周防教会・牧会ジャーナル

教会週報の裏面の記事を掲載しています。

6月21―27日

2020年06月28日 | 日記・エッセイ・コラム

日本海(東海/トンヘ)に日が沈む頃、ぼちぼちイカ釣りが始まる。狙うは一杯2000円前後になる高級ケンサキイカ。漁火を灯して小魚を誘い、それを目当てに集まったイカを釣る。しかし残念ながら今日は(今年もか?)不漁やった。なのに帰りに船長さんが7杯もイカを下さった。それで参加費たったの二千円。もしかして相場を知らんのかなあ?黙ってよっと。

 

6/21(日) 午後から光教会の礼拝へ。ここの代務者は柳井教会の角田牧師であり、僕はその手下(部下・配下・手先・子分・丁稚の中から好きな言葉をお選びください)としてお手伝いをしているだけ。責任が無いのをよいことに好き放題な礼拝をしている。「水は低い方に流れる」との譬えがあるが、光教会の皆さん!角田牧師の言うことの方が正しいのでくれぐれも流されぬよう。

 

22(月) 今年最初のイカ釣り。波こそ穏やかやったが、この季節の日本海はまだ寒い。上着を着たのに寒い。小便をしたくなったが揺れる船から落ちそうで、うまく放尿する自信がない。一方、釣果はケンサキイカ3杯と不漁に終わったが実に楽しい。馴染みになった同船客に「ハマりましたね」と言われる。そうハマりましたよ。真夜中の国道187号線をルンルンで家路につく。

 

23(火) 今日は75年目の沖縄慰霊の日。デニー知事と安倍総理の言葉を聴くと、不思議なことに双方ともに平和希求を述べている。おかしいでしょ?現実の対応は水と油ほど違うではないか。ちゅうか・・・安倍ちゃんよ、あんた自分で平和を語っていて恥ずかしくないのかい?もし、大阪でそんなことを言ったら、オカンに「どの口が言うとんの!」とくちびるをひねられまっせ。

 

24(水) 急な来客があったので今日のお昼は奮発して岩国国際観光ホテルの四川料理を食べに行く。こんな大盤振舞が出来るのも、お国からの交付金を頂いたおかげや。大満足して帰ったら、カードの利用明細書が届いていた。な、なんじゃこりゃあ!(『太陽にほえろ』で殉職した時に叫んだ松田優作風に言いましょう)。交付金を当て込んでもう既にこんなに買っていたとわぁ!

 

25(木) GUとユニクロで買ったエヴァンゲリオンのシャツを着て授業へ行く。そこには「逃げちゃだめだ!」と言う、主人公シンジの名ゼリフが「Do not run away」と英語で書かれてある。この言葉を知っている人はまあ並みのエヴァ好きやな。ちなみにうちの教会の冷蔵庫には「食べちゃだめだ!」と書かれたシールが貼られてある。言うまでもないが牧師に向けてや。

 

26(金) 4月の初め、学校から辞令を受け取った時に頭に浮かんだのは「母さん!辞令だ!刑事になったよ!」の桜木健一のセリフ(4/1のジャーナルを参照)やったが、今日は「母さん!免許状だ!助教諭になったよ!」と相なった。しかしハプニングとは言え、学校で教えることになった僕に対して、我が妹から既にこんなありがたいメッセージを頂いている⇒「アホちゃうか!」。

 

27(土) 日本では反省と謝罪の証しに頭を坊主にするという習慣があるが、久しぶりに頭を丸めた人を見た。今までずっと否認をしていたのに状況がヤバくなり、一転して裏金を受け取ったことを白状した某市長さん。でもすぐに「こいつ反省しとらんな」と気付いた。その理由というのは、坊主にしたところで、もはやほぼ薄くなっている彼の頭髪や。これじゃ単なる散髪やがな!


6月14―20日

2020年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム

迷える子羊はなかなか来てくれんが、教会に迷い込んできたのはコガタスズメバチ。スズメバチをネット検索すると、ヒットするのは害虫駆除サイト。そんなに恐れるなよと言いたい。昆虫好きでカマキリ先生の名で知られる香川照之がキンチョールのCMに出ている。先生を返上しろと言いたくなる。全ての虫は命がけで生きとる。でも、うちにもキンチョールがある。

 

6/14(日) 智光君がWindows10のパソコンを寄付・設定してくださった。お礼の言い様が無い。無いから言わない。どっかで聞いたような言葉や。当面は今まで使っていた正代さんからもらったWindows7も併用することにしている。亀の里の事務所には三浦さんから頂いたWindows7もある。計3台のパソコン。まさにこれはMagi-systemではないか!意味が分かればエヴァ通。

 

15(月) 今年最初のイカ釣りは海のコンディションが悪くて中止になった。そこで梅雨対策に牧師館の樋掃除をする(イカ釣りがあっても掃除はしなさい!)。何年も掃除をしていない樋に溜まったイチョウが腐食して良い土となり、草まで生えていた。掃除するのがもったいないなあ。野菜でも植えるか。しかし、昔と違って手すりに登るのにも足がプルプル震える年齢を感じる。

 

16(火) 山口県に配備しようとしていたイージス・アショア計画が停止になった。こんなことで気分がスカッとするのは実に悔しいことやが久しぶりに心が晴れた。停止という表現が気にはなるが、総理の地元でこんなドンデン返しが起こるとは痛快極まりない。え?防衛大臣が謝罪に来るって?それは推進派に対してやろ。どうせ形式だけで終わる謝罪。税金の無駄やからやめて。

 

17(水) 保育園の礼拝。3歳児も結構言葉を理解してきた。と同時に僕の緊張感が増す。岸和田育ちのせいにするのではないが、つい「おまえら」とか「あほか」とか「このガッキャ」とか、思わず口から飛び出すのではないかという緊張や。親に告げ口されたらたまらんからな。この園で礼拝を始めて早や8年。おかげさんで、今のところまだ2回ほどしか飛び出していません。

 

18(木) 高校の授業。こちらではもう既に何回か「おまえら」「あほか」「ガッキャ」が飛び出している。口の悪さは母ゆずり。それはそうとマスクをしながら話す辛さ。口の回りに汗疹ができたらどうしてくれんねん。もしそうなったら前代未聞やで。公傷扱いしてくれるんか?などと考えながら50分。終わりのチャイムがまるでボクシングのラウンド終了のゴングに聞こえる。

 

19(金) 下松教会にて牧師会。真砂牧師の発題が終わり、司会の僕が「何かご意見は?角田爺さん」「どうですか?角田爺さん」と言ったら、麻ちゃんが怪訝な顔をして「なんで爺さんなんて言うのよ」と反発してきた。待ってましたその言葉!「だって爺さんやから」。ようやく皆さんが気付いてくれました。彼は昨日ついに「爺さん」になったのです。おめでとうございます。

 

20(土) GUでエヴァンゲリオンのシャツが売り出されたと知り急いで買いに行く。60過ぎたオッサンが着そうもないシャツが並んでいたが躊躇なく4種類購入。さっそく明日の礼拝で着ようっと。先日、生徒から「エヴァが好きなんですか?」と聞かれたので、こう答えた「どちらかと言えば嫌い」。これは自業自得やな。授業でエヴァンゲリオンなんて用いるんやなかった。


6月7―13日

2020年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム

安珍・清姫で有名な道成寺の絵図。安珍に一方的に一目惚れした清姫は逃げる安珍を追って道成寺まで追いかけてきた。そんな安珍をかくまうために鐘の中に隠した寺人。怒り狂った清姫は大蛇と化し、恋の炎で安珍を焼き殺すという壮絶な物語。焼死した安珍の貧相な姿が哀れ。というよりも、なんかあまりにみじめ過ぎて笑ってしまうぞ。

 

6/7(日) 今年もゲンジボタルがピークを迎えている。毎年教会から2km程の笹見川まで見に行くが、ほんの600m程の水無川でも美しい光の乱舞を見せていた。川面を飛び交うホタルを見て、いつも思うことがある。「もしゴキブリも光っていたら、駆除されたりなどせんやろなあ」と。僕も時折り、尻に火がつくことがあるが、こちらは「美しい」などとはとても言えない。

 

8(月)「久しぶりに礼拝に出ます」と意気込んで金曜日から和室に泊まり込んでいた西﨑さんが、昨日どこに消えてしまったのか、ついに姿を見せなかった。のちほど彼が言うには、日曜の朝早く目が覚めて散歩に出かけたら、近所のお寺の溝や地蔵さんが汚れていたのを見たので掃除をしていたという。見上げた信仰である!あなたの死後は、天国にも極楽にも行き放題やろ。

 

9(火) 診療所にて。変わらぬ数値を見ながらドクターが言う。「どうしますか」。僕「どうしましょう」。僕「薬のことはよく分かりません」。D「そりゃそうでしょ」。僕「まあ、先生にお任せします」。D「じゃあ・・・増やしますか」。僕「増やしましょうか」。この半年ほど「運動して頑張ります」と言い逃れをしてきたが、ついに却下されてしまい、お薬が一つ増えました。

 

10(水) 広島で行なわれた事業団施設長会議に出た後、帆波と夕食に行った。帆波のリクエストで広島名物のホルモン天ぷら屋に入る。天ぷらはええが、帆波が「センマイの刺身」を注文したり、帰りに土産でセンジガラ(豚・牛・馬などの胃を油で揚げて塩付けしたもの)を買っていた姿を見て思った。あのなあ、帆波。お前は酒こそ飲まんが、立派な広島のオッサンになっとるぞ。

 

11(木) 実に複雑な思いになって学校を後にした。というのも、今日、授業の後、ある生徒が僕のところにやってきてこう言った。「先生!僕は聖書の授業が一番好きです」。なんという嬉しいことを言ってくれるのだ!さすがの僕も顔が紅潮してしまうがな。ところがそれも束の間。続いて彼はこう言った。「どうしましょう」。ど、どうしましょうって?ど、どういう意味や?

 

12(金) 全クラスの生徒に告げたこと。「他の授業で寝るくらいなら、僕の授業でしっかり寝なさい。心配しなくても、それで減点はしない!」。こんなふうに豪語した真意は「寝れるもんなら寝てみい。面白い授業をかましたる!」。これは、面白くて眠れん授業をしてみせてやるという、言わば自分への挑戦でもある。さてその結果、半分ほどの生徒が机に臥して寝てしもた。

 

13(土) 闘病の一回戦を終えられた矢野先生の来会を心待ちにしていた。師匠である矢野教師から、改めて授業のノウハウを教えてもらわねばならん。かと言って、正式な授業をまだ2回しかしていない僕がベテランのまねなど出来る筈はないが、せめて「手抜きの仕方」だけでも教えてもらわねばならん。今から手抜きの仕方を考えるような僕が面白い授業など出来る訳ないな。


5月31日―6月6日

2020年06月07日 | 日記・エッセイ・コラム

毎年キャンプをしている川原。6月に早くも清流のテナーと言われるカジカガエルの鳴き声が響き渡っていた。この状態のまま、8月が来てくれたら嬉しいんやが、毎年梅雨時の大雨で地形が大きく変わってしまう。年によってはテントを張るスペースがほとんど無くなることもある。しかし最近はテントで寝る人が少ない。外で毛布一枚が最高。

 

5/31(日) 午後からの光教会の礼拝へ。うちの教会から車で23km。一方、大島教会までは33km。時間にすると光教会までは約35分。そして大島教会までも同じく約35分。どちらも渋滞は無く、信号の数もほぼ同じやが、大島までは法定速度(60km/h)の道がほとんどなので早く到着するという訳。田舎道ゆえ、ついつい飛ばしてしまいがちやが、幸いにまだ狸は轢いていない。

 

6/1(月) 昨日まで騒がしかった玄関先が急に静かになったと思ったら、やはりツバメの子らが巣立っていた。これで頭の上に糞が落ちてくる心配も無くなった。コロナ禍で巣ごもりさせられている信徒たちも、早く巣から旅立って帰ってきてほしい。うちには牧師の頭に糞を落とすような人はまだいないが、キリストの顔に泥を塗るような人達は大勢いる。顔を洗って待ってます!

 

2(火) 健康診断なんて何十年ぶりのことやろ。もはや記憶にすらない。今日はその健康診断なるものが高校で行なわれた。未だに職員という自覚が無い僕やが、対象者だということなので出かける。まるで試験を受けに行くような気分や。まずは血液検査から。これは最初から自信が無い。次に心電図。こちらは自信がある。最後に胸部のレントゲン。喫煙がバレませんように。

 

3(水) エヴァンゲリオンのシャツが売られているという報を受けユニクロへ。店に入った途端、従業員が駆けつけてきて、いきなり額にピストルを突き付けた。今来たばかりです!まだ万引きはしていません!理由はマスクをしていなかったので体温を測ったらしい。マスクをしていた娘は測られなかった。ということは・・・「熱があってもマスクをしていたらOK」ちゅうことか?

 

4(木) 二月末に行った京都太秦映画村でのこと。最前列で忍者ショーを観ていたら豊臣秀頼が僕を見て「安倍晋三に似ていますね」と言った。ガーン。よりによってあんな奴に?似てなどいるもんか!今日、授業をしていたら生徒が僕に「安倍晋三に似ている」と言った。ガン、ガーン!そんなアホな。帰ってから鏡を見たところ、やつれている表情がどことなく似ている気もした。

 

5(金) 教団が、コロナで疲れたであろう牧師やその家族に溜まったストレス(?)の相談窓口を開設した。ただし!営業時間(?)は、月曜日の10~16時のみ。しかも!正午からの1時間は休憩。こんな高飛車な窓口は行政にも無い。要するに「聞いてあげるよ。でも暇な時間だけね」と僕には聴こえる。「我々は、こと細かな配慮ができる、素晴らしい教団です」とでも言いたいのか?

 

6(土) 教団の配慮(?)のせいで逆にストレスが溜まったんで、ドライブにでも出かけてうさ晴らしをしよう。山口県内の現在の罹患者は一人だけやが、立ち寄ったスーパーや道の駅ではマスクをしない人はほんのわずか。実は僕もしていない。その理由は、同じようにマスクをしていない人を勇気づける隣人になるため!ああ、これこそ牧師の鏡や。でも世間ではへそ曲がりと言う。