周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

1月20―26日

2019年01月27日 | 日記・エッセイ・コラム

少し時期が過ぎたかと思っていたが、まだ蝋梅(ロウバイ)は咲いていた。梅という言葉が付くが梅や桜とは種類が違う。黄色い花が蝋細工のように見えることから名が付いたというが、確かにその姿は蝋のよう。香りも良い。まあ、花も良かったけれど、僕には木々の枝から枝へと移る、キビタキやヤマガラ、シジュウカラの方が気になって仕方がなかった。

 

1/20(日) 加湿器まで設置して礼拝堂を滅菌状態に(少なくともインフルエンザに対しては)。感染はほぼ無いとは思ったが色々と気を遣う。予防接種を受けていない人は後ろに座るように勧めたが、なぜか皆いつもと同じ席に座っとる。「予防接種受けた人?」と尋ねたらほとんどが手を上げた。思わず口に出して言った「よくもまあ皆自分の幸せだけ考えて!」

 

21(月) 熱はもう無いが何日も寝てばかりだったのでさすがに体が痛い。痛いついでに今日も一日寝ることにした。先日の成層圏レベルのぶっ飛んだ夢はさすがに見なかったが、古い亀の里アパートで暮らした時の夢を見た。懐かしかった。夢ってすごいなあ。もし映画のように自由に夢が見られるのなら最高やろなあ。もちろん代金も払うぞ。出来ればシニア料金を。

 

22(火) 以前、末娘が「GUに行きたい」と言ったのを、「自由に生きたい」と聞き間違えてしまったGUに青年K君を連れて行く。まだ四十半ばにしてオッサンのような服装をするK君のイメージチェンジをするのが目的。人の服を選ぶのって、なかなかおもろいなあ。恥ずかしがるK君を着せ替え人形の如く扱う。あ、言っておくけど僕はファッションセンスゼロやからね。

 

23(水) 日本最後のオオカミが捕まったのは114年前の今日。奈良でのこととされている。以来この国のオオカミは絶滅した。僕がそのことを知ったのは中学生の時に聴いた深夜放送ラジオ。あの頃は深夜のラジオが学校で習わない社会の情報の貴重な源やった。胸をときめかせながら夢中に聴いた。怪しい情報も色々と入った。ツチノコとか・・・ヒバゴンとか・・・。

 

24(木) 今日、環境省は『野生絶滅』指定のトキを『絶滅危惧IA類』ランクに見直した。だとしたら日本にオオカミを復活させるのも可能やん。しかし現実はオオカミに対する誤解や間違った生態認識が復活の邪魔をする。♪男は狼なのよ~気をつけなさい~SOS、SOS~今日もまた誰か~乙女のピンチ~♪もしかしてお国のお役人さんたちもそんな風に思ってるの?

 

25(金) 電気毛布の献品があった。我が家に電気毛布なるものが入った時のこと。プレハブの勉強部屋は寒かったが、母はその毛布を僕に使わせなかった。虐待ではない。優しい親心からや。理由は僕が毎晩のようにオネショをしたので感電死すると思ったらしい。だが説明書にはそんな注意書きは無かった。親心ではなく、読むのが面倒くさかっただけなんや。

 

26(土) ボタン雪がシンシンと降る中、町の『防災リーダー研修会』なるものに(町内会長ゆえ強制的に)出席。超大型台風が襲来し、避難指示が出たという想定。避難場所で起こりうる様々な問題をグループごとに解決策を考えるという学習。何よりも驚いたのは研修会に130人も集まったこと。しかもこんな悪天候の中を。この町の人々は結構生き残れると思った。


1月13―19日

2019年01月20日 | 日記・エッセイ・コラム

広島竹原市の旧市街。真ん中はマッサン&リタ夫婦像。右端の資料館を見た時に、43年前の晩冬に行った青森の弘前教会を思い出した。被写体がカメラに入りきれなかったので、ずるずると後ろに下がっていた時、雪に隠れていた溝に片足をハメてしまったという思い出。死ぬほど冷たかったので死ぬまで覚えていることやろ。

 

1/13(日) 教区信徒大会の冒頭「高熱ですが委員なので来ました」などと言う、真面目な世間知らずがまだ棲息していたのかよ!高齢信徒も多いのに休むのが常識や。まったく何を考えているのやら。ところで今回の講師は歌人の林あまりさん。去年の周防教会議案報告書の中にはあまりさんの『夜桜お七』の詩を載せていることを告げると、興味あると言われたの

 

14(月) で報告書を送ることを約束した。たぶん興味とは「なんで教会の報告書に《お七》なんだよ」という意味だとは思うが。さて大会の終了後、旧竹原の市街地を見物して帰ることになった。さぞかし美味しい店があるに違いないと、さ迷い歩き続けた末に辿り着いたのがスーパーの中の食堂。空腹に勝てずそこで手を打つ。教訓=行動は良く調べてから実行すべし。

 

15(火) 朝の時点ではまだ忍び寄る影の存在に全く気付いてなどいなかった。午後を過ぎたあたりから何やら怪しげな気配のようなものを感じ出す。しかしそれが何かは分からない。そして夜、まさかとは思うが想像したくない「物の怪」の姿が脳裏に。でも口にするとそれが真実になってしまいそうなので、自分を誤魔化しつつ床につく。そう、病という名の床にね。

 

16(水) アホは風邪引かん!アホは風邪引かん!とマジナイのように繰り返していたのに、はいこんなん出ましたけど。38℃超え。あんのやろう!やりぁがったな!午後からの大島教会役員会を中止。測る度に上がる体温。激しい悪寒。インフルエンザに違いない。しかも妻までが罹患した模様。体のあちこちから針で刺されるか、電気が流れるように突然起こる疼痛。

 

17(木) その度に僕は「あう!」とか「うう!」とか声が出る。なのに妻は何も言わない。「痛まんのか?」と聞くと「痛む」と言う。だったらなぜ声を出さない?もっと叫べよ!顔すらしかめぬ妻。これじゃまるで僕だけヘナチョコやがな。これが5人の子を産んだ母の姿か?医者に行き「インフルA型」との診断。診断などどうでもええ。僕は一晩中、妻の分まで叫び通した。

 

18(金) 亀の里委員会はうちの礼拝堂で開かれるが僕は顔を出せない。周陽教会のA嬢に「次の礼拝は休むのよ」と言われたが、さすがに礼拝まで休むのはなあ・・・などと思う僕も結局は「真面目な世間知らず」の一人ということか。後で知ったが信徒大会にはインフルエンザの罹患者が複数来ていたという。これがホンマの複数犯。そして疼痛の叫びは今夜も続く。

 

19(土) ぶっ飛んだ夢を見た。寝込んでいる僕を若手牧師らが連れ去り、気がつくとジェットコースターに乗せられている。途中から僕だけ逆バンジーをして成層圏にまで達した。ああ地球が青い。その後、猛スピードで落下してゆく。何というスリル!こんなの夢じゃないと体験できんぞ。どなたか知りませんがこれもインフルを伝染してくれたおかげ。お礼申し上げます。


1月6―12日

2019年01月13日 | 日記・エッセイ・コラム

保育園の帰りに初めて入った食堂。気分が良かったので店のお薦め上天丼1500円を奮発して注文。デッカあ~!しかし大将が言う「お客さんの姿を見て飯を少な目にしました」。今まで大食いに見られたことはあっても、少な目にされたことなど一度もない。出来るな・・・大将。僕の糖尿を見破ったか。ご厚意に応え、ふうふう言いながら意地で平らげた。

 

1/6(日) ♪受話器の向こうから聞こえる涙声~♪は中村雅俊の『心の色』の歌詞やが、かかってきた電話の向こうからしばし泣き声が続いた後、こう言われた。「明けましておめでとうございます」。そこは「すみません」とか「ごめんなさい」やろ!意表を突かれ、うろたえた僕は返す言葉がない。ま、参った!さぞかし礼儀正しい親御に育てられたお方とお見受け申す。

 

7(月) 事業団の委員会に出席したついでにマック牧師を訪問する。マックさんは今を去る六十年前、天神祭りでうどんやマーガリンを販売したと周防教会史に刻まれている。天晴というか破天荒というか、僕にはとうてい真似ができん。ところで・・・去年の天神祭りで僕が100円で販売しようとしていたジュースを知らぬ間に50円で売られてしまったことが今でも悔しい。

 

8(火) 思わぬ方々から届いた年賀状の返事を書く。「思わぬ」というくらいやから、中には「しまった!出し忘れていた」と気付く人や、「こちらから出すべきやった!」と焦る人もいるし、「なんでこの人から?」と不思議に思う人や、「またこいつか」と苦笑いする人、そして「誰やこの人?」と首をかしげる人までいる。とにかく全員に返事を書くことにした。ああ年賀状。

 

9(水) 年末の日曜日に起きた《肉まん代金未払い騒動》のことを園児礼拝で話したところ、年少~年長まで全員から「それは支払うべきである」というご意見をいただいた。そんな純真なこの子らも成長と共に「やった!得した!」と、うちの教会の連中のようになってしまうんやろなあ。そんな人にならぬためにも聖書の教えを説かねば。なんて・・・心にも無いことを。

 

10(木) 今月27日に映画評論家のマニイ大橋さんを教会にお招きし講演会を開く。しばらく映画館に行っていないなあ。でも映画館はセリフを聞き逃しても巻き戻し出来ないし、字幕を読み終わらない内に消えてしまう。だがあの大画面こそ映画の醍醐味。客の20%が見逃した時、巻き戻しが出来るシステムを取り入れられんやろうか?マニイさんに提案してみよっと。

 

11(金) 徳山市内にて新年牧師家族会。会費は3000~3500円。先日大阪で「そんなん学生の宴会や。大人の相場は最低5000円以上」と言われた。確かに教会の世界は世間から大きくズレとる。会費が安いのは良かったが料理が全然足りんかった。そこで博愛精神とやらを発揮し、自分は我慢してでも人に分け与えるのが教会の世界!そんな風でもなかったか。

 

12(土) 自分では寝相は良い方だと思っていたが、ここ毎朝毛布一枚にくるまって寒さに震えながら目が覚めてしまう。なぜそうなるのか?カメラで撮影して自分の寝相をチェックしてみたいが生憎とそんな設備はうちに無い。江戸時代、将軍が寝る時「御伽坊主」がずっと側に居たらしいが、あれはチョッこし意味が違う。それに人に見張られながら眠れる自信も無い。


12月30日―1月5日

2019年01月06日 | 日記・エッセイ・コラム

親バカと言われそうですが、息子・走野の店『地酒と旬菜/ちそうや』です。地下鉄御堂筋線《東三国駅》から徒歩2~3分。淀川区東三国4-4-21/電話=06-6335-4555。親バカと言われていますが、どうぞひいきにしてやってください。どうせ親バカですから言わせてもらいますと、料理が出るまでえらい時間がかかります。

 

12/30(日) 礼拝後いつものように皆で昼食。それぞれ好きなメニューを注文し、友佳がまとめて買いに行く。そこで思わぬ幸運が!Nさんが頼んだ肉まんだけレジを通っていない!今年最後のラッキーだと喜ぶNさん。それを祝福する信徒たち。だが皆が止めるのを振り切って「気持ちが晴れないから」と友佳がわざわざ支払いに行った。♪そんな~娘に~誰がした♪

 

31(月) 昨夜岸和田の実家に里帰りした。年末年始の帰阪は3年ぶり。6時間のドライブやったが先月末に名古屋まで走ったのでアッと言う間に感じる。施設に入っている母の従兄弟が泊まりに来られたが、浪速高校の先輩であることが判明。それで一気に心が通ったらしく何度も「後輩!後輩!」と笑顔で話される。除夜の鐘を聞き午前3時まで「後輩!後輩!」

 

1(火) 続々と親族が来会。総勢14名。初詣に行きたいという声が上がり、そこで牧師をしている利便を発揮。鳳教会の三浦牧師に電話。「車をおかせてほしいんやけど、おたくの教会は鳳大社に近い?」「は、はい」。昨年、僕と神社の関係は急速に深まったが三浦牧師は仰天もんやろな。結局「買い物の方がええ」と初詣は中止。でも便利な教会を見つけたわい。

 

2(水) 昨日来た親族は全て昨日のうちに帰ってしまったので静かな二日目。早くもお節料理に飽きてしまう。ま、正月とはこんなもんや。ところで山口では帆波と猫のきなこが留守番しているが、今朝の玖珂は氷点下4℃。帆波のことよりもきなこの方が心配や。帆波よ。どうせ毎日友達と出歩いてるんやろが、お前が拾ってきた猫なんやからしっかり面倒見ておけよ。

 

3(木) 夜、旧友たちが集まってくれた。みんな高校生時代に教会に通っていた時の言わば青春仲間ばかり。あれから40数年。今はそれぞれ立派なおっさんおばはんの還暦仲間。昔のことは言いっこ無しがルールやが、口に戸は立てられんという言葉通り、お互いに記憶違いを訂正・言い訳しながら昔話に花が咲く。それを言っちゃあおしまいよ!の内容だけは禁句。

 

4(金) 走野の店へ初めて行く。ほぼ満席状態で安心はしたが、聞いていた通り注文した料理が出るまでの時間が遅い。一人で20数人の料理を作るので仕方がないにしてもこれは致命的やで。隣のテーブルに居た常連さんたちに「板前の父です。まことにすみません」と謝っておいたからな。『ちそうや』を訪れる方、ここ一番、何事も忍耐ですよ。板前見習い募集中。

 

5(土) 昼前に実家を出発。帰りは5時間半。冷蔵庫のように冷えきった教会が待っていた。帆波はとっくに広島に帰ってしまったみたいやが、そんなことよりもきなこの元気な姿を見てホッと安心。が、やっぱり気になるので一人で留守番をしていた帆波にねぎらいの電話をかけた。何やら周囲が騒がしいぞ。「どこにおるんや?」「岩国のカラオケ屋」。そういう娘やった。