますよ」と言ってきた。この春に着任したばかりやん。どういうこと?え?宴会での僕の毒舌にショックを受けたに違いないですよって?ほんまかいな。おかしいなあ、僕としては教区や分区の宴会と同じように普通の会話やったんやけどな。農伝ってそんなに上品な学校やったかな?んな訳ない。だって農伝だもの。

 

4(水) 研修会を終え、辞任されんように校長に挨拶をし、握手までして別れた。これで完璧や。そして再び妙な臭いのする車で震災ボランティアセンター『エルピスくまもと』へ。到着と同時に何の前置きも無く、あれよあれよと手で回すろくろで湯呑を作らされた。これって何の儀式?さては焼きあがった作品を高値で買わす魂胆か!でもええ雰囲気の場所やんか。

 

5(木) ソンヒョ牧師に別れを告げ帰路へ。その帰り、徳山駅でのこと。駅のベンチで二段重ねの弁当を食べている女の子がいた。手作り弁当か。でもご飯ばかり食べているぞ。変な子や。見る見るご飯を食べきって、今度はおかずだけを食べ出した。見ていてイライラ。もう我慢が出来ず、「オイ、こら!飯とおかずは交互に食わんかい!」と、心の中で叫んだ。

 

6(金) 麻原彰晃の死刑が執行されたと友人からメールが届いた。テレビを見て信者6人も執行されたことを知る。胸が痛くなった。事件の凶悪性や特殊性もあるが、まだまだ真相が解明されていないオウム事件。死刑免除の嘆願署名を訴えた時に教区内から「気でも狂ったのか!」と抗議を受けたこともある。ある意味でその通り。確かに何かが狂っている。

 

7(土) 昨夜からの豪雨で玖珂の町は1時間に76mmの雨量を記録した。県内最高値かつ観測史上最大の数値。バイクで地区の見回りに行ったが体に当たる雨粒が痛い。民家や道路、線路など水没箇所の写メを撮る。町への思い入れが希薄だった僕やが、自治会長になって初めて感じた暮らす町への愛着。危うく教会の牧師だけで生涯を終えるとこやった。


6月24―30日

2018年07月01日 | 日記・エッセイ・コラム

その昔、東京の某教会の青年会の命名が『あじさい』に決まった。小さな花が集まって一つの花を成すということらしい。僕はすかさず「一つの花のように見えて実はバラバラ」と言ったら顰蹙をかった。あじさいで思い出すのはカタツムリ。子供の頃、庭のあじさいに群れていた。エスカルゴを初めて食べたのは19の時。サザエのつぼ焼きや!と叫びながら食った。

 

6/24(日) 梅雨の晴れ間、柳美幼稚園の理事会に原チャリで行く。その帰りにまだ一度も走ったことのない道を通ってみた。どんどん山の中に入って行ったが原チャリなので少々狭い道でも平気や。でもちょっと山過ぎるぞ。車はおろか、長期に人が入った痕跡が無い。迷いに迷ったあげく、体中をクモの巣だらけにしてやっと出たのが元の道のすぐ横。アホやん。

 

25(月) 玄関に取り付けた棚にどうやらツバメが巣を作り始めた。ところが何やら騒がしい。見ると複数のツバメが場所を取りあって争っている。これこれ!教会の玄関でケンカなどしなさんな。でも考えてみたら、教会の世界も、恥ずかしながら教団をはじめ、色んなところで体裁もへったくれもなく、ツバメに顔向けできんレベルのもめ事を抱えとるわい。ドアホやん。

 

26(火) 夜仕事をしていると頭に何か落ちた。その重さといい、落ちた後の動きといい、小ぶりのムカデに違いない。払い落としたが姿も見せずに逃げられた。大きく育てよ。次は頭の上なんぞに落ちるなよ。でもこの部屋で僕の頭を直撃するというのは大変な確率や。隕石が直撃する確率よりは高いがマンガみたいな出来事に感心した。宝くじでも買いに行くか。

 

27(水) 保育園の礼拝へ。「猫飼っている人」と尋ねたらドッと手が上がった。「犬飼っている人」と尋ねたらまたドッと手が上がった。「ライオン飼っている人」と尋ねたら複数の手が上がった。年少児は意味を理解せず手を上げたと思われる。年中児は戸惑いつつ、上げたり下げたり。年長児はふざけて手を上げている子がほとんど。成長過程を見たような気がした。

 

28(木) 福祉員訪問で何度お尋ねしても留守の家がある。うちの実家で警官が玄関を破って突入した事件(4/24の記事を参照)があったが、ここではそういうわけにもいかん。何かあったのではあるまいな。最初の留守から十日が経過している。それにこの暑さ。もしかして・・・と、おそるおそる戸の隙間に鼻を近づけかいでみた。恐れていた臭いはせんかった。

 

29(金) 朝すさまじい雨と、けたたましい雷で起こされた。近くでバリバリバリっと落雷の音。天神の木にでも落ちたか?窓の外を覗いたがモミは何事もなく立っていて安心した。今、天神で何かあったら祭りに影響するからな。この前、落雷防止用プラグを見て高いのであきらめたが、せめてパソコンにだけは取り付けておくべきやな。クワバラ、クワバラ、桑原和男。

 

30(土) 僕が中学時代に一世風靡した木枯し紋次郎/中村敦夫の朗読劇『線量計が鳴る』を最前列で見た。これまでの時代劇の殺陣シーンが一変する喧嘩殺陣は凄かったなあ。国会で統一協会問題を追及する姿もカッコ良かった。「あっしにゃあ関わりのねえこって」と言ってた人が社会の問題とめっちゃ関わっとる。でも教団では「関わらない」のが主流らしい。