周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

3月18―24日

2018年03月25日 | 日記・エッセイ・コラム

『春の小川』『すみれの花咲く頃』『すみれ色の涙』すみれが登場する歌は沢山あるが、実際にすみれの種類は多くて困る。毎年亀の里アパートの縁に咲くこのすみれの名が解らない。スミレサイシンとかいうのに近い気がするが・・・。そこで『カメスミレ』と勝手に名付けた。すみれが大好きな人がいた。時々夢で会うが今は亡き人。タチツボスミレが好きだった。

 

3/18(日) 角田牧師の息子が神妙な顔つきで僕に言った。「結婚式の司式をしてください」。喝!このわしに結婚式?三ツ星シェフに即席ラーメンを作れというのか!オヤジ(角ちゃん)にやってもらえ!おととい来やがれ!と一蹴しようとしたが「離婚したら罰金三百万」という条件で引き受けることにした。なぜ三百万か?それぐらいが彼の足かせに丁度いい。

 

19(月) 昨日自治会長の引継ぎを受けた。当初聞いていた内容といくつか違う点があるぞ。暇だと聞いていたのに結構色んな仕事があるやん。中でも難しそうなのは自治会への理解を町民に伝えること。それよりも一番ガッカリしたのは会長手当。聞いていた額の半分やん。いや、銭目当てでは無いぞよ。これは奉仕や!本来はボランティアでやるべきぞよん。

 

20(火) 事業団評議員会。先場所、幕内(評議員)から十両(陪席)に降格してしまったので会議テーブルとは別の席についている。ここで控えておれ!などと言われた訳ではありません。テーブル席よりもVIP席のようなソファーの方が座り心地が良いからです。それに土俵(議場)に近い砂かぶりや。ここで幕の内弁当を食べながら相撲(会議)見物をしたい気分。

 

21(水) 角島の珠さんから「遠足の前に眠れなくなるのは『遠足前日症候群』と言って、治すのには力一杯グーパーを繰り返すのがいい」というメールが届いた。ご注進してくれるのは嬉しいがその情報だけじゃ何のことか分からんぞ。珠情報はいつも中途半端や。この歳になって遠足はもう無いけれど、牧師会旅行前に試す価値はあるな。珠!詳細を教えとくれ。

 

22(木) 教会員のFさんから「こんなのがポストに入ってました」と、仏教団体のチラシを頂いた。お寺さんもこんな事するんやなあ。いずこも同じ秋の夕暮れか。僕も昔「配ることすなわち伝道」と信じ、故郷岸和田の町の家々にチラシを配り歩いたが、それを見て教会に来た人は一人もいなかった。ちゅうか、あんなチラシを見て教会に来る人の理由が知りたいぞよ。

 

23(金) 久しぶりに緊急時アイテムが役に立った。こんな時のために二十年以上も前から用意をしている。最近は携帯で応対することが多いのでこのアイテムを用いることはほとんどなくなったが、教会の固定電話にかかってきた時にはその威力を遺憾無く発揮してくれる。牧師をしているのなら必携アイテムである、尿瓶。ただ、大きい方となると・・・未だ思案中。

 

24(土) 春休みを前に子供たちがにわかに興奮し始めている。今日も礼拝堂で大騒ぎしとる。無視して牧師室で仕事をしていると騒ぎはますます激しくなる。暴れることで「あること」を猛アピールしているのだ。すなわちこういうこと。「ジュース飲ませろ!」「菓子食わせろ!」。思うにほぼチンパンジー状態やな。どれ、しょうがないからぼちぼち餌でも与えてやるか。


3月11―17日

2018年03月18日 | 日記・エッセイ・コラム

戦後、大陸から引き揚げて日本に帰って来た時、ある信徒から「困った時にはこれを売りなさい」と言われ譲り受けたという腕時計。そんな大切な時計を我が恩師、森田翁は僕に生前分与だと譲ってくださった。こんな僕に?大変な栄誉です。70年前のクウォーツ?実に珍しい。困った時でも売らずに持っておこう。そのお気持ちこそが何よりの贈り物ではないか。

 

3/11(日) テレビなんか見なきゃよかった。今年の花粉の飛散量は例年に無く少ないと聞いていたので、今まで安心して気持ちよく日々を送っていたのに、最新ニュースで「実は今年も少なくはない」などと修正された。その瞬間、心がポキッと折れた。僕にはその音まで聞えたぞ。人を喜ばせておき、後で落とすとは、まるでこのジャーナルみたいなことはやめてくれ。

 

12(月) 税務署から「住所が違っとるぞボケ!引き落としが出来んがな!この脱税者!さっさと再提出せい!手間かけやがって、アホんだら!(ベム流に表現すればこんな感じになる)」そんな内容の通知が届いた。通帳が旧住所のままやったらしいが、1が6に変わっただけやがな。口座番号は正しく書いてあるがな。融通を利かせろよ!これくらい忖度せえよ!

 

13(火) 心身ともに消耗した某委員会の帰り、駐車場で料金清算をしたら四千円!おお、我が神!意気消沈して周防教会初代牧師のマックさんのお見舞いへ。愉快に入院の経過説明をし、オーバーなデスチャーでナースをからかう陽気なマックさんに癒される。しかし実在サンタと呼ばれた白髭が見事に剃られた角刈り頭のお姿は異国のテキ屋のおっさんや。

 

14(水) 教区交換講壇の旅費を渡し忘れた(そんなんいつでもええやん)という、取るに足りない理由でモンチッチと梅ちゃんがわざわざ届けてくれた。昨日の駐車場の件もあったので助かります。以前、梅ちゃんのことを無礼にも「酒豪」などと本当の事を書いてしまったが、今の梅ちゃんは飲んでないのに体がビヤ樽(あ、失礼!ご出産間近の美形)になっていた。

 

15(木) 僕宛てに「地区総代としてお世話をお願いしたいと存じます」と総代会への出席をうながす内容のハガキが届いた。日時は四月一日(日)の十時からで、場所は玖珂天満宮。嘘みたいな本当の話に心が騒ぐ。その日は奇しくもエイプリルフール。しかもイースターや。どうすんねん?でも教区の会議よりゃ面白そうやし・・・。礼拝までに帰って来られるかな?

 

16(金) 大島教会にて牧師会。礼拝堂の片隅に一月に断水した時に運び込んだ水のケースがまだ十箱以上置いてある。その光景はまるで買占めという非常識な行為をしたことが神様の前にいつまでもさらされているようにも見える。ある不穏な思いが浮かんでくる。もっぺん断水せえへんかな。どうせ僕は神様の目よりも人様の目が気になる非常識牧師です。

 

17(土) 僕の便はたまに排便時に肛門が切れてしまうほど太くて固い。毎日排便をすればそんな便を出さずに済むんやが、出来るだけ二日に一度の排便を心がけている。理由は便を我慢すればするほど臭い屁が出、それを人にかがせることに無上(無情かな)の喜びを覚えるからや。趣味というか・・・癖というか・・・。え?両方とも違う?それは単に悪趣味な病気?


3月4―10日

2018年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

忘れた頃に届け物。僕の還暦を祝ってくれた青年(とは言っても僕とそう歳は変わらん)からのプレゼント。リサイクルで10円のCD。それを証明するかのようにレシートも同封されていた。送られた箱には他にもたくさん入っていたがほぼ中古品。そんなこたあどうでもええ。とても嬉しい。聴いてみると齢60にして思わず神秘の世界に連れて行かれそうになった。

 

3/4(日) 神学生時代、口語訳聖書に誤字を発見した(イザヤ書六章の「六」という文字。他の全ての「六」と印字体が違う)が、昨日また誤字を見つけた。ルカ伝23章2節の「言った」が「言つた」となっている。「つ」が大文字や。しかし後の版ではちゃんと修正されていた。誰かが気付いたんやろな。だがイザヤ書の方はまだ誰も気が付いていない。僕だけのヒ・ミ・ツ。

 

5(月) 真夜中に激しい雷。春雷か。北陸では12~1月あたりに起きる冬の雷を寒ブリシーズンの知らせと言って「ブリ起こし」と呼んでいる。玖珂は盆地ゆえさすがにブリは起こせんが、この雷で夜中に起こされた住民は沢山いたことやろ。僕はそんな雷を楽しみながら本読み。長女は一睡もできんかったらしい。ちなみに三女は雷が直撃しても目を覚まさんような娘。

 

6(火) 先週大阪から帰ったら森田恒一牧師からハガキが届いていた。そこには「私も百歳になり、あとそう長くは生きておれないので貴兄に会っておきたいと・・・」と綴られてあった。驚いて今日さっそく『ねむの家』まで老師をお尋ねする。今では礼拝に出るのもままならず、日曜日は益田教会の礼拝順序通りに一人で礼拝を守っておられるとのこと。気が付けば

 

7(水) 一人で手を挙げて祝祷までしているのだという。主よ、まさか説教もお一人でお語りなのですか?と、尋ねてみたいが、さすがに聞くのが恐い。そのうち色んなことを回想され、話はますますヒートアップ。ついには「死ぬ気がしない」「長寿世界記録を塗り替える」とまで熱く語り始めた。ちょ、ちょっと老師様。ハガキに「そう長くはない」って書いてあったやん。

 

8(木) 福ちゃんとB君が牧師室にいる。二人で話しているので(失礼か?いや彼らにゃ失礼も無礼も満員御礼もなかろうと)僕はかまわず、間もなく無料配信が終わるネット映画『レ・ミゼラブル』をイヤホンをして観入っていた。泣きそうになる場面があるたびに彼らの視線が気になってグッと我慢をする。ああ泣きそう。グッと我慢。お前らねえ・・・結構ジャマやなあ。

 

9(金) 広島主城教会で開かれた『性差別問題セミナー』の帰り、空きっ腹をかかえながら頭の中はうどんであふれていた。今日は絶対に釜揚げにするぞ。と意気込み、丸亀で「釜揚げ大」を注文。食べ始めてから気が付いた。あれ?なんか少ないよ。レシートを見たら「並」になっとるがな。せっかく堀江有里講演を聴いて満たされていたのに腹は満たされずに帰路。

 

10(土) 今は年寄ばかりじゃ。昔はそれぞれの地区にも子供会があって賑やかに行事をしていた。それが消えてしまい、若い者もどんどん町を離れていく。天神祭りの準備会での話。なんかどっかで聞いたような話しやなあ。子供が減り、若者離れがはなはだしい教会と同じ。どこの神様も後継者問題にゃ頭が痛いらしい。イエスと天神を合体させ無敵の神を造るか。


2月25日―3月3日

2018年03月04日 | 日記・エッセイ・コラム

ギターに興味を持つ人間なら一度はあこがれる『マーチン』。そんなとんでもないギターをいただいた。やや難があると聞いているが、弾く方の腕にも難があるので、どお~ってことはない。中学生時代からあこがれること四十数年。あの時代にこれを持っていたら、今頃僕は有名ギタリストになっていたかもしれんぞ。ま、それはないが、もらった限りは返さへんで!

 

2/25(日) うちでお招きをした講師に謝礼を渡す時、いつも結構ふざけた袋に入れて手渡すのが僕の悪趣味。嫌われてもなかなか止められない。例えば「お布施袋」とか、「香典袋」とか、「袖の下」と印刷された袋とか、「スズメの涙」が描かれた袋とか。今日の富田正樹講師には「内用薬袋」を用いたら、とても気に入ってくださった。それだけでも実にええ人や。

 

26(月) 今日から岸和田に里帰り。新幹線の窓からマツダスタジアムが見えるが、なんとそこにはおびただしいテントの数。そうかTVでも見たけれどこれが観戦券を求める行列のテントか。チケットを求めて今月1日から泊まり込みで待っているという。相変わらずカープ人気はすさまじい。転売目的の輩もいるらしいが、甲子園やったらボコボコにされるとこやで。

 

27(火) 朝7時前から母に「便座のフタは閉めなさい」と説教を喰らう。「そんなん常識や」と今回はまた鼻息が荒い。夜、僕の友人が集まってくれたので、ちょうどええ機会やと、彼らがトイレに行く度に確認しに行ったら、なんとフタどころか便座まで上げっ放し。やった!とばかり母に告げ口をする「ほら全員常識無いで。校長(友人の一人)までフタ上げたままや」。

 

28(水) 母の検査結果を聴きに市民病院へ。心配していた腫瘍も幸いに良性。先週の母は全く元気がなく、食事も満足に取っていなかったと妹から聞いていたが、今はまるで満充電したリモコンカーのように復活しとる。そこで試しに便器のフタをわざと上げておいたら、案の定、文句を言われんかった。でも文句を言わん母は母らしくない。試したりして堪忍やで。

 

1(木) その昔、お互いに牧師の道を目指していた友人と昼食。食後はあちこち車で案内してくれて、三十数年会っていない友達の家にも半ば強引に訪ねて行く。この強引さが彼の持ち味。夜は今でも久米田教会を支えてくれている友人夫婦と食事。フランス料理店と聞いてビビっていたが気楽な店やったのでホッとした。まあ岸和田でドレスコードは通用せんわな。

 

2(金) というような毎日で、僕の友人たちは帰阪するたびに忙しい中、わざわざ時間を作って会いに来てくれる。本当に『我が良き友』たちや。そんな自慢の友の姿を見ていた母が言う。「人間はな、忙しないと死んでるのと同(おんな)じなんやで。あんたもな、ボーッとせんと、生きているうちは働きや」。異論は多々あるけれど、今それを言えばまた説教を喰らいそう。

 

3(土) 大阪から戻って、ひと休みする間もなく明日の礼拝準備をしていたところに電話。「今夜よろしいですか?」「あ、はい!お待ちしていますよ」と返答した。が、えらいこっちゃ!スッカリ忘れとった!今夜は天神祭りの準備会や。本会議を前に事前準備会をしたいと提案していたのは僕やった。慌てて礼拝堂に暖房を入れ。何食わぬ顔をしながら委員を待つ牧師。