ユリ科の花《ムスカリ》。ここは教会玄関前の小さな花壇。中央にポツリと咲くタンポポは初めて教会に来た人の違和感を現わしているようにも見える。ちなみにムスカリの花言葉は『寛大なる愛』『通じ合う心』『明るい未来』。反面、『失望』とか『失意』もあり「どないやねん?」と突っ込みたくなる。でも教会の玄関に咲く花として実にふさわしいではないか!
3/24(日) 歳を取ると涙もろくなるが『月桃の花』の上映会場ではハンカチで涙を拭くオバハンと、手でぬぐうオッサンがいっぱいいた。僕も泣きたかったが人前で泣くのは恥ずかしいので出来るだけガマンした。それでも出る涙の処理法をお教えしましょう。ぬぐうとバレるので、出すだけ出して、そっと扇いで乾かす。難儀な生き方や。
25(月) 寝つきが悪い僕は本を読んで眠くなったタイミングで電気を消す。でもこのタイミングがなかなか難しい。今や!と思って消したあと目が冴えたりする。それを何度も繰り返す。最悪の場合そのまま朝を迎える。これって、もしかしたら抱いて寝かせた子を布団に置くと目を覚まして泣くというアレの大人版かいな?
26(火) 31年前の今日、僕はこの教会に着任した。神学校を出たばかりの24歳。役員を経験したこともない僕が代表役員となり、こっそり膝の上に教憲教規の本を開き『役員会が処理すべき事項』を見ながら会議を進めた。そんな僕が今では教憲教規違反に問われながら牧師を続けとる。早よ裁かんと隠退してしまいますよ。
27(水) 英国人のマヤちゃんを映画に連れて行った。『フライト』というアメリカ映画。スラング(隠語/俗語)が多過ぎて意味が解らない部分もあったらしい。英語と米語は違うんやな。でも米国人は自分らの言葉が中心やと思っとる。まるで日本の標準語は関西弁やと言い張る大阪のオッサンのごとし。難儀な生き方や。
28(木) 桝田ボスのお見舞いの後はいつもボスママをお乗せして帰る。今日は錦帯橋の桜見物ルートをとった。7~8部咲きやが、さすがに桜の名所。充分に見頃。東京の上野公園では猫額のような場所に人がひしめき合っていた。その点、田舎はええ。樹下に人に座ってもらえなくて寂しそうな桜がまだいっぱいある。
29(金) 池田さんの新病院へ。ここでも個室なので、また小声で讃美歌を歌ってあげられる。ドアは閉まっとるかいな?あ~!ストッパーが付いていて空いとるがな!もしかして看護師さんも聴きたいの?僕は少しでも人の気配がすると、さえずれない小鳥みたいにデリケートで恥ずかしがり屋の中年親父なんですからね。
30(土) 昨秋のスタート時から無理なストーリー展開に腹が立ち、観ては疲れ、馬鹿らしくなり、なのに「次はどんなクソ内容か」が逆に気になってしまい、観続けてしまった連ドラ。でも最終回のセリフには共感した。「奇跡を起こすのは神様じゃなく私たち人間なんだから」。僕が最後まで観続けたのも、ある意味で奇跡か。